IS 〈インフィニット・ストラトス〉 -造られた双子- 番外編 作:ark.knight
ど、どうも・・・星輝子だ
せ、先週は黒に・・・料理を教えてもらうことに・・・なったぞ
ふひひ・・・黒は優しいな・・・黒の教えはどんなんだろうな?
黒は午前のレッスンを終えて水野Pの部署に向かっていた
黒「今日は誰が来るのでしょうね・・・レシピは作ったし後は本人次第ですけれども」
輝子「今日は・・・お料理のレッスンか」
幸子「そうですが黒さんが見当たりませんよ?」
小梅「ねぇ・・・黒さんが・・・どこにいるかわからない?・・・後ろ?」
小梅が虚空に話しかけていると後ろを振り向く
小梅「あ・・・黒さん」
黒「お待たせしました皆さん」
幸子「女性を待たせるなんてマナー違反ですね。ボクは寛容なので許してあげますよ」
黒「ありがとうございます輿水さん」
星「黒・・・どこでやるんだ?」
黒「水野さん曰く調理室があるそうなのでそこでしますよ」
小梅「うん・・・わかった」
幸子「今日は見学したい人がいるそうなんですが大丈夫ですか?」
黒「いいんじゃないですか?私は教えるだけで料理はお三方がするんですから」
幸子「一緒にするんじゃないんですか!?」
黒「私の方針は『やって慣れろ』です」
輝子「そ、そうなのか」
幸子「サポートはしてくれるんですよね?」
黒「それはしますよ」
幸子「よかったですよ」
黒「それでは行きますか」
小梅「うん・・・行こう」
4人は調理室に向かった
黒「そういえばレシピを渡していませんでしたね」
輝子「どんな・・・料理があるんだ?」
黒「星さんはキノコ料理が得意だそうなのでキノコ料理メインにしました」
輝子「ホントか!?ヒャアハァァ!!黒、さいっこうだぜ!!」
黒「・・・どうしましたか星さん」
幸子「輝子さんは興奮したり極度の緊張でこうなってしまいます」
黒「とりあえずお2人にもレシピを渡しますね。こちらは一般的なものから難しめのものまで記載されています」
幸子「このレシピ手作りなんですか!?」
小梅「す、凄い・・・私にできるかな?」
黒「できるできないじゃなくてやるんですよ」
幸子「そうですね。ボク達はこれを覚えて番組で勝たなければいけないんです」
小梅「うん・・・そうだね」
輝子「黒ぉ!!さっさと行くぞぉ!!」
黒「かしこまりましたがその前に落ち着いてください」
輝子「そ、そうだな・・・すまない」
幸子「そのすぐ叫ぶのはやめてください、驚きます」
黒「あれが輝子さんなのですね」
小梅「緊張するとね・・・ああなっちゃうんだ」
黒「面白いですね」
幸子「行きますよ小梅さん、黒さん」
小梅「うん」
黒「そうですね」
4人が調理室に到着するとエプロンと三角巾を装備する142’s
黒「今日はどのレシピをしましょうか?」
幸子「決めてないんですか?」
黒「私は自主性を尊重しますので自分で決めてください」
3人はレシピを開き、どれにするか決めている
輝子「私は・・・キノコパスタにするぞ」
小梅「わ、わたしは・・・豚しゃぶサラダ」
幸子「どれも難しそうですね」
黒「料理はどれも難しいです。ですが挑戦しなければどれも意味がありません」
幸子「そうですね・・・では僕はオニオンスープにでもしましょう」
黒「分かりました。後ろの冷蔵庫に各種食材があるので取ってください」
輝子「わ、分かったぞ」
小梅が冷蔵庫を開くと様々な食材が置かれていた
小梅「ここって・・・こんなに・・・食材あったっけ?」
黒「私が買っておきました」
幸子「こんなに!?お金とか大丈夫なんですか?」
黒「昔かなり儲けましたので大丈夫です。遠慮せず使って私に食べさせてくださいね」
輝子「意外に・・・ちゃっかりしてるな」
黒「これくらいの役得があってもいいでしょう」
幸子「そういうことなら何でも使わせていただきますね」
3人は食材を取り出す
黒「ではまず手を洗ってから洗える食材は洗ってください」
輝子「基本だな」
幸子「基本中の基本ですね」
黒「洗い終わったらレシピ通りに調理してください」
幸子「大雑把!?いくらなんでも大雑把すぎませんか!?」
黒「これくらいの方がいいのですよ。全部聞いていたら覚えれませんし」
小梅「それも・・・そうだね」
黒「危ないと感じるまたは意味が分からなかったら言ってください」
「「「はい」」」
3人は料理を始める
黒「私も始めますか」
輝子「黒も・・・何か作るのか?」
黒「ええ、お茶菓子に色々と」
幸子「私にも教えてください!!」
黒「お菓子作りは料理とは違って分量通りにしなければいけませんのでかなり難しいです。ですので初心者には教えられません」
幸子「そうなんですか?」
黒「ええ、ですので初心者から抜け出せたら教えますよ」
幸子「本当ですか!?では頑張りますね!!」
黒「意気込みすぎては失敗しますので、落ち着いて冷静にしてください」
幸子「分かりました」
黒「そういえば今日の見学者は何人くらい来るのでしょうか?」
小梅「今日は・・・3人かな」
黒「3人ですか・・・ありがとうございます」
黒は茶菓子の製作を始める
幸子「さて、ボクたちも負けていられませんよ」
小梅「うん・・・頑張ろうね」
輝子「そうだな」
黒が生地を練り終わると小梅に呼ばれる
小梅「黒さん・・・来て」
黒「どうしましたか?」
小梅「キャベツが厚くて・・・切れない」
黒「それなら何枚かに分けて切るといいですよ」
小梅「分かりました・・・それとドレッシングは・・・作った方がいい?」
黒「そういうのは慣れたらしてください」
小梅「うん・・・そうする」
幸子「黒さん、スープが濃くなり過ぎましたけど、どうすればいいでしょうか?」
黒「少し味見しますね」
黒が味見をすると特に異常が無いように思える
黒「幸子さんは薄味が好みでしょうか?」
幸子「そうなんでしょうか?」
黒「多分家庭の味なんでしょうね。薄味でしたらもう少し薄めていいですよ、そこは輿水さんの分量次第で」
幸子「わかりました」
輝子「黒・・・パスタの茹で具合はどうだ?・・・不安なんだが」
黒「では」
黒は輝子から菜箸を受け取りパスタを1本食べるといい具合だったためサムズアップした
輝子「これで・・・いいのか」
黒「茹で過ぎには気を付けてくださいね」
輝子「うん・・・分かったぞ」
黒は元いた場所に戻り茶菓子作りを再開すると調理室の扉が開く
「お邪魔します」
「お邪魔しますねぇ」
「お、お邪魔します」
かなこ「お邪魔しまーす」
黒「今日の見学者ですね」
かなこ「あ、黒さん」
黒「お久しぶりです、三村さん」
「かなこちゃん、この人は?」
かなこ「双葉黒さん、この前新しく入ってきた新人さんです」
黒「どうも初めまして、双葉黒と申します」
響子「初めまして、
まゆ「初めましてぇ、
黒「ご丁寧にありがとうございます、そろそろ星さんたちの方も終わりますでしょうし椅子にお掛けになってください」
まゆ「ありがとうございますぅ」
かなこ「黒さんはお菓子を作ってるんですか?」
黒「ええ、茶菓子を」
かなこ「黒さんはお菓子作りが趣味なんですか?」
黒「趣味は武道ですよ」
かなこ「そうなんですか!?」
黒「料理は世界中を旅している際に覚えました」
響子「もしかして今、幸子ちゃん達が作ってる料理も黒さんが教えたんですか?」
黒「教えたというよりレシピを見て自主的にしているだけですよ。私は助言しているだけです」
まゆ「それで覚えられるんですかぁ?」
黒「自分から学んで行う方が覚えやすくありませんか?」
まゆ「そうですねぇ、ちなみに黒さんはどんな料理ができるんですかぁ?」
黒「民族料理を除くほぼ全ての料理とお菓子は作れますよ」
響子「本当ですか!?」
かなこ「杏ちゃんが規格外って言ってたのもわかったかも」
まゆ「杏さん?」
黒「ああ、私の妹が私を規格外呼ばわりはいつもですよ」
まゆ「い、妹ですかぁ?」
かなこ「そうだよ。黒さんは杏ちゃんのお兄さんなんだよ」
響子「・・・酷いですけど似てませんよね?」
黒「私達兄弟は養子なので似てませんよ」
響子「兄弟?お兄さんがいるんですか?」
黒「いえ、今は弟が1人ですね」
まゆ「悪いことを聞いてしまいましたねぇ」
響子「す、すみません」
黒「いいのですよ、悪気があって言ったのではないのですから」
輝子「で、できたぞ」
黒「それでは盛り付けてテーブルまで運んでください」
小梅「私も・・・できた」
幸子「ボクもできましたよ!!」
黒「お2人もテーブルまで運んでください」
「「はい」」
次々とテーブルに輝子達が作った料理が運ばれてくる
黒「さて、後は焼くだけですね」
幸子「黒さん、準備が終わりましたよ」
黒「かしこまりました」
黒はオーブンに生地をのせ焼き始める
黒「後は15分ぐらい焼いて終わりですね」
テーブルの方を見ると全員が座っていて黒を残すのみとなっていた
黒「すみません、遅くなってしまいましたね」
幸子「ボク達を待たせるなんてひどいですね」
小梅「幸子ちゃん・・・そんなこと言わないで」
輝子「く、黒だって・・・お菓子を作ってたんだぞ」
幸子「うう、これじゃボクが悪者じゃないですか」
黒「すみませんね」
響子「美味しそうですね」
まゆ「幸子ちゃんたちの料理、楽しみにしてたんですよぉ」
かなこ「それでは食べましょう!!」
「「「「「「「いただきます」」」」」」」
それぞれ食べ始めると目を輝かせる
響子「ん~♪おいしいですね」
まゆ「このキノコパスタも美味しいですよぉ」
黒「好評ですね」
輝子「黒は・・・どうなんだ?」
黒「美味しいと思いますよ」
幸子「ふふーん、なにせボク達が作ったんですから美味しいに決まってますよ」
小梅「やったね・・・幸子ちゃん、輝子ちゃん」
かなこ「このレシピはどういうタイトルの本ですか?」
幸子「これは黒さんの手作りレシピですよ」
響子「そんなことできるんですか!?」
黒「できるのでこうして教えてるんですよ」
まゆ「黒さん、お願いがあるんですけどいいですかぁ?」
黒「なんでしょうか」
まゆ「今度、黒さんの料理を食べてみたいですぅ」
響子「あ、私も食べてみたいです」
かなこ「私もいいですか?」
輝子「わ、私も」
幸子「ボクも食べてみたいですね」
小梅「私も・・・食べてみたい」
黒「いいですが来週再来週は無理ですよ」
幸子「それじゃあ私たちの番組の打ち上げとしてやりたいのですがいいですか?」
小梅「それなら・・・黒さんの日程とも・・・合わせられるかもね」
黒「番組はいつなんですか?」
輝子「再来週・・・だな」
黒「そうですか、ではそうしましょうか。私の料理を思う存分楽しんでくださいね」
響子「勉強させていただきますね」
黒「いいですよ。ちなみにどんな種類の料理が食べたいですか?」
かなこ「何がいいですか?」
黒「クラスの皆さんにはパスタとか振る舞いましたけど好評でしたよ」
幸子「ならそれにしましょう」
黒「それでいいですか?」
輝子「うん・・・それでいいぞ」
小梅「それで・・・いい」
黒「それではそうしますね」
響子「そうですね・・・黒さん、オーブンの方はいいんですか?」
黒「そろそろですね」
黒は立ち上がりオーブンの方に向かう
黒「いい頃合いですね」
オーブンからクッキーを取り出すとレモンの香りが漂う
黒「いい香りですね。紅茶はストレートでいいですね」
かなこ「黒さん、どうですかー」
黒「いい感じに焼けましたよ」
まゆ「こちらの料理がなくなったので片づけておきましたのでいつでも大丈夫ですよぉ」
黒「かしこまりました」
黒はレモンクッキーを器に入れて紅茶の準備をしテーブルに持っていく
黒「お待たせしました。レモンクッキーとストレートの紅茶です」
「「「「「おおー」」」」」
黒は紅茶を淹れみんなに渡す
黒「それでは召し上がってください」
かなこ「美味しそうです!!」
響子「かなこちゃん食べすぎないようにね?」
かなこはもうクッキーを食べていた
かなこ「おいしいから大丈夫だよー」
黒(その理屈はおかしい)
まゆ「かなこちゃん、Pさんを困らせちゃだめですよぉ」
かなこ「はーい」
幸子「このクッキー、紅茶に合ってておいしいですね」
黒「そうですか」
小梅「黒さん・・・なんでもできるんだね」
輝子「凄いな・・・黒」
黒「いずれ皆さんもできますよ」
幸子「いずれやってみせますよ」
黒「その調子で頑張ってくださいね」
かなこ「黒さん、このレシピ教えてください!!」
黒「いいですよ」
響子「ダメだよ、かなこちゃん」
まゆ「そうですよぉ」
かなこ「ええ~」
黒「さて私はそろそろ帰りますね」
幸子「もう帰るんですか?」
黒「ええ、明日からテストなんですよ」
小梅「そうなの!?・・・悪いことしちゃったかな」
黒「気分転換にはもってこいでしたので大丈夫ですよ」
輝子「頑張れよ・・・黒」
響子「頑張ってくださいね黒さん」
黒「ありがとうございます。それでは」
黒は調理室から出ていく
響子「凄かったですね」
まゆ「そうですねぇ」
かなこ「やっぱり年を重ねているからかな?」
響子「学生なんじゃないの?」
かなこ「黒さんは二十歳だよ」
響子・まゆ「「二十歳!?」」
響子「二十歳で学生って、留年でもしたのかな?」
まゆ「旅をしてて今から学生生活じゃないですねぇ」
幸子「黒さんはIS学園に在学していますよ」
まゆ「・・・IS学園ですかぁ?」
響子「もしかしてあの双子男性IS操縦者ですか!?」
かなこ「みんなそういう反応になるよね」
響子「杏ちゃんが黒さんを規格外っていうのもわかったかも」
輝子「なにより・・・杏さんが・・・いろんな面で勝てないらしいぞ」
まゆ「それって凄くないですかぁ」
響子「凄いってもんじゃないと思うけど」
幸子「黒さんって何者なんでしょうか?」
輝子「黒は・・・黒だろ」
小梅「うん・・・優しい人・・・そうだよね」
小梅が虚空に話しかける
まゆ「い、いるんですかぁ?」
小梅「うん・・・黒さんに憑いてる人と・・・ずっと話してたみたい」
まゆ・幸子「「・・・・・・」」
輝子「どうしたんだ・・・2人とも」
まゆと幸子は小梅の話を聞いて気絶してしまった
響子「こ、怖い話は今はやめてね。小梅ちゃん」
小梅「いい話だったのに・・・」
輝子「片づけて・・・この2人を運ぼう」
3人は片づけをしてまゆと幸子を担いで調理室を出ていった
響子「そういえば私たちが入ってきたとき声が多かったと思ったんだけど気のせいかな?」
小梅「気のせいじゃないよ・・・もう一人
輝子「いたか?」
小梅「うん・・・今もここにいるよ」
小梅は虚空を指差す
響子「え」
今回もお読みいただきありがとうございます
今回はお料理回にしたつもりです