華郷少女   作:竹林木風

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華郷少女 不思議の国の章 4話

華郷少女 不思議の国の章

4話 女王アリスと無才の姫 中

 

美桜里&リュウside

 

唱たちがノヴァと戦っている頃、美桜里とリュウはノヴァの妹、リナと戦っていた。

「兄様やアリス様と離れるのは久しぶりね。十分に本気でいけそうだわ。」

と、リナが言う。それに対しリュウは、

「余裕こいてられるのも今のうちだ。」

と返す。だが、先の戦いでツールマジックが使えなかった美桜里は不安そうだった。

「今度こそ使えると良いんだけど・・・」

「いざとなったら俺一人でも行けると思う。だから心配するな。」

リュウはいつものポーカーフェイスのままそう言った。

「そろそろおしゃべりもおしまいよ!」

 

___ 【ツール】ティータイム・カップ

 

リナがツールを出すと、それに続いて二人もそれぞれのツールを出す。

「フフ。子どもだからって甘く見ないことね!」

 

___密室お茶会

 

リナがツールマジックを使うと、三人を囲む様にして四角形のバリアが現れた。

「動ける場所が少なくなったわ。これでリュウ、貴方お得意のスピードは活かしにくくなったわね。」

と言いながらリナはポニーテールを揺らして楽しそうに笑った。

「それはどうかな。スピードの使い道なんて色々あるさ。」

 

___ ドラゴン・ファイヤー

 

そうすると、一瞬でバリアのなかが炎でやきつくされる。リナは逃げ場の無いことを逆に利用され、反応が遅れたが、すぐに次の技を繰り出す。

 

___ 殺戮ティーパーティー

 

すると、ティーカップがそのままだったり割れたりしながら二人をめがけて飛んでくる。

二人ともすぐに次の技を出したいところだが、カップの数が多すぎて避けるのに精一杯となってしまう。

 そして、しばらくすると相手の技の威力が弱まってきた。リュウはその隙を逃さないように相手に向かって行った。その時。

 

パーンッ

 

走るリュウの真後ろに魔方陣が出現し、リュウの後頭部めがけて鋭く飛んでいき、直撃した。その勢いのためか威力が上がっていたらしく、リュウはその場に倒れこんでしまった。

「リュウッ!」

「来るなっ!」

驚いて駆け寄ろうとした美桜里をリュウは強く制した。

「今、十分に戦えないお前が来て狙われたらどうする。」

そう言ってリュウが立ち上がろうとすると、今度は右足を打たれ、倒れこんだまま動けなくなってしまった。

「もう戦える奴はいなくなったわよ。どうする?降参する?」

挑発する様にリナが言う。

「・・・ない。」

「は?」

「リュウにこんなことしてっ!許さない!」

美桜里は一度しまっていたツールを再度取りだし、リナに向かって行った。

リュウが「美桜里!逃げろ!」と言うがそれを無視して近寄って行く。

 

___ フェアリーモード

 

美桜里はブロッサムステッキの放つ光ににを包み、まるで妖精の様な姿に変わった。

「何よこれ・・」

驚くリナをよそに、美桜里は技を出す。

 

___ 四季神木・桜花

 

ピンクの桜の花びらが舞いながら拡散し、リナに当たると物凄い勢いで飛び散る。

「こんなに強いなんて・・・」

リナが傷ついた右肩を押さえながら呟いた。そして最後の一枚がリナの首筋に当たると、彼女はそのまま気を失い倒れた。

 

 

「リュウ、大丈夫?」

「あぁ。問題無い。ところで、さっきのやつ、どうしたんだ?」

美桜里はリュウの手当てをしながら答えた。

「あの時は自分でも分からないくらいのパワーで。あんたを傷つけられた怒りに任せた感じ?」

美桜里の答えに対して苦笑しながら「よくわからんな。」と言った。

「ほい。終わったよ。」

「ん。ありがとな。」

「いーえ。」

そのまま二人はその場を去った。

 

 

 

誰も居ない荒れ地で一人の少年がやって来た。

「春姫、冬王。その内、春姫は妖精か。…四季大戦も近いな。姉さん、もう少ししたら僕たちも決着が付けられる・・・。」

 

 

 

続く…

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