通常と普通と非日常   作:KYOUI

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始まりはいつも当然に・・・
序章


 

 

人口28万人

ある日この街に異世界への門《ゲート》が開いた

 

近界民《ネイバー》

後にそう呼ばれる異次元からの侵略者が

門《ゲート》付近の地域を蹂躙

街は恐怖に包まれた

 

こちらの世界とは異なるテクノロジー

を持つ近界民《ネイバー》には

地球上の平気は効果が薄く

誰もが都市の壊滅は時間の問題と思いはじめた

 

 

その時

 

突如現れた謎の一団がネイバーを撃退して

こう言った

 

「こいつらのことは任せてほしい」

「我々はこの日のためにずっと備えてきた」

 

 

 

ネイバーのテクノロジーを独自に研究し

「こちら側の」世界を守るため戦う組織

 

界境防衛機関「ボーダー」

 

彼等はわずかな期間で巨大な基地を作り上げ

ネイバーに対する防衛体制を整えた

 

 

 

 

それから4年

ゲートは依然、開いているにも拘わらず

三門市を出て行く人間は驚くほど少なく

ボーダーへの信頼に因るものか

多くの住人は 時折届いてくる爆音や閃光に

慣れてしまっていた……

 

 

 

 

 

希「諏訪さんお疲れっス! あっ!ゾエさんとオサノもお疲れ様ッス!」

 

ゾ・オ「おつか…」

諏「遅ぇんだよバカ先輩を待たせんじゃねぇ!」

 

諏訪さんは既にキレあがっている

いつもくわえタバコしているが

ニコチンの効果はあまり無いようだ

 

ゾエさんとオサノに助けを求めて視線を贈るが

二人ともこの見慣れた光景に飽きているのか二人で談笑している

 

希「しょうがないやないっすか防衛任務やったんやから……てか、いつ来ても思うんやけど作戦室に雀卓は無しっしょ!」

 

諏「とか言いながら、いつもお前も一緒にやってんじゃねぇか!」

希「いや、諏訪さんが『勝ち逃げは許さねぇ』とか言っていっつも呼びつけるやん?んでまだ負けた事無いし」

 

あー

自分でもやっちまったなぁと思ってはいるのだが

どうしてもぼやかずにはいられなかった。

今日は徹マンかなー

 

「ざっけんな!つーか希てめぇの副作用《サイドエフェクト》ずりぃんだよ!」

 

 

と同時に作戦室の扉が開いた

 

「あら?諏訪さん呼んだかしら?いきなり下の名前で呼ぶなんて積極的ね」

 

神がかってるタイミングが完璧過ぎる

この人は容姿だけでなく現れるタイミングまで完璧なのか

という心の中の小ボケはさておき

俺の中では最高のタイミングだが諏訪さん的には

最悪のタイミングだな

 

諏「加古!てめぇいきなり現れんな!それにお前の方の『のぞみ』じゃねぇ!霧島の方の『のぞみ』だ!紛らわしいから用件済ませてとっとと帰れよ!」

 

 

もうこの人の憤慨は手の付けようの無い所まで

来てしまったな

さてどうやって逃げるべきか

いや、チャンスはまだ充分ある。

二人が何かしらの加古さんの用事を済ませている間に逃走

よし!これで行こう!

むしろこれしか無い!

 

 

 

加「ごめんなさい、諏訪さんに用事があって来たわけじゃないの、ちょっと霧島君に用事があって来たのだけれど、ちょっと霧島君借りて行ってもいいかしら?」

 

 

 

詰んだ……

もう俺の逃げ道はどこにも無い

チャーハンかチャーハンなのか……

実は堤さんを探しに来て、居なかったから俺なのか?

加古さんのチャーハンは完全にロシアンルーレットだからな……

今日、俺は天に召されるかもしれない

 

ダメ元でゾエさんとオサノに目線をやったが

オサノのニタニタ顔で完全に積んでいる事を自覚した。

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