月が見ていた物語 〜History of KOUMAKAN〜   作:春の嵐

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さて5話目です‼︎では早速…
「主?何故ここまで遅くなりました?今回も短いですわよね?時間は掛からない筈ですが?」
出だしが思いつかなかったんです、許して下さい‼︎しかも学校始まったし2週間後に期末テスト、更にその2週間後に部活の大会で多忙なんです!多分ここしばらくは書けなくなる可能性大です。
「…まぁ、学生の本分は勉強ですしね。頑張って下さいな、主?」
はい!頑張ります‼︎それじゃ、第5話です。
「楽しんで行って下さいね。」


家族を思う そして暗雲

SIDE アイリス

 

私はアイリス・スカーレット。現当主のワイザック・スカーレットの妻で、レミリア・スカーレットとフランドール・スカーレットの母親。そんな私の前に…

 

ーー花瓶を頭に被って、水浸しの夫がいるのですがどうしたらいいでしょう?

 

「…ザック?」

 

「…レミリアとフランだ。」

 

「やった‼︎作戦成功だよ、お姉様!」

 

「恨むなら私達のおやつを食べた自分を恨んでね‼︎」

 

「…ザック?」

 

「…昨日間違って食べてしまったんだ。謝ったんだが…まだ許してくれてなかったらしい。」

 

「…はぁ…。」

 

ーーはい、これが私の夫でスカーレット家の現当主なんです。信じられないかもしれませんが…。

 

どうやら罠を仕掛けたらしいです。扉を開けると花瓶が落ちてくる仕組みらしいです。まさか私の部屋の扉に仕掛けるとは…。なんでもザックのみに被害がいくようにタイミングを昨日から計っていたみたいなんです。

 

ーーなんでその行動力とアイディアを勉強に使えないんでしょうかねぇ…?

 

「すまなかったレミリア、フラン‼︎代わりと言ってはなんだが、今度高めの砂糖菓子を買ってくる!これで許してくれ!」

 

『本当⁉︎やった〜‼︎お父様大好き〜‼︎』

 

「そうかそうか‼︎俺もお前達が大好きだぞ〜‼︎」

 

抱き締められている二人がニヤッとしました。

 

ーーこの二人、狙ってましたね?

 

そしてそれに気が付かない我が夫

 

ーー親バカ過ぎでしょう?

 

などと考えていましたが

 

「勿論、アイリスは愛しているがな‼︎」

 

なんて言われて気分が良くなる私も大概ですね♪

 

ーーさてさて今日はどんな1日になるでしょうかねぇ?

 

 

SIDE ワイザック

 

俺はワイザック・スカーレット。スカーレット家の当主だ。そんな俺は今現在

ーー静かな戦い(立食パーティー)の真っ最中だ。

 

何せスカーレット家は一二を争う大貴族。その上今回の立食パーティーは多くの貴族が集まる。あちらこちらで探り合い、見定め、少しでも力を付けようと画策している。仲良く会話をしているテーブルの下で足を踏み合うような関係が殆どだ。かく言う俺もーー

 

「あぁ、スカーレット伯爵‼︎先日は身のあるお話し合いでしたねぇ!」

 

「これはこれは、グラゴス殿…!ええ中々に有意義な時を過ごさせて頂きました。」

 

本当にあんたの事が良く分かったぞ、クズ。お前が金と女と吸血にしか興味がない事が十分分かった。そんな輩が我がスカーレット家と付き合えると思ったか、下衆。…と言う気持ちをグッと堪えて談笑する。

 

「どうです?取引の件は考えて頂きましたか?中々に良い品質の物が揃っていましたでしょう?」

 

「…この様な場所で取引を行うのはマナー違反だと存じますが?グラゴス殿はマナー違反を犯してでも話をしたいと思っているのですねぇ?嬉しい事です。」

 

ここぞとばかりに皮肉る事が楽しくて仕方ない。ザマァ!…と言う気持ちを抑えて、あくまで注意の形で皮肉る。意地が悪い?こいつ程度の輩に使う礼儀は無い。

 

…と言った様な形で会話を交わす。互いに相手の弱みを見つけ合い、媚びを送ったりし合う。全く面倒な事だ。だがそれが俺の仕事だ。力を蓄え、家族達を守る為に戦う。その為にこの見極めの機会は必要なのだ。イラつく事はあれど、やめる事は無いだろう。

 

ーーただ…レミリアには悪い事をしたと思っている。

 

あの娘は長女だ。だから幼くともこの様なパーティーに出なくてはいけない事も多くある。ただでさえ胸糞の悪くなる様なパーティー…しかも皆が『スカーレット家の長女』としてレミリアを見る。

 

ーー真っ黒な視線。ピリピリした空気。気を緩めれば直ぐに付け込まれる。

 

幾ら長女で後に当主となる娘でも、幼い娘にとってなんと恐ろしい場所に居させていると思う。そして極限状態の中で威厳ある態度を崩そうとしない娘に罪悪感と敬意を持っている。本当に俺には勿体無い娘だ。

 

(レミリアーー許してくれ。馬鹿な俺が出来るのは、付け込まれない様にする為の術を教える事。そして甘えさせる事だけだ。)

 

他の家の子供達の中で堂々としているレミリアを見ながら思わずついた溜息に、近くにいたアイリスがそっと囁く。

 

「今日は皆で寝ましょう?レミリアとフランを真ん中にして、抱き締めながら…。」

 

ーー本当に俺は恵まれているな。こんなに美しく、賢い妻。親の期待や望みに答えてくれる優秀な娘達。信頼の置ける配下…。

 

(護らなければな、俺が。絶対に家族は俺が守る。)

 

改めて決意を固めた俺を、窓の外から半月が照らしていた…。

 

 

 

ーーその時に気が付けば良かった。私達を見るあの瞳に。獲物を見つけた蛇のようなあの視線に。ニヤリと弧を描いたあの顔に。

 

 

SIDEレミリア

…何か黒く悍ましい者が近づいて来るのが見えた気がした

 

「…ッ⁉︎」

 

思わず顔を抑える。が、直ぐに表情を整え辺りを見回す。幸い一瞬だったからか周りに自分の変化は気付かれていない。笑顔を浮かべながら、私は冷や汗をかいていた。

 

(また…この感覚…最近多いわね。)

 

そう。最近私は不思議な現象に悩んでいた。日々の生活の中で突然目の前に『何か』が見えるのだ、痛みとともに。ハッキリした映像の様な時もあれば、ボンヤリしたイメージの様なものが見える時もある。まだ両親には気付かれていないが…バレるのも時間の問題だろう。

 

(能力が開花し始めているのかしら?…それにしても嫌なものを見たわね。何なのかしら、あの恐ろしいもの…)

 

ーー何かが起きるのかもしれない。何故かそんな予感を感じた。

 




ルミエラ出すつもりで前書きに出したのに、本編に出てこなかった。ごめんなさい、ルミエラ様。
さて、こっからかなり不定期です。前書きに書きましたが、9月はめっちゃ多忙なんです!なので更新は遅くなります。許して下さい。
それでは次回もお楽しみに!

あ!お気に入り登録、感想、評価受け付けてます。付けて下さると嬉しいです。後もう一つの作品も見てくれると嬉しいです!
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