北山雫は魔法科高校の劣等生   作:ひきがやもとまち

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久し振りの投稿となります。大好きな作品なのに何故か毎回のように後回しになるのは何故なんでしょうか? 不思議です。

遅れたせいもあって今回は駆け足です。達也の風紀委員としての初仕事は終盤で少し触れるだけで終わります。時間軸が微妙ですので解り辛いと思った方はお知らせしていただければ説明させて頂きます。
とは言え、自分でも長い間開けてしまったせいで記憶違いが生じている可能性が否定できないのが悲しい所です。マジで本当にごめんなさい・・・。


9話「流石です、リーナさん!(オマケとして雫もです。一応は)」

「う、わ・・・・・・」

「これは・・・想定外の事態になったわね・・・」

 

 私とリーナ、は、授業が終わって校舎から出た、ら門に続いてる道でコミックマーケットが出来てい、た。すごい人だか、り・・・。

 

「こ、これ本当にぜんぶクラブ勧誘な、の・・・?(びくびく)」

「聞いた話からすると、そうなんじゃない?

 正直タツヤから最初に聞いたときは『平和な日本のスクールでなに言ってんのよHAHAHA!』って気分だったんだけど・・・見くびりすぎてたわね。神秘とサムラーイの国ニッポンの底力を。これは確かにアメリカのフェスティバルに勝るとも劣らないパゥワーを感じさせられるわ・・・」

「なん、で片言な、の? 英語・・・リーナって、アメリカ人じゃなかった、の・・・?」

 

 ごくごくたまーにだけ、どエセ外人ぽくなる友達のリーナ。理由はふめ、い。

 

「ああ、コレのこと? 気にしなくていいわよ別に、大したことじゃないから」

「そうな、の・・・?」

「ええ。ーーーーただ単に『アメリカにいた頃のワタシってどうやってたんだっけ?』って思い出す努力が必要になるくらいには日本に馴染んできているだけだから」

「それ、は大変なんじゃないか、な・・・!?」

 

 生まれ故郷を忘れるのは良くないと思いま、す!

 

「まぁ、ワタシのことはひとまず置いておくとしてさ。いま問題なのはアンタの方よ雫」

「・・・?? わた、し?」

「ザッツライト。あなた、学校から外に出るためには絶対に通り抜けなきゃならないこの道走り抜けられる? もしくは揉みくちゃにされてもいいから、生きてこの学校から脱出可能だったりする?」

「・・・・・・・・・(ふるふるふるふる)《注:首を振る擬音。縋るような子犬の目でアイフル》」

「・・・そうなるでしょうねー、どう考えても絶対に」

 

 はぁ、とため息をつくリーナ。

 うぅぅ・・・迷惑かけてごめんなさ、いーーーなんて言わないも、ん! ひねくれ者は謝ったりしな、いの!

 

「ふむ、仕方がないわね。やはりここは必殺魔法を使用するとしましょう」

「ひ、必殺まほ、う?」

「そう、必殺魔法よ。名付けて『召喚獣を召還する魔法』略して召喚魔法よ。ジャパンの古い文献でいっぱい見つけたから、あとで雫にもいくつか貸してあげるわね。オススメよ? ワタシ的にはバハムルなんかが好みだったわ」

 

 あ、それ私も子供の頃に持って、た。前世のだけ、ど。

 

「さぁ、そういうわけで出てきなさい! いつでもどこでも呼べば出てくる便利な存在『召喚獣』!

 またの名を、『なんかよく分かんない事態解決用秘密兵器人間シバ神タツーヤ』!!

 出てきた瞬間、相手は死ぬわ! 携帯電話をスイッチ・オーーッン‼」

 

 

 

 ピ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「・・・・・・で? 今回俺が訳分からんくだらない用事で委員会の活動中であるにも関わらず呼び出されたのは全てあそこで寝ている馬鹿が悪いのであって、お前が原因ではないんだよな、雫?」

「は、はい・・・! そうで、す。その通りで、す・・・!! 私は今回ぜんぜんまったく関わり合っておりませ、ん・・・!!!(ガクガクブルブルびくんびくん!!)」

「・・・・・・・・・ぴくぴく(指の痙攣を返事代わりとしている。ただの屍にはなっていないようだ。少なくとも今はまだ・・・)」

 

 召喚獣(名前は『タツヤ・サン』だった、よ・・・)を呼び出すことに成功したリーナ、は、出てきた瞬間に死なされて、た。

 「事と次第によっては次はお前の番だ・・・」な目つきで睨みつけてくる達也さん、が怖、こわ、こわ・・・!!!(ガクガクガクガク!!)

 

「・・・まったく。この忙しいときにお前たちは問題ばかり増やしてくれる・・・」

「ひぅっ・・・!」

 

 達也さんの右手が伸びて、私の方に向かってきたか、ら反射的に目をつぶってプルプルしてたんだけ、ど・・・・・・あれ? 痛くな、い? まだお仕置きされてない、の・・・?

 

「・・・・・・?」

 

 ビクビクしながら目を開けた、ら、達也さんの右手が目の前にあっ、た。

 そのまま動かさないでジッとしてたか、ら、なんでかな?と思って達也さんの顔を見、る。

 

 達也さん、は窓の外を観察しなが、ら帰り道のルートを考えているみたい、で私のことは見てくれなかったけ、ど、ちゃんと説明はしてくれ、た。

 

「ほら、早く握れ。どうせお前一人であの中を通り抜けて、無事に家まで帰り着くなんて絶対に不可能なんだろう? だったら俺がひとっ走りしてきてやった方が早い」

「・・・いい、の?」

「心配してくれなくても、先輩たちから許可は取ってある。正直なところお前たち二人がこの時期の校内に残り続けられても心配事が増えるばかりだから「それならいっそ」と渡辺先輩が思い切って割り切られた。

 俺は他のメンバーよりもこなさなければならないノルマを増やす代わりとして通常よりもだいぶ早く上がり、お前たちを家まで送り届けるよう命令されている。遠慮する必要はない」

 

 ・・・たまに。本当にたまにだけだけ、ど、優しくしてくれる達也さん、は卑怯だと思いま、す。もっと普段から優しくして欲しいで、す。

 

「う、ん・・・。じゃあ遠慮な、く・・・」

「ああ。ーーとは言え俺も、異性をエスコートする経験は多くない。よくて中学生時代の深雪に何度かしてやったぐらいしか覚えがない程度だ。たしょう揺れるかもしれんが、我慢しろよ?」

「う、ん・・・(ぎゅっ)」

 

 

 ・・・こうしてダメっ子お姫様を完璧(能力だけはね)王子様はお姫様抱っこじゃないけど、手と手を取り合って放課後の校舎内から一路逃げだし逃避行ならぬ登下校へ。

 

 

 その後、残された完璧お姫様が校舎内を適当に歩いていたところ。

 

 

「あ、反魔法国際政治団体テロリストの一員だ。殺さない程度に魔法食らわしとこ。えい」

「うぎゃぎゃぎゃぎゃっ!?」

「スタンガンを応用した身体を傷つけないで相手を失神させるだけの魔法だけど、アンペア数が高いから意識を回復した後も頭痛や嘔吐、動悸息切れ倦怠感に悩まされることになるとは思うけど、犯罪者になって経歴に泥塗るよりかは遙かにマシでしょ?

 これに懲りたら『犯罪はバレて捕まらなければいい』なんて甘ったれた屁理屈は捨てて真面目に生きなきゃダメよ?

 魔法師が道を間違えちゃったりすると怖~い魔法師があなたを始末しにきちゃうかも知れないから。ーーー昔の私みたいに・・・ね?」

 

 

 斯くして誰も知らないところで反魔法国際政治団体ブランシュの下部組織エガリテの構成員が次々と辞めていくという異常事態がエガリテ内部でのみ発生していることを、エガリテと関係のない全ての人たちは知る由もない。

 

 ブランシュ日本支部リーダーの司一は様々な手を講じるがどれも効果がパッとしない理由が理解できなくて歯噛みしていたのだが、これには彼は知らない事情が存在していた。

 

 実は、光信号を使った彼の催眠術とリーナが多用しまくっていた非殺傷用の暴徒鎮圧『電撃バチバチ失神』魔法の相性は最悪であり、催眠なんて電気ショックを一発食らえば綺麗サッパリ消え去ってしまうので本気で意味ない光信号に過ぎなくなっていたりしたのである。

 

 ただし、当の本人は司本人のことを知らなかったから、互いに全く意図しない偶発事として起きまくり、連鎖的に続発しまくっていたのであった。

 

 

 そんな中、とある事件が勃発する。

 剣道部と剣術部のデモンストレーション中に起きた衝突により、ウィードの達也がブルームの使った振動系・近接戦闘用魔法『高周波ブレード』をキャスト・ジャミングもどきで無効化させてしまうという魔法社会の常識を覆すかもしれない珍事件が起きてしまったのだった。

 

 

 

 

「マジかよ・・・具体的にどうするかまでは全くわからねぇが、おおよその理屈は理解できたぜ。

 だがよ、何でそれがオフレコなんだ? 特許取ったら儲かりそうな技術だと思うんだがな」

「あー、この話もオフレコで頼みたいんだが?」

「おう」

「ええ」

「はい」

「・・・・・・ちゅー(ジュース飲んでるから話聞いてないアホ娘)」

 

「ーーーこの技術はな。実のところ半ば以上が既に完成している。そこでジュース飲んでるアホの書いたジャポニカ学習帳の中でだ」

「「「ふぉう!?」」」

「が、その結果として効果の及ばない魔法とそうでない魔法とが明確になった。なりすぎてしまった。今のまま世に出したりしたら、ますます魔法師社会で経済格差が広まるばかりだろうから自重することにしたんだよ。

 ーーーこういう偶然から生じた魔法理論や、理屈抜きにしたデタラメな使い方しか今はまだ出来ない魔法を体系化することに関してだけは、俺はコイツを上回れたことが一度もないのさ・・・。

 『天才より強いモノは天然』という旧世紀の理論は正しかったという事なのかぁぁぁっ!!!」

「お兄様! しっかりなさってください! お兄様はいつも考え過ぎる癖がおありだから気にしすぎているだけですわきっと! ですから大丈夫です!

 雫は「なんとなく」でやってるだけであって、お兄様のように展開中の起動式を読みとるなんていう神業は一生かかってもできるようにはなりませんから!」

 

 

「・・・いや、それだけでも凄すぎねぇか? 感覚だけで魔法打ち消せるってなんだよ・・・」

「うちの道場でも、そこまでの感覚派はいないわよね間違いなく絶対に・・・」

「はぁ~・・・。達也さんも雫さんも凄いんですねぇー」

 

「・・・・・・??? ずぞー(相変わらず訳わかんないまま氷に残ったジュースを飲み干そうとしているアホ娘)」

 

 

つづく




設定説明:
今作リーナは始末屋だった自身の過去について思う所があるため、魔法師の犯罪を未然に防止することを重視しています。
一方で、未遂で済んでる犯罪者予備軍を生徒会とかに密告したりする気はなく、あくまで自分個人による不意打ちと奇襲で「犯罪のリスク」を知らせるだけに留めているなど正義と秩序の基準が微妙に曖昧になってもいます。

信じていた組織に裏切られ、過去に犯してきた行為を罪と認めて払拭した訳でもない今の彼女としてはこれが精いっぱいと言うオリジナル設定が採用されてますのでご承知おきくださいませ。


*次回予告として願望交じりですけど、雫のCADを達也に調整してもらう『下着イベント』がやれたらやってみたいところですね。
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