デート・ア・ライブ 琥零愛イレーズ 作:新米マンゴー(イチゴ味)
サブタイトルはこんなのですが、中身はいたってまとも(多分)なので、安心してください。
では、どうぞ!
2017.7.28
修正しました。
「おーい、飯できたぞー!」
士道の声がリビングに響く。
「「「「「「「は~い」」」」」」」
七人の元気な返事がするとともに、琴里、十香、四糸乃、八舞姉妹、真那、そして折紙が下りてきた。
って、ちょっと待て。
なんで折紙がここにいるんだ?
「たまたまこの家の近くを通ったら士道の声がしたからお邪魔しただけ」
「勝手に人の心を読まないでください…。っていうか、鍵はどうしたんだよ」
「合鍵ならこの前つくっておいた」
「なんでそんなものつくっているんだよ!」
「?恋人の家の合いかぎを持つことは、彼女であれば当たり前」
なぜそんなことを聞くのか理解できないとでも言いたげな口調で折紙は答える。
朝から十香と折紙の口喧嘩を見たくはないが、こんな時間に外に追い出すのもかわいそうなので、士道はもう一食分、折紙のために即席でつくった。
士道が折紙の分の食事を作り終えたころには、もうみんな皿を用意したりなどをし終わって食卓に着いていた。
「おい、シドー!まだ食事の用意は終わらんのか!?私はもうお腹がすいてたまらんのだが…」
「もうちょっと待っていなさい。もうすぐこのドンガメが見た目とは裏腹においしそうな料理を運んできてくれるから」
「おいコラそこ。聞こえているからな。飯抜きがいいのか?」
「別に私ここで食べなくても《ラタトスク》に行けばいくらでも食事にありつけるから全然平気なんだけど」
「へえ、じゃあ十香。琴里の分の朝飯、お前が食べていいぞ」
「それは本当か、シドー!では、遠慮なくいただかせてもらう!」
そんなことを話していると、琴里は無言で席を立つと洗面所へと向かった。
そしてしばらくすると、大声で泣きながら謝ってきた。
何事かと思い振り向くと、リボンが黒から白へと変わっている。
「おにーちゃん、ごめんなさい!だから私のぶんのごはん食べないでー!」
黒いリボンをつけている琴里ならばある程度きつい言葉も言えるのだが、白いリボンをつけた状態になると、完全に可愛い妹モードに入ってしまうため、強く言う事が出来ない。
しかし、いつも司令官モードの妹に暴力と罵詈雑言を駆けられていたため、士道は一つ仕返しをすることにした。
「さーて、どうしよっかなー」
「ううぅぅ…」
ちらりと琴里の表情を見ると、今にも泣きそうな顔をしていた。
さすがにちょっといたずらが過ぎたかなと思い、笑いながら謝る。
「ははは、ごめんごめん。ちょっとからかいすぎたみたいだな。十香、琴里の分の朝食を返してやってくれないか。代わりに俺のを食べていいからさ」
「うむ、別に構わんぞ。しかし、シドーの分を私が食べたら、シドーの分の朝食がなくなってしまうがどうするのだ?」
「俺は別に後でつくるからいいんだよ。そんなことよりも早く食べな。もう四糸乃と折紙と耶倶矢と夕弦はとっくに食べ終わっているぞ」
俺と琴里と十香が口論している間に、四糸乃と折紙はとっくに朝食を食べ終えていた。
それどころか今四糸乃は台所で洗い物をしてくれている。
耶倶矢と夕弦はソファや床ででごろごろしている。
折紙はと言うと―、
「士道。ならば私が士道の朝食を作る。何が食べたい?」
士道の隣にいた。そしてさっきからしきりに士道の朝食を作ろうとする。
「士道、なにが食べたい?」
「いや、自分でつくるからいいって」
「遠慮しなくてもいい。何が食べたい?」
「別に遠慮しているわけだはないんだが…」
「もう一度聞く。私を食べたい?」
「質問の内容変わってんじゃねえか!」
「準備してくる」
「おい待て!俺まだなにも返事してねえぞ!」
折紙はそう言い残すと、士道の返事を聞かずに外へと飛び出した。
士道は思わず大きなため息をつくと、さっきからだんだんと強くなっている謎の寒気に体を身震いさせた。
そして後ろを振り向き、いつの間にか黒いリボンに付け替えていた琴里と耶倶矢と夕弦が士道に向けてお疲れと言う目線をかけていたのでそれに目線で返事をすると、自分の朝食を作るために調理台へと立ったのだった。
「はあ、朝っぱらから疲れた…」
士道は現在、自分の机に突っ伏していた。
あの後、学校に遅刻しそうという事に四糸乃が気づき、慌てて全員分のお弁当を用意して自宅を飛び出したのだった。
結果、何とか遅刻はしなかったものの、危ないところだった。
ちなみに折紙は今日休みだったのだが、正直ありがたかった。
「よーう、どうした?なんか朝っぱらから元気ねーなぁ」
「いや、ちょっと今朝いろいろあってな。気にしないでくれ」
「士道の反応がいつもよりもひどい!?何があったんだよ!」
士道の様子がいつもに比べておかしかったことに気づき、声をかけてきた友人、殿町宏人が話しかけてきた。
士道が力なく返事をすると、殿町は大げさに驚いたようなポーズをとる。
まるで外国人か、リアクション芸人の○川のようである。
「おいおい、本当に大丈夫か?何かあったら相談に乗るから何でも言ってくれよ」
あれ、こいつなんか今日は珍しく優しいな。
士道は普段と違う殿町の対応に少しとどまってしまったが少し考え、やっぱり相談に乗ってもらおうと思った。
「じゃあ悪いが、少し相談に乗ってもらえないか?」
「おい、良いぜ。何でもかかってこいや!」
士道は意を決し、今朝目覚めたらベッドの中にいた謎の女性について相談することにした。
「ああ、実は今朝目覚めたら、俺の右腕に抱き着くような感じで知らない女性が抱き着いて寝ていたんだ」
「…は?」
士道の相談の内容に殿町は一瞬ポカンと固まってしまう。
そして落ち着きを取り戻すと、質問をいくつかしてきた。
「おいそれ、マジか?」
「ああ、本当だ」
「なんでお前のベッドの中にいたんだ?」
「それが分からないんだよ。気が付いたら中にいたんだ」
「お前朝起きたとき、なんか倦怠感とかあったか?」
「え?いや、別になかったけど…」
「布団に変なシミとかはついていなかったか?」
「あ、ああ…」
なんだか殿町が鼻息を荒くしながらいくつも質問をしてくるので、士道は少し引きながらも質問に答えていった。
すると殿町はなぜか安堵したように息を吐くと、士道の両肩をつかんできた。
「よかった。お前はまだ大人の階段を上っていないんだな。安心したぜ」
「は…?」
殿町が言った言葉の意味が分からず数秒考え込むと、士道は顔を朱に染めながら怒鳴った。
「お前は朝っぱらから何を言ってるんだよ!んなわけあるか!」
「どうしたのだ、シドー?」
殿町の失礼かつ卑猥な言葉に思わず怒鳴ると、十香が不思議そうな顔をしてきた。
士道は聞かれていなかったことを祈りながらも返事を返す。
「いや、何でもない。気にするな」
「そうか?共さっきあれほど大きな声でどなっていたからな…」
「え?俺そんなにでかい声でどなっていたか?」
自分ではそれほど大きな声を出した気がしないために周りに聞くと、いつも三人でいる亜衣、麻衣、美衣の三人組が答えた。
「結構声でかかったよー」
「私たちにもばっちり聞こえたくらい」
「うるさかったぞー」
「そ、そうか…」
結構うるさかったようである。
次からは気を付けようと反省する士道であった。
「なぁ、ところで殿町」
「何だ、朝から大声で叫ぶセクシャルビースト」
「は?なんだそりゃ」
「セクシャルビーストだよ、この淫獣が。ベッドで女と一緒に起床とか、百回死んどけこのやろう」
普通に聞こえるくらいの声で殿町がしゃべったせいで、亜衣麻衣美衣の三人組はばっと士道のほうに振り向くと、底冷えのする声で士道に尋ねた。
「ねえ、今のどういうこと?」
「十香ちゃんと言う人がありながら…」
「てめぇ、そこに座れ。死んだほうがましだと思う程度の痛みと苦痛を味合わせてやる」
「おい待てこら。最後のシャレになんねえぞ!」
「ぬ?どうしたのだ?」
士道が追い詰められていると、それを疑問に思った十香が訊いてきた。
「ああ、何でもないのよ」
「そうそう、十香ちゃんには関係ないからね」
「安心してね。今十香ちゃんをたぶらかしたこの変態をぶち殺してあげるから」
「お前も大変だなあ、士道」
三人組が十香に声をかけているのを見ていると、殿町が士道を憐れむかのようにポンと肩を叩いた。
「てめえ、だれのせいだと思っていやがる!」
「はは、悪い悪い。でもとりあえず今は逃げた方がいいんじゃないのか?」
後ろの方を指さしながら殿町が言うので振り向くと、そこには怒気をはらみながら突進してくる亜衣麻衣美衣がいた。
「どういうことか聞かせてもらうよ!」
「おとなしくしていてよ!」
「じっとしとけよー!痛みと苦痛をたっぷりと味合わせた後楽にしてやるからー!」
「ちょっと待て美衣!お前俺のこと殺そうとしていないか!?」
「「「問答無用―!!!」」」
「理不尽だー!!」
士道はそう叫びながら、亜衣麻衣美衣から逃げるために廊下を必死に走って逃げた。
後ろからは何やら叫びながら三人から追いかけられている。
そうして理不尽な鬼ごっこは、ホームルームが始まるチャイムが鳴るまで続いたのだった。
私的には亜衣麻衣美衣のなかでは麻衣が一番好きです。
可愛いですよね、麻衣。
家族全員特殊趣味もちの中で一人だけ普通という設定が大好きです。
まあ、それはさておき、いかがだったでしょうか。
キャラが崩れていたら、どんなキャラなのかまで教えていただけたら嬉しいです。
それと、書き溜めていた分が尽きたので、すみませんが更新速度がガタ落ちします。
では、また次回で。