貧乳派団長とリンゴちゃん   作:やーなん

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ちょっと旬が過ぎましたが、新年の話をやります。
色々あって更新遅れました。
それと、デンドロ師匠の開花おめでとう!! めっちゃ強い!!

あと、ちょっとした活動報告でアンケートを実施しますので、よければお願いします。



年の初め

「ねぇねぇ、ご主人、初詣行きたいよぉ」

「あん?」

 年明け早々、我らがリンゴ団長は自国から取り寄せたおせちをみんなで食べていると、イヌタデがそんなことを言い出した。

 

「ガキじゃないんだ、行きたいならひとりで行け。

 あ、妹ちゃんはこっちな。もふもふする」

「そんなぁ!!」

 団長の無情な対応に、イヌタデは悲しそうな声を上げた。

 

「そんなこと言う暇があるなら、おせち食え、おせち。

 まだまだ沢山あるからな」

「団長さん、実は私も初詣に行こうと思っているので、ご一緒しませんか?」

「サクラまで何言ってやがる。

 うちの部隊は年末年始はお休みだ」

「初詣に着ていく着物をアイビーちゃんに貸してるの。

 その晴れ姿を見てみたいなぁ、って」

「団長さん、私も振袖の女の子たちを見に行きたいです!!

 今なら見放題ですよ、見放題!!」

「うーん……年始くらいゆっくりさせろよ」

 サクラとリンゴに畳み掛けられても、団長は乗り気じゃなさそうである。

 

「寝正月ですか? そう言うの良くないですよ」

「私も暇だからどっか行きたい!! 団長、私も行くからね」

「なんで行くこと決定みたいに言ってやがるんだ」

 ペポとランタナにそう言われて、娘たちに急かされる親父みたいに団長は溜息を吐いた。

 

「わかったわかった、行くよ、行けばいいんだろ。

 まったく静かにかまぼこも食えやしない、もぐもぐ」

 そんな感じで年始ゆえか鈍い理由で初詣に行くことが決定した彼らだった。

 

 

 

 

 §§§

 

 

「うほッ、見ろよ同士リンゴちゃん。

 あの子めっちゃ可愛いぞ!!」

「むっは、本当だぁ、団長さんもエンジン掛かってきたみたいで私も嬉しいです!!」

「だってこんなに花騎士も多くてレベル高い子多いなんて思わなかったんだよ!!」

 早速エトゥ神殿にやってきたブラックサレナ部隊の面々は早速平常運転の二人に呆れていた。

 結局部隊全員で来ることになったのである。観光旅行さながらだ。

 

「おお、おお、おお!!

 あそこにいるのはセンリョウちゃんじゃないか!!」

「マンリョウさんもいらっしゃいますよ!!」

「よし、マンリョウちゃんとは知らない仲じゃないが、なかなか義妹ちゃん方にはアタックできなかったんだ。

 そっちは任せるぞ、同士リンゴちゃん」

「連携プレーですね、分かっていますよ!!」

「あ、お前らはお前らで勝手に楽しんでろ、二時間後宴会広場に集合な」

 部下を放ってリンゴと共にガールズハントに向かう団長である。

 

「戦場での冴えが一割でもこういう時にあればなぁ」

 と、呟くキルタンサスに皆は無言で同意するのだった。

 

 

 

「いやぁ、今年もお姉ちゃんと一緒に初詣できて、私嬉しいなぁ」

「そうね。最近忙しくてなかなか会えなかったものね」

 そんな二人のターゲットに選ばれた仲良し義姉妹は二人仲良く初詣を楽しんでいた。

 

「これがエマってやつだよね、願い事を書いてあっちに飾ればいいんだっけ?」

「そのように聞いているわ。去年はできなかったから、今年はやってみましょう」

「うん!! お姉ちゃんはお願いごと、何を書くの?」

「うーん、今年はセンリョウと一緒に過ごす時間が増えますように、かしら」

「わぁ、私と同じだ!!」

 と、仲睦ましい微笑ましい二人だったが、突如マンリョウは花騎士的な直感が働き、背後を振り向いた。

 

 

「良いですよね、ああいうの理想の姉妹って言うんでしょうか。

 ふへ、ふへへ、見てるだけでもう辛抱堪りません!!」

「しかもあの二人は義姉妹。分かるかリンゴちゃん、血の繋がりが無い、血の繋がりが無いんだ!!」

「姉とか妹とかの頭に義理のって言葉に来るだけでどうしてこう赴きが変わるんでしょうかねぇ」

「世の中には血の繋がりがあるってだけの家族がごまんとあるだろう?

 あれはそれの逆さ、血の繋がりだけが尊さでは無いということを証明するのは美しいものなのさ」

「ということは、私と団長さんも義兄妹の契りを結べるってことでしょうか!!」

「ふ、面白いな、今度試してみるか」

 雑踏の中からでも明確な視線、その先には彼女の見知った顔もあった。

 

「センリョウ、悪いけどエマを買ってきてくれる?」

「え? どうしたの? 一緒に買いに行こうよ」

「良いから、お願いね?」

 マンリョウは義妹の背中を押すが、あと一歩遅かった。

 

 

「やぁやぁマンリョウちゃん、お久しぶりー」

「あ、団長さん……」

 遅かった、と内心後悔しつつも、マンリョウはゆっくりと一礼した。

 

「あけましておめでとうございます」

「ああ、こちらこそ」

 団長も自然と礼を返した。

 

 

「そっちがセンリョウちゃんかな、お姉ちゃんからよくお話を聞いているよ。

 とてもよくできた妹だって」

「え、本当!? 嬉しいなぁ」

 見え透いた社交辞令、しかしセンリョウは嬉しそうだった。

 

「お姉ちゃんの所の団長さん、じゃないよね?

 あ、もしかして、お姉ちゃんの良い人?」

「それだけは絶対にないかなぁ」

 義妹の邪推にマンリョウは少し引きつった笑みで首を振った。

 

「絵馬を書くのかい?

 絵馬にも書き方があってね、良ければ並びながら教えてあげようか?」

「え、本当? せっかくだから教えてもらうよ」

「う、うん」

 いつの間にかそういう流れになり、躊躇いがちに頷くマンリョウだった。

 

 

「マンリョウさんって本当にお美しくて、お綺麗で、あ、握手して貰っても大丈夫でしょうか!!」

「え、ええ」

「むっはぁ!! 団長さん!! マンリョウさんに握手してもらいましたよ、私しばらくこの手を洗いません!!」

「はっはっは、あまり興奮しすぎるなよ」

 と、絵馬を買い求める行列に並ぶ四人は団長の策略により前後に二人ずつで並ぶこととなった。

 

「ねえねえ団長さん」

 絵馬の書き方をレクチャーし終えると、センリョウは好奇心に満ちた目で彼を見上げた。

 

「うん? どうしたんだい?」

「あのねあのね、マンリョウお姉ちゃんとどういう関係なのかなって」

「ああ、そういうことか。

 誕生花を名前にする親って多いだろう?

 月毎にそう言う花騎士を集めた催しがあってね、俺は団長としてそれに呼ばれたのさ。

 彼女と俺は偶々同じ誕生日でね、運よくお話をする機会があったってわけさ」

「へぇ~」

 興味深そうにこちらを窺いながら、センリョウは頷いた。

 そして小首を傾げながらこう言った。

 

「ねぇねぇ、団長さんはなんで私ばっかり見てるの」

「お、気付いてたのか」

「私とお姉ちゃんが並んでると、大抵お姉ちゃんの方をみんな見るから。

 でも、お姉ちゃんに眼中無い人って殆ど居ないから」

「よく見ているね、君は良い花騎士だ。うちの部隊に欲しいよ」

「えへへ」

 センリョウは子猫のように愛らしく笑った。

 

「団長さんは知っていると思うけど、私の家はお金持ちだから、下心のある人との付き合いになれてるんだ。

 あ、でも団長さんはそういうのとは違う気がする」

 センリョウがそう感じた根拠は、大抵の場合がマンリョウが高嶺の花すぎてその妹である彼女へと妥協するからである。

 

「可愛い女の子を見たら声を掛けたくなるだけさ」

「えぇ~、お姉ちゃんの方が可愛いと思うけれど」

「俺にとっては君の方が魅力的に映ってる、ただそれだけのことさ」

「へー、じゃあ、どういうところがお姉ちゃんより好きなの?」

「控えめなところかな」

 団長の言葉の意味を理解できなかったセンリョウだったが、彼女がそれの理由を問うことはできなかった。

 

 

「あら。下僕、丁度いいところに」

「その御声は!?」

 団長がばっと振り返ると、そこには花騎士ストレリチアが相変わらず自信に満ちた笑みを湛えていた。

 

「ストレリチアお嬢様じゃあないですか!!

 この下僕めに御声を掛けていただくとは、何か御用でしょうか!!」

「ええ、そうよ。私の分の絵馬を買ってきてほしいの。

 ここは嫌なところだわ、何かを買うのにいちいち並ばないといけないのだから」

「はいッ、お任せあれ!!」

 跪いて彼女の小さな手を取り満面の笑みを浮かべる下僕の姿に周囲はドン引きしていたが、当人と(かしず)かれることに慣れているストレリチアは全く気にしていない。

 

「リンゴちゃん、同士リンゴちゃん、我が半身よ。

 悪いが俺はお嬢様のお世話をするので絵馬を買っておいておくれ」

「はい、分かりました!!

 あ、それと、団長さん、あとで私に代わって貰っても大丈夫でしょうか!!

 私もストレリチアさんのお世話をしたいです!!」

「ああ、分かっているさ同士よ、我が半身である時点で君はもう、ストレリチアお嬢様の下僕なのだからな!!」

「むっはぁー!! わぁい、流石団長さんです!!

 もう一生付いて行きます!!」

 手を取り合ってぴょんぴょんジャンプし、喜びを分かち合う二人に、姉妹は呆気に取られるばかりだった。

 

 

「んじゃ、マンリョウちゃん、また次の誕生花の会でな!!

 センリョウちゃんもまたな!!」

 絵馬を奉納し終えると、愛すべきお嬢様をエスコートしながら団長たちは去って行った。

 

「面白い団長さんだったね」

「そ、そうね……」

 無邪気に笑う義妹と、リアクションに困るマンリョウだった。

 

 

 

 

 §§§

 

 

「なるほど、この神殿にやってきた花騎士たちにお年玉を」

「ええ、どうせだから私の手で直接渡したかったのよ」

 どうやら普段頑張っている花騎士たちへとお金持ちたちが寄付したお金をお年玉として配っているらしかった。

 ストレリチアもその一人としてわざわざ配りにやってきたのだという。

 

「いやぁ、お嬢様の器の広さと崇高さは天下一ですな」

「当たり前のことを言って煽ててもダメよ。

 さぁ、あなたも部下たちに配っておきなさい」

「わかりました。リンゴちゃん、はいどうぞ」

「ありがとうございます、ストレリチアさん、団長さん」

 リンゴは嬉しそうにお年玉の袋を受け取った。

 この場に来ている花騎士は数多く、中身は大したことないがこういうのは気持ちの問題なのだろう。

 

「では、お嬢様にも御ひとつ」

「あら? 私は配る側よ」

「ですが、お嬢様も花騎士でしょう? これを受け取るべきかと」

 団長がそう言うと、ストレリチアは少し思案した後、差し出されたお年玉を受け取った。

 

「そう、ね。ありがとう」

「いえいえ、では俺も部下たちに配ってくるので、名残惜しいですがこれで」

 そうして二人はストレリチアと別れた。

 

 

 

「あ、だーんちょー!!」

 新年早々元気のいい声は、オンシジュームの声だった。

 

「なんだ甘公か」

 ストレリチアとは正反対の態度など気にした様子も無く、無邪気に近づいてきた彼女は両手を差し出した。

 

「あけましておめでとう、お年玉ちょーだい!!」

「はいはいあけおめあけおめ、俺が上げなくても十分貰ってるみたいだが?」

 着物姿の彼女の帯には、無数のお年玉袋が挟まっていた。

 人気者だけあって、それはもう大人数から貰っているようだった。

 

「あれ、そんなこと言っていいのかなー?

 私は団長の命の恩人だよー、もっと感謝してもいんだよー?」

「何年前の話だよ、ったく、仕方がない」

 しぶしぶと言った様子で団長はお年玉をオンシジュームに手渡した。

 

「にひひ、ありがとー!!」

「ちゃんと師匠に全部渡して管理してもらうんだぞ?」

「私そこまで子供じゃないよー!! それって結局返ってこないやつじゃん!!」

「ああ、そうだ、師匠にもよろしく言っておいてくれよ。

 新年とか開花とかおめでとうございますってな」

「分かってるって、それじゃ、またねー」

 ポニテを揺らし去っていくオンシジュームの後ろ姿を見送る団長。

 

「いいなぁ、団長さん。オンシジュームさんとあんな気軽にお話できて!!

 私もお近づきになってお喋りしたい!!」

「あんなガキ相手にするだけ疲れるだけだぜ。

 それよかカトレアお嬢とかどうよ、今度紹介してやるよ」

「マジですか!! 団長さんもう一生付いて行きます!!」

 なんてワイワイと二人で話していると。

 

 

「あ、団長さん、お久しぶりー」

 顔が広いだけあって、また団長に声を掛けて花騎士がやってきた。

 

「お、お前は、えーと、ロー、ロー、ローリエだっけ?」

「ローレンティアよ!!」

 すっとぼけられて目の前の花騎士はぷんすかと頬を膨らませた。

 

「良いじゃんか、ローリエ。改名したらどうだ?」

「またそう言って私をおちょくるんだから!!」

「はっはっは、悪かった悪かった。お前の活躍はこっちにも聞こえてるよ。

 今ならあいつにも勝てるんじゃないのか? 開花来る前にな」

「それどう意味よ!!」

 むぅっと不機嫌になる彼女は、軽薄に笑う団長を睨む。

 そんな彼の背中をリンゴがこっそりと突いた。

 初見の子だから紹介しろってことらしい。

 

「ああそうだ、こっちはリンゴちゃん。今俺の補佐官をしてる」

「ローレンティアさんですよね、私リンゴって言います!!」

「あ、うん、よろしくね!!」

 にっこりと笑って右手を差し出すローレンティアに、リンゴは満面の笑みでその手を握る。

 

 

「ところで、ローレンティアさんは正々堂々、公正がモットーだって聞いたことがありますけど、団長さんと仲良しみたいでちょっと意外です」

「ああ、ローちゃんとはベルガモットバレーで俺が後進育成をしてた時に同じ部隊だったんだ

 リンゴちゃんの言うとおり、こいつ俺のやり方にぐちぐち言いやがるから色々やりあったよ。

 まあ、仲良くなるまで色々あったさ」

 遠い目になる団長だった。

 

「俺のやり方が気に入らないなら俺に勝てたらなって約束でな。

 こっちは毎日毎日大変だったぜ」

「そうそう、そうなのよ!!

 団長ったら一度も私に正々堂々勝負してくれないのよ!!」

「世界花の加護を受けた花騎士と正面から戦って勝てるか馬鹿め」

「だから魔力は使わないって言ったのに、それでも……むぎぎ」

 団長は歯噛みして掴みかかってくるローレンティアをじゃれつく犬のように扱っている。

 

「あ、そうだ、団長の相手をしてる場合じゃないや。

 あたし、友達を待たせてるから、またね。今度はちゃんと正々堂々勝負してよね!!」

 と言った言葉を投げ掛けて、ローレンティアは去っていく。

 

 

「いやぁ、女の子がたくさんいてもう、堪りませんね。

 ローレンティアさんとかショートパンツだから太ももが眩しくて、むはッ!!」

「あ、ヤバイ、リンゴちゃんがオーバーヒートしちまった」

 感極まってリンゴジュースが噴き出るリンゴちゃん。

 慣れた様子で団長は処置を施し、近くのベンチの上の雪を払うと上着を置いてその上にリンゴを寝かせた。

 

「ず、ずみまぜん……」

「気にするな、俺とリンゴちゃんの仲だろう」

 そうして彼女を看病していると。

 

 

「団長さん!!」

「どうした、サクラ」

 サクラの声に振り返ると、彼の部隊の全員が勢揃いしていた。

 

「害虫です。

 それもかなりの数が予想されているそうで」

「なるほど、今年も俺たちを必要としている人たちがいるってことか」

 団長は立ち上がると、リンゴを抱え上げて皆に向き直った。

 

「タダ働きだが、まあ極限指定の化け物でもなければ俺たちにとっては有象無象だ。

 蹴散らすぞ、一匹残らず切り刻め、叩き潰せ、刺し殺せ、消し飛ばせ!!」

 ハイ、と部下たちが返事を返し、彼女たちは動き出す。

 

 その後、彼女たちは害虫の群れの側面を奇襲し、大打撃を与える活躍をした。

 

 

 

 

「くんくん、この香りは……団長?」

 戦勝に湧くエトゥ神殿の宴会場に、オリーブは居た。

 一人を好む彼女はどうにも宴会の雰囲気には馴染めず離れたところに座っていた。

 

「そこにいるのはオリーブちゃんか?

 久しぶりじゃあないか。大きくなったな」

 酒瓶を(あお)りながら歩き回るという奇行の最中らしい団長は、顔見知りの姿に足を止めた。

 

「大きくなったなぁ、大きくなってしまったなぁ」

「それって嫌味?」

 彼と出会った当時から大して成長していないオリーブは、少しだけ顔を(しか)めた。

 彼女の身長はどう見ても全花騎士の下から数えた方が早いだろう。

 

「嫌味だぁ? 俺がんなこと言うかよ。

 それよりお前、活躍したんだってな。聞いたぜ、強くなったな」

「くるっぽー」

「おお、ヴェルダンも大きくなったなぁ。

 まるまる大きくなって……どうだ、そろそろ焼き鳥にならないか?」

「ヴェルダンを食べようとしないで!!」

 相棒の伝書鳩を両腕で抱き込んで、オリーブは団長から彼を隠した。

 

 

「はっはっは、冗談、冗談だよ」

 団長は酔っているのか、真っ赤な顔のままケラケラ笑った。

 

「……ねぇ、団長」

「うん?」

「自分の為に戦う花騎士って、どう思う?

 他人の為じゃなくて、自分の為に」

 オリーブは思い出す。彼は常々、誰かを守るために戦えと言っていた。

 

「それがどうしたんだ?」

「今日、色々と考える機会があったんだ。

 私がそうだから。それで、団長ならどう言うかなって」

「ふん、小さいなオリーブちゃん。

 そんなどうでもいい悩みでいちいち悩んでいるなんてな」

「小さいって……」

 オリーブは自然と下がっていた顔を上げると、ういっくと酔った団長は胡乱げな視線を彼女に向ける。

 

「花騎士なんて物好きな連中は、守りたいから勝手に守ってるんだ。

 誰それがそうでなくたって、暇な連中が勝手に守るだろう。

 その分お前は害虫を殺せばいい。そうすれば勝手に守ってる連中が楽になるだろうさ。

 そもそも、花騎士なんて結局職業だろうが。害虫を殺して金を貰う、生きるなんて結局自分の為だろう」

「身も蓋もないね」

「それが生きるってことなんだよ、ひっく。

 それに、この世は結果が全てだ。お前がどう思おうと、守られてる連中は勝手に守って貰ってるって思ってるもんだ」

 言うだけ言って、団長は去って行った。

 

「……そうだね、私たちも明日を生きないとね」

 オリーブは相棒の撫でながら千鳥足で去る団長の背を見て微笑んだ。

 

 

 

 

 その後。

 

「オリーブちゃん、小さくて、だけど肉付きがよくてさいっこうですよねぇ」

「ああ、あと半年、あと半年早ければ食べ頃だった。

 ああ、なんであんなにおっぱい大きくなっちゃったんだ。

 絞れってか? オリーブちゃんのオイル絞れってか?

 幾らロリくてもアレを射程範囲にしたら妥協だって言われそうだよな」

「私が団長さんならアタックしちゃいますねぇ、うぇへうぇへへへ」

「おいおい、別にいけないって言ったわけじゃないぞ。

 プラスとマイナスが同居してるってだけさ」

 なんて馬鹿どもの会話があったとかなかったとか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




フェイトCCCでアンデルセンが、書くべき話と書きたい話があると言ってたと思いますが、今回は書くべき話でした。
なので筆のノリはいまいち。書きたい話しか書けない性質なので。
どうでもいいけど、念願のセンリョウちゃんがやってきた!!
あの絶妙な膨らみがたまりません!!

そういえば、オリーブちゃんの最初のキャラクエで誤字発見。
くるっくーってやってる後でオリーブちゃんを団長がオリービって言ってるww

一瞬うん? ってなりましたわww


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