デート・ア・ライブ 琥零愛イレーズ   作:新米マンゴー(イチゴ味)

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初SSです。
初心者ですので、誤字脱字などがあれば教えていただけたら嬉しいです。
よろしくお願いします。



2017.7.28
修正を加えました。最後の交信からしばらくたっていますが、まだ逃げてませんよ~!
今はリアルの方が忙しいですが、それでも時間があれば今日のように更新していきますので、どうぞこれからもよろしくお願いします。


歌姫編
プロローグ


彼女は、長い間彷徨っていた。

 

いつからそうしていたかは、彼女自身にもわからない。

幾年もの間、彼女は自分と言う存在を受け入れてくれる器を探し続けてきた。

 

そしてある時、とうとう彼女は見つけた。

自分を受け入れてくれる、自分を必要としている存在―五河士道と言う少年を。

しかしその少年は、周囲を炎に包まれていて、いつ焼き尽くされてもおかしくないように思えた。

 

彼女は一刻も早くと急いで少年のもとへ向かった。

やっと見つけた存在を、ここで散らせないために。

 

周囲は火の海と化していたが、彼女はそのことに怯える様子もなく、一瞬の躊躇いすらなく飛び込んだ。

炎は彼女を飲み込もうと両腕を広げ、彼女に抱き着いた。

しかし彼女に触れた途端、触れた部分の炎がまるで初めからなかったかのように消えていく。

彼女はそのことに驚く様子もないどころかそれが当たり前とでも言いたげな様子で、消えた炎には目もくれずに少年のもとへと急いだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

見つけた。

彼女が士道の姿を確認した時、士道は熱と壊れて降り注ぐ瓦礫や焼けた鉄を全身に受けていて、すでにぼろぼろの状態だった。

 

しかしそれでも士道は倒れず、ある方向をじっと見つめ続けている。

士道が見つめている先には、士道に向かって走ってくる赤髪の少女がいた。

少女は白い和服に二本の無機的な角を纏い、泣きながら士道めがけて走っていた。

 

少女自身も傷つきぼろぼろになっていたが、少女には命にかかわるような怪我はなかった。

それに対し、士道が負っている傷は明らかに今すぐ病院に言って治療をしてもらわないと命に係わるであろうレベルにまで達していた。

 

彼女はそのことが瞬時に分かったため必死に少女を止めようと二人の下へ急ぐが、少女も士道も彼女の声は聞こえていない様子で、士道は少女を迎えに走り出し、受け止めようとした。

 

「ダメ!今すぐその子から離れて!」

 

彼女がそう言ったのと士道の体が少女の炎によって吹き飛ばされたのは、まったく同じタイミングだった。

 

「おに―ちゃん!おに―ちゃん!」

 

少女は士道の下に駆け寄り手をとるが、少年はピクリとも動かない。

それでも泣き叫びながら、少女は何度も少年の名前を呼び続けていた。

 

そこで彼女は、士道と目の前で泣き叫んでいる少女の前に立ち、普段自分の体にかけているステルスを脱ぎ捨て、自身の姿を見せた。

少女は何もないところから突然現れた彼女に驚いていたが、彼女の顔を見ると黙り込んだ。

 

それもそうだろう。

なぜなら、彼女はその瞳に無上の悲しみと怒りを込めて立っていたのだから。

だがそれらは、決して少女や士道に向けられていたわけではなかった。

この二人をこのような状況に貶めた犯人、そしてこの状況を防ぐことができなかった自分に向けていたのだ。

 

彼女はしばらくの間無言で二人を見つめていたが、息を一つ吐くと少女に向かって声を

発した。

 

「…ねぇ、君。彼を―五河士道君を助けたい?」

 

少女はその言葉を聞くと、明らかにおびえた様子で、しかしはっきりと彼女を見据え、口を開いた。

 

「おにーちゃんは、助かるの?」

「今のままだと、無理ね」

「どうすれば、おにーちゃんを助けられるの?」

 

彼女は一瞬何かを考えると、真剣な表情で少女に言った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「助けたいのならば、彼とキスをしてちょうだい」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その言葉に少女は耳を疑った。

 

「え?今なんて…」

「聞こえなかったの?五河士道を助けたいのならば、彼とキスをしなさい」

「ふざけないで!私はおにーちゃんを本気で助けたいの!」

 

彼女がふざけていると感じた少女は、彼女に向かって本気でどなった。

少女の怒りに呼応するかのように、少女の周りに転がっていた瓦礫が粉々に砕けて吹き飛び、烈火の炎が吹きあがる。

しかし彼女は跳んでくる瓦礫の破片が体をかすめようとも火の粉が肌に触れようとも全く動じず、それどころか少女を諭すように言葉をつづけた。

 

「私は、本気よ。彼にはキスによって精霊の力を封印する力がある。なぜかは私もわからないけどね」

 

少女は少しの間迷うようなそぶりを見せたが、彼女の真剣な表情を見ると覚悟を決めたようで、口を開いた。

 

「本当、なのね」

「ええ」

「嘘じゃ、ないわよね」

「もちろんよ」

「嘘だったら、貴方を燃やし尽くすわよ」

「ええ、かまわないわよ」

「―分かったわ」

 

少女はそう言うと、瀕死の士道を抱き起し、少し戸惑うなそぶりを見せると、その唇に自身の唇を重ねた。

 

その瞬間、少女の体が一瞬光ったかと思うと、その光が士道の体へと移る。

すると士道が負っていた傷がその内側から燃え上がり、その傷そのものを燃やし尽くしていった。

薄く緑色に煌めくその炎が消えた後には、士道が負っていた傷は跡形もなく消えていた。

 

士道は薄く目を開くと、ゆっくりと体を起こした。

 

「おにーちゃん!?おにーちゃん!」

 

少女が士道の肩を掴み揺さぶると、士道はゆっくりと口を開いた。

 

「琴里?どうしたんだ、そんな表情して…」

「おにーちゃん、おにーちゃん…!」

 

二人が話し合っているのを、彼女は静かに見つめていた。

その目はまるで子供たちを見守る母親のような、慈愛に満ちた瞳だった。

士道が琴里に何かプレゼントを渡していたのを見て、とりあえず挨拶は日を改めようと後ろを向いたとき、それは現れた。

 

(―ファントム!)

ノイズの塊のようにも見えるそれは、士道と琴里に向かって近づいていた。

 

彼女はファントムを見た瞬間、なぜこのような事件が起こったのかを理解した。

(ああ、そうか。この事件は、こいつが少女にあれを埋め込んだせいで起こったのか!)

彼女は姿を消しファントムめがけて走ると、握りしめた拳を思い切りノイズの塊にぶつけた。

ノイズがかったその体が、まるで投げ捨てられた人形のように宙へ飛ぶ。

拳が触れた部分には、きれいに穴が開いていた。

 

しかしそれ(・・)は、何事もなかったかのように立ち上がると自分の体に開いた風穴をまるで初めからなかったかのように消し去りながら彼女に話しかけた。

【やあ、エファセ。久しぶりだね。もう何年もたつけど、君は全く変わっていないようで安心したよ】

耳障りなその声に歯を食いしばりながらも、彼女は返事を返す。

 

「その名前で私を呼ぶなと言っただろう。もう忘れたのか、ファントム。いや、「ミオ」のほうが良かったか?」

【その名で私を呼ばないでもらえるかな。君にはその名を呼んで欲しくないんだ】

「そうかい。それは悪かったねミオ。あんたには死ぬほど怨みがあるんだ」

 

言葉を交わしながら、互いに睨みあう。

そんな時間がしばらく続くと、ファントムは彼女から目を離した。

【やめようか。今はそんな気分ではないしね】

「よく言うよ。自分から喧嘩を売ってきたのにさ」

【…別にこのまま続けてもいいけど、近くに人もいるからね。今は帰ることにするよ。じゃあね】

 

そう言うとそれは、まるで初めからいなかったかのように姿を消した。

そのことに彼女は驚く様子もなく、舌打ちを一つした。

 

「逃げられたか。早くあいつを止めないと―」

 

そんなことを呟いていると、焼けた電柱が倒れてきた。

彼女はそれをうっとうしげに()()()()()と、彼女は士道たちのもとへと向かった。

 

士道たちはまだ話をしていたが、彼女が姿を現しながら近づくと彼女の方へ視線を向けた。

「あなたは―」

「ごめんね」

 

士道が何かを言おうと口を開いた瞬間、そばにいたはずの琴里が突然倒れた。

士道は慌てて琴里の様子を確認するが、ただ寝ているだけなのを知り安心すると、彼女に警戒の目を向けた。

 

「…あなたは何者なんだ?」

「五河士道君。君も、まだこのことは思い出さなくてもいい。悪いけど、眠ってちょうだい」

「ま、待ってくれ!あなたは一体何者なんだ!?」

 

彼女が士道を気絶させようとした瞬間、士道が大声で叫んだ。

 

「・・・私は、影神琥零愛(かげかみくれあ)。精霊よ。でも今は、まだ私のことは覚えていちゃダメ。だから、記憶を消させてもらうわね」

「待ってくれ!まだ―」

「―おやすみなさい」

 

琥零愛は短くそう言うと、士道を気絶させた。

その後倒れた士道を抱きしめると、満面の笑みを浮かべる。

 

(やっと、出会えた)

 

琥零愛が心の中でそう呟いていると、近くに立っていた電柱が燃えながらこちら側に向けて落ちてくる。

琥零愛は士道たちを愛しげに眺めていた時とは打って変わって、せっかくの時間を邪魔してきた電柱を憎しみのこもった瞳で睨んだ。

しかし電柱はそんな琥零愛の様子とは関係なしに、燃えながら倒れてくる。

琥零愛は瞳を取女ると、そっと電柱に向けて手を翳した。

その手に触れた瞬間、電柱は初めから存在しなかったかのようにスッと消える。

琥零愛は目を既に存在しない電柱から外すと、周囲を舐め回すかのように燃え盛っている炎へとむけた。

琥零愛は炎に向けて両腕を広げる。

 

そして短く一言、呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

滅臨廻翼(アレスティファ)放射(エヴリウェア)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そう呟いた瞬間、彼女の背中から突然生えた三対の翼のそれぞれの中心部にある宝玉が、その言葉に呼応するかのように輝いた。

それと同時に周囲に蔓延っていた炎が、一瞬で消え去る。

所々焦げ付いていて燃えていた形跡はあるのだが、炎自身は完全に消滅していた。

 

それを見て琥零愛は、満足したかのように息をつく。

 

そして士道と琴里を抱き上げると、安全なところへと移動した。

到着し琴里をおろした後、士道を抱きしめるとその寝顔を見て微笑み、だれにも聞こえないような声で小さく呟いた。

 

「やっと、会えたね。士道くん」

 

そう言うと琥零愛は、士道の唇に自信の唇を重ねた。

琥零愛の体が一瞬光ったかと思うと、彼女の体がだんだんと薄く霞のようになって士道の体内に溶け込んだ。

 

既に誰もいない空間から、琥零愛の声が響く。

 

「これからは、ずっと一緒だよ」

 

くすくすという笑い声だけがが、焼き焦げた町中に響いていた。




ご覧いただきありがとうございました。
さて、それではまずオリキャラの設定を。

影神琥零愛《かげかみくれあ》
霊装:神威霊装・零番《ダート・アイン》
天使:滅臨廻翼《アレスティファ》

総合危険度SS
空間震規模A
霊装S
天使SS
STR(力)  182
CON(耐久力)204
SPI(霊力) 580
AGI(敏捷性)126
INT(知力)315

まあ、こんな感じです。
まあ、ぶっちゃけ最強ですね。

初心者ですが、これからよろしくお願いします。
では、感想待っています。
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