諏「分かったから早く返せよ!」
おいおい。俺は物では無いし
仮に物であったとしても、諏訪さん、あんたの物では断じて無い!
と、心の中でツッコミを入れるが、当然口に出せるわけがない
加「じゃあ借りて行くわね♪でも、用が済んでもここに戻って来るかは霧島君次第だけど」
あんたは鬼だ。
次々に逃げ道を防いでいきやがる
たちの悪い野郎……
いや、たちの悪い淑女だ
じゃあ付いて来てと言い、振り返り出て行く俺たちに向けて諏訪さんが叫びまくってるが、聞こえない事にしとこう。
加「とりあえずうちの隊室でいいかしら?」
希「ええ、構いませんよ。で、用ってなんなんスか?諏訪隊の作戦室じゃ出来ないような話をされる覚えが無いんスけど」
実際、今まで同じボーダーに所属してはいるものの
接点自体がほぼ無く、防衛任務で一緒になった事があるのも数えるほど……
頭をフル回転させても全然わからない。
いや、なんとなく分かってはいるのだが
気付かない振りをしている自分に気付いてはいる。
まぁ、現実逃避しても仕方無いし、加古さんの出方次第で言葉を選んで回避しよう
加「あら?愛の告白に理由がいるのかしら?」
希「!!!!!!!!」
加「うふふ、冗談よ♪やっぱり普段は大人ぶっていても高校生ね」
くそー、この人はホントにたちが悪い!
腹の中が読めなさ過ぎて気持ち悪くなってくる
加「ごめんなさいね、どうやったら霧島君を動揺させられるか考えたんだけど、この方法しか思い付かなかったわ♪それと、敬語じゃなくていいわよ、あたしの方が年上だけど、ボーダー隊員としては霧島君の方が先輩だし♪」
絶対楽しんでるなこの人!
二宮さんとは違った感じだけど、やりずらい
でも、加古さんと二宮さんが仲悪いの納得
絶対、同族嫌悪だよ!
と、心の中でボーダー七不思議の1つを解明したが
絶対に墓場まで持って行こう。
口が裂けても言えない、口にした瞬間蜂の巣だな……
希「んで、俺を動揺させて何がしたいん?」
加「まぁ、それは中で話しましょう♪でも、口説くのは本当よ♪」
あーこりゃ予想的中だなー
さて、どうしたもんかなー
プシュー
加古隊の作戦室の扉が開いた途端
物凄く女の子の香りがした、
なんか……この部屋は入ってはいけない気がするのは
きっと男なら誰しも感じるだろう
唯我当たりなら大喜びしそうなシチュだな
加「あら?双葉もう来てたの?」
双「加古さんお疲れ様です、で?後ろのB級の方は何しに来たんですか?」
希「いきなり辛辣だなー、そんなに警戒しなくても……」
加「あたしが連れて来たのよ、うちの隊に入ってもらおうと思って♪」
双「なっ……!」
ほら、絶対こうなると思った、双葉ちゃん入ったばっかりだし、加古隊と一緒に防衛任務の時は基本的に
双葉ちゃんが張り切ってるから手ぇ抜きまくってたからなー
双「私は、反対です!こんな、ただボーダーに長くいるだけのB級隊員は加古隊には相応しくありません!」
ーーしめた!ここがチャンス!
希「反対されちゃーしょうがないな!じゃあ俺はこの辺でおいとまを……」
加「なら、霧島君と勝負してみる双葉?多分、双葉が負けるけど」
双「っ!……それで加古さんが納得するなら、やります!でも……B級になんか負けません!」
えーーーーーー!
俺の意見は聞かずに勝手に決まってる!!!
てか、加古さん若干怒ってる?