────三門市 某所
はぁー・・・
謝ろうと決意した所だったのにな。
まさか急遽こんな大規模作戦が始まるなんてな・・・
A級〜C級まで、出が空いている全ての隊員を注ぎ込んで行われた小型トリオン兵の一斉駆除
駆除は昼夜を徹して行われ
次の日の夕方までかかった
トリオン体なので疲労は普通の肉体に比べれば軽いが
それでも結構疲れた
でも、やらなきゃならないことがある。
俺は作戦終了とともに玉狛へ向かった
────玉狛支部前 河川敷
まぁ、あんまり聞かれたく無い話しだし
支部の前で待とう、今日はあんな大掛かりな作戦の後だから来るか分からないけど・・・あと、めっちゃ寒いけど
──2時間ぐらい待っただろうか
河川敷を歩いて来る3人の人影。
多分彼らだろう・・・
希「おっす!ハードな1日やったすね、お疲れっす!」
レ「お疲れ様希、迅と宇佐美から聞いたぞ玉狛に転属するつもりらしいな」
小「え?そうなの?」
烏「知らなかったんですか小南先輩?あと今遠征中のA級1位〜3位までの隊も帰還次第転属してくるらしいですよ」
小「うそ?そんな事になったら本部大変じゃん司令も思い切った事するわね」
烏「嘘です・・・小南先輩」
小「っ!しょうもない嘘を付くなーーーーっ!」
レ「で、希はこんな寒い中外で何してたんだ?」
希「それは、その・・・」
レ「京介行くぞ」
小「ちょっ・・・あたしはー?」
レ「小南、申し訳無いんだが宇佐美からのお使いを忘れてたんでお前代わりに希と行ってくれるか?京介は飯の当番だし、お前しかいないんだ!今度どら焼き奢るから」
小「レイジさんにそこまで頼まれたらしょうがないわね・・・」
レイジさんはもう、何と言うか
ホントかっこいいな!
こういう時にサラッと気が回せたり
俺もレイジさんみたいな頼られる大人の男になろう!
レイジさんと、とりまるが支部の中へ入って行く
小「行くわよ希」
こっちを見ずに歩き出す小南
希「なぁ小南・・・お前は反対しないのか俺が玉狛に転属する事」
小「良くはないわよ・・・でもそんなのボスが決める事でしょ」
希「そうだな・・・でも俺は転属する前にお前に謝らんといけん事がある!」
小「別にいい・・・」
希「許されたい訳じゃない・・・でも聞いて欲しい・・・」
小「別にいいって言ってるでしょ!」
小南が声を荒らげる
小南もはっとなり言葉を続ける
小「なんとなく言いたい事分かるし・・・あたしが希の立場だったら同じようにしたかもしれないし・・・だからもう、別にいい」
希「そうか・・・すまない」
小「だから、もう謝らなくていいの!その代わり今まで心配かけたんだから良いところのどら焼き10個奢りなさいよね」
希「いいけど、小南お前太るぞ?」
小「う、うるさい!あたしは食べても太らない体質だから平気なの!・・・それから・・・昔みたいに桐絵って呼びなさいよね・・・」
そう言って照れくさそうに俯く小南
いや、桐絵
夕焼けのせいか顔が赤らんで見える
希「あぁ桐絵、これからよろしくな!」
小「覚悟しなさいよね!あたしがまた鍛え直してあげるわ、とりあえず帰ったら10本勝負でもする?」
希「いや、流石に今日は桐絵も疲れただろう?明日にしようぜ」
小「それも、そうね・・・で?いつ正式に玉狛に来るのよ」
希「近いうちに転属願い出すつもりだよ、でもまずは挨拶回りとかうちの隊員の師匠探しとか済ませてからだな」
小「なに希あんた、玉狛第一に入るんじゃなくて自分でチーム組むの?」
希「知らなかったのか?来シーズンからランク戦にも出るぞ、だからまた、稽古頼むな桐絵」
小「っ!そこまで素直に頼まれたら仕方無いわね・・・」
希「はははっ!まぁ、よろしく頼むようちの隊員とも仲良くしてやってくれ、さぁお使い早く済ませて帰ろうぜどら焼き奢ってやるから」
小「10個よ?分かってる?」
希「はいはい!どら焼き姫の仰せのままに、あーでも、久しぶりに桐絵のチキンカレーも食いたいなー」
小「っ!・・・今度作って・・・あげるわよ・・・・・・」
希「え?ごめん聞こえ無かった」
小「・・・なんでもない・・・・・・!早くお使い済ませるわよ」
そう言って走りだした桐絵
絶対守ろう、今度は失わないように・・・・・・
失わないように強くなろう
誰にも負けないぐらい