...特に書くこともないので本編どうぞ!(ポンコツ)
...正に思考停止状態。唐突にガラッと開いた外へと繋がる襖。そこから姿を現したのは、俺の大切な幼馴染2人。
...そこまではいいさ。うん。
「...」
「あれ〜?勇海くん?...いーさーみーくーん!」
「ヨー、ソ、ロー!!」
問題は2人が浴衣姿な事である。
というか曜ちゃんはヨーソローしか言えない病なの??
何かしらの反応を示さないと、この2人はずっと名前を呼び続けるであろう...そう感じ取ったため
「...なに?なにを企んでるの?」
「疑いすぎだよ!?」
直接真意を聞き出してやる。千歌ちゃんが何やら驚いているが、これも計画のうちっちーなんだろ?この普通怪獣め!
...なんて思ってたら曜ちゃんがその立派な胸を張り、自信に満ち溢れた様子で。
「ふふふ...よくぞ聞いてくれました!」
「...ずばり!!今日は勇海くんと一緒に過ごすのだ!!」
...特大の爆弾を、投下した。...というより投げつけてきた。
「あ、暗いし早く帰りなよ?」
「はーい!...じゃないよ!!」
曜ちゃんのノリツッコミが炸裂。珍しいものが見れたな、眼福眼福。
「今日は私と千歌ちゃんもここで寝るのっ!!」
「...本気?」
「本気に決まってるじゃん!!千歌ちゃんだってカード持って来てるんだよ!?」
「そこ関係あるの!?」
曜ちゃんはなかなか混乱しているのか、千歌ちゃんがカードを持って来たイコール一緒の部屋で寝る、と考えている様子。
俺にとってはノットイコールな訳だが。全く関係性がないのだが。
...それに千歌ちゃんは千歌ちゃんで...
「じゃじゃ〜ん!!」
...こんな事を言いながら満面の笑みである。正直言うと可愛い。
...が!良く良く考えてみてほしい。お世辞でもなく、この可愛い幼馴染2人と一緒の部屋で寝るとする。結果、曜ちゃんにヨーソローしちゃう。そう思わないか?...ちなみに千歌ちゃんにヨーソローしちゃうと、アホ毛ドリルの迎撃が待っている。眠っていても、だ。
この現象、名付けて「自動迎撃システム」である。...まんまだな。
...まあそんなこんな理由で、色々マズいだろ?だから俺は。
「いやいや!違う部屋があるでしょ!?」
男らしく断る。...おい誰だ。男らしく(笑)とか言ったやつ。
そんな一人芝居をしていると、2人の違和感に気付く。
...恐る恐る、2人のいる方へと視線を合わせる。
「...勇海くん...千歌といるの...嫌...?」
「...勇海くん...ごめんね...?...私...」
「」
俺の脳内が絶妙のタイミングでエマージェンシーランプを光らせる。
ダメだ。何をやっているんだ俺は。...幼馴染の女の子を2人も泣かせるなんて。俺はこの娘たちの悲しんでる姿なんか見たくない。
...なら。
「...わかったよ。今日はここにいろよ。」
...彼女たちの望む事を、俺が叶えてやるだけだ。
「やったーー!!!曜ちゃんの言った通りにやればすぐだったね!!」
「やったね千歌ちゃん!!!勇海くんはチョロいからね!!」
「酷すぎるだろ!?特に後者!!!」
...なんて思っていたら、実は裏で操られていた俺であった...。
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そこからは千歌ちゃんの提案でポーカーをやることになった。ルールはテキサスホールデム。一番スタンダードなルールである。
...何故ポーカー?そう思ったあなたは間違えてない、正しい筈。
...理由は千歌ちゃんがテレビでテキサスホールデムを観戦、かっこいいと思ったからだそうである。...チョロいのはどっちだほんと...。
「ふっふっふ...ロイヤルストレートフラーーーッシュ!!」
「ワンペアじゃん!!??ロイヤルストレートフラッシュに失礼だから謝って!?」
「じゃあ私はノーペア!!ヨーソローを添えて!!」
「一番ダメなやつ!!!しかも余計なもの添えないで!!!!」
...このように壊滅的ポーカーだったことは、想像に難くないだろう。
そしてポーカーという名の別ゲームを遊びつくした後、それぞれ布団を敷き、就寝へ。
東京から、元々いた思い出の場所へ。...そして初恋の少女と再会して。幼馴染と再会して...。
...今日だけでも色々あった。それ故か、早い段階で睡魔に襲われ、その睡魔へと身を委ねた...。
「...ん...」
...変な時間に起きてしまった。現時刻、未だ午前2時。
...千歌ちゃんは少し離れたところでぐーすかと眠っている。...気持ちよさそうに寝るな...。
さあ、もう一眠りしよう。そう思い、寝返りを打った時...。
「...勇海くん...?」
「うぉっ...曜ちゃん、ずっと起きてたの?」
「うん...何だか眠れなくて...さ...」
そう語った彼女の目は、何故か切なげで。
「...そっか。」
「...こっち、おいでよ。曜ちゃん。」
そんな切なさを、払拭したい。取り去ってしまいたい。
そんな気持ちから、彼女をこちらへと呼び寄せる。
「...うん。」
小さく頷き、こちらへ歩み寄る曜ちゃん。心なしか歩き方からも切なさが感じ取れてしまう。
歩みを止めると彼女は、俺の横へと座った。
「...寒いんじゃない?」
「...ちょっとだけ。」
「...入る?」
...掛け布団を少し持ち上げてスペースを開ける。
本当はこんなこと、駄目なのかもしれない。だが、こんな切なげな曜ちゃんを放ってはおけないのだ。
「...うん...いい...?」
「おう、俺が言ったんだし。」
「...」
「...」
...曜ちゃんを布団に入れたのはいいものの、何か気まずい。
ずっと俺たちの上で留まり続ける沈黙。だが、その沈黙を破り捨てたのは曜ちゃんだった。
「...私ね。今日...すっごく幸せだった。」
「...え?」
「...勇海くんと...また、会えたから。」
そう呟いた彼女は、微笑みを俺の方へと向ける。...だが、まだ切なさを感じてしまう。
「...俺もだよ。」
「...嬉しい...。...だけど...ね...?」
...更に表情を曇らせた。
「...勇海くんが向こうに引っ越して...私のことなんか...忘れちゃうんじゃないかって...ずっと...」
...彼女のいつも晴れている心を、曇り空に変えてしまったのは。
「...ず〜っと...そう...思っちゃってたんだ...」
紛れもないだろう。
「...今日、覚えてくれてるって分かって...すごく嬉しかった...!...でも同時に...何故か不安でいっぱいになっちゃったの...」
...俺自身だ。
「...あの約束...覚えてる...?」
"あの約束" 。小さい頃、内浦の大きな、大きな海を目の前に交わした約束だ。
「もちろん。...大人になったら、曜ちゃんと一緒に...」
「...本当に...勇海くんはずーっと...私を大切に思ってくれるよね...」
「...そりゃあ...な。」
あの時交わした約束。...婚約だ。その時俺たちはまだ小さかったため、子供が交わす...大人になったら忘れてしまう。そんな約束だろう...そう、思うかもしれない。...でも、俺は本気だった。
... "でも、まだこの想いは打ち明けない" 。
「...ねぇ...?...手、繋いでいい...?」
「...ん。ほら。」
掛け布団の中で曜ちゃんの手を握ってやる。...俺の手の位置を把握した曜ちゃんは、繋いだ手を一旦解き、俺の指の間一つ一つへと彼女の指を滑り込ませる。
「...えへへ...ありがと...」
そういってはにかむ彼女。...それにつられて、俺も微笑んでしまう。
「あと...もう一つ...お願いしていい...?」
「...おう、いいぞ。」
「... "曜" って...呼んで...?」
...そう言った彼女の目は、先よりも潤いを帯びながら、俺の目を捉える。
...俺は、今まで曜ちゃんと呼んできた。...が。曜、と呼ぶことで俺たちの関係は少し変わってしまう。
...だけど俺も、曜ちゃんも。それでいいのかもしれない。
「...わかった。」
だって、俺は。
「..."曜" 。」
「...もっと...」
「曜。」
「...もっと...もっと...!」
...彼女のことが、大好きだから。
「何回でも呼ぶよ。...曜。」
「...ぅぐっ...ひぐっ...寂しかったよぉ...いさみ...くん...!」
「...ごめんな...曜...」
...普通ならここで...ずっと一緒にいるから、なんてセリフを吐くのかもしれない。
...だけど俺は、そのセリフはまだ胸にしまっておこうと思っている。
だって。
『勇海くん...私が...大人になったら...私と...
—————————結婚して...?』
...あの日、将来を誓った場所で。
その言葉を、伝えたいから。
いかがでしたでしょうか!!
さぁ作者も大学が始まってしまいました!!!
...爆発しねぇかな(ボソッ)
...なにも呟いてませんからね?
さてさて!「渡辺 曜とイチャイチャする話。」
日間ランキングに結構載ってて僕はびっくりした次第です。
これも読んでくださった皆様のおかげです!
本当にありがとうございます!!
感想や評価、お気に入りなど待ってます!!
それでは!