渡辺 曜とイチャイチャする話。   作:頭文字F

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お久しぶりです。...明けましておめでとうございます!!
初詣は行きましたか?僕は言ってないです(真顔)でもおみくじは大吉の予感がします。

「更新遅いわ!」と思われる方もいらっしゃるかと思います。
それにつきましては大変申し訳御座いません。
合間を見つけてちまちま書いておりますので許してください、何にもしませんから(誠実さ皆無)

ではどうぞ!





第7話 魔王は何処で眠る

曜ちゃんをホールド、そしてどえらい展開が起こり、俺の心は高ぶる。

かつて今までに、ここまで胸が高鳴ったことはあっただろうか。...激しい鼓動を全身で感じながら、曜ちゃんの手を引いて十千万を出ようとする。そして受付で雑誌を読んでいた美渡さんがこちらを向き...

 

「お熱いねぇ!行ってらっしゃい!」

 

なんでこういう時だけ俺によく気付くのか。

 

や...やかましい!!

...気恥ずかしさを抑えようという俺の気持ちとは裏腹に、顔の赤みを隠せない。こんな些細なことでさえ恥ずかしい。

 

そんなダダ漏れの気恥ずかしさを振り切り、いざ東京へ!という心構えと共に、十千万の出入り口を跨ごうとした。

 

...が。

 

「...!」

 

「...?...勇海くん...?」

 

...背中に悪寒が走る。...何か重要な事を忘れている気がする。そんな迷いが俺の足を止めた。

そんな俺に曜ちゃんも首を傾げている。

 

...思い出した。...この "条件" を忘れると俺は...確実に帰らぬ者となる...。あの、 "魔王" の手によって。

 

一旦曜ちゃんの手を離し、美渡さんのいる受付へと歩み寄る。

 

「えっ?...ひゃっ!?」

 

...ただ歩み寄ってるだけなのに何故か顔を赤くし、戸惑う彼女。風邪か?...なんにせよよくわからんが...。

手を前に突き出し、彼女による "止まれ" とでも言わんばかりのジェスチャーを完全無視、歩みを止めない。

そのことが彼女の戸惑いにターボをかける。

 

...そんなことより、彼女へと歩み寄ったのには理由がある。その理由はすぐに分かることだろう。...というかさっき言ったし。

 

彼女の、あたふたと空中を泳ぐ手を両手で捕まえ、顔を真っ直ぐと見つめる。

 

「...ひゃぁぁ...」

 

...何故か情けない声を出す美渡さん。そんなことを気にも止めず、彼女へ本論を持ちかける。

...その本論を伝え、許可を貰わないと...!

 

「美渡さん!!」

 

「ひゃ...ひゃい!?」

 

...頼む...無茶かもしれない、というのは分かっている。...だけど...俺が生き残るためには!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「千歌ちゃんを貸してくださいっ!!」

 

「は...はいっ!...は?」

 

「え?」

 

お互いによくわかっていない、といったような反応。この空気から感じ取ることができる。

...どうやら盛大な誤解が生まれたようだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いや〜、勇海くん!千歌をお手伝いから解放してくれてありがとっ!」

 

「...じゃないと俺の命が危ないの...まだ生きてたい...」

 

「あはは...そういうことか...大変だね...」

 

無事に千歌ちゃんを貸し出してもらい、今は電車に揺られている。どこまでも青い空を眺めながら、2人と楽しく会話...といってもその会話も、とある理由の所為でダークサイドへ両足を突っ込んできているが。

 

「??どういうこと??」

 

「...うん、千歌ちゃん。多分家に着いたら分かる...」

 

終始頭上に"?"を浮かべている千歌ちゃんを横に、曜ちゃんに向けて嫌だな、とアイコンタクト。そんな様子に彼女も苦笑いを返してくれる。

こんな時間が懐かしい...。

 

...なんて感慨に耽っている間に、実家の最寄駅へと到着した。

...いや、してしまった。

 

「さあ行こう、2人とも。...地獄へ...」

 

僕たちの冒険はここからだ!!とでも言わんばかりのクサい台詞を2人へ零す。さてどうなることやら。

 

(...あれ?勇海くんのお母さん、確か果南ちゃんもって...)

 

...それ以前にたった今死亡が確定したことを、本人はまだ知らないのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

最寄り駅から20分間、ひたすら歩き続ける。僅かな談笑を挟みながらかなりの距離を歩き続け、実家へ到着。

曜ちゃんは水泳を長い間やっていたため体力が付いているのだが...。

 

「つーかーれーたー!!」

 

「千歌ちゃん!バレるから!!静かにして!!!」

 

問題は千歌ちゃんだ。

 

運動が得意というわけでもないらしいこの子にとって、この距離はなかなか堪えるそうで不満を漏らしている。...しかも大声で。

どうしてこの子は俺の不安を煽るようなことをするのか...。

 

彼女をなだめ、落ち着かせる。

...が、先ほどの大声は。

 

ガチャッ

 

「...終わっ...たぁ!!!」

 

「あら?曜ちゃんに千歌ちゃん!?」

 

魔王(お母様)を起こすには、十分すぎる大きさだったようだ。

 

「お久しぶりです!」

 

「あっ!勇海くんのお母さん!こんちか!!」

 

「はい、こんちか!曜ちゃんも久しぶり!大きくなっちゃって!!」

 

久方ぶりの再会に、俺を除いた三人は盛り上がっている様子。主人公俺なんですけど。...メタいけど。

そしてひと段落ついたようで、曜ちゃん、千歌ちゃんの2人を家に招き入れようとしたその時。

 

 

 

 

...ゾクッ!

 

 

 

 

...俺の背中に、悪寒が走った。

恐る恐る振り返ってみる。

 

...そこには...。

 

 

 

 

「...勇海...?...果南ちゃんは...?」

 

「えっ?...あっ...」

 

 

...般若がいた。

 

「...あとで覚えてなさい...」

 

黙ってコクコクと頷き、幼馴染2人を家に。

 

...知らない間に俺の母は、魔王という他に、 "般若" というセカンドジョブも務めていたようです...。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...それで?言い訳は?」

 

今の状況。俺が正座。そして般若が俺を説教、そんな感じです。

幼馴染は2階にある俺の部屋に避難させました。

 

事情を何も知らない人、他人から見るとあわや尋問のようであるこの様子、嘘をついてもしょうがないので、キッパリ本当の事を話す。

 

「...はい...忘れてました...」

 

「...次やったらあんたの存在自体忘れるからね?」

 

「酷くない!?実の息子なんだけど!?」

 

...まあ母の子ではある。般若の子になった覚えはないが。

 

「まあそれくらいに会いたいのよ。あんたとよく遊んでくれてたんだから...。」

 

「まあ...よく遊んでたな...」

 

...忘れるわけがない。毎日毎日、俺と曜ちゃん、そして果南ちゃん、千歌ちゃん。俺、曜ちゃん、果南ちゃんで当時怖がりだった千歌ちゃんを引っ張っていた。

...そして、近場だが色んな所へ行った。

目の前にある綺麗な海。そして自然豊かな森。思い出一つ一つが輝いていたあの頃。

 

東京にいる時にも、ボーッとした時には自然と、その思い出たちが俺の頭を過っていた。

俺にとっては...人生で一番大切、それほどのモノ、なのだ。

 

「...赤の他人といえど、あんたとずっと遊んでくれてた子たちよ?...彼女たちの成長も一緒に、この目で見たい。...そう思うのはおかしいこと?」

 

「...いんや、おかしくない...まだ分からないけど。」

 

「まあいずれ分かるようになるわよ。...じゃあ2階に行ってあげなさい。」

 

「ああ。」

 

...なんかしんみりとした説教...?だった。彼女たちの大切さを再認識するいい機会になった、そう、自分に言い聞かせるようにし、階段へ。

 

「あ、そうだ。」

 

「?」

 

突如母が何か思い出した様子。

 

「...楽しみなさい。」

 

「お母さん達の事情であなた達を引き離したこと、ずっと後悔してた。...お父さんもずっと後悔してて...内浦支社での勤務をずっと、ずっとお願いしてたみたいよ?」

 

「...分かってる。だから気にしないで、母さん。」

 

...父さんや母さんがそう思っているなんて知らなかった。だけど、知っている、などと言った。

...もう、その事に縛られてほしくないから。...気に病んでほしくないから。

そんな一心で、溢れた一言だった。

 

...しんみりしたけど、あの般若は忘れない。絶対に。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

階段を上り、幼馴染が待っている部屋の戸を開く。

 

「あ!勇海くん大丈夫だった!?」

 

「大丈夫だった...?」

 

「う...うん。...実の母なんだから...」

 

心配している彼女達に、心配ないという旨を伝える。

 

「でも怖かったよね〜...」

 

「そうだね...千歌のお母さんもあんな感じに...」

 

「ひどいな...まあ確かに、悪寒は感じたよ。」

 

...すると千歌ちゃんのアホ毛がピコーン!!、と反応した。

...なにあれ。時々本当に意思を持ってるんじゃないかと思うんだが。

 

「悪寒とオカンをかけたんだよね!?」

 

「寒いわ違うわ!!そんな事の為だけにアホ毛を動かしたのか!!」

 

「むっ!千歌のことバカにした!?」

 

「まあ寒いダジャレ思いつく方が悪い。」

 

...実際そうだと思う。この子は何故、ダジャレを探すのだけここまで早いのか。意図せず言った言葉でもダジャレだけを的確に拾い上げる。

...もはや才能である。

 

そうおちょくった後、千歌ちゃんの顔を見ると頬を膨らましていることから、少し不機嫌になっているのが分かる。

まさか俺に報復なんて出来まい...。俺の勝ちだな、なんて思っていると。

 

「曜ちゃん、やっちゃって!!」

 

「...は?」

 

「ヨーソロー!!」

 

千歌ちゃんの合図と共に曜ちゃんが見えない速度で俺の背後へと回りこむ。...この連携を見ると最初から打ち合わせしていたようだ。...不覚...。

 

「ちょっ!?曜ちゃん!?」

 

「ふふ...最初からこうするつもりだったんだよ!」

 

「なんと」

 

曜ちゃんに裏切られるとは思ってなかった。...悲しいなぁ...。

 

 

「勇海くんが悪いんだからね!!」

 

「千歌ちゃんやっちゃえ!!」

 

そんな俺に畳み掛けるかのように、曜ちゃんが千歌ちゃんを焚きつける。

...もうアホ毛ドリルはごめんだ。でもどう考えてもこのパターンは食らうヤツである。...心の準備を。少しでも猶予を延ばすために悪あがきをする。

 

「待て待て!!この前ので胸に穴が開いてるんだって!!!」

 

「えっ!?」

 

「大丈夫!?」

 

「まあ大丈夫...だからもうやめて欲しいんだよ...」

 

よし、悲劇は避けることが出来たな...。これで俺はまだまだ平穏に過ごす事が出来る...。

...と思っていたのも束の間。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあその傷を見てあげなきゃ!!曜ちゃん!!!」

 

「ヨーソロー...///」

 

「曜ちゃん重労働じゃねぇか、あと照れてるじゃねぇか...って曜ちゃんなんで脱がそうとしてんの!?」

 

「...千歌ちゃんが言ったから...///」

 

「忠犬か」

 

彼女は恥ずかしがりながらも俺の服を掴み、下から上へと引っ張り上げ、俺の胴体が露わに。いやん、見ないで。...じゃない誰得だ。

そして俺の露わになった胴体に吸い付けられるように寄ってきた千歌ちゃん。

...気まずい。

...逆のポジションだったらすごい良かったのに...なんて思っていた。下心よおさまれ。

...すると俺の胴体を視線という名のレーザーで貫いていた千歌ちゃんが、俺の目へと視線を移す。

 

「...穴開いてないじゃん」

 

「...」

 

...あっ...本当に信じてたの?

彼女の純粋さに驚きを隠せないまま黙りこくっていると。

 

「穴開いてないじゃん」

 

「アッハイ」

 

更に問い詰めてきた。

...この問い詰めによって俺は観念せざるを得ない状況になった。

 

...抵抗もせず、手を横に開く。

 

「...好きなだけ貫けよ...もう悔いはな「じゃあ遠慮なく!」えっちょっごめんやっぱ悔いあるありまくるからやめて」

 

俺のクソ雑魚意志が露呈された瞬間であった。

...しっかりと真実を言うと、彼女の顔は微笑みの色に塗られていく。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「...だーめっ!」

 

「応援してるねっ♪」

 

...そして断末魔が辺り一面にこだましたことは、想像に難くないだろう。

 




千歌ちゃんばっかりじゃねぇか良い加減にしろ!!
と思う方もいらっしゃるかもしれません。察しが良い方はなんとなく分かるかもしれませんね。

...あっ、そうだ(唐突)
同じ物書き様である、グリルチーズさんの企画小説、
「ラブライブ!サンシャイン!!アンソロジー企画〜クリスマス&お正月〜」
に頭文字Fも「秘めたる想い」という小説と共に僭越ながら参加させていただきました。
https://novel.syosetu.org/107427/
多数の作家様が多数参加されており、どの小説も魅力が込み込みです。
企画主であるグリルチーズ様、ありがとうございました!
どの小説を読んでも満足感で満たされます、読もう!!()

...そしてもう一つ。
お気に入りがいつの間にか200を突破!!
こんなに伸びたのか...(困惑)となっている頭文字Fです。
そしてお気に入り100、200記念を投稿したいと思います。
頑張ります、頑張ります。
「渡辺曜とイチャイチャする話」という名前の通り、イチャイチャさせまくるつもりでございます。

どうぞよろしくお願いいたします!
それでは!!
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