話区切るの難しいです。
2、問題児と統括理事長
十六夜は、電話で呼ばれた相手に会うために、窓のないビルに来ていた。
「さて、どうするかな」
十六夜は、そう呟きながら窓のないビルを見渡す。
どこか入れる所はないかなと、呟きながら十六夜は、落ちていた石を手に取った。
「まあ、これでいいか」
そう呟いた十六夜は、件の人物が居るであろう部屋に当たりをつけて、大きく振りかぶって石を投擲する。
石は、第三宇宙速度を伴って、窓のないビルに破壊を撒き散らす。
核をも凌ぐと噂のビルだが、十六夜の前には意味を成さなかったようだ。
ポッカリと穴の空いたビルに十六夜は、その場で跳躍し、侵入する。
「おじゃましますよっと!」
十六夜は、そう言うとビルの中を確認する。
「ちっ、この部屋じゃなかったか」
ヤハハ、と笑いながら、じゃあこの上かなと言いながら、天井を、ぶち破った。
「おい、アレイスター? さっきから凄い音がしてるがこのビル大丈夫なのか?」
十六夜より、少し前に訪れていた土御門元春がアレイスターに問う。
「はあ、彼を呼ぶ度にこの有様だ、テレポーターを待ってくれと毎回お願いしているのだがね」
この、男にも女にも、子供にも老人にも、聖人にも囚人にも見える『人間』は、ため息を吐いた。
「テレポート以外でどうやって入ってくるんだ? このビルは、レベル5の攻撃にも耐える構造じゃなかったのか?」
「信じられないだろうが、物理的に破壊してだ」
土御門は、はあ? と、驚愕の表情を浮かべる。
「とんでもない、化物もいたもんだな」
そうつぶやいた時、床が爆散して下から、人が飛び込んできた。
「よう、アレイスター俺様に何のようだ?」
床を破壊して入ってきた、十六夜が開口一番にアレイスターに問う。
「きたか、『正体不明』なにただの仕事だよ、それと、『幻想殺し』に余計な事を言わないでくれとのお願いかな、私の計画が狂ってしまうからね」
「ヤハハハ、俺は自分の推測を言おうとしただけ何だがな、あと、お願いじゃなくて命令だろ?」
アレイスターは、そんな事はないさと言いながら、土御門の方に顔を向ける。
「仕事の件だが、そこにいる、土御門元春に説明してある、後で詳細を聞いてくれ」
十六夜は、わかったと言いながら、土御門を値踏みする。
「おい、このグラサンは、強いのか?」
「おいおい、グラサンとは言ってくれるな『正体不明』まあ、お前には及ばないだろうが、それなりには、出来る」
土御門はそう言うと、アレイスターに顔を向け、問う。
「もう、話はすんだのか? 仕事の話をしたいから帰ってもいいか?」
「ああ、わざわざ来てもらって済まなかったな、仕事の件は任せたよ」
土御門は、わかったとだけ言うと、十六夜に向き直る。
「そういう事だ、正体不明行きながら説明する、ついてこい 」
「ヤハハハ、おもしれえ、俺様に命令するとはいい度胸だ」
十六夜は、そう言いながら壁を殴ろうとするが、アレイスターがそれを止める。
「すまないが、せめて帰りはテレポートで帰ってくれないか? 」
修繕費もバカにならないんでね、と言いながら、十六夜の暴挙を止めることに成功する。
「ヤハハハ、しょうがねえな、で、そのテレポーター様はどこにいるんだ?」
「なに、じっとしてれば外に出してもらえるさ」
そう言うと、土御門はその場から消え去る。
「へえ、おもしれえな」
そう言いながら、十六夜は初めてのテレポートを体験するのであった。
アレイスターは、客人が帰った部屋で1人ごちた。
「はあ、彼を呼ぶといつもこうだ、修繕費いくらかな?」
また、無駄な出費がとつぶやくのだった。
次回もよろしくお願いします。