1. 問題児と幻想殺し
少年、上条当麻は走っていた。
何故走っているのかというと数分前に遡る。
1少女が不良に絡まれている。2それを、かっこよく助けようとする。3不良が増援を呼ぶ。(この時既に少女はどこかえ。)4怒った不良に追い掛けられる。←イマココ!
「不幸だぁぁぁぁ!」
そう叫びながら、上条当麻は学園都市の路地裏を疾走する。
自分で首を突っ込んどいて不幸も何もないのだが、そこは触れてはダメなのだろう。
「ちっ! 逃げ足だけは速いやつめ、これでもくらえ!」
不良の1人がそう口ににした時右手から火の玉のようなものが上条当麻に向かって飛んでいった。
「くそっ! 能力者だったのか!」
そう言うと上条当麻は、振り返り右手を前にだそうとする。
出そうとしてその手が止まった、上から人が降ってきて、火の玉を踏み潰したからだ。
「俺もまぜろや!」
そう叫びながら降ってきたのはコンビニ袋を下げた逆廻十六夜であった。
不良の1人が十六夜に気づき仲間に言おうとするが時既に遅し十六夜による暴力と言う名の台風が不良達を蹂躙する。
やはりと言うかなんと言うか不良達はものの数十秒で全員が戦闘不能になった、あるものは壁にめり込み、またあるものは地面にめり込みと生きているのかも怪しい有様だが全員なんとか呼吸はあるようだ。
「あとは、お前だけだなってなんだ上条か」
上条は、呆然としながら声をかけられことで我にかえる。
良く見ると見覚えのあるようなないような、正直誰だか思い出せない。
「すまねえ、どこかで会ったことあったか?」
上条当麻は、どこまでも馬鹿正直なのだ話を合わせる事はせず疑問に思ったことをそのまま口にした。
「ヤハハハ、あれおぼえてないか? まあしょうがねえか学校行ったのも入学式の日とテストの日ぐらいだからな」
とんでもないことを口にした十六夜だが、事実学校にはほとんど行かずに面白いことを探しに学園都市を練り歩いているのである。
「じゃあ、自己紹介だ。 俺は逆廻十六夜『傍若無人』『自分勝手』『快楽主義者』三拍子揃った問題児だ量料、量法を守って取り扱いには注意してくれ」
自分で問題児と言うのかと思った上条だがいろいろ見てきた結果確かに問題児だと納得してしまった。
そこで、上条は名前を聞いて思い出した、自分のクラスの一つの空席を。
「あっ! お前同じクラスの逆廻か! 全然来ないから小萌先生が心配してたぞ」
「ん、小萌? ああ、あのピンクロリか」
小萌先生が聞いたら泣くだろうなと思いながら、上条は疑問を口にした。
「そういえば、どうして学校に来ないんだ? それになんで俺の名前を知ってるんだ?」
ヤハハハと十六夜は笑い質問に答える。
「まず、1つ目だが俺にとって学校は面白いことがないからな。 そして、2つ目だがお前が面白いからかな」
そう言いながらヤハハハと笑う十六夜に対して怪訝な表情を浮べる上条。
「俺が面白いってどういうことっ、危ねぇ逆廻!」
先ほどの火の玉を出した不良が復活したのか十六夜に向かって火の玉が飛んでいく、とっさに上条は右手を突き出し、なんと火の玉に右手を出した。
あたりにパキーンとガラスが割れたかのような音が響き渡ると同時に火の玉など最初から無かったかのようにその場には何も無かった。
十六夜は、ヤハハハと笑いながら一足で不良に近づき意識を刈り取る。
「俺が面白いと思ったのはその右手だよ見た感じ異能、この街で言う超能力を無効化する、いや消すと言った方が正しいのか?」
この街と言う言い回しが気になった上条だったが概ね当たっているので首肯した。
「ああ、その認識で大丈夫だ」
立ち話も何だしと言って2人は公園にでも行くかと歩き出した。
公園についた2人は適当なベンチに座って話し始める。 1人はコンビニで買った弁当を食べながら。
「そういや、上条お前その右手のおかげてレベルの方も高いんじゃないのか?」
十六夜は、上条が高位能力者ではと当たりをつけるが上条は首振りながら笑う。
「俺はこの右手以外何にもないただのレベル0、無能力者だよ」
1人ごちる上条に対して十六夜は考える素振りをしながら学園都市も大したことねぇなとつぶやいている。
「そう言う逆廻は、どうなんだよ?」
俺か? と十六夜は買ったお茶を飲み干しながら答える。
十六夜は、手の平を広げ指を5本たてる、上条は首をかしげながらまさかと声を出す。
「お前、もしかしてレベル5なのか?」
そう上条が聞くと、ヤハハハと笑いながら十六夜は首肯した。
「一応レベル5なんだか、機械からはレベル0扱いだ、で科学者共の前で見せた力がレベル0とするには無理があって且つ威力、被害予想はレベル5相当らしいそしてつけられた能力名は『正体不明(コードアンノウン)』まあ、レベル5もどきとでも思っといてくれ」
さも平然と言う十六夜だが上条からすればとんでもないことだ。
まさか同じクラスにレベル5がいるなど誰か想像するだろうか、レベル5と言えば学園都市の最強の象徴、対して自分はレベル0の無能力者上条は、やはり自分はダメなやつだと卑下している。
「そう、自分を卑下するものじゃないぜ? 上条」
ヤハハと笑いながら十六夜は続ける。
「俺は、お前の能力はレベル5相当いや、それ以上だと思ってる」
十六夜は、とんでもないことを口にする、馬鹿なこと言ってんじゃと目で訴えてくる上条に続けて説明する。
「お前は全てを消せる可能性を持ってるんだよ異能だけじゃない」
十六夜は、俺の推測だがなと付け足す。
「ちょっとまってくれ、俺の能力は幻想殺し、つまり異能のものしか消せないんだ」
上条は、自らの能力の事を説明しだす。
「おい上条、お前の基準で異能とはどんなものを指すと思う?」
「そりゃ超能力とか普段ありえない力とか?」
上条は、言葉の意味を考えたが結局曖昧な答えしか返せなかった。
「お前の中の異能の基準はそんなもんか。 まあ、世間一般の解釈みたいなもんだな」
ここからは、俺の仮説だがと言いながら十六夜は続ける。
「例えばだが超能力ってのは言ってしまえば行き過ぎた科学だ、でもお前の中ではそれは異能にカテゴライズされる」
上条は、正直な所この時点で頭がパンク寸前だった。
そんな視線を感じ取ったのか十六夜はヤハハと笑いながらため息を吐いた。
「例えばだが原始人から見たら今の現代はどう見えると思う?」
十六夜は、なるべくわかりやすいように上条に語りかける。
「そりゃ、何もかもありえないものでいっぱいだろうな」
そこで、十六夜がピッと人差し指を立てて説明しだす。
「そう、異常で異質でありえないつまりお前の基準で言う異能と条件が一致しているんだ」
その時、不意に十六夜のスマフォが振動し出した。
「ん? だれからだ? 」
名前を確認した十六夜は電話に出ずに舌打ちしながら電源を切る。
「悪いな上条この話はここまでだ」
そう言うと十六夜は弁当のゴミをまとめて歩き出す。
「おっおい、つまりどういうことなんだよ?」
「悪いなちょいと野暮用が出来てなこの話はこれでおしまいだ、ここまでヒントを出したんだ後は自分で考えてみな」
そう告げると上条の前から十六夜は既に消えていた。 十六夜が立っていた場所にクレーターを残して。
「だから、どういうことだよ」
上条は、十六夜が残したクレーターを見ながらひとりごちるのであった。
そこで、上条にも電話がかかってきた、誰だろうと思いながら見ると『小萌先生』と表示されていた。
「やべえ、そういえば昼から補習があるんだった」
恐る恐る電話に出ると耳元で怒った声が鳴り響いた。
「上条ちゃん! 今どこにいるんですか? とっくに補修は始まってますよ!?」
不良に絡まれたり十六夜と話していて、とっくに補修の時間が過ぎてしまっていたみたいだ。
「すみません! すぐに行きます!」
そういい上条は、公園から学校に走り出した。
「はぁ、不幸だぁぁ」
だから、自分のせいだろうと言う事は触れてはダメなのだろう。
現在十六夜は窓のないビルに来ていた。
「俺を呼び出すとはいい度胸じゃねえかアレイスターの野郎」
そう言いながら、とりあえずどこから入ろうかと考える十六夜であった。
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