ルドベキアちゃんのぷに感が可愛くて堪りませんわ。
アキレアさんもかっこ可愛くて最高すね。
今回のイベントストーリーも楽しいです。
「うーむ、ラブロマンス、お姫様、悲恋、懲悪勧善……。
任されたものの、いい感じにまとめられるだろうか」
我らがリンゴ団長は、メモ帳片手にうんうんと唸っていた。
「うーん、私も団長さんのお手伝いしたいですけど、残念ながら私はそういうの得意じゃないですし……」
「気にすることないぞ、同士リンゴちゃん。
君が苦手なところを俺が担当し、俺が出来ないところを君がしているというだけのことだ」
「そう、ですよね!!
では私は団長さんにお茶を入れたり、出来ることをします!!」
そう言ってリンゴは魔法瓶からお湯をカップに注いで、彼に渡した。
「うんうん、ありがとうリンゴちゃん。我が天使よ……。
お、そうだ、リンゴちゃんを天使役として登場させよう。めもめも」
「そ、そんなぁ~、団長さんってば、恥ずかしいですよ~」
「照れることないぜ、本当のことだからな」
二人がいつものようににこやかに会話を繰り広げる最中に、こんな声が上がった。
「騙されたぁ!!」
と、叫んだのは、つい先日この部隊にやってきたエピデンドラムだった。
この二人の和やかな会話は害虫が押し寄せる群れのど真ん中で繰り広げられていたのだ。
「どうして!? なんでこんなに害虫いっぱいいるの!?
今日は水辺に行くって言うから水着で来たのに、もうヤダ、あたし帰るぅ!!」
「では帰る為に害虫を殲滅しないとですね」
オモチャにしか見えない水鉄砲を乱射しながら半狂乱で喚くエピデンドラムをフォローするのはプルメリアだった。
性格と実力というのは一致しないタイプの好例というものはなかなか無いもので、後衛の彼女は固定砲台としてはかなり有用だった。
彼女のオトモたちも足元で元気に応援している。
「はぁ、やっぱ害虫どもの悲鳴を聞くと頭が冴える。奴らの血の、焼け焦げる臭いが
インスピレーションが湧きあがるな!! 最高の音楽だぜ、お前たち!!」
人間相手ならサイコパス同然のことを笑いながら言う団長。
もう彼がこの調子なのはいつものことなので誰も突っ込まなかった。
「怖い!! あの人ヤバイ、目が逝っちゃってるよぉ!!
あたし帰して、元の部隊に帰してぇ!!」
約一名例外は居たが。
………
…………
……………
「どうだ、ランタナ。お勉強の調子は」
現在野営の真っ最中だというのに、団長用の天幕にテーブルを与えられたランタナは、参考書片手にだるそうな顔をしていた。
「だんちょー、やっぱ私には無理だよー。
絶対筆記で落とされるって」
「騎士団について述べよ」
「騎士団とはスプリングガーデンにおける害虫に対抗する組織の総称である。
各国騎士団は各国に属するものであるが、国家的な機能や役割は持たず、団長の権限はその部隊のうちにのみ属する」
「広義の花騎士について述べよ」
「騎士学校を卒業した者以外の、修行などで独自に世界花の力を引き出すことに成功した者。厳密に花騎士とは、騎士団に所属する者のみを指す」
団長の質問に、すらすらとランタナは答えた。
「満点だ。やればできるじゃないか」
「ふっふっふ、現在好評発売中のこの設定資料集があれば、余裕よ。
私やペポの嫌いな食べ物まで載ってるぞ!!」
「どれどれ……なんだ、お前玉ねぎ嫌いなのか!!」
「いやさ、実際オニオンサラダとか、生の玉ねぎの辛味ってキツイじゃん」
「分かるわ、俺も酢の物の酸味とか耐え難くてな。
つけ麺のスープがすっぱかった時とか絶望したわ」
なんて雑談を挟み、彼は本題へと話を進める。
「で、だ。お前はあの新入りについてどう思う?」
「うーん」
その受け答えもテストみたいなものだと判断したのか、ランタナは腕を組んで考える。
「だんちょも言ってたけど、戦うことに覚悟なんて必要ナッシングなのよねー。
覚悟の有無って、結局死ぬ直前に後悔するかどうかぐらいだし?
やる気よ、やる気が全てよ」
「ああ、ああいうタイプは自然と足を引っ張る。
やる気が無い自覚が有る分なお悪い。全員が一丸となる中で、一人のモチベーションが低いままだと、周囲にまで悪影響が出る」
と、そこまで酷評しながら、だが、と団長は別の意見を述べる。
「集団には怠け者が必ず存在する。
それを取り除けば、勤勉だった別の誰かが怠け始めるのだ。
あれを上手く使うのが集団の長というものだ。
とは言え、周囲に示しが付かんからってこちらに送り込まれるのも頷ける。
せいぜい鍛え直してやるさ。幸い、最低限花騎士としての心は持っている」
団長の目からしても、エピデンドラムは決して花騎士の職務を嫌がっている訳ではない。
彼女は彼女なりに、この仕事に誇りを持っているのだ。
「俺はしないが、あれは褒めて伸びるタイプってヤツだろう。
褒められ、他者から感謝され、それを実感し向上心を燃やすはずだ。
あれは都市周辺の警備をやらせれば十全の能力を発揮するだろう」
「その辺を考えるのも、中位騎士に必要なところなの?」
「いや、これは団長としての視点だな。悪い、勉強の邪魔したな」
団長はそう言ってランタナの頭をぽんぽんして、外へと出た。
「ペポ、心配なら勉強を見てやってもいいんだぞ」
「あ、いえ、正直私もあんまり勉強得意じゃないですし」
遠巻きに天幕を窺っているペポに、団長は声を掛けた。
「なら、近くで見守ってやるだけでもいいだろう。
不安な時、どうすればいいか分からない時、誰かが近くに居てくれるだけで案外救われるものだからな」
彼はそれだけ言って、ペポの脇を歩き過ぎて行った。
「……本当に不安なのは、私の方なのに」
ペポはランタナが心配なのではない。
彼女に置いて行かれそうになるのが、怖いのだ。
§§§
「一応、全員の要望を満たしつつ、筋の通った物語になるようにはしてきた」
あくる日、リンゴ団長は出来上がったプロットをカルセオラリアへと見せていた。
「ふむふむ、なるほど。
二部構成にしたのですか」
「ああ、一部は懲悪勧善とラブロマンス。
二部はその十年後という設定で、悲恋とお姫様だ」
「わたくしのアドバイスをちゃんと守ってくださってますね」
その道のプロとして、カルセオラリアは団長にあらかじめアドバイスを送っていた。
「歌劇ではないので主人公以外に覚えにくい長いセリフも無い。
単純で分かりやすいストーリー。
人名を排し、役職で呼び合い登場人物を分かりやすく、役割も明確です。
物語として破綻もしていませんし、脚本化すれば十分に通用すると思います」
「そうか?」
ちょっとそわそわしながら、団長は彼女の評価を聞いていた。
「正直、ストーリーに批判の一つも覚悟していたんだが」
「わたくしは批評家ではありませんから。
なにより、わたくし自身悲しい恋愛というのが良く理解できていないのもありますが」
「そうなのか?」
「ええ、正直ハッピーエンドの方が受けはよろしいので」
「まあな」
それを自覚しながら、団長はこの悲劇の物語を執筆した。
沢山の人が死に、幸せになる登場人物は一人もいない。
己の感性をそのままに書きなぐった、救いの無いの話を。
「なあ、正直に言ってほしい。つまらないか?」
「どうしてですか?」
「いやな、君を見ていると若き日と今の己に対して劣等感がな」
「劣等感、ですか」
カルセオラリアも、彼が若き日に小説家を志そうとしたことも、挫折したことも当人から聞いていた。
小説家と脚本家という全く別のジャンルながら、成功者と挫折して諦めた者の間にある隔たりは果てしない。
「わたくしは、つまらないとは思いません。
でも、悲しいお話だとは思います」
だから彼女は、彼に対して何も言わなかった。
慰めや謙遜の言葉を口にしても、彼がみじめになるだけなのだから。
「ですが、アリかナシかで申しますと、アリかと。
少なくともわたくしは、このお話を舞台で形にしてみたいと思います。
同じ創作家としての、魂を感じました」
「そう、か。そうか……」
ただ、そんな彼女の言葉だけで、この救いの無い物語を書いたこの男は救われていた。
子供のように微笑む彼を、カルセオラリアは理解していた。
自分の作品が誰かに認められた時ほど、嬉しいものはないのだから。
その日一日を使って、二人は意見を出し合いながら脚本化を進めていく。
ある程度は概要が出来ていたので、そう長いお話ではないのもあって深夜まで掛かったが、モノは出来た。
「すみません、送って貰っちゃって」
「気にするなって」
夜遅くというのもあって、団長はカルセオラリアを宿舎まで送っていた。
「こちらこそ悪いな、本格的な仕事があったんだろう?」
団長は彼女を気遣うようにそう言った。
カルセオラリアは現在、大きな仕事をこなす為に一時的に余所の騎士団からチューリップ団長の部隊に異動していた。
彼はそういう本業のある花騎士を支援する為に、そういう配慮のある部隊を作っていた。
「いえ、期限はまだまだ先ですから」
「そうか。ああ、そうだ、君ん所の団長によろしくな。
また酒でも一緒に飲もうぜ、と」
「あれ、わたくしのだんちょーさまとお知り合いでしたか?」
「“わたくし”の、か」
不思議そうにしているカルセオラリアに、彼はニヤニヤとした笑みを向けた。
「聞いたぞ、あいつ、君と将来の約束をしたんだって?」
「そ、そんなことを仰ったんですか!?」
「何という勇者だ。とても俺には真似できん。俺だったら捕まってた」
「わたくしはちゃんと成人しておりますからね!!」
カルセオラリアは恥ずかしさで赤面し、どこかズレたことを言った。
なお、チューリップ団長は以前、故郷と成人年齢の大きな違いにカルチャーショックを受けたとかなんとか。
「まあ、なんだ、子供をつくるのはもうちょっと体が大きくなってからにしろよ?」
「どこまで話したんですか、だんちょー様!?」
団長はあたふたとしている彼女の反応をしばらく楽しんでから、帰路についた。
§§§
「今回の劇の内容は、おおまかにはこうだ」
脚本が完成した為、劇の構成や大道具や衣装などの予算の打ち合わせを終え、リンゴ団長は演劇に参加したいという花騎士たちを集め、脚本の概要を話し始めた。
「時は何千年以上昔、リリィウッドですら影も形も無い遥か昔だ。
当然、害虫の姿かたちも無い」
それを聞いて、この団長の懲悪勧善ものならば害虫退治だろうと思っていた花騎士たちは意外そうな顔をしていた。
「主人公は、町一番の剣士の男。腕は確かだがロクデナシだ。
恫喝まがいの行為を繰り返し、町の人たちから恐れられている。
だがある日、ヒロインである女剣士にコテンパンにされ、改心して彼女に付き従って生きるようになる。
盗賊や悪い貴族を倒し、そして二人に別れの時が訪れる。
二人は再会を約束し、別の道を歩むことになる。これが第一部だ」
その最後のロマンチックな展開に目を輝かせている花騎士は多数居たが、既に脚本に目を通している他の団長たちはジト目で彼を見ていた。
「今回はうちの部隊の特色を出したいということで、団長全員が役者として参加してもらうことになっている。
まあナズナ団長は当日の警備で出られないが……。
第二部は第一部の十年後となっている。なので、前後の配役は異なっていることが望ましい。
当日は第一部が午前で、午後に第二部を上演する予定だ。
……ここまでで誰か質問は?」
「ひとつ聞きたい」
そう言って手を挙げたのは、クロユリだった。
「なぜ私をヒロイン役にした」
無愛想な表情で、彼女は団長の背後にある黒板に書かれた配役の欄を指差した。
第二部のヒロインに彼女の名前が書かれていた。
「私にヒロインなど似合うと思っているのか?」
「仕方がないだろう。うちの騎士団で外見が似てて、剣が扱えるのはお前とオリーブちゃんぐらいしかパッと思いつかなかったんだから。でもまあ……」
リンゴ団長は同じく呼び出されていた第一部に大抜擢されたオリーブと、クロユリを見比べる。
「オリーブちゃんにはサラシを巻いて貰う必要があるな」
「言いたいことが有るならハッキリ言って貰おうか……」
「私は別にかまわない。けど、上手くできるかは分からないよ」
「大丈夫だ、ヒロインの女剣士は口数が少ない設定だ。彼女の心境は最後まで描写されず、役者の表現力と観客の想像力に任せる構成になっている」
「なるほど、わかった。出来るだけ頑張ってみる」
脚本のヒロイン像からしても、二人は適任だったようだった。
クロユリが無駄にリンゴ団長に対してヘイトを溜めているが、いつものことだった。
「ほかに質問は?」
「あのぉ、わたくしをお姫様役にしてくださるってお話でしたけど、ちゃんとお姫様は幸せになりますの?」
何やら不安そうに手を挙げ、ハナモモが発言した。
一応悲恋の話だと聞いてきているのだろう。
「ああ、死合わせになるな」
「あ、それなら良かったですわ!!」
五分後
「こんな役嫌ですわ!!」
先ほど安堵の笑みを浮かべていたのが嘘のような手のひら返しだった。
第二部の脚本を読み終えるまでもなく、彼女はそれを地面に叩きつけた。
「そっか、じゃあ別の人にやらせるわ。
誰か、お姫様役やりたいひとー」
「あ、ちょっと、待ってくださいませ!!」
微塵の躊躇いも無くキャストを変更しようとするリンゴ団長に、危機感を抱いたハナモモは声を上げた。
彼の声に呼応して何人も手を挙げたのもあるのだろう。
「どうした? 嫌なんだろう?
男に利用され、騙されて、挙句殺され、悲劇の引き金となるバカなお姫様役は」
「そういう身も蓋もない言い方は止めてくださいませ……」
ハナモモはしばらくスカートのすそを握りしめ、うーうー、とすごい顔で唸っていたが、意を決したのかこう言った。
「一度やると決めたことを反故にするのは、淑女じゃありませんわ。やります」
すごく不服そうな表情で、彼女は受け入れた。
「では、各々やりたい役は決まったようだな」
主要人物以外の役はやりたい人がやるという、まさしく学芸会のノリで決め終えると、早速稽古の打ち合わせに入ろうとしたリンゴ団長だったが、
「一ついいだろうか?」
手を挙げて発言したのはキンギョソウ団長だった。
「うん? 何か不備でもあったか」
「我は落陽に剣舞をすることだが、翔陽こそが運命だと大地が囁く」
「二部の主人公ではなく一部の主人公が良いって?
それは別にかまわないが、一部の主人公をするハナモモ団長はどうするんだ?」
「あ、僕はどちらかと言うと端役の方が嬉しいかなって」
「うーん、当人がそう言うなら。
じゃあ、二部の主人公は誰がやるよ」
「貴殿がやればいいだろう」
「はぁ?」
自分は脚本担当なのに、なぜ役者までやらんとならない、という表情で彼はキンギョソウ団長を見た。
「この戯曲に、貴殿の魂を感じた。
当然だ。これは貴殿そのものだろう?
この登場人物の全員が己の責任を放棄している、幼稚で哀れな物語は。
だからこそ、貴殿がやるべきだ」
実に真摯な態度で、彼はそう言った。
リンゴ団長は彼の言葉に呆然と、二の句が継げなかった。
やがて、彼はクロユリを一瞥し、わかった、と呟いた。
「それに、あどけない姫を
「お、そうだった!! もっとボディタッチとか増やしてキスシーンとか濃厚にしようっと」
「そ、そういうのはいけないですよ!!」
そんな感じで配役は終わったのだった。
§§§
「ふむふむ、大分形になって来たな」
それから一週間後、各々独自に練習したり、全体で何度か通してやってみたりして、何とか演劇という形にはなっていた。
もっとも当初は、本物を知るキンギョソウ団長からすればままごとにしか見えないという評価だったが。
彼が一部の主人公兼監督みたいな立場になり、練習はスムーズに進んで行く。
流石にリンゴ団長も演技指導まではできなかったので、これは助かった。
「どうです!! 団長さん!!」
「…………」
そして稽古の合間、リンゴ団長はリシアンサスが作成したという絵本を読んでいた。
以前創作に関して語り合った二人だったが、彼女の中ではいつの間にかお互いの創作物を見せ合うということになっていたらしく、彼女は自作した絵本を持ってきた。
「団長さんがこんな悲劇たっぷりの内容の脚本を書いたので、私は逆にハッピーエンドばかりの内容にしましたよ!!」
「無難に誤魔化されるか、酷評されるのとどっちがいい?」
「もうその時点で酷い評価ですよ!?」
「いや、だってなぁ」
彼女の持ってきた絵本の内容は、唐突で脈略も無い、それどころかシナリオも何もなく、幸せになりました、で終わるものだった。
絵本とは言えリアリストのこの男に、これは受け入れがたいものが有った。
「奇抜でいいんじゃないか?
お前の死後に評価されるかもしれない」
「それが無難に誤魔化す感じですか!? ちゃんと本音で言ってくださいよ!!」
「いや、だってなぁ。
この調子なら、絵本作家は老後の楽しみにした方がいいぞ」
「そ、そんなぁ!! あ、でも、老後に私の作品を読みたいってことですよね?」
「そう言う意味じゃないわ、ボケ」
団長はリシアンサスのテンガロンハットを取り上げ、自分の頭に乗せた。
身長差で手を伸ばしても帽子に手が届かないリシアンサスは、ぴょんぴょんジャンプして取り戻そうとする。
「人生も、物語も、過程が有るから結果が珠玉のものとなるんだろう?
お前の人生だって、母親から生まれた直後に大人になって結婚して、幸せになったとして、誰がそれを祝うんだ?
両親や結婚相手の家族や友人か? お前の友達は勝手に現れるのか?
お前はそれを幸せと言えるのか?」
「それはほら、逆に考えるんですよ、生まれた直後でも祝ってくれる人が居るってことで」
「話にならんな」
団長は絵本と帽子をリシアンサスに突き返すと、稽古場に向かう。
「お前のポジティブさは幾ら転んでもくじけないタイプのものだと思ってたが、転んでも足物を見てないだけだったとはな。
少しでも羨ましいと思った俺がアホだった」
「マジレスかっこ悪いぞ、だんちょ!!」
「うるせぇ」
小悪魔の衣装を着ているランタナと合流し、天使の格好をしているリンゴと話を始める団長。
その表情はどこか不機嫌そうだった。
「…………」
リシアンサスは、突き返された絵本を見下ろし、一人沈んでいた。
次回は演劇の内容と花祭りのイベント関連ですね。
それではまた、次回!!