本当は今話から雫の一人称視点に戻したかったのですが、生徒会に居ない上にモノホンの劣等生である彼女を九校戦の技術スタッフに選抜させれるこじつけ理由が思いつかなくて・・・どうせやるなら思いきりハッチャケてしまった方が誤魔化せるかなーと小ズルい思考に至った次第です。
雫との再会を楽しみにしていてくれた方、もしいらした場合はごめんなさい。
「全国に九つある魔法科高校にとって、九校戦は一大イベントなの」
昼休みの生徒会室に響く、鈴を転がすような七草真由美生徒会長の美声。
「秋の論文コンペテションは学術研究で、夏の九校戦はスポーツタイプの魔法競技で学校毎に競い合う。当然、学校のメンツがかかっているから選手は能力優先で選ばれるわ」
内容そのものは先日に渡辺先輩からいただいたパンフレットにも書いてあったものと酷似しており、生徒会長から直々に拝聴しないと知ることが出来ない機密などでは全くないのだが。
まぁ、そういうツッコミで野暮な真似をしないのも部下が上司に示すべき礼儀であり、義務であるだろう。学校内限定とは言え社会的地位役職に伴う義務と責任として粛々と果たすのみだ。
・・・それに、上司から“お願い事”がある際に『前振り』がなされるのは様式美と言えないこともない。日本古来の伝統を尊重することもまた、伝説の彼方から蘇った現代魔法の使い手たる魔法師としての義務だろうと自分を納得させながら、俺は会長の話を聞き流しつつ弁当を食べる。
納税義務を負う社会人たる者、限りある昼休み時間を無駄遣いしてはいけない。
「選手の方は十文字くんが協力してくれたから何とか決まったんだけど・・・問題なのはエンジニア。技術スタッフよ」
「・・・まだ数が揃わないのか? 日本初の魔法工学科新設校のはずなのに?」
「ええ。特に三年生は実技方面に人材が偏っちゃってて・・・どうしても昔のやり方にこだわりたい、我が強い人に優秀な生徒が多いのよねぇ・・・。
工学科のコの字もない時代に入学してきたエリート魔法師一族出身者が多いから仕方ないと言えなくもないのだけど・・・」
渡辺先輩が会長のグチに参入して会話を広げ、否応なしに工学科代表の俺も巻き込まれていく展開にされてしまったが、これは仕方のないことだ。甘んじて受け入れよう。
どのみち事実上工学科のトップを務めている俺が技術スタッフに選出されること自体は確定なのだから今更あがいたところで意味はないことだしな。
「確かに、実績のある熟練者ほど新しい技術にはめっぽう弱い傾向が魔法師にはあるからな・・・」
「二年生はまだ、あーちゃんとか五十里くんとか工学科新設にいい影響を受けて実力を伸ばした子もいるから安心なんだけど」
「五十里啓か・・・しかしアイツは元々、純理論畑で調整はあまり得意じゃなかったはずだ。簡易魔法式に興味を持って学んだとは言っても専門畑ほどの活躍を期待するのは無理がある」
「現状は、そんなこと言ってられない感じなのよねぇ・・・はぁー・・・。
――せめて摩利が自分のCAD調整ぐらい出来るようになってくれれば楽なんだけど」
「・・・おい、真由美。今その話題を私に振るとどうなってしまうか本気で予測が付かんからな? 最悪、私抜きでの九校戦参加を検討してから言ってもらおう。でなければ私が死ぬ。主な死因は自殺で」
「え? え? な、なに? なにがあったの? この数日であなたに一体なにが起きてたの摩利!?」
大いに慌てふためかれている七草会長を眺めながら、俺と深雪は静かに席を立とうと試みる。
まことに遺憾ながら、深雪は俺が技術スタッフとは言え九校戦出場確実と聞いてよりこの方、九校戦出場メンバーにまつわる話すべてに関わる気力を損失してしまっていた。
聞けば適切な答えが返ってくるし、相槌も打てば感心もする。だが、自分から積極的に参加メンバーについての話題に加わろうという気は微塵も残っていないらしい。俺の参加が“ほぼ”確定だった頃はもう少し積極性を見せていたのだが・・・。
今更ながら俺の参加・不参加でここまで本気度が上下動する妹の将来に不安を感じ始めていた俺の耳に、七草会長からの問いかけが遅ればせながら届けられる。
「そう言うわけだから達也くん。工学科の生徒から即戦力に期待できそうな子の心当たりとかって、あったりしない?」
「無理ですね。日本初の魔法工学科新設校と言えば聞こえはいいですが、実態は始動したばかりで何もかもが手探りの状態にある、ごった煮科みたいなものです。成績は良くても、いざ実践でどうなるかを考えると不安要素しかない者が大半と思っておいた方がよろしいでしょう。
むしろ、理論と技術のバランスが取れているという点では五十里先輩の方が信用できますし、信頼度も高いのではと思います。あまり面識はありませんが結果と成績表を見る限りでは、安定した人柄と能力を有する信頼して良い方だと感じましたが?」
「いや、だからね達也くん? そんなこと言ってる余裕がないからこそ今こうして困ってるわけであってーーー」
「無論、今年の大会の勝敗よりも来年以降の一高連覇のため多少の失敗は覚悟の上で未熟な新人を起用し、経験を積ませていただけるのは俺にとっても有り難いお話なのですが?」
「ぐ。ぐぬぬぬぅぅ・・・・・・」
生徒会室の長に睨まれてしまった者が居座り続けているのも良くはなかろうと思い、今度こそ本当に席を立つ。扉に向かって歩きだした俺の視界に七草会長が会計の市原先輩にまで縋りつくことで足掻こうとする姿が映り込んでいる。
「リンちゃん! やっぱりエンジニアやってみないかしら? 今こそあなたの力が必要なのよ! 第一高校三年の人間秘密兵器として今こそ戦え市原リンちゃん! 世界はあなたを待ち望んでるわきっと!」
「無理です。私の技能では中条さんや五十里くん、司波くんの足を引っ張るだけでしょうから。ーーあと、そんな枕詞がつく名前の方は知りません」
「あう~・・・(ToT)」
信頼する片腕にも棒にされ、涙の海に沈みゆく七草会長。・・・半分ぐらいは自業自得な言い回しであったが・・・まぁこれも生徒会長に立候補して当選した者の務めというものだ。頑張っていただくとしよう。
そう思い、そのまま生徒会室を出ようとした俺が思わぬ人物から予想外の一撃を食らわされ精神的に大きく仰け反らされてしまったことを責められる者は、この地球上に存在しないと俺は確信している。
確かに不意討ちとは予想外の位置から放たれるものであり、思わぬところを強襲されるからこそ奇襲と称する。それは軍事上の常識と言うより、知っていて当然の基本にすぎない。
基本を怠ったことが敗因だとするならば、間違いなく俺のミスだと断言できるが、人はすべての自体を予測できるようには出来ていない。俺とても人によっては侮ってしまっていたことを認めざるを得ない相手というのはいるものなのだ。
だが、しかし。なぜ彼女がアイツの名前を今このとき口にする・・・・・・っ!?
「あの、だったら北山さんがいいんじゃないでしょうか」
「ほえ?」
「はあ?」
テーブルに突っ伏していた七草会長と、窓の外を遠い瞳で見つめていた渡辺先輩が顔の位置を戻して、どこぞのバカな幼馴染みが普段使っている奇妙な言語で応答を返していた。
そして、いぶかしげな目つきで発言者である中条先輩を黙って見つめる。ーー雫の客観的評価がどういうものなのかよく分かる構図なのが、幼馴染みとして地味に痛い。
「北山さんって・・・雫ちゃんのことよね? あの子って確か機関工学系の成績はあんまり良くなかった気がするんだけど・・・」
「真由美。変に気を使って取り繕おうとするのはやめろ。人には時として・・・気づかないでおいてやる気遣いが棘にしかならない奴らも存在しているのだから・・・」
「う。ま、まぁ、でもいい子よね雫ちゃんは。性格的には、スッゴくよい子。いい子なのは良い事よ?」
「いい子ですね、確かに。それは私も認めています。もっとも、いい子以外に成りようもない能力の持ち主だとも思っていますが」
「そもそもアイツには、いい子以外に何か出来ることがあったのか?」
・・・雫。これがお前に対する赤の他人からの客観的評価だ。目を逸らさずに粛々と受け入れて自習自得するように。
「と言うよりも、アイツに機械を触らせること事態マズいのではないか? 正直なところ、私は自分以上に機械に触らせてはいけない人物だと思っていたのだが?」
「・・・私も最初は同じようなことを考えなくもなかったりした事もあるにはあったんですけどもぉ・・・」
中条先輩が先の渡辺先輩の主張が正しかったことを証明する表現を使い、話し始めた内容は俺をして驚愕なさしめるに十分すぎるものだった。
「少しだけ話してみて分かったことなんですけど北山さん、超簡易魔法式について物凄く深いところまで考察して理解できてて再現まで出来るみたいなんですよ! 本人は何造ってるかよく分かってないみたいでしたけども!」
「自分がなにを造っているか分からないけど詳しく理解できてて再現可能って・・・ダメなんじゃないかしら・・・?」
「そ、それだけじゃないんです! CADについて学ぶために自主制作する初歩的なCADもどきを作る授業で出されてた提出物の内、一つだけ何だかよく分からない物があったから調べてみたんですけど、驚いたことに北山さんが自作した未発表未登録商品の超簡易魔法式グッズだったんです!
なにを造ったのか本人自身が覚えてなかったので先生たちからの情報提供によるものですけど!」
「自分が造ってしまった最新科学の結晶を覚えてないって・・・ダメなんじゃないのか? それも凄まじいレベルで・・・」
「う、ぐ・・・で、でもぉぉぉ~・・・・・・」
涙目になって必死に雫をフォローしてくれている中条先輩。後でアイツに菓子折りを持って行かせよう。それぐらいさせんと中条先輩が哀れすぎて不憫でならん。
「はぁ」
俺の隣で深雪が浅く深い、矛盾を秘めた吐息をつくのが聞こえた。・・・何かあったのだろうか?
「七草会長。僭越ながら雫が持つCAD技術者としての腕前は、私が保証させていただきます」
「??? 深雪さんが? どうして・・・・・・」
「まことに心底遺憾ながら・・・・・・私の使っているCADにインストールされている超簡易魔法式の調整だけは、お兄様ではなく雫にやってもらっている身ですので」
「!? 深雪さんのCADを!?」
「あの北山がか!?」
二人が驚くのを通り越して驚愕させられている姿を横目に見ながら俺は妹の真意を探ろうと、さっきから深雪の顔ばかりを伺い続けていた。
・・・なぜだ深雪!? わざわざあのバカに九校戦で大暴れさせてやる権利や資格を与えてやる必要はなかろうに・・・っ!
内心では叫び声をあげている俺の本心など気づいた様子もないままに、深雪は真っ直ぐに会長たちと顔を合わせてにっこりと微笑み返してやっていた。
「はい。あの子には少々ツテがありまして、マウンテンのルイからCAD技術の手解きを受けていた時期が、ほんの一時だけとは言え一応は存在しているのです」
「「そうなの!?(か!?)」」
「はい。尤も本人は当時の時点であのような性格と頭脳の持ち主でしたから、細かい理由や理屈を教え込むより『やり方を教えて結果だけ正しく辿り付けさえすればいい』という方針で教授されてきた技術と知識です。魔法科高校の加点減点システムでは計れないのも道理ではないかと」
「「なるほど・・・・・・」」
納得される(してしまう?)お二人。ーー深雪・・・気づかない内に交渉上手になっていたんだな・・・。これで多少は、あのバカのバカ行動に理由をこじつけることが出来そうだ。
ーーと、思っていた俺がこの時だけは確かにいた。
ガタタッ!!
「北山さんが“あの”ルイと!?」
・・・中条先輩。今日はどういうわけだか嫌なタイミングでばかり食いついてこられますね・・・。
「じゃあ、もしかしなくても北山さんはルイがどんな人か知ってるって事ですよね司波さん!?」
「え、ええ・・・・・・お、おそらくは?」
深雪が「しまった」という表情で俺の方を見つめながら中条先輩からの質問に答えている。
おそらくと言うか間違いなく助けを求められてるのだろうが・・・正直言ってどうすることも出来ない。想定外すぎる事態の連発で頭を付いていかせるだけでも精一杯なのだという俺の事情を理解してくれ深雪。
「いくら正体を隠してるって言っても、直々に指導を受けさせてもらえたなら知ってて当然ですもんね!? どんな人だったんですか!? 教えてください!」
「・・・申し訳ありません、中条先輩。雫から伝え聞かされただけで私は詳しく存じ上げないのです。すみません、お役に立てなくて・・・」
丁寧に頭を下げながら、説明責任を雫に丸投げしてしまった深雪。・・・後でアイツの携帯にてきとうな言い訳台本をカンニング出来るよう送付しておいた方が良さそうである。
「・・・それにしても何故、中条先輩はルイの正体がそんなに気になるんですか?」
こほん、と一つ咳払いをして注意を逸らして間を作り、その間隙を縫うように俺の言葉を深雪の答えにかぶせて滑り込む。よし、妹の救出は成功。後は、可能であるなら雫の今後も救うため努力だけはしてみるつもりでいるのだが・・・
「えっ? 気になりますよ当然。むしろ司波くん、気にならないんですか? ルイですよ? “あの”ルイなんですよ?
長い間、実現不可能とされてきた魔法式の保存機能。もし仮に実現できて複製も可能だった場合には魔法兵器の大量配備が実現できてしまうと言う事情から不可能を承知で各国の軍や政府が毎年多額の国家予算を投じて技術確立を目指してきた魔法師にとって最大の憧れであり禁忌でもあった“それ”を限定的に使用可能にすることで兵器への流用をほぼ不可能にした民需用として世に出したマウンテンのルイ!
“あの”トーラス・シルバーが先に実現したループ・キャストと併用することで使い方はまさに無限大! 魔法だけでなく魔法技術の開発者たちにまで無限の可能性があることを業績という名の事実によって世に知らしめた偉大なる彼と並び称された大天才!
しかもそのノウハウを惜しげもなく公開して民需にしか貢献しないことを明言してまでいる“あの”ルイと、トーラス・シルバーとどちらの方が上なのか?
魔工技師を目指す者が二人以上集まると必ず論争になるとまで言われている天才技術者二人がどんな人たちなのか、興味が沸かないはずないと思いますけど?」
何やら責められている様にも感じるひしひしとした迫力に、不覚にも俺はたじろかされてしまっていた。・・・いや、韜晦するのはよそう。意味がない。この瞳と視線は完全無欠に他のどんな言い回しようもなく責められているのだろうな、今の俺は・・・。
「・・・そうか。別に組み立てる順番がマニュアル通りでなくても、最終的に組み上がった完成品が見本通りに出来るのなら、それは工学科優等生を技術スタッフに推薦するのと結果だけ見れば変わらない・・・盲点だったわ!」
「うむ。前例は覆される為にあると言うのは、歴史が証明する事実でもあることだしな。固定概念に捕らわれすぎて思考が硬直していたから負けましたなどと、言い訳にもならん。ここは老いた患者に抜本的外科手術をおこなうことで回復をうながす荒療治に出てみるのも悪くはあるまい。
最悪、患者が死んだとしても私たちが優勝して巣立った後なら次の世代が解決すべき問題になるのだし」
「問題を全部私たちの代で解決しちゃうと、跡継ぐ人たちがやることなくなって可哀想だしね~♪ 払い切らないで負債と借金を遺してあげるのも先代責任者の務めとも言うことだし☆」
・・・すこし離れた席では会長と風紀委員長が思いもよらない解決策を投じられたことで意気上がり、早速有効活用するために悪巧みの算段をはじめていた。その為、目の前で暴走し始めている中条先輩の件は見て見ぬ振り状態だ。日本の政治と特権階級が重なって見えてしまって少しだけ黄昏た心地を味あわされる。
「・・・認識不足でした。トーラス・シルバーのユーザーとしては全く不満が無いわけではないのと同じように、“あの”ルイがそれほど高い評価を得ているとは予想の範囲外でしたので・・・」
「はあ・・・なるほど。司波くんにとってはモニターを務めるほどトーラス・シルバーが身近な物であるように、お母さんみたいに世話してあげてる北山さんの先生だったルイに対してもわたしとは違う感じ方をされてるのかもしれませんね」
「すいません、中条先輩。今、断じて聞き逃すわけにはいかない名誉毀損に該当しそうな言が混じっていた気がしますので、その件について少しだけ深い説明と訂正をさせていただきたいのですが宜しいでしょうか?」
ーーこうして、九校戦に出場する技術スタッフメンバーの候補に雫が挙がることが内定された。
俺がこの件で冷静さを取り戻してから優先順位を間違えてしまったことと、休み時間の時間配分を取り違えてしまったことの二つについて激しく後悔したのは言うまでもない。
その日の午後、二科生のクラスで行われていた体育の授業で。
「え、エリカ! テメェなんて格好をしてきてやがる!?」
「何って、伝統的な女子用体操服だけど? ブルマーって言うのよ、知らないの?」
「いや、俺が言ったのはそこじゃねぇって! お前の隣で同じの穿いてるアホっぽいのにまで何て格好させてんだって言ってるんだよ!」
「あ、あー・・・この子の事ね。うん、それはまぁ言われる前には気づいてたんだけど、着せちゃった後だったし、ちょうど二着でてきてたから・・・それにスコート穿かずにアンダースコートだけ着ける変態趣味よりよっぽどマシだと思わない?」
「無理だよ!? せめて、お前ぐらいには発育してからでなきゃネタに見えねぇんだよ! 犯罪臭しか感じられねぇんだよ!って、ぶべはぁっ!?」
「ふん!!」
バギィッ!!!
「・・・エリカ!? 二科の知人から聞かされてまさかとは思いながらも飛んできたけど、本当に君はなんて破廉恥な服装で校内を闊歩してたんだ! 千葉の家の家名に傷を付ける気なのかい!? 早急に着替えてまともな服装になるべ・・・き・・・」
「あら、ミキじゃない。どうしたの? そんな鳩が豆鉄砲食らったような顔しちゃって」
「――ぱ」
「ぱ?」
「パンツじゃないか! 昔のモラル崩壊時代に女子たちの間で流行してたっていう『パンツじゃないから恥ずかしくない』を大義名分としたパンツファッション姿じゃないか!
エリカ! 君はクラスメイトの女子生徒に、なんて変態ファッションをさせてるんだばはぁっ!?」
「ふぅんっ!!」
ババギィィィッッ!!!!
「死ね!変態男ども‼ 死んで永遠に口を閉じて黙り込めぇぇぇぇぇぇっ!!!!!!」
「・・・?? えっと・・・人間シュート、で仲良くゴールイ、ン?」
つづく
注:幹比彦の生家である吉田家は歴史と伝統ある古式魔法を受け継いできた家です。そのため古い資料が結構ある設定に変えてあります。
ただし、古式故に時代に乗り遅れがちで誤った解釈や間違った伝え方がされてる部分も多々あるというオリ設定が付与されてることをお伝えしておきますね。
補足説明:
深雪も一応、雫と一緒に九校戦に出られることを楽しみにしてはいます。
ただ、一緒に来られると兄と過ごす時間が半分になってしまうので微妙な気持ちだったというのが今話の彼女の行動理由になってた妹乙女心です♪