渡辺 曜とイチャイチャする話。   作:頭文字F

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どうも、頭文字Fです。

...サンシャイン、終わっちゃいましたね...。これによって僕はTOEIC、TOEFL、iELTSと真剣に向き合わなくてはいけなくなりました。
...サンシャイン、戻ってきて。


第5話 羨ましい!!

 

 

 

春本番、といったような日射しが部屋へ注ぎ込まれている中...

 

「...ん...ふぁーっ...」

 

私、高海 千歌は少しの肌寒さを感じつつも、重い瞼が開かれた。

やはりこの季節に窓を開けて風を通し、その上浴衣姿で眠りにつくと、ほんの少し寒い...。

 

気怠げな身体に鞭を打ち、縛り付けられていた様な感覚の上体を無理やり起こした...のはいいものの...。

 

「...眠いぃ...」

 

眠い。ただひたすらに眠い。...瞼がバーベルなのかと疑うほどには重い。

だがいつまでもこうしてはいられない...。

何か行動を起こさないと...。

 

...そう思った矢先、起こした上体は布団へと吸い込まれる。...これも行動だ、別にいいや。...なんて考え、背中が布団とキスをする直前に...。

 

「...あれ?なんかアホ毛が...?」

 

...トレードマーク...なのかどうかは判断不能だが、彼女はアホ毛に少し違和感を覚える。言葉で説明するならば...そう、アホ毛が1人でに動いている様な...。

 

「まあ...そんなわけないよね!!」

 

こういう事は気にしない!こんな事、人生で500回くらいある!

...ということにして、今度こそ背中を布団へぴったりと。

 

...合わせようとした時、それは起こった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ゴシュジン、オハヨウゴゼエマス!」

 

「...!?」

 

...どこからともなく声が聞こえた。心なしか、上の方から聞こえた様な気が。...そんなわけはない。ここにはカラオケボックスのような音響設備は勿論、放送器具だって無いのだ。

上から聞こえる訳が「ゴシュジン、ワタクシデスヨ!」...あった。

 

「きゃあああああああ!?」

 

「キョウモゲンキデスネ!!」

 

...なんと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アホ毛が喋った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...う〜ん...相棒なんかじゃない...」

 

...なんていうのは夢の中。夢の中での戯言は全て、現実世界でも聞こえている。...ちなみに今の言葉から察すると、あのアホ毛から "相棒" とでも言われたのだろう。どんな悪夢か。

 

「...トンネル...?...掘らされてる気持ちってぇ...?」

 

如何わしくも何ともない。きっと勇海の胸を貫いたあの事件だろう。

そう、言わずと知れた "勇海胸部掘削事件" である。

アホ毛に説教される少女。なんと滑稽な事か。

 

「...う〜ん...レーダー...機能...?」

 

...流石にもう分からない。"アレ" にレーダーとは...。

 

その後もずっとうなされ続けること、約3分。

 

「...ごめんなさいっ!!!...あれ?」

 

高海 千歌、斬新な寝言と共にやっとこさ起床。

アホ毛に謝罪させられるとは...プライド...。

 

あれ程の夢を見たにも関わらず、まだ僅かに重い瞼の隙間から見えたのは、ぐっすりと眠る勇海。...そして。

 

「...くー...くー...えへへ...」

 

曜の姿だった。

...何故か2人は抱き合っている。嫌な予想が千歌の頭を駆け抜ける。

 

「まさか...!」

 

...それは...。

 

「まさか...!!」

 

2人が...

 

「まさか...!!!」

 

夜の...

 

「幼稚園の時以来だ!!勇海くんと曜ちゃんが一緒に寝てるの!!」

 

...じゃなかった。ただ単に一緒に寝てるだけである。

 

だが、仮にも。千歌も勇海の幼馴染なのだ。

...それなりに彼の良い所だって何回も見てきた。それこそ恋愛感情までは到達していないが。

 

...そんな姿を見ていると彼女にも当然、欲求というものが湧き上がってくる。...やがて彼女は立ち上がり、勇海の寝ている布団へ歩みを進める。

 

「...」

 

...こんなの。

 

「...曜ちゃんだけズルい〜!!私も!!!」

 

...半ば乱暴に、曜の反対側へと身体を布団へ沈め込んだ。

今の状況、勇海が2人に挟まれている、というもの。

 

「...じゃあおやすみ!!」

 

そんな状況で高らかと宣言する彼女。...勇海が起きた頃に、一体どうなってしまうのか...。誰にも予想は付けられなかった...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...なにこの状況」

 

目を覚ました勇海は冷静に、今の状況を分析する。

...曜ちゃんはまだ分かる...が千歌ちゃん。

...なんで??

 

2人に挟まれているおかげで勇海は必然的に、彼女たちの柔らかい双丘が当たるわけだ。

...それも前から後ろから。

 

「...助けて...」

 

...そんな勇海の呟きも、空気へと溶けていった...。

 

...だが。

 

「...ん...いさみ...くん...?」

 

「あっ!曜ちゃん!!助けて!!」

 

曜ちゃんが目を覚ました。ここからは勇海のターン、一気に攻め立てる。...とりあえず、曜ちゃんへと救済を求め、この地獄(天国)から抜け出そうとした訳だが...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...まだ...夢...だよね...?」

 

「...え?」

 

...まだ完全に夢から抜け出せていないまま、曜ちゃんは目が覚めてしまったよう。...ダジャレじゃないぞ?

 

まだ夢に囚われたままの彼女は。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...じゃあ、続き...してもいいよね...?」

 

「え?...えっ?」

 

...その夢から抜け出そうとしない。...それどころか、夢へと身を委ねている。...夢に囚われる。これが意味するのは、歯止めが効かなくなってしまう...ということだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...勇海...くん...」

 

「あっ、えっ、ちょっ」

 

...一旦歯止めが効かなくなって仕舞えば最後。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...大好き...」

 

「んむっ!?」

 

...彼女は、 "夢" に突き動かされるがままに、勇海の唇を彼女の唇で塞ぎ込んだ。

その "夢" は、はたして明晰夢なのか、それとも...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...ずっと一緒に...いて...ね...?」

 

「...え...」

 

いきなり過ぎて言葉を一つ一つ、繋ぎ止めることが出来ない。

そんな彼には、どもってしまうしか道はなかった。

 

...だが、 "夢" はいつか、「醒める」もの。

 

 

 

 

「...え...勇海くん...え...?」

 

「...曜ちゃん...」

 

「...きゃああああああああああっ!?」

 

...しっかりと意識を意のものにした彼女は、手を振り上げた。そしてその手は勇海の頬に、紅葉を咲かせたのだった...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...悪夢はこれだけではないのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...え...?...今なら本当に...トンネルが...?...そうなの?...それじゃあ...」

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!!!!!!!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...こうして新たな1日は、 "勇海背部掘削事件" と。彼の頬に咲いた立派な紅葉と共に幕を開けたのだった。

 

 

 

 

 

 




少し短いですが...。

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