でも、チャンスはまだある!
俺が双葉ちゃんに負ければ、穏便に事が済む。
加「あっ!そういえば炒飯の材料、冷蔵庫にいれておかないといけないわね!そうね、せっかくだから二人にも振る舞ってあげるわね♪醤油プリン炒飯とキムチ炒飯、勝った方が最初に選ぶっていうのはどうかしら♪」
た……退路は断たれた……。
てか醤油プリン炒飯ってなんだよ!
ウニか?ウニなのか?
いやいや、まてまて、プリンを加熱する時点でアウトだろ!
勝たなくては、絶対に勝たなくては!
俺は堤さんの屍を越えて行く!!!!
希「勝負するのはいいけど、勝っても、加古隊に入るかどうかは別問題やからな!」
加「とりあえず、それでいいわ♪その件については後でじっくり話ましょう」
双「っ!……勝手に勝つ前提で話進めないで下さい!」
ありゃりゃ!
今日は、人をよく怒らせてしまう日だな……
こんな日は早く帰って寝たいんだが……
加「ごめんなさいね双葉、じゃあ始めましょうか♪仮想戦闘モード市街地の3本勝負ね♪」
双・希「トリガー起動《オン》」
加「じゃあ始めるわね」
集中……集中……しゅうちゅ……よし!
双「韋駄天!」
ズサッ!
「トリオン供給機関破壊 黒江ダウン」
双【っ!韋駄天の高速斬撃をかわして心臓を正確に一突き?なんで?いや、きっと偶然!かわそうとしたスコーピオンがたまたま当たっただけ……次は失敗しない!距離を取って、死角から一気に決める】
双「もう1度ですっ!」
希「はーいよ!」
開幕、いきなり住宅の壁に身を隠す黒江
希「あーやっぱ壁に隠れながら距離を取って死角から一気に決めようとしてくるんだろうなー
でも、そうは問屋が卸さないんだなーこれが!」
希「変化弾《バイパー》」
精密に変化する弾丸が壁を避けて黒江に向かって行く
双「っ!?これは那須さんの鳥籠!でもっ!那須さんの方が鋭い!」
黒江が弾丸をシールドで防ぎながら紙一重で空中へ突破
しかしーー
加「それは釣りなのよ、双葉」
グラスホッパーで一気に空中へかけ上がる霧島
黒江も弧月を構える
だが、グラスホッパーで乱れ飛ぶ霧島
双【これは駿が使う乱反射《ピンボール》】
そして一閃
「伝達系切断 黒江ダウン」
双「そんな……何もできなかった……」
やべーすげーやり過ぎた感半端ない!
中学生相手にムキになりすぎたか?
でも醤油プリン炒飯が……
加「どう双葉?これでもまだわからないかしら?」
双「霧島先輩!先程は失礼しました!」
うわー!すげー素直!
なるほどな、素直だからこそ自分が認めていない
俺を隊にいれる事に猛反発したのか
まぁ、入るわけじゃないけど
そして、なんとかして炒飯を回避して尚且つ双葉ちゃんも救わねば!
霧「あのー加古さん?良かったら続きはうちに来て話せん?俺買いたい本が有るんやけど、家の近くの本屋20時でしまるんよ!んで、今19時ちょい過ぎやから今からなら間に合うんよね、ご飯も家でご馳走するんで!」
加「じゃあお言葉に甘えようかしら♪でも、心配しないでご飯はあたしが作るから♪双葉も来る?帰りはあたしが車で送るわよ?」
あー詰んだ…
双「あのーいいんですか?霧島先輩……?」
おっとー
この身長差での上目遣いはヤバイぞ!
いや、むしろ見上げられてるな……!
よし、こっちがしゃがんでやろう!
希「もちろん!双葉ちゃんもおいで♪」
俯いたまま「はい」と頷いた黒江
ハッキリとは見えなかったが
その表情は笑ってるように見えた