運命の修正係が介入させてもらいます   作:catfan114

4 / 10
マスタードラゴンは5のせいで完全に悪く見れません


4の世界TRUE END

 

 

 ″勇者一行″の旅が遂に終わった。

 

「″勇者″ソロ、並びに″導かれし者たち″よ。良くぞやった!進化の秘宝もエビルプリーストと共に完全消滅した!」

 

 ″勇者″に選ばれた俺は、結局復讐は果たせず終いである。マスタードラゴンも憎んではいるが、過失であると知って萎えてしまった。

 仇のデスピサロ、もといピサロは仲間とした内に、ロザリーとの仲を知り、内面も知ってしまった。

 復讐心の矛先には、暖かいもので守り守られている者ばかりだ。全てを失ったことで、奪われる恐怖は知っている。

 寂しさは仲間達が埋めてくれたし、ドランやホイミン等の心優しい魔物もいると知った。全てが悪いのではない。

 

「して、ソロよ。お主はこれからどうするつもりだ?」

「どう、って……」

「天空城で暮らす気はないか?」

 

 それは管理されろって意味か。天空城で暮らすなんて考えたこともないし、考えられない。俺の帰る場所はいつまで経ってもあそこだ。

 もう何もないけど、俺にとってはかけがえのない場所だ。

 

「ここは俺の居場所じゃない。俺は帰る」

「…そうか。ならばその意思を尊重しよう」

 

 地上で生まれて地上で生きてきたんだ。今さら変えられない。

 だが本当にこれからどうする?俺にはもう仲間と力しか残っていない。ただの村人に戻れる気もしない。何もしたいことが見つからない。復讐だけで生きてきたせいで、将来を見てなかった。どうしようか。後で考えようか。

 

「もういいか?」

「…そうだな。お前達は十二分戦ってくれた。もう、ここに来なければならないような事は起きんだろう」

「っ!? マスタードラゴン様!」

「な、何だ…!?」

 

 さっさと立ち去ろうと思っていた時、マスタードラゴンの側の空間に魔法陣が浮かんだのが見えた。それが一際輝くと、扉のように開いた。中は青空一色で、何もいない。

 

「失礼しまーす!」

『!!!?』

 

 ビビった…!こいつ、気配が無かった。

 何もいないと思っていた空間が閉じた途端、気がついたら俺たちのすぐ側までそいつが近づいていた。

 黒髪で中性的な顔で、性別が分からない。弱そうだけど、強そうな力。杖はシンプルで″まどうしの杖″の宝石が青いだけ。ローブは白一色でシンプルだ。

 何だこいつ。あの魔法陣はこいつがやったのか。

 

「なぜ出てきたのだ?」

「なぜって、オレが出てくる理由は一つだろ。文句だったら、一つくらい何でも願いを叶えられるようになってからにしろ」

「……ハァ」

 

 マ、マスタードラゴンが遠い目をしている…。

 それに満足そうにしたそいつは、俺たちに向き直って笑いかけた。

 

「突然の登場はやっぱ心臓に悪かったか?」

「え、あ、いや」

「魔物でも出るかもと思ったろ。何ならやり直そうか?ドラゴラムするから」

「しなくていいです!」

「貴方は一体何者ですか」

 

 ミネアとクリフトが先に正気に戻った。そうだ。誰だよこいつ。

 

「元人間の神だよ」

「信じられないかもしれぬが、この方こそ″この世界″を統括する神」

「え、マスタードラゴンじゃないの?」

「私は確かにこの世界を統べてはいるが、それは天界と地上のみ。この方は私を含め全てを統括する」

 

 そんなに偉い神様なのか。軽そうな雰囲気なのに。全てってことは地底も魔界もってことか。あんなのも統括しないといけないとは、面倒くさそうだなオイ。

 

「面倒事が多くて少々疲れている神様は私です」

「この天空城の者達はお主に振り回されてばかりだが」

「そんなの知らね。まあ、自己紹介をしようか」

 

 杖を一回ついた。それだけで雰囲気が一変した。マスタードラゴンのような威圧的なのじゃない、存在感が大きい威厳が顕れる。

 

「私の名はフェイト。生きとし生けるもの全ての運命を司る神」

「運命、を?」

「然り。生きていく中で、所々で転機を示していくだけではあるがな。その選択によって、その者の運命は切り開かれるものだ。″試練″を与え、″選択肢″を与える。もしもああしていたら、というのが″試練″である。ま、限られた回数しか与えられないがな」

「なるほど…」

 

 それって、俺の人生は決められたものじゃなかったってことか?なら、何で俺は″勇者″なんだ?それはマスタードラゴンが決めた運命なんじゃないのか?

 聞きたいことが山ほどある。でも聞けない。聞いたらだめだ、何かが壊れる。直感で感じる。

 

「で、なぜ出てきた?お主は他の世界で睡眠不足に悩んでいなかったか」

「それは内緒。一応、統括しているからな。挨拶と祝福をと思ってな」

「祝福?」

「そうだ」

 

 杖をまた一回ついた。すると俺たちのすぐ側に球体に包まれた二人が現れた。

 

「ピサロ!ロザリー!」

「(おお、しりとり)こいつらも功労者だろ。その球体は結界だ」

「誰だ貴様」

「(人事を尽くしてryって言って欲しいな)初めまして、魔王さん」

「質問に答えろ」

「ピーちゃん、運命神サマよ。フェイトっていうんですって」

「なに?…我等を一体どうするつもりだ?」

「(うわ、目つきこえぇ)……表彰式?」

『?』

 

 ひょーしょー式?なんだそれ。

 聞いたことがない。フェイトはそれを無視して話を進めた。

 

「お前達は世界を救ったのだぞ。それがついでだろうが偶然だろうが、賞賛されるべきことだろう。だが私が与えられる物は″選択肢″のみ。お前達は″救世主″と″救世主の仲間″という称号だけではなく、様々なものを手に入れた。それで贅沢するも良し、身分差結婚をするも良し、何処かの城で働くも良し、村を作るも良し」

「み、身分差結婚……!」

「おいクリフト。顔がにやけてんぞ」

「ハッ!」

「そういえばそうよね。これだけ強くなったら、色んな国が欲しがるわね」

「言っておくが、選択権は国ではなくお前達が持っていることを忘れるな」

 

 全員凄まじい力を手に入れた。中でもサントハイムは3人もだ。アリーナが女王になるだろうから、戦争なんて絶対にありえないけど。

 そうか。称号と褒賞次第では、クリフトはアリーナと結婚出来るかもしれないのか。

 

「ああ、そうだ。ロザリー」

「は、はい」

「これは噂話でしかないが、近頃妖精達がざわついていてな。魔物の脅威がなくなった今、人間がなにをするか。分かるだろう?」

「そのような人間ばかりではないと知っています」

「…そうか。まあ、エルフは世界樹が無くなると生きることが難しい。逆を言えば世界樹さえあれば何とかなる。それに、お前は旦那を追いかけて魔界に行きそうだしな」

「えっ!」

「なっ!」

「おお、ピサロが赤面しておる…」

 

 世界樹が無くなると…?それは、世界樹がいつか無くなるということか?アレだけの大樹が?

 世界樹の周りと中の魔物は相当強い。魔界の奴らほどじゃないが、葉の上での戦いはあちらが上だ。地形に慣れていない奴はあっさり落とされるだろう。

 それが無くなるなんて思えない。寿命もあるかもしれないが、それは分からない。

 

「…さて、ソロよ。これは我からそなたへの祝福であり褒美である」

 

 そう言って運命神は俺に短刀を渡してきた。何の変哲もない、ナイフだった。

 

「これで復讐するといい」

『!?』

 

「そなたには復讐をする権利がある。この短刀は、刺されれば不老不死の神といえどタダでは済まない呪が施されている。そして蘇生呪文を阻害するから、魔王とて決して復活することはない。これで、復讐を遂げよ」

 

 復讐。あの日から誓っていた、感情。

 手に持つ【選択肢】は、突然だがずっと望んでいたものだった。

 刺すのか。殺すのか。神に保証された復讐する権利を、俺はどうする。

 

「我は立会人となろう。それで魔王を殺すも良し、神を殺すも良し」

「神って…」

「安心しろ。マスタードラゴンが死んだとしても我がいる。マスタードラゴンの代わりはいるのだ」

「おい」

「本当のことだろう。別に死んだっていいじゃないか。それも生きている上での醍醐味」

 

 運命神にとって死は恐れるものではないとわかった。それどころか楽しんでいる気もある。醍醐味なんて、言えるくらいには。

 神にとって、『命』なんてそんなものなんだ。

 

「ああ、そうだった。『そなたらは黙って見ていろ』」

『……!…!?』

「みんな!?」

「なぁに、ただ音を遮断しただけだ。これはソロ自身の問題であり、誰にも口出しすることは禁ずる」

 

 さあ。

 

「復讐するがよい」

 

 それで。

 

「ただ刺すだけでよい」

 

 なあ。

 

「簡単なことだろう」

 

 

 

 

 

 

 

「ああ、簡単なことだな」

 

 俺は短刀を刺した。

 

「確かに神にも有効なようだな」

 

 どんな気分だ?

 

「運命神フェイトサマよォ?」

 

 運命神の腹に刺した。

 

「これが俺の『選択』だ」

 

 

 

 

 

 

「…なぁるほどなぁ」

 

 腹から赤い血を流しながら、運命神は笑っていた。やはりウソだったのか。

 

「呪なんて掛かってねぇじゃねぇか」

「いやいや、掛かってるって。ホラ」

 

 そう言って運命神は服を捲った。

 そこには、俺が刺した短刀と、そこから徐々に変色して腐っては回復する肌が見えた。短刀が裂いた隙間からわずかに内臓が見えている。

 

「…確かに腐ったらザオラルも意味がないな」

「だろ?神でもこうやって回復し続けるのか精一杯だから。でも、そろそろいいわ。『シャナク』」

 

 するとあっという間に肌が回復していった。短刀を抜いても痕は残ってはいるが、回復速度は速い。不老不死か。

 

「で、なぜオレを刺したんだ?ピサロだってマスタードラゴンだっていいのに」

「…別に。ただ『死』を軽々しく思っているお前がムカついた。それだけだ」

「…へぇ。復讐はいいのか?」

「…わからねぇよ。いつか考えるさ」

「…そうか。じゃあ、これからは自分の人生を楽しむといい。自分で運命を決めるといい」

「…………」

 

 考えるのがいつになるかなんて分からないけど。

 とりあえず今はいい。

 

「…はぁ、まあ(勝ったし)いいか。おい、もういいぞ」

 

 運命神のアイコンタクトを受けたマスタードラゴンは、大仰に宣言した。それは確かに、竜神の祝福みたいなものなんだろう。

 

「さあ、行け!お主達の帰りを待っている者達の元へ!″導かれし者たち″よ!」

「お前達は運命に勝った。奇跡を起こしたお前達に祝福を」

 

 その後押しで俺たちは去った。ピサロ達は先に帰ったようだ。

 気球で雲の上の城から遠ざかる。あの神は何だったんだろう。よく分からないままで終わるのか。

 

 

 

 全員それぞれの故郷に帰って行った。

 今まで留守にしていた分再会を喜ぶ姿を見て、生きて帰れてよかったなと思う。

 サントハイムも人が戻った。バトランドでも全員祝福していた。モンバーバラでも皆喜んでいた。エンドールでは嬉し泣きしていた。木樵の爺さんは珍しくスンナリと泊めてくれた。出て行く時に憎まれ口叩いちまったけど。

 

「…ただいま」

 

 誰もいないけど、どっかに隠れているんじゃないかって思う。

 故郷に戻って今までを振り返る。正反対な姉妹、寛大な商人、前向きな姫、心配性な神官と魔導士、屈強な戦士、冷静な魔王、一途なエルフ、陽気な子竜。

 色んな人に、色んな場所で出会った。

 目一杯息を吸い込む。

 

「みんなぁああ!やったぞぉおお!!」

 

 天国に逝った皆に届くように叫ぶ。近くにいそうだけど、見えないんだから仕方ないとする。

 辺りにやまびこが響き渡った。意外と恥ずかしいし、虚しくなる。これ他人が見たら変人扱いされるな。

 村の中心に向かう。そこは元は花畑だった場所。シンシアのお気に入り。

 懐から羽帽子を取り出す。煤があまり取れなくて、所々汚れているけど。

 

「…シンシア、仇討てなくてゴメンな。あいつに同情?みたいなのしちまった」

 

 デスピサロを憐れんだ。″天空の勇者″としては許されないことだろうが、俺の心は″人間″だ。それくらいはいいだろ。

 毒の沼が近くにある元花畑に寝転がる。あん時はいつまでも変わらないと思っていた。

 

「…終わったんだなあ」

 

 ″勇者″の旅はこれでおしまい。

 このまま今日は寝てしまおうか。力をつけ過ぎた体は、そう簡単に死なない。周囲の生き物だって、この見せしめのような場所に来ることはない。

 

「…ねむ」

 

 意識を手放す。解放感と虚無感は、埋まらないままだ。

 

 

 

 *****

 

 

 誰かの声が聞こえる。

 

「……!」

 

 もう休ませてくれよ。疲れてるんだよ。

 

「……ロ!」

 

 なんか眩しい。帰って来た時は確かおやつ時くらい。1日経って真昼?

 

「……ロ…ねぇ……!」

 

 いや、この声って。まさか!

 一気に覚醒して起き上がる。目の前にいたのは予想通り。

 

「ソロ!起きたのね!」

「シン、シア……?」

 

 俺の身代わりになったはずのシンシアがいた。思わず抱き締めた。やっと逢えた。夢の中では最期の笑顔のままだったけど、今は違う。あの頃のままだ。ちょっと泣き笑いになってるけど。

 

「ソロ、おかえりなさい」

「…ただいま、シンシア」

 

 いつの間にか周りが花畑になっている。毒の沼もない。周囲の瘴気も消えている。天空から真っ直ぐ光が差していた。

 なんとなく分かってきた。

 

「お疲れさま。…強くなったね」

「ああ。でも仲間が支えてくれたんだ。しかも魔王まで仲間になったんだぜ」

「ええ、知ってる。ずっと見ていたもの」

 

 まだまだ話したいことは沢山ある。

 仲間のことも、王様のことも、王国のことも、あるエルフのことも。

 でも、優先すべきはこっちだ。

 

「ねぇ、これからどうするの?」

「…まだ考えていない」

「そう…。ソロ、わたしね」

「ああ、わかってる」

 

 なんとなく、だけど。

 確かに幸せだ。こうしてシンシアに逢えたんだ。

 でも。

 

「俺さ、神様に言われたんだ。ただのソロとしての人生を歩んだらいいって」

「神様って竜の?」

「いや、別のだよ。せっかくくれた″選択肢″だし、俺はこれからも生きて、やりたい事をする」

「…そっか」

 

 シンシアは微笑ましそうに俺を見た。

 旅に出てから身長は伸びている。髪も伸ばしっぱなし。当初はあまり笑わなかったらしい(byマーニャ)が、立ち直って笑えるようになった。雷まで操れるようになった。

 これが守ってくれた皆へのお返し。

 シンシアが俺を抱き締めた。昔から俺のことを弟みたいに可愛がってくれた。

 

「…お別れね」

「ああ、ありがとう。…ごめん」

「謝らないの!わたしは嬉しいわ。あなたが強くなってて、笑ってくれてて。待ってるわ、ずっと」

 

 シンシアは最後まで綺麗に笑うなあ。俺には出来ないことだ。

 

「生きてくれていてありがとう!」

「俺も、逢いに来てくれてありがとう!」

 

 強く抱きしめ返しながら、俺が出来る最高の笑顔を見せた。

 

 辺りの景色が霧に包まれた。その霧の中に、シンシアは笑顔のままで去っていった。ちょっと見えた涙に罪悪感が苛まれたけど。

 ここからは、俺自身で幸せになる。

 

 ありがとう。

 

 

 *****

 

 

 騒がしい声に起こされた。

 

「ソロ!しっかりして!」

「ソロさん!起きてください!」

 

 声に手を引かれながら目覚めると、カラフルな奴らが俺を囲うようにして、俺の顔を覗き込んでいた。

 え、どったの。

 

「ソロ!起きたのね!」

「え、うわぁ!」

「良かった…良かったです…!」

「ふう…一安心じゃのう」

 

 え、なにこの状況。

 マーニャとアリーナに抱き着かれて(役得)、ミネアとクリフトが泣いてて、トルネコとライアンとブライが冷や汗を拭

 いながら安堵してて。ピサロまでいるし、ロザリーさん泣いてるし。

 

「え、なんで皆がここにいんの?」

「アンタを心配してに決まってんじゃない!」

「毒の沼に半分浸かってたんだからね!」

「グフッ!…ち、力弱めて…俺死んじゃう…!」

 

 アリーナ、会心の一撃(ver抱擁)!

 慌ててミネアが宥めてくれた。泣き顔すごいけど。クリフトが天を拝んでる。そんなに俺は酷かったのか。

 寝たと思った場所は、完全な沼地。紫色で沸騰しているそれに、半分浸かってたということか。よく生きてたな。

 

「死んだらダメですよ!私よりすっごく若いんですから!」

「そうですぞ。ソロ殿の人生はまだこれから」

「そうじゃ。やりたい事はこれから見つけると良い」

「やりたい事、か」

「仕事でしたら私の人脈で紹介しますよ」

「うわっ、頼もしい!」

 

 でも俺、傭兵とかしか出来そうにない。

 職業が勇者しかなかった俺に出来ることは、これから探してみるとして。

 すぐ側にある天空の剣を見る。これは天空城に渡した方がいいのか。いや、でも今まではそこらの城やら街やらに預けてたよな。

 

「でもピサロさんまで来るとは」

「私が来たかったのではない。ロザリーが来たがったのだ」

「だって胸騒ぎがしたんですもの…」

 

 まだ泣いてるロザリーさん。足元はすっかりルビーだらけ。うん、大洪水。そんなに泣いてくれるんだな。

 ここまでとは思わなんだ。

 

「みんな、心配させて悪い」

 

 シンシア。俺は今、幸せです。

 ちょっとは前を向けそうです。

 仲間が一緒に戦ってくれます。

 後ろを守ってくれます。

 足下を守ってくれます。

 魔王まで仲間になりました。

 まだまだ憎しみは昇華できません。

 でもこれが俺なりの世界の救い方です。

 

 

 ーーーーENDーーーー

 

 

 ・

 ・

 ・

 

 ▼ 第6章 を クリアしました_

 

 ▼ セーブしますか?_

 

 ▼ 記録しています…_

 

 ▼ 記録しました_

 

 ▼ エクストラステージ【運命神の試練】が あります_

 

 ▼ 冒険しますか?_

  はい

  いいえ

 

 ・

 ・

 ・

 

 

 *****

 

 

 ▼ サイドエピソード【最期?の試練】を 再生します_

 

 

「なぜあんな試練まで与えた?」

「辛そうだったから?」

「優しさの中で死ぬのが幸せだと?」

「そうだろ。苦しみより優しさがいいのは誰だってそうだろ」

「分からんな。あれでは死にたくても死にたくなくなる」

「それが不思議だよな」

 

「だが、オレの勝ちだな」

「…約束は守ろう」

「まあ、あいつらなら上手くやるだろ。お前は気張る必要はない」

 

 神々の賭博に使われていたことを、勇者は知らない。

 

 

 

 ▼ 冒険の書 に 記録しました_

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。