ヒーローだらけのこの世界で   作:マスタべえしょん

3 / 6
不定期更新とは一体…






第三話 新生活

「うーむ、どこにすべきか」

 

 

スライム化した俺は迷っていた。

Z市ならば人も少なく住み易いだろうと思ったがそうでも無かった。

いくら無人街とはいえ全く管理されてない訳ではない。

一軒家は厳重に鍵が掛かってるし、マンションには管理人ぐらい居る。

 

窓を割って侵入、というのも考えたが、スライムのパンチではヒビすら入らない。

 

 

 

「はあ・・・」

 

俺はため息をつきながらとぼとぼ歩く。

このまんまじゃ二日目の野宿だ。サラリーマンからいきなりサバイバル生活はキツいからなるべく避けたい。幸い財布と通帳は無事だから金銭面には問題はないのだが

 

「やっぱこの姿が問題か・・・」

 

この世界にとって怪人とは絶対悪である。

今までずっとそうであったし、これからもずっとそうだろう。

怪人という存在が居なくなるまでこの事実は変わらない。

 

 

そして、その事実を俺が変えてやろうとも思わなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すっかり暗くなってしまった。

 

 

「まずい、早く住処を探さねば・・・」

 

 

多少焦りながら歩きまわっていると、俺は明かりを見つけた。

とあるマンションの一階。中には人が見える。

多分先ほど言った管理人がいるのだろう。

 

 

 

「このまま野宿は嫌だし、あたって砕けろ だな」

 

 

 

俺は覚悟を決め管理人らしき人と話をしてみる事にした。

 

 

 

 

「あのーすいません」「はえ?」

 

「実はお部屋を一つ貸して頂けないかと思いまして」

 

 

 

俺の姿を見た管理人らしき老人は少し驚いた様子を見せたが

 

 

「分かった。ついて来なさい」

 

その後、すぐ平常に戻り俺を案内してくれた。

 

 

 

 

 

「ここが比較的綺麗じゃろうから、ほい鍵」

 

 

管理人は一つ部屋を紹介し、鍵を渡してくれた。

 

 

「家賃は水道、電気、ガス込みで二万だから。そいじゃ」

 

管理人はそう言って立ち去ろうとした。めっちゃ家賃安いなー

 

ってそうじゃなくて!

 

 

「あの!」

 

 

俺の声に管理人は足を止め首だけをこちらに向けて俺を見た。

 

「どうしたんじゃ?まだなにか」

 

 

「いや、その、俺を見て怖がったりしないんすか、スライムみたいな俺を」

 

 

管理人は髭を撫でながら はて、と少し悩んだあとこう言った。

 

「まあ、お前さんを最初に見た時はギョッとしたが、なんせこんな世の中だ。お前さんみたいな変わった奴なんざゴロゴロおる。それに、お前さんはわしをすぐ襲うのでは無く部屋はないかと尋ねてきた。わしからみれば客みたいなもんじゃ。そんな奴を厄介には思わんよ。このマンションに住んでる客も、一、二人みたいなもんじゃから大丈夫じゃ、安心せい」

 

もっともここに住もうとする奴なんて大概普通じゃない奴ばっかじゃがの

と、管理人は付け足した。

 

 

意外に、いやすごく良い人だった。俺を見てこんな毅然とした態度でいられるとは。

かなり神経が図太い人のようだ。なかなか肝が座っている

 

もしかしたら、この人かなりの猛者なのかもしれない

 

 

 

「あ、ありがとうございます!管理人さん!」

 

俺は頭を下げた。久しぶりだ、こうやって清々しい気持ちで感謝の言葉を述べたのは。

 

 

「ヨーゼフじゃよ、若いの。じゃな」

 

あれ、なんかアルプスの少女が見えなくもないような・・・

 

 

管理人の老人___________ヨーゼフは俺に背を向けながら手を振り去っていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふー、やっと寝れる。」

 

一段落ついたので俺はうつ伏せになってるのか仰向けになってるのか分からない態勢でグデーとしてた。ワンルームの質素な部屋。家具は一つも無く、固い床と何もない白い壁に囲まれてるだけだ。

 

それでも俺はホッとしている。やっと自分の帰る場所を見つけた。これから頑張っていかなければならないが、それでも少し安心した。

 

 

 

こうして、怪人化した俺の新しい生活が始まる

 

 

 

 

 

ヒーローだらけのこの世界で

 

 

 




うす、どーも白髪祭です。


なんか急に二話も投稿するという…どうしちゃったんでしょうね(知らねえよ)
あ、誤字あれば報告お願いします。


あと、原作キャラまだ出ない+オリキャラそれなり なのでタグも増やしておきます


ただ、今回区切り良く終わったなと思うので次回はまだまだ先になりそうです。
また気長に待っててください。



それでは次回お楽しみに

ご意見ご感想お待ちしております
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。