あと、今話は久々に雫がメインがお話ですよ~♪
「あー・・・ヒドい目にあったわぁ・・・」
散々説教されてパーティー会場に帰ってきたワタシ、アンジェリーナ・クドウ・シールズはゲンナリしながら慨嘆していた。
あの後、別途に用意された仮設治療室に運ばれていったニッコーだかロッコーだか言う名前の学校の生徒たちを今後は不用意に蹴り飛ばしたりしないことをキツく言明されてしまい初っ端からダウナーな気持ちになってる九校戦だけど大丈夫。
この程度のローテンション、超簡易魔法式奪取に失敗したときにかけられた査問会の未公開リンチと比べたら比較になりませんものねー・・・。ウフフフ・・・・・・・・・。
『それでは来賓からの挨拶として、この方に登場してもらおうと思います』
・・・ん? 会場内に戻ってきたら、なにかのセレモニーが始まってたっぽい。そう言えばクドウのお爺さまがなんかソレっぽいこと言ってたなぁーとか思いながら、ワタシは正直どうでも良かった。
だって、ここまで大きな騒ぎを起こしちゃった身ですもの。一度は公務員だった者として、この大会が終わるまではお茶を濁して適当にが基本―――――――
「・・・って、ふおわぁっ!?」
その台座上に上ってきた人物を目にした瞬間。適当にやろうと思っていたワタシの甘えは消し飛んだ。
何故ならば―――ワタシは必ず金を取ると! このとき心に誓ったのだから!
「ロース、トビーフ・・・♪ ロースト、ビーフ・・・♪」
私、は目の前にあるお肉の山、に感動しながらフォークを突き刺、す♪
あーんって口を開け、てお肉をお腹いっぱいハグハグできると思っ、てアーンってす、る♪
「いただ、きまー・・・・・・♪」
『えー、本日の懇親会にあたり多数のご来賓の方々にお越し頂いております。ここで魔法協会理事、九島烈様より激励のお言葉を賜りたいと存じます』
ガコン。
・・・・・・真っく、ら。何も見えな、い・・・・・・。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ロースト、ビー、フ・・・・・・・・・・・・・・・・・・」
・・・・・・ごは、ん・・・って、あ、れ?
「リーナ? どうした、の?」
「シッ! 黙って! シャラップよシズク! シャラップ!
ワタシは陰からあなたを守る者。いわゆる一つのガーディアン。ワタシはこれからも貴女を護り続けるし、その為に戦って無傷で帰ってくる者」
「・・・??」
「だからお願い! 今は護って! ワタシの隠れる盾になって頂戴! こういうのは持ちつ持たれつ! WINーWINが基本よ! 日本人特有の一方的な自己犠牲礼賛を欧米人は好まない!」
「?????」
なんだかよく分からないけ、ど・・・隠れんぼ、で気づいてないフリをすればいいのか、な?
「雫!雫! 十師族の長老が来てるんだって! 私、直接お顔を見るのは初めてかも!」
「そうな、の?」
「うん!」
とりあえ、ず、ほのかがヒソヒソ声で話しかけてくれたか、ら、リーナのことに気づかなかったことにすればいいか、な?
・・・・・・で、も、お尻の後ろに隠れられてるか、らちょっとだけ気にな、る・・・。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・モゾモゾモ、ゾ・・・・・・。
ピカンッ!
おおっ!?
「・・・??」
なにか音し、た?
『まずは、悪ふざけに付き合わせたことを謝罪する。今のはチョットした余興だ。魔法というより手品の類いだ。だが、手品の種に気づいた者は、私の見たところ5人だけだった』
あ。お尻が気になってる間、に誰か出てきて、た。
・・・目の周りにスゴい隈が出来てるお爺ちゃ、ん・・・? 鉄ゲーのやり過、ぎ・・・?
睡眠時間はちゃんと取っ、て、ゲームは一日25時間までにした方がいいと思いま、す。
『つまり、もし私がテロリストで毒ガスなり爆弾なりを仕掛けたとしても、それを阻むべく行動を起こすことが出来たのは7人だけだった、ということだ』
ザワッ!?
『魔法を学ぶ若人諸君。魔法とは手段であって、それ自体が目的ではない。私が今用いた魔法は、規模こそ大きいものの、強度は極めて低い。魔法のランク的には極めて低い、低レベルなものに過ぎない。
だが君たちはその弱い魔法に惑わされ、私を認識できなかった。――諸君ら全国から優良が集められたはずの九校戦出場選手が、弱い魔法に負かされたのだ。この事実から目を逸らしてはならない。
魔法力を向上させるための努力は決して怠ってはいけない。しかし、それだけでは不十分だということは肝に銘じて欲しい。
使い方を誤った大魔法は、使い方を工夫した小魔法に劣り、負けるのだ。
魔法を学ぶ若人諸君。私は諸君の工夫を楽しみにしている』
『・・・ちなみに、これは余談なのだが――。
今の魔法は私のカワイイ姪っ子の魔法学生が『自分は優秀だ負けるはずがない』と思い上がって突撃していった結果敗れ去った、超簡易魔法式によるセキュリティトラップを応用したものでね。
魔法を悪用するコソ泥から大切にしている思い出の品などを盗まれないために購入をお勧めさせてもらう。定価は800円だそうだから、お買い得だよ?』
――ぷっ。
わははははははははははははっ♪(^O^)
「ごっはぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」
「ちょっ!? リーナ!? いつの間にいたの!? そして、なんで盛大に吐血しながら倒れているの!?」
「・・・???」
今日のリーナは、なんかへ、ん。
とりあえずみんなパチパチ拍手してるか、ら私も拍手。周りと同じことして見せ、て、心の中で舌を出すの、は、ひねくれ者のきほ、ん。
「・・・あれだけのことを言った後に、最後には和ませる。
ふっ――これが老師か・・・」
「あ、達也さ、ん」
そう言えばいたんだよ、ね。
・・・そう、だ。せっかくいるんだし聞いておかなく、ちゃ。分からないこと、は「分からなかったときに聞きなさい」って、達也さんに言われてたか、ら。
「ねえね、え達也さ、ん」
「なんだ雫? 今の老師のおっしゃってた内容を説明して欲しいのか? それぐらいだったら構わんぞ。ちゃんと準備は出来ている」
「うぅん。そうじゃなく、て・・・」
「?? じゃあ一体何を聞きたかったんだ?」
「うん、あの、ね・・・・・・」
「ロウシってな、に? 亀仙人さまのこ、と――――って、痛、い!? なんで叩く、の!? ちゃんと分からないことは聞いたの、に・・・!?」
「・・・テレビと子供の頭は壊れたとき、殴って直すのが一番いいという伝統が日本にはある・・・」
「昭、和・・・!?」
今って、この世界っ、て、近未来が舞台じゃなかった、の!?
つづく
おまけ『温泉でのアレやコレ』
エミリィ「わーっ! ほのかってスタイルい~♪ ちょっと揉んでいーい?」
ほのか「えーっ!? ちょっと助けて雫!! ・・・って、ぎゃーっ!? 雫! なんて格好してきてるの貴女!?」
雫「・・・え? だってエミリィ、が一緒にお風呂入ろうって言ってたか、ら・・・」
ほのか「お風呂でもみんなで入るときは今は脱がないの! ちゃんと着て入るのが普通なの! スッポンポンで入ってくるのは貴女だけなの! お願い分かって!この常識!」
雫「でも、お父さん、と一緒に入るとき、はいつも何も着ない、よ・・・?」
その場のみんな(一色愛梨含む)『お父さん!? 一緒!? あなた高校生にもなってお父さんと一緒に入浴してるの!?』
雫「?? ・・・う、ん・・・。だってお父さんが『娘は高校生になっても大人になってもお嫁に行っても、お父さんと一緒にお風呂入るのが当たり前なんだよ』って言ってたか、ら・・・」
みんな『(雫の)お父さ――――――っん!?』
北山邸
雫ママ「・・・あなた。どういうことなのか説明してもらいましょうか、ええ? このスケベ中年オヤジぃぃぃぃ・・・・・・っ(バキゴキボキ)」
北山会長「後生だ朱音! 許して欲しい! 父親という存在はいくつになっても娘と一緒のお風呂に憧れて工夫を凝らす生き物なのだよ!」
北山朱音「それを世間では性犯罪って言うのよバカ親父―――――っ!!!(ドゴォン!)」
北山バカ親父「ぐはぁぁぁぁっ!? ――だが! 我が父としての生き様に悔いはなし!」