デート・ア・ライブ 琥零愛イレーズ   作:新米マンゴー(イチゴ味)

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どうも、地上最強のメガネです。
コメントって励みになりますね。
この前送られてきて、それを実感しました。
「更新頑張ってください」の一言だけでも、かなりの励みになります。
…まあ内容はそれに見合わないかもしれませんが、お付き合いいただけたらと思います。
では、第三話です!!



2017.7.28
修正しました。


第3話 決起集会

なんとか亜衣麻衣美衣の三人のジェットストリームアタック(仮)を逃げ切った(踏み台などにはしていません)士道は学校の体育館にいた。

体育館には士道だけではなく、学校中の生徒が集められている。

 

ステージの上では亜衣が立っており、その横にまるでボディーガードのようにやすめの姿勢をしている麻衣と美衣の姿もあった。

三人に疲労した様子はなく、士道は自分の周りの女子の体力の量について驚愕したのは今は置いておいてもいいだろう。

 

全校生徒が静かに見守る中、亜衣が演説を始めた。

『今からちょうど一年前……我らは多くのことを学ぶこととなった』

 

亜衣の異様な力の入り具合も相まって、まるでこれから開戦を宣言する一国の元首のように見えた。

 

『苦渋の味を、敗北の屈辱を……()(つくば)らされた地の冷たさを』

 

拳を震わせながら憎々しげに言っていた亜衣が、バッと顔を上げる。

 

『さあ諸君。見るも哀れな惨敗兵諸君。私は君たちに問いたい。我らは苦汁をなめたままなのか?這い蹲ったままなのか?敗北に沈んだままなのか……!?』

 

ダン!と亜衣が拳を演台に叩きつける。マイクのハウリング音があたりに響き渡った。

 

『否!否だ!貴奴らは重大な失敗を犯した!それは我々に復讐の牙を研ぐ時間を与えてしまったことである!悲願成就(ひがんせいじゅ)の時は来た!来禅に栄えあれ!来禅に誉れあれ!我らが渾身の一撃を以て、貴奴らの喉を嚙み千切らんッ!!』

『おおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉッ!』

 

亜衣が拳を振り上げると同時、それに呼応するように、体育館にひしめいていた生徒たちが一斉に声を上げた。

体育館の窓ガラスが微かに揺れ、幾重にも反響したすさまじい声量が鼓膜を痛いほどに震わせてくる。

 

「はは……やっぱり今年も気合入ってんな」

 

士道は苦笑しながら壇上で演説ぶる友人を眺めていた。

 

袖を引っ張られたのでそちらを向くと、そこには困惑したような表情をした十香がいる。

 

「シドー、文化祭と言うのは、いつもこんな風に決起集会が開かれているのか?この様子ではまるで戦争をしに行くような雰囲気なのだが…」

「いや、普通はここまで盛り上がらないと思うぞ。今回行われる天央祭がそれだけすごいってことだ」

 

士道も亜衣の演説を聞いていたが、どう考えても独立戦争の英雄か自己啓発セミナーの講師にしか聞こえなかった。

 

「その天央祭と言うのは、そんなにすごいものなのか?」

「ああ、何せこの天宮市内にある高校10校が合同でやるからな。模擬店もたくさんあるぞ」

「おお!」

士道が説明した途端、十香は目をキラキラさせながら力いっぱい頷いた。

 

天央祭。

それは一年に一度行われる、天宮市内にある10校が合同で行う文化祭である。

様々な分野で互いに競い合い、最も人気があったところが優勝と言う競争スタイルで毎年行われている。

元々は空間震が起き、天宮市あたりも巻き込まれたせいで人口が一気に減少、そのために町興しもかねて十校まとめて行っていたのだ。

今では人数も増え、一校だけでも普通の文化祭は行えるのだが、すでに市で行う一大イベントの一つになっているため、そのまま行われ続けている。

何でも他県からも見に来る人が多数いるのだとか。

まあ士道的には市の祭りという事に商品の値段が下がるから有り難く思っている。

 

…そういえば今日は近所のスーパーで肉が安売りしていたはずだ。終わったら急いで向かわないと…

タイムセールに間に合うには何時に出ればいいだろうか…

殿町も連れて行けばたくさん買えるかな…

今日の夕飯はどうするか…唐揚げにでもしようか…そういえばこの前十香がトンカツが食べたいとか言っていたな…トンカツにするか……

 

士道がそんなことを考えていると、突然後ろから声をかけられた。

 

「くっくっく。何をそんなに考え込んでいるのだ、士道」

「心配。大丈夫ですか、士道。体調が悪いなら、保健室に連れていきますが」

 

振り向くと、そこには無駄にかっこいいポーズをとった八舞姉妹がいた。

漫画だったら、二人の背後に『ゴゴゴゴゴ』や『バーン』といった文字が浮かび上がっていそうな立ち方である。

 

「ああ、大丈夫だ。ごめんな、心配かけて」

「べ、別に心配ってわけじゃ…。あんたが倒れたら不安ってだけだし…」

「説明。それは心配と言っているのと同じです」

「別に心配じゃないってるでしょー!」

「再現。にゃあ。耶倶矢は士道が心配にゃあ」

「ちょ、それ私の真似!?私『にゃあ』とか言ってないんですけど!」

「理解。耶倶矢は士道のことが大好きですから、心配なのも仕方がないでしょう」

「そ、そんなわけないし!」

「質問。では、私たち二人に両方生き残る方法を与えてくれた士道のことが嫌いなのですか?」

「いや、別に嫌いってわけじゃ……どちらかと言うとその、好き…だし…」

「感嘆。士道、耶倶矢がデレました。よく見てあげてください」

「う、うるさい!まてー!」

「逃走。へっぽこ耶倶矢なんかにはつかまりません。とおー」

 

二人は風のように走ると、すぐに人ごみの中に入ってしまった。

 

「な、なんかあっという間だったな……」

「う、うむ…相変わらず嵐のような二人だな……」

 

その後も亜衣の演説は続き、それを聞きながら士道は今日の夕食をトンカツに決め、今日のタイムセールに殿町を連れていくことを決意したのだった。




はい、いかがだったでしょうか。
ちなみにこれで書き溜めていた分がなくなったので、しばらく投稿できなくなると思います。
すみませんが、再開するまで少々お待ちください。
では、また次回で。
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