東方魔導伝
壱の二
優は気が遠くなるのを感じていたまるで脳の記憶がリセットされたかのように次々に思い出が消えては消えての繰り返しをしていた…そう、本当に記憶が消えていっているのだ。そして、それは人生が大きく変わる瞬間でもあった…もう神城優ではない…カミシロ・ユウとして生きていくという事を優は決意した
それが想像以上に人生を大きく変える事を知らずに…
目をゆっくり開けるとそこは木々が沢山ならんだ草っぱらだった
「ここは一体…」
「ここは幻想郷の博麗神社の近くにある林でございます」
「博麗神社?」
「ええ、異変解決など手がけている巫女さんの住む神社ですね無事に到着しましたねあなたはもう神城優ではないのです。カミシロ・ユウなのですよカタカナに変わっただけですがね…」
神城?何を言ってるんだろう?今僕が思いだせるのはカミシロ・ユウである事とランスロットと契約し体の一部がそいつに移植されているという事だけだ
「で、僕はどうすればいいんだろう?」
「まぁまずは住む場所を探さなくては…まぁ言っても博麗神社に居候させてもらうしか無いのではないのでしょうか?他の場所は危険ですからね」
「でも、どうやって…」
「それはユウ様のお力で何とかするしかありませんね…そういえばお賽銭すれば何とかなるかもしれませんね」
と言われたのでポケットを探ると2000円なら出てきた
なんで持っていたのかはうまく思い出せないが
「仕方ない…行ってみるか」
恐る恐る博麗神社にユウは向かった
博麗神社…そこは異変解決など全般に手がけている巫女、博麗霊夢が住む場所である。異変解決した後の妖怪など仲が良い訳でもないが勝手に来たりするまた、魔法使いの魔理沙も来たりするがそれほど仲がすごく良いというわけでとなかった基本は一人だそれが当たり前だった。ユウが来るまでは…
霊夢はいつものように掃除をしていた
「はぁ…お賽銭も無いし最近ろくにご飯も食べれてないわ…全く妖怪くるから評判悪くなるし、神は私を見捨てたのかしら…」
とぶつぶつ一人でつぶやいてると
一人の見知らぬ少年が賽銭箱へと向かった
霊夢はまさかと思ったがそのまさかであった霊夢自身も「清らかな美しい賽銭箱はこちら!」とか言おうと思った
ジーと見てみる事にした
その少年は横目でちらりとみてちょっと焦りながら賽銭箱にお金を入れた霊夢は驚いたなんと2000円も賽銭していたのだ!
「っ?!」
流石に驚いた
「あ、あ、あなた一体?!」
すると少年は口を開いてこういった
「カミシロ・ユウです」
「カミシロ・ユウ?聞いたこと無いわねどうしてここに来たわけ?しかもこ、こんなた、大金!」
「喜んでもらえて嬉しいのですがお願いがあって…」
「お願い?」
ユウは言った
「ここに住ませてください!」
「…は?」
私は驚いた急に住ませてくれだなんて言われた事無かったのだから
「雑用やお手伝いで構いません!お願いします!住むところがないんです!」
「急に言われても困るわよ…」
「お願いします!」
「いやよ」
「お願いしまっす!」
「だから…いやだったって言ってるでしょう?他当たんなさい!」
と霊夢が言ってもユウはすごい期待している目でずっと見てくるので霊夢は仕方なく
「はぁ…もー分かったわよ!勝手にしなさいよ!ただし本当に面倒なこととかしたらすぐ出て行ってもらうからね!いい?」
「本当ですか?!ありがとうございます!!」
と喜んでる顔を見ながら霊夢はまた面倒なことに巻き込まれたと額に手をつけてため息をついた。まさにそんなやり取りをしているうちにだんだん辺りが暗くなっていくのが分かったまだ真っ昼間なのにと思いながら霊夢は空を見上げたそこには紅い雲が覆いかぶさっていた
「はぁ…面倒なことに早速巻き込まれたわ…なんなよ!今日は!」
もうこれ以上面倒なことにならないで欲しいと思った。だが、この異変が彼女にとってなかなかの大仕事になるとは今の霊夢にはまだ知るよしが無かった…
ー続くー