俺の一族がレアモンスターなんだが。   作:鰹ふりかけ

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4月からまた忙しくグガガガ
なります……




敵の敵は敵である

唐突だが今自分は限界を迎えようとしている。

サーヴァントを撃退してはや二日間も眠っていたらしく予想以上に体に負担がかかっていたようだ。

大量の竜牙兵の運用や戦闘時の術式の使用も原因のひとつだが何よりも食糧の不足が著しい

 

忙しい自分に変わって竜牙兵が食事を用意してくれるのだが…やはり主食はワイバーンであり

その主食を自分達で大量に虐殺してしまったので新鮮な物が手にはいらなくなってしまった

 

そしてなによりも

「「「「祖国フランスに栄光を!」」」

 

「来たぞーーー門を塞げ!」

「一人も通すな!だが、殺すな!」

 

「城壁にかかった攻城梯子は倒すんじゃないぞ!怪我人がでる」

 

「邪悪なる竜が消え去った!これは神の御導きに違いない‼」

 

「こう上腕二頭筋できゅっと気絶させろ、装備を剥いで後でフランス軍陣地に放り込め」

 

「邪悪なる悪魔め!神の裁きを受けよ!」

 

「そっとやさしーく筋肉で包むんだ!」

 

前の戦で沢山のワイバーンを排除したことによりリヨン周辺のワイバーンが減少

 

それに伴って敗走していたフランス軍が勢いを盛り返し、ここぞとばかりに交通と軍事の要所であるリヨンに集結。

 

現在進行形で攻城戦を慣行している。

 

 

このまま勝ち目のない戦いをリヨンで行うのは愚の骨頂あり。こちらとしてはさっさと逃げたい

だが、このままリヨンを空にすると大挙してフランス軍が流れ込み占領という形になる。

 

そして、魔竜を伴った邪ンヌ様御一行が襲来すると言う流れになる……被害規模は想定できない

 

 

そうなると最終局面での援護は勿論。

 

貴重な男衆大量絶滅による影響で百年戦争完全敗北(本来の歴史ではイギリスで内乱が起きてグダグダに)からのマルセイユ共和国不成立(邪ンヌちゃん大勝利)が起きかねん。

 

まあ、ここリヨンはフランスでの一揆や内乱のメッカであり多少の人理修復でのカバーストーリー(男性の謎の大量戦死)が起きても大丈夫なはず

 

だが、このままスルーしていい理由にはならないので

フランス軍を極力傷つけずやんわりと撃退し続け

襲来する邪ンヌを受け流しつつ(このときに邪ンヌの脅威をフランス軍に見せつけて戦意喪失させる)撤退しマシュとの合流を目指す。というクソゲーをプレイするはめになった

 

……といってもこちらも最初にいった通り限界なのだ

フランス軍による包囲陣による外部からの補給の遮断により

上記のワイバーンの絶滅とも相まって貧相な食事がさらに悪化

結果的に魔力の生産量が激減し竜牙兵が維持できなくなった。あと体の節々が痛い

 

今も魔力パスの安定しない新しい竜牙兵から肉体が崩壊し牙に戻るという現象も起きていて

数も減り続けている………残っているのはほ冬木からの古参兵であり少数精鋭とはよくいったものだ

 

勿論サーヴァントも影響を受けない訳がない竜牙兵よりも魔力を使うため弱体化が激しい

 

どうしてこうなった

 

 

「川が!」

「不味いぞ……」

思案に浸ってると竜牙兵が騒ぎだした

「どうした?」

「マスターやられました!」

「奴ら上流に死体を投げ込んだみたいです」

「水が腐ってます!」

ついにこのときが来てしまったか……

中世において大砲が発達しないうちは城壁の突破が難しく大抵は正面で戦い気を反らしつつ兵糧攻めや土竜攻め等が行われる

 

包囲されてからまだ数日のうちに外から腐乱死体や燃焼物が降り注ぎ

 

夜にはフランス軍陣地から騒音が鳴り響き休養を妨げる

 

まさに定石という攻めかただがここまで行動が早いとは…流石はフランス陸軍元帥が指揮しているだけはある

これでリヨンで籠城できる日数が大幅に減ってしまったわけだ

 

逃げたらフランス軍が……留まっても不毛な魔力消耗戦+餓死、邪ンヌを止めれないとなる

 

唯一の希望は竜牙兵の通信が生きておりリヨン外部の情報が分かりオルレアンに動きがない事ぐらいだ。

 

マシュ達が到着してもあの量のフランス軍をどうにかできるとは思えないし。

邪ンヌをリヨン到着時の状態では倒せないだろう

 

どうすれば……いざとなればジークフリードだけでも無傷で……だが……竜牙兵を道連れにするのはなあ……

 

「ハア、リヨンが無ければいいのに……ん?」

 

 

そうだ!リヨンがあるからこんなに苦労するんだ。

それにどうせ邪竜に破壊される町だ誰がどうしようといいじゃないか

 

「よし、イケる!これならイケる!ロムルス!ジークフリード!面白い事を考えたんだ。聞いてくれ!」

 

この作戦には今までの比ではないほどの魔力を消費する。

当然ながら自分はこのようにボロボロであるが結晶は無事であり魔力を供給することはできる

 

但し少しの量を自分から摘出しそれを加工しなくてはならないが…そもそもこの結晶、最近異物である事が判明したのだ

 

空腹と疲労で倒れるごとに祖先の呟きが聞こえるのだが、その中にも聞き捨てならない言葉があった

 

「結晶が先である」

 

今までは祖先がありまる魔力を結晶化させたと思っていたが

 

何らかの出来事で一族に結晶が侵入

結晶、一族の魔力(生命力)を吸収開始。多数の一族が耐えきれず死亡し絶滅の危機に

一族の中に結晶の吸収量を上回るもの達が負荷に適応して誕生

体内の魔力が多くなったことにより結晶濃度が上昇し吸収量が増加

それに対してryを何百世代と繰り返して今の驚異的な生命力をもつ自分がいるわけで

この宝石、ルーン魔術や技術は結晶に抵抗しようとしたり、利用しようとして発達したものなのだ

 

まさに結晶とは体内で生命力をすいとる癌そのもの

 

取り除けばよくないか?

と思えるのだが…もう遅すぎたのだ

 

結晶を抜き取られると死んでしまうのは知られている

しかし、直接の死因は魔力(生命力)過多による細胞の変質

つまり、一族の魔力生産量が異常に進化し続けたことにより結晶がなくては生きられない体になってしまったのだ

 

しかし、異物であるがために少量ならば使用できる。

威力は保証済みだ

 

「あと綺麗な水と、刃物、干した羊の腸を持ってきてくれ」

 

人知を越えたサーヴァントにはサーヴァントのみしか通用しない

ならば彼らが想定できない奇策を使うまで

 

「邪ンヌよ待ってろ……ギャフンと言わせてやる」

 

――――――――――――――

 

 

数日経過後

sideマシュ

私達は特異点に到着したあとに

まず、先輩達が居ないことに気が付きました。

周囲を探しても発見できず、今も行方不明のままです。

 

先輩も心配なのですがロムルスさんや筋肉さん達がいっしょだと思うので大丈夫なはず………

です

 

ですが、毎日襲ってくるワイバーンや魔物を見るとやはり心配になってしまいます

 

「先輩無事でしょうか……」

今日も一日中歩きました。しかし全く目的地に着く気配もありません

外の世界はバーチャルでしか見たことがありませんでしたので

こんなにも遠くまで歩いた事はありませんでした。

 

それにしても……星が綺麗ですね空気に匂いもありますし現代のフランスもこのような感じなのでしょうか?

 

マスターは寝ていますしジャンヌさんとマリーさんはさっきから二人でお話が盛り上がってますし。する事がありません

「ねえ、マシュ。貴女さっきから大切そうにそれを触っているけどそれはなに?」

手持ち無沙汰にペンダントを触っているとこちらにマリーさんが側に来ているのに気付く

ここまで近づいいることに気がつかないなんて私も不安だったのだろうか

 

「これは先輩からもらったペンダントです」

「先輩?まあ!マシュが先ほど言っていたはぐれてしまったもう一人の魔術師さん?」

「そうです」

「で、どんな人なの?」

いつの間にかマリーさん表情が人懐っこい猫みたいなものに変わっていて。

ニコニコとしながらグイグイと押し寄せてくる、だが不思議なことに不快感は皆無だった。

 

「詳しくは私もしらないんですが高度な魔術を手を振るように使えて筋肉さん達を連れた凄く頼りになる魔術師なんです」

「筋肉さん?」

「先輩の使い魔さんです。けれど独自に意思を持って考え、動いて戦って助けてくれます」

「まあ!素敵ね。是非お話してみたいわ、マシュが笑顔で話すなんてとっても素敵な方に違いないわ」

「………」

「マシュ?どうしたの?」

先輩が良く思われるのは嬉しいのですが……なんでしょうかなんだか胸の奥がもやもやします

 

これは一体なんでしょうか?

 

 

「二人ともそろそろ夜が明けて来ました。出発しましょう!」

それから暫くマリーさんとのお話しを楽しんだのですがついにあのもやもやが何か分からないまま夜が明けてしまいました。

マスターを起こさなくていけません!

 

「ぐだおくん、マシュもしっかりと休めたかい?今日中にフランス南部の一大交易都市リヨンに着くそこなら彼の手がかりもあるに違いない」

コンソールが開きロマンの声が聞こえてくる。

ここまでの都市の多くが既に壊滅していたので不安が残るが今日には会えるかもと希望を持って立ち上がる

 

 

だが……

「ここがリヨンですか……」

「何てことだ!今まででいちばん酷い」

リヨンは壊滅していた

殆どの建物が木っ端微塵になり地面にはおびただしい数の武器や鎧そしてワイバーンの死体が転がって足場がない状態だ

だが、私は大きな違和感を感じていた

 

「こんな状態じゃ生きている人なんて……」

マスターは悲しげな表情でそうこぼしながらも周囲の瓦礫をどかして生存者を探そうとする

 

私はこの違和感が何か探ろうと周囲を確認する。そして瓦礫の中に燃え残った布切れがあるのに気が付いた

 

「これって………」

それは青地にオリーブの葉そして月を象ったもの

 

つまりカルデアの旗だった

 

「先……輩?」

思わず膝をついて座り込んでしまう。

此処にコレがあると言うことは

先輩はもう

 

「マシュどうか……これって」

急に座り込んだ私を心配してマスターがかけよってくるが私が持っているものに気が付き言葉をなくす

「マシュ、ぐだ男くんどうしたんだ!」

突然の沈黙に驚いたロマンが呼び掛けてくる

私は無言で旗を差し出した

 

「これは!……そうか」

ロマンは言葉をうしなったように沈黙する

そして

「所長!何処に行くんだい!」

そのような声がモニターを通して聞こえてくる

 

 

「おかしいですね人の御遺体がひとつもありません」

 

「ええ、ジャンヌ。倒れているのはワイバーンのものだけ。これって」

 

「マリー!やはりおかしいさっきからワイバーンの忌々しい音が聞こえないんだ」

 

「本当!じゃあ」

 

「これだけのワイバーンを倒した人物が居るということになりますね」

落ち込んでいる二人を別に同じく違和感を感じていたサーヴァント達は真相を知ろうと話し込み出した。

しかし、それは思わぬ乱入者により中断させられる形となった

 

「ローーーーーーーーーーーーーーマ!」

「ゆるせん!」

「貴様ら!ぶっ殺してやる!」

「良くもマスターを!」

瓦礫の中から筋肉で構成されたとしか思えない巨人達が現れた

 

「周囲に魔力の反応多数!バカな!今までで反応なんてなかったのに……しかもこれって」

その姿を見てマシュは涙を流しながら駆け寄る

「筋肉さん!」

しかし、マシュに向けられたのは冷たく光る鋼だった

 

「どうしちゃたんですか……筋肉さん……」

振りかった刃をよけてひとまず後退したマシュは信じられないようなものを見るように竜牙兵を見つめ声をかけるが

 

「「「「マスターの仇いいいいいいいいいい」」」」」

怒り狂った竜牙兵にはその声は聞こえていないのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おまけ
今の話とは時間が違います

「オルガマリーぼっち対策室」

薄暗い部屋の中に10人ほどの竜牙兵が集まり真剣に一心にあるプリントを見つめている

そこには
(アンケートサーヴァント用
貴方はここカルデアの最高責任者を知っていますか?)と書かれていた

数十秒の後に
「で、結果は?」
「それがだな……」
一人が立ち上がりホワイトボードを裏返す

60%ロマニ(類似回答含む
35%マスター(類似回答含む
1%オルガマリー(マシュ
4%無回答、意味不明

「「「ここまでとは…」」」

「早急な知名度対策だな!」
「だが…どうする」
「マスターは先日またやらかして所長に捕まってるし」
「以前のように…「「「「却下だ!」」」」……ローマ」

「銅像を作るか?」

「「「「それだ!」」」」」
「何で今までで誰も作らなかっただ?」
「よしやろう!今すぐにでも」

数日後
オルガマリー胸像

「どうしてダメだったんだ?」
「さあ?」
「胸像だと年寄りくさく見えるだそうだ」
「じゃあ全身作るか…」
「そうだな」

数日後
オルガマリー像
「また、苦情だ…もう少し威厳があったり神秘的なものをつくれだそうだ……」
「威厳……?」
「神秘……?」
「どうすれば……」
行き詰まった竜牙兵達の前に神からのインスピレーションが舞い降りる
「ねーダーリン?お外でお話ししようかしら?」
「ハイライトさん戻っててええええええ」
「いいわよ…とことんお仕置きしてあげるわ」
「いやあああああ」

「………剥くか?」
「そうだな」
「ノミと彫刻刀を持って来てくれ兄弟!」
「応!」

翌日
オルガマリー像(露出80%アップ
「逃げろーー」
「皆殺しにされるぞ!」
「隔壁を閉めろ!はや」
「きぃうだいいいいいい‼」


「酷い目にあったな」
「で、何が悪かったんだ?」
「神秘的じゃないか」
「わからん」

「「「………盛るか」」」


数日後
オルガマリー像(露出80%筋肉150%アップ

オルガマリー〈白目

「ダメだったな…」
「筋肉、露出共にローマの像をモチーフにしたのにな」
「わからん!」

「話は聞かせてもらった!」
「「「お前は!竜牙兵G」」」」
「兄弟達よこの像に足りないのは物語性だ!」
「物語性だと!」
「まあ見てな」

数日後
竜を屠り勝利の雄叫びを叫ぶオルガマリー像(露出80%筋肉150%アップ

「所長が倒れた!医務室へ急げ!」

「おっかしいなー権力者とか架空の功績をでっち上げるの好きそうなのに」
「でも格好いいよな」
「「「うん」」」
「本当に手詰まりだぞ。何か何かが足りないんだ」

「話は聞かせてもらった!」
「「ダヴィンチちゃん」」

「先ほどの像なかなかいい線いってるじゃないか!だがね、君たちの作品には動きがないのだよ像とは一瞬の出来事を固定するもの躍動感が重要だよ!」

「躍動感…」
「動き…」
「うーむ」
「わからん…」

「じゃあ動かすか?」
「「「「それだ!!」」」」」

数日後
竜を屠り勝利の雄叫びを叫ぶオルガマリーゴーレム(露出80%アップ筋肉150%アップ

「じゃあ起動するぞ!」
「やっとか!」
「………所で俺達何作ってるんだ?」
「決まってるだろ……あれ?」

「起動!」
ゴーレムの目に光がともる
「で、誰がゴーレムをコントロールするんだ?マスター居ないんだぞ……」


「「「「「「あ、」」」」」


保安部
「あー兄弟今日も平和だな」
「そうだなどうだいシフトがおわったら一緒に訓練でも」
「それは〈目の前をオルガマリーゴーレムが通過〉……敵襲うーーーーー」

「敵襲うううううう!全保安部員は第1種装備にて集結!」
「敵は第2ブロックまで進行しているぞ!」
「レーザー射って来やがったあああああ」
「止めろ宝具を打つなここは地下だぞ落盤したら……ぎゃあああああああ」




エミヤがルールブレイカーで止めてくれました。
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