俺の一族がレアモンスターなんだが。   作:鰹ふりかけ

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一部時間の流れがおかしい気がする
生存報告書
下ネタ注意


囚われマスター

第二特異点

ローマ帝国の首都ローマ

地中海周辺と欧州のほぼ全域を支配するその都市は各地からの特産品・資源・人であふれ盛大な活気に満ち溢れていた。

通りは全て煉瓦で覆われ三階以上の建築物がそれを挟むようにどこまでも続き、あちこちに染色された布地がはためく

 

この時代における最も発展している場所であるのは誰の目にも明らかであろう………と目を輝かせて見渡しつつも何処か逃げ込めそうな穴や路地をこっそりと探すが

 

「先輩、いきますよ!」

しかし、すぐさまマシュが鎖を引っ張る。

サーヴァントとして強化された力には逆らえず前にのめり込むように首に繋がれた枷が引っ張られトボトボと歩み始める

それを見てマシュは満足そうに笑いながらローマ観光を再開する

 

おそらく先ほどまで輝いていた眼は濁っているだろう

 

横を歩くグダ男に助けを身振り手振りで訴えるが、彼は困ったようなしぐさを見せやがて何もなかったかのように振る舞い始めた

 

見捨てやがったこいつ

 

 

そして、直後に降りかかるプレッシャー

発生源はグダ男の横を歩くキヨヒー瞳孔が怖い

ごめんなさいあなたのマスターとはなにもやってません!無関係ですと必死に首を振ってアピールする

 

竜牙兵?

逃げたよあいつら特異点に着いて召喚した直後に

 

 

どうしてこうなった

 

 

さかのぼることレイシフト前

 

オルレアンから帰還したじぶんはオルレアンでの戦闘の問題点を洗いだし対策をたてていた

 

結論 遠距離攻撃手段が少なすぎる

 

現状竜牙兵が使用できるのは投げ槍・クロスボウ・投石機など原始的なものしかない(ルーンや治金技術が高いため威力はそれなりにある)

それがほぼ役に立っていないのだ

 

ワイバーンや低級モンスター等はオーバーキルできるがちょっとでも硬い敵や素早い敵等になるとほぼ当たらない・ダメージが入らないである

結局は突撃しーの囲みーのでボコって処理していたがその度に被害が出るわけで……

 

飛距離の面でも問題だらけであるこちらの射程は魔術で強化してもせいぜい一キロメートル

それに対して敵アーチャークラスのサーヴァントは数キロ先から正確に当てて来る

オールレンジ一撃離脱戦法なんてされたら堪らない

 

もっと射程を!

もっと火力を!

 

といったわけで造りました

ゲーザー砲(テッテレテッテテー―)

 

仕組みは簡単ゲイザーの目玉から摘出した水晶体を収束レンズに研磨&加工

砲身を造り内部を魔導銀でメッキしてルーンで光増幅機構を形成

そしてそれらを組立るだけであら不思議

後ろから魔力をぶちこむだけでゲイザーービイイイイム

が発射できる兵器が完成

 

で、実際に撃って見た

 

結果シミュレーションルーム大破

 

余りの出力に砲身が耐えきれず溶解し周囲に熱線を撒き散らすことになった

幸いにも竜牙兵には火避けのルーン護符を装着していたために無傷

被害は隅で訓練していた槍ニキが黒焦げになっただけであった

 

そしてこれがある意味決定打になった

カルデア内でやっぱりあいつ隔離しておいたほうがいいじゃねと言う腐りきった意見が増え

その日の内に

「先輩!大人しくしてください!痛くしませんから」

「嘘だ!目が怖い!」

「心外です!私は!先輩のためを思って(ゴトッ)」

マシュの懐から落ちる首輪

 

ダッシュで逃げた

 

「畜生こうなったら最後まで抵抗してやる………ごめんなさい身体強化やめて!お願いだから!待っ………あ゛あ゛あ゛あ゛」

捕獲されました

 

それからはマシュと所長の二十四時間体制の環視の元での生活が続き精神的にも理性的にも追い詰められて行き

 

「これは父性!これは父性!」

「デカイにゃんこ!デカイにゃんこおおおおおおおおおおおおおおおおおお」

「ディアンケト!ディアンケト!」

が口癖になる

 

脱出?

脱走?

もちろん計画したよ

いや、そもそもこんなことに備えてあちこちに脱出路を掘りまくってたんだけど

 

部屋に放り込まれた直後に

「いいのか?こんなことして竜牙兵が黙ってないぞ!今にきっと彼らが押し寄せて(((((我々は一向にかまわないぞ!))))))」

声と共に開く天井・床・壁計五ヶ所

「貴重な脱走路がああああああああああ「ハイハイ埋める埋める」あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

とマシュ達が抜け穴にモルタルを流し込む

 

 

「まだだ!こんなこともあろうかと」

マシュが居なくなったのを見計らいベルトのバックルを回す。

するとカチンと音がなりバックルが割れる

「これさえあれば首輪なんぞ………」

近藤さん<( ・∀・)ノ

竜牙兵<すり替えておいたのさ!

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛………諦めんぞおおおおおおおおおおおおおお」

 

自分の髪の毛を一本抜くと同時に服に織り込まれた外部魔力術式を起動し首輪に対して解析魔術を放つ

そして髪の毛に強化魔術をかけて針金の硬度を持たせるあとはこちょこちょすれば……

 

カチという音と共に首輪が落ちる

同時に阻害されていた魔術回路が繋がるのを感じる

魔術さえ使えればこんな所なんて余裕とテンションを上げながら牢の扉に近づく

 

電子ロックだった

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛……」

 

しばらく絶望しながらビクンビクンしていると靴に水銀を仕込んでいた事を思い出す

あれを操って回路を焼き切れば……靴の裏側をめくる

 

ぎっしり詰まった近藤さん<( ・∀・)ノ

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

 

こうして完全に囚われの身に

苦行の日々は5日ほど続きその期間マシュや所長と一緒に過ごすことになった

やがて次の特異点が発見される

 

このときどんなに嬉しかったのか言葉に表せない

 

ついに自由になれる

 

そうして挑んだレイシフト

 

すみわたる青空、白い雲、真横でじっとこちらを見つめるマシュ…………

 

「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」

 

現在に至る

 

 

 

 

ここから

今回の現状裏側

 

シミュレーションルーム大破直後

カルデア有識者委員会開催

 

「やっぱり彼なんとかしないとね」

「だね……」

頷き合うロマニとダヴィンチちゃん

「でも先輩だって悪気があった訳じゃないんです!」

マシュが弁護を行うが

「はい、マシュこれ」

ピラリとダヴィンチちゃんがマシュに紙を手渡す

 

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冷却チャンバーが魚醤の保管所になっている事案について

 

鍋が逃げたパート3

 

この頃廊下を小さなtintinが歩いているのを見たんだが俺疲れてるのかな

 

探せ!GG報告書156

 

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「こっこれは」

「全部彼がらみなんだよなーー」

「前のGG事件とかヤバかったし」

 

注釈GG事件

以前に彼が某鍋で合金を作っている最中に鍋にGが落下し結果魔術・物理に過大な耐性を持ったGが爆誕繁殖

元より生命力に優れておりそれらにバフがついたために駆除は困難を極め魔術素材に大きな被害が発生

最終的に職員の私物である殺虫剤により事態は収束に向かったが………現在も生き残りがいる

 

「でも!でも!」

「大丈夫さマシュ手荒なことはしないよ。少し落ち着いてもらうだけさ」

「だが、竜牙兵達がね………」

彼を捕獲する前にあの筋肉達をなんとかしないといけない、反乱なんて起こされたらおそらく一瞬で制圧されるに違いない

サーヴァント?確かにサーヴァントなら竜牙兵を圧倒することができる

だが、それよりも早く主電源室や魔力リアクター・冷却チャンバーが制圧されサーヴァントへの魔力供給が停止されるだろう

 

「というよりも明らかに警戒されているんだよね」

「そうだねロマニ………というより何で彼みたいなのがいるのかな?ねえ所長?」

ビクンと肩が飛び上がるオルガマリー

 

「えっとそれは……ゴニョゴニョ」

「マリーちょっとこっちこようか」

ダヴィンチちゃんがオルガマリーを連れて席を離れる

 

「えっ日本に行った時に………あまりに珍しいかったから………気絶!………でスーツケースに!」

 

やがて帰ってくる

 

「所長が拐ってきたらしい」

「「「「は?」」」」

「少し前にオルガマリーが父親の足跡をたどって極東に行ってたよね?そのときに発見して気絶させてカルデアに連れてきたそうだ」

「えっえええええマリー………」

「最低です!」

「仕方がないじゃない道端にあんなのが歩いていたら誰でも驚くでしょう!」

 

「しかし、これはこちら側のイメージが悪すぎるぞ!」

「うーむ!彼に弱点とかないのかい?」

「伝わっている伝承もほとんど断片的だからねえ」

「そういえばクーフーリンさんが親しそうにしていましたが何か知っているかもしれません」

 

クーフーリン槍が呼び出される

 

「あいつらの話を聞きたいだああ」

「ちょっとこの頃被害が多くてねもちろんメリットも大きいんだけど」

「そりゃあいつ独身だからなそうなるな」

「「「「「?」」」」」

「あいつらは基本的に男しかいない。で、どいつもこいつもあんなのばっかりだ!鍛冶の腕はいいんだがトラブルばかり起こす」

「その時の対処法は2つ。酒と女だ」

「全然そんな風に見えないんだけど」

「「「コクコク」」」」

 

「あいつら酒にくそほど弱い!ミードでも一口でひっくり返るし酒精の匂いで酔っぱらう」

「あと、あいつら基本的にくそ弱いから女房に徹底的に尻に敷かれる。バカなことやらかそうとしたらすぐさま鉄拳制裁だからなあ」

 

「基本的に善良で甘いやつらが多いんだが………住んでる場所も鉱山の奥とか深い渓谷とか火山とか人があまりこない場所にいることが多い」

「あと、迷宮とか洞窟の奥深くでいきなり店や加治屋があったらだいたいこいつら関連」

「まっこんなところか!じゃあな」

クーフーリンは去って行った

 

 

「「「「「………」」」」」

「いい案があるんだけど」

「本当かい!ダヴィンチちゃん」

「ちょっと行って来るね」

 

 

(竜牙兵詰所

「「「「「なあにいいいいいマスターを閉じ込めたいだとおおおおおおおおおおお」」」」」」

詰所を訪ねて要件を伝えると竜牙兵は立ち上がり臨戦体制に入る

あちこちで剣を抜く音が聞こえ天井からクロスボウの腱を絞る音も聞こえる

「まあ、落ち着きたまえ。君たちにとっても悪い話ではないはずだ、閉じ込めると言っても少しの間ゆっくりしてもらうだけだから」

「なに!」

「戯れ言を!」

「ローマ!ローマ!」

 

「今ならマシュと所長をつけよう!」

 

「「「「「なん……だと」」」」」

一斉に動きを止める竜牙兵達

やがてざわざわと騒ぎ始める

 

なぜこのようになったのか?

それは竜牙兵達が抱える大きな問題のせいであった

 

所長ぼっち問題よりも上位に君臨するそれは

 

〈マスターいきおくれ問題〉である

 

ローマにおける結婚適齢は十代なのだ。

しかも後半に入ればほぼいきおくれ状態

 

マスター二十才

 

重大な問題であり竜牙兵の頭を悩ましていた

まさに渡りに船!竜牙兵は歓喜した

 

 

「ほいっ!マシュ」

ポンと武骨な首輪がマシュに渡される

「これは?」

「ダヴィンチちゃん特性の拘束具さ!なんと魔術も使えないようにもなるおまけ付き」

「でも!でも!」

「マシュ、よく聞いて。彼今回は無事だったけれどもいつもこうというわけには行かない。あんだけバカなことをやっているし、いつか危ない目に遭うに違いない。だから、これは予防策」

「予防策………」

「じゃあ、あとは任せたよ!」

 

 

ダヴィンチちゃんが立ち去った後

腕の中で鎖がじゃらリと鳴る

 

思い返せば

先輩には助けてもらってばかりだった

カルデア爆発事件の時には自分を守る護符を持たせてくれた

レフとも先陣を切り戦い

オルレアンでは真っ先に戦場に飛び込み自分達が進めるように道を切り開いてくれた

 

同時にリヨンでの喪失感を思い出す

 

守りたい

 

でも………先輩は行ってしまう

 

自らの犠牲を問わず

 

戦火の中に

 

オルレアンの絶望を再び味わうのか?

 

嫌だ………嫌だ

 

そうだ………保護しよう

 

先輩がこれ以上危険に走らないようにずっとしまって置けばいいのでは

 

じゃらリと鎖が鳴る

 

「先輩………管理してあげます」

その瞳はきっと濁っていただろう

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




みんな久しぶりだねローマしてるかい?

主人公の鳴き声が汚いのは仕様

マシュ病んでる

所長?拾ってきたペットの面倒は自分で見なさい

ファルスってググってみて

国家試験なんだよなゲロ吐きそう

しばらく無理かね

感想とかくれたらめっちゃ嬉しい
尻尾ブンブンする
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