渡辺 曜とイチャイチャする話。   作:頭文字F

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お久しぶりです。

サンシャイン、良いです。(語彙力)
CD買い漁っちゃいました。まだ買ってないのありますけど...

ではどうぞ!


第2話 もう1人...

 

 

 

綺麗な、内浦の海。

オレンジ色の夕日が内浦の海を明るく照らし、そして海の色を変え、昼間とは違った景色を見せる。だが一つ、変わらないのは。

橙色に染め上げられていても、魚たちが泳いでいる姿が見えるのではないか。

...そう思うほどの、透明感だった。

 

そんな海を、近くで何年も見ている少女と、しばらく見ることが出来ていなかった少年が眺めている。

 

2人は砂浜に、近いとも、遠いとも言えない距離で座っている。

不思議なことに会話はない。目も合わせない。

...だが、2人にとっては、それで十分だった。

 

 

 

 

...少年がとある事に気付くまでは...。

 

 

———————————————————————

 

 

「...あっ!?」

 

「えっ!?なに!?」

 

曜ちゃんが目を大きく開き、こちらを見つめる。

急に驚かせてしまった事に対し、ごめんと小声で謝った後、事情を説明する。..."とても"大事な事情を。

 

 

 

 

「...理事長に話...聞きに行ってない...」

 

そう。今日の最重要任務、 "理事長と詳しく話す" がタイムオーバーになってしまった。

なんのために来たんだ俺は。

 

...まぁ、曜ちゃんと一緒にいることが出来て幸せではあったが...。

...当たり前だがこれ俺が悪いな、うん。

曜ちゃんと久しぶりに会えて、ブルースプリングという名の青春を謳歌していたらこうなったんだもの。

 

「り...理事長??」

 

うっかりとボロ...ではないが、内浦に来た目的を零してしまった。曜ちゃんはその中の "理事長" というワードに目を付けた。いいセンスだ。多分。

 

「そうなんだよ...。なんか親父がさ学校の...」

「ストップ!!」

「へっ!?なに!?」

 

思わず間抜けな声が出た。おいそこ、笑うんじゃない。

 

ストップ、と呼びかけた曜ちゃんの表情はにんまりとしている。口角が上がり、目は大きく。

...つまり何が言いたいかというと、かわいい。

 

ちなみに彼女がストップをした理由は...

 

「...学校名当てるよ!」

 

「...え?」

 

...学校名を当てるからだそう。そんな理由でストップをかけたのか。最近の若い者はなっとらん、結婚しろください。

 

本音を言うと可愛い理由だなぁ...と。

 

「えーっとね...あっ!わかった!!」

 

「ん、ファイナルアンサー?」

 

「まだ答えてないんだけどな」

 

曜ちゃんはにんまりとしたまま鋭いツッコミで俺を切り裂く。

気持ちいい。...じゃない、快感。あっ、変わってないなコレ。

そして少しうーん...と唸った後...。

 

「...!!えへへ、浦の星女学院!...なんちゃって...」

「うん、正解。」

「だよね!!...って...えぇぇぇぇっっっ!!!???」

 

...ふざけて言ったみたいだけど、見事に正解である。景品として俺を差し上げようか。ぐふっ...。

...おっといけないいけない、変態と思われるところだったな。

 

...って思ったのも束の間...曜ちゃんのにんまりとした笑顔は崩れ...目は細められ...

 

「...勇海くんのスケベ。」

 

はいジト目いただきました。曜ちゃんのジト目は世界一可愛いと俺は思っている。いや、マジで。

携帯の写真フォルダが曜ちゃんのジト目で埋まる様を想像してみろよ。ヨダレが...。

...俺だけか。

 

...じゃなかった。そのジト目でスケベとか言われるんだぞ!?ご褒美なんだけど!!!

...ってのが本音。

 

「いやいや!?俺が決めたわけじゃないんだけど!?」

 

...建前。見事である。

 

「だって "女" 学院ってついてるんだよ!?」

 

「確かにッ!!!」

 

「わかってたの!?」

 

いや、本当にわかってたんだけど。親父が元凶なんだ...わかってくれ...。

 

「...ま...まぁ...い...勇海くんと一緒に...い...から...」

 

「一言一句聞き取りました。」

 

「えぇ!?忘れろーーー!!!」

 

空が橙色であってもわかるほどに、顔を真っ赤に染めてポカポカと叩いてくる曜ちゃん。全く痛くない。

 

こんな姿を見たら少しいじりたくなってくるな...よし。

 

「嘘だよ、全く聞き取れてないし...」

 

「へぇっ!?...よかったぁ〜...」

 

そう言った途端、これからどうなるかも知らずにホッと胸をなでおろす曜ちゃん。でかい...じゃない、かわいい。でかいけど。

...ふふふ...自然と笑みがこぼれるぜ...よしっ...!!

 

「勇海くんと一緒になんちゃらとか決して聞き取ってないから...」

 

はい、どん底へ。上げて落とす、なんと気持ちの良いことか。

曜ちゃんは正に瞬間湯沸かし器のごとく、瞬時に顔を染める。真っ赤アゲイン。

 

「やっぱり聞いてるんじゃん!?ばか!!忘れろ!!!」

 

またポカポカと。正直気持ちいい。...いや、Mとかじゃなくて、なんかマッサージみたいな強さだし...。顔真っ赤、ポカポカマッサー...パンチ。

こんな姿を見れば、またまたいじりたくなってくるワケで...

 

「いやでーす、だめでーす」

 

「私がいやだよだめだよ!?だから忘れてってばー!!」

 

いやでーす、だめでーすとかふざけた事を言っちゃうのだ...。

それにノッてくる曜ちゃんも曜ちゃんだと思う。だから俺は悪くない筈。

...なんて思っていると...。

 

「...もおぉ!!勇海くんなんて知らない!!」

 

「ほんとごめんなさいすいませんでした許してください何でもしますから」

 

...意外な反撃。全力で謝り倒す...が。この時の俺は知る由も無かった。

...一つ、 "ヤバイ" 言葉が息を潜めていたことに...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...ん?今何でもするって言ったよね?」

 

...あっ...。

俺はこの時、全てを察した。これは何かヤバイことを要求される...と。

"じゃあ、死んじゃってくださーーい!!" なんて言われたら洒落にならん。

ここはすっとぼけるしかない...!!

 

「え?...言ったっけ...?」

 

「もう知らな...「何でもします」...やった!」

 

知らないはダメ、絶対。

放っておかれるのは嫌だからね、しょうがない。...だから条件反射で、何でもします...と...。

 

言った直後の曜ちゃんの顔も嬉しそうだったし...いいか。

...そう思ってしまうくらいの笑顔だった。

 

そういえば。

 

「...肝心の要求は?」

 

「あっ、そうそう!ついてきてよ!」

 

...と同時に、曜ちゃんのエンジンに火がつく。

華麗なスタートダッシュと同時に。

ビュオン!という風の音を奏で、瞬時に俺の遥か先へ...。

 

「えっちょっ早っ」

 

そんな早さに驚きを隠せるワケがない。

このたどたどしい話し方、正にコミュ障のそれである。

 

早い、そんな単語に嬉しさを覚えたのか...。

 

「でしょー!これでも田舎のF1って言われてるんだから!」

 

「ダサい!?」

 

ダサい通り名を俺に告げると共に、全力ダッシュで駆けていく曜ちゃん。

...負けてられん。あっちがF1ならこっちはターボ車だ。

...絶対追いついてやる!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「遅いよ!!」

 

「F1には勝てなかったよ...」

 

息を荒げ、F1に対する敗北への悔しさをこぼす。

膝に手をつき、俯きながらも息を整える。

 

そして完全に息が整った時、目の前を見てみると...。

 

「...あれ...?ここ...」

 

「覚えてる?」

 

その場所は、大きな大きな旅館。

小さい頃によく来た覚えがある場所。

 

...確か...

 

「覚えてるけど...なんで?」

 

「まぁ来てよっ!!」

 

そう言って俺の手を引っ張り、旅館の入り口へと連れて行く。

ドアを開けると...

 

「ヨーソロー!千歌ちゃんいるー?」

 

元気いっぱいに、正にテンプレと言えるような掛け声を響かせる。

それを合図に、オレンジ色のアホ毛...が旅館のカウンターから姿を現す。それに続き、笑顔の少女が顔を出す。

...やっぱり...。...この娘は...

 

「あっ、曜ちゃん!...って...あれ?」

 

「よ...よぉ...千歌ちゃん...」

 

俺のもう1人の幼馴染、 高海 千歌 ちゃんだ...

 




いかがでしたでしょうか。

微妙なところで終わったなぁ...と思う方もいらっしゃるかもしれませんね。

次もお楽しみに!
では!
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