通常と普通と非日常   作:KYOUI

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序章

 

 

双葉ちゃんメッチャ食いついてくるな

さっき俺に負けたのが、相当に悔しかったのだろう

テーブルに手を着いて身を乗り出して迅と加古さんに

目をやっている

 

 

美「あのー・・・・・・、サイドエフェクト・・・?って一体なんなんでしょう」

 

 

しまった、美刀さんはサイドエフェクトどころか、

トリオンの概念すら知らない

こりゃ司令と鬼怒田さん辺りからドエライお叱りを受けるに違い無い・・・

 

 

迅「サイドエフェクトっていうのは、人間誰しもトリオン機関っていう目には見えない内臓を持っているんだけど、ごく稀に、特にそのトリオン機関が優秀な人に多く発現するのがサイドエフェクト・・・《副作用》って意味らしい」

 

希「いや、迅さん良いんですか?ボーダー関係者じゃない美刀さんにトリオンとかサイドエフェクトの話しちゃって」

 

迅「大丈夫だよ、俺のサイドエフェクトがそう言ってる」

 

 

出たよ・・・・・・

迅さんは何でも『俺のサイドエフェクトがそう言ってる』

っていえば済むと思ってるんやね?とか思ってしまう

それぐらいこのフレーズの使用頻度が高い

 

 

美「あのー・・・・・・それで、そのサイドエフェクトと霧島君がこのゲームのトップランカーなのはどういった関係が・・・・・・」

 

 

美刀さん凄い申し訳無さそうだ

無理も無いか、ボーダー隊員の会話の中に一般人に

いきにり普通に会話参加しろという方が無理がある

初めて聞く言葉だらけだろうし

対外的にあえてボーダーから一般人に伏せられて来たワードばかりだろうからな

普通の高校生が知ってるわけない

 

 

双「で、一体なんなんですか霧島先輩のサイドエフェクトは」

 

美「ひょっとして、ゲームが物凄く上手くなるとかですか?」

 

迅「いやいや、希のサイドエフェクトはそんなレベルの物じゃないよ!希のサイドエフェクトは無意識による高速情報処理だっけか?」

 

双・美「無意識による高速情報処理・・・・・・?」

 

だよな、普通初めて聞いて

無意識による情報処理の言葉の意味を理解する方が

難しいだろうな

 

宇「ほら、野球とかで、ボールが止まって見えたとか、試合の途中から記憶が無いとか言う選手がいるよね?あれって自分は完全に集中してる時に脳が適切な情報処理を高速で行ってるモノらしくて自分の体感スピードと脳の情報処理スピードに誤差が生れるから、時間軸がズレが生じるんだよね」

 

 

双葉ちゃんと美刀さんの頭の上にクエスチョンマーク

が見える気がする

まぁいきなり小難しい話しを、しかも片方は中学生にした所で理解は出来ないだろうな

宇佐美も気づいてるみたいだし大丈夫か

 

宇「分かり易く言うとね、霧島君は集中してる時に限ってだけど物体が止まって見えたりするから、常に最善を選べるって言う事だね」

 

 

2人ともやっと腑に落ちたようだ

 

美「なるほど、そりゃ何回挑んでも勝てないわけだ、私がどんな装備を着けた所で止まって見えるんだったら避けられて当然だもんね」

 

希「なんかごめんね・・・・・・気に触るようだったら俺あのゲームやめるから」

 

美「いえ、それよりも霧島君に興味が湧きました、サイドエフェクトとか、トリオンとか良く分からないけど私ボーダーに入りたいです」

 

希「っ!いやボーダーって結構危険なんだよ?好奇心だけで入ったりしたら良く無いって!」

 

 

 

てか、迅さんが視えた未来はこれだな!

って事は何を言ってもこの子はきっとボーダーに

入る未来が待ってるんだろうなー

 

 

美「大丈夫です!栞ちゃんも綾辻ちゃんもひゃみちゃんもオペレーターとして頑張ってるって聞きました、私運動とかは苦手だけど、PC機器の操作には自信があるし何より好奇心旺盛です!」

 

 

加「確か、次の正式入隊日は来年の1月8日だからまだ、2ヶ月近くあるわね」

 

 

宇「じゃあ、それまでに私と綾辻ちゃんにひゃみちゃんも捕まえて手取り足取りオペレーターとは何か教えるぜぇい♪」

 

 

でも、ここで新たな疑問が生れるよな俺だけか?

 

希「いや、でもオペレーターって部隊ありきだからどこのチームに入るか決まってないとオペレーターもなにも・・・」

 

加「あら?霧島君にしては珍しく察しが悪いのね、だから私が隊に霧島君を入れるの止めに来たんでしょ迅くん?」

 

 

っ!

なるほど、つまり俺と組ませようってわけか

 

希「確かに隊員一名、オペレーター一名で隊は組めますけど、あまり現実てきでは無いですよね」

 

 

そういうことだ

規則上の問題は確かに問題は無いが現実味を帯びていない

 

迅「いや、もう1人心当たりがある」

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