蒼穹のハイスクールD×D   作:獣耳が大好きな新月

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同化〜いのち〜

side浩一

コカビエルのあの強さはなんだよ!!

強化された滅びの魔力でも駄目だなんて勝てるのか?

まぁ、普通ならそう思うよな。

でも、この早瀬浩一を

「舐めるなぁ!」

「また来るか!人間!!」

また、こいつーラインバレルの刀をコカビエルに当てる。

くそ!やっぱ硬ぇ。

でも、ここに居るのは

「はぁぁ!!」

俺だけじゃねぇぜ。

「ふっ、今度はデュランダル使いと聖魔剣使い、共に来るか!」

だけど、それだけじゃぁたんねぇ!

使いたくなかったけど、使うしかねぇ!

「フィールド固定後カウンターナノマシン起動目標の行動に対してー」

その瞬間にデュランダル使いと木場が吹き飛ばされた。

やばい、まだ座標の固定が!

光の剣を咄嗟に刀で受け止めるが弾き飛ばされる。

「がぁぁぁぁぁ!!」

そして、白ロリとファフナーがコカビエルに突っ込んで行く。

くそっ!今のあいつらじゃあコカビエルには勝てねぇぞ!!

その俺の考えを肯定するようにコカビエルはファフナーと白ロリを簡単にいなし投げた。

「……これで」

ファフナーから声が聞こえると同時にコカビエルが飛ばされる。

おいおい、すげぇなおい。

「面白いな!!ファフナー!」

コカビエルは光の槍を作るとファフナーに向かって投げた。

それをファフナーは手に持つ狙撃銃で撃つが、槍に弾が弾かれる。

それに驚いたような仕草を見せると同時に槍がファフナーに刺さる。

普通の槍ならしばらく動けないだけで済むけどあれは光の槍だ!戦闘不能どころか最悪命の危機だぞ!

そして、それを見て怒ってるのか再び突っ込んでいく白ロリ。

くそっ!俺も動ければ!

ラインバレルの回復がまだ終わってねぇ!!

「やばい!」

そして、コカビエルは白ロリが怯んだ一瞬を狙って槍を白ロリに投げる。

それと同時に空と白ロリの近くで黒い何かと翡翠色の何かが現れた。

へっ!ナイスな展開じゃないか。

 

side弥羽

あの少女の名前を聞くと同時にファフナーの視界がオレに伝わる。

ここは……校庭?

何時の間に転移をって腕に違和感がある。

腕を見るとそこには搭城がってえっ!?

「何で搭城が?」

そう呟いてしまうが搭城はこちらを見て唖然とした顔をしていた。

とりあえず搭城を連れて部長のところに行く。

「部長、搭城をお願いします」

「おまえ!弥羽か!!」

「イッセー先輩、搭城をよろしくお願いします」

「弥羽!お前その姿はっておい!!」

イッセー先輩の言葉を無視して遠見のところに行く。

光の槍が刺さっている。

幸い急所に刺さっていないからまだ何とかなる。

遠見(マークジーベン)に手を当てる。

お前はオレで、オレはお前だ!

そうイメージする。

すると遠見(マークジーベン)の身体を翡翠色の結晶が包み砕けるとそこには無傷の遠見(マークジーベン)が出てくる。

それを見てオレは空に飛ぶ。

「認めない!我々は貴様らのような分岐点を!」

マークニヒトがオレ(マークザイン)に向かって飛んでくる。

オレはその攻撃を受け流しそのまま同化しようとして光の槍が飛んでくる。

それを降下することで避けるけどこれじゃぁ、マークニヒトに集中できない!

「コカビエルの奴は任せろ!」

「早瀬先輩!……分かりましたお願いします!」

「おうよ!」

早瀬先輩にコカビエルを任せてマークニヒトに向かう。

「認めん!我々はお前たちを……認めん!!」

「うぉぉぉ!!」

ナイフを取り出しマークニヒトに刺そうとするが、見えない壁で止められてしまう。

それを見てすぐに下がる。

『弥羽。ニヒトの中に入るにはニヒトを弱らせる必要があるの』

「なら、こいつで!!」

ルガーランスを出してイメージする。

こいつは、オレでオレはこいつだ!

すると周りが息を飲みオレの手とルガーランスが結晶で繋がる。

そしてそのままマークニヒトに突っ込む。

「認めん!我々は貴様らの存在を……認めん!!」

「うぉぉぉ!!」

マークニヒトが再び障壁を張るが今のオレなら、やれる!

その瞬間、障壁がルガーランスに切り裂かれその奥にいたマークニヒトの装甲を薄く傷つける。

浅かった!そう思うがやったものは仕方ないと割り切り距離を取る。

それと同時にルガーランスをもう一本出して同化する。

それと同時にマークニヒトもワームスフィアを出す。

「いっけぇぇぇぇぇ!!」

オレの声とともに今までルガーランスから出していたプラズマを凌駕するほどのプラズマが一斉に放たれる。

それはワームスフィアを呑み込みその先にいたマークニヒトも呑み込んだ。

『今だよ!!』

「うぉぉぉ!!」

少女ー乙姫の声が聞こえると同時に一気にマークニヒトに近づく。

マークニヒトが逃げようとするのをルガーランスを刺すことで止める。

「蒼士!」

そう言ってオレはマークニヒトを同化しようとする。

「ありえん!こんな分岐ありえん!」

『憎しみだけじゃ、何かを消すだけじゃ駄目なんだよ』

「我々は……認めん……」

それと同時にマークザインとマークニヒトを赤色の結晶が包む。

そして、オレの意識が途切れた。

sideイッセー

目の前で弥羽が赤い結晶に呑まれていくのを感じた。

それと同時にさらに激しくなる早瀬たちの戦闘。

ラインバレル?だったっけ?そいつが黒くなると同時に一気に形勢が逆転した。

「先輩!!」

それを見ていると後ろから声が聞こえてきた。

「えっ!?何で紫亜ちゃんが!」

「嫌な予感がしたので来ました!」

そう言う紫亜ちゃんの格好はワンピースで汗で少し透けているって

「イッセー先輩、さすがにこんな時までぶれないのはさすがですね」

紫亜ちゃんが俺を冷たい目で見てくる。

うっ、仕方ないじゃん!男なんだから!!

「あの、弥羽くんは?」

そう紫亜ちゃんが俺たちに聞いてくる。

「……弥羽君は、あの決勝の中です」

小猫ちゃんが俺たちの代わりに言ってくれる。

それと同時に魔法陣がって忘れてた!!

紫亜ちゃんはそれを見て少し躊躇った後歌い始めた。

えっ!?何してんの!?

それは部長たちも思ったのか紫亜ちゃんの方を見た。

だけど、変化はすぐに起こった。

魔法陣から光が消えていく。

「〜〜〜〜〜♪〜〜〜♪〜〜〜〜〜♪」

紫亜ちゃんの歌に合わせて魔法陣の光が薄くなっていきやがて消える。

俺たちは紫亜ちゃんに声を掛けようとして気づいた。

紫亜ちゃんの歌が止まっていない?

あれ?あの魔法陣を消すためだけだったら歌う必要はないんじゃないのか?

その時、ドクンッと心臓が跳ねた気がした。

『おい、相棒!気をしっかりもて!』

ドライグの声ではっとなる。

何だったんだあれは?

そう思っていると部長たちの様子を見る。

全員が耳を押さえていた。

えっ!?なんで!?紫亜ちゃんは俺たちの味方だろ?

『相棒、おそらく能力が暴走しているんだ!!』

暴走!!なんで?ていうか早瀬は?

そう思って早瀬たちの方を見ると早瀬もコカビエルも耳を塞いでいた。

その時、後ろからパリィンという音と共により禍々しいオーラを纏ったマークニヒトが現れた。

それを見た紫亜ちゃんは歌を止めるどころかさらに歌い続けた。

ーーっ!?ナンダこれ?さっきと比べものになんねぇ!!

『ヤバいぞ!相棒!!』

 

side弥羽

乙姫と共にニヒトの奥に行くとそこには根っこでグルグルに巻かれている何かがあった。

『……彼処の中に蒼士がいる』

「!本当か!」

『うん。でも、今のままじゃあ私の声は聞こえない』

「ならどうすればいい?」

そして、乙姫から聞いた方法をやる。

マークザインをここで使う。

そして、そのまま蒼士がいると思う場所を手で掬う。

『目覚めて!!あなたはまだここに居るわ!』

だけど、その声は届かず根っこはオレを同化しようとしてくる。

その時、

「がぁぁぁぁぁ!!」

右目が強く痛んだ。

『同化現象!!コアと繋がることで弥羽の同化現象が進んでる!』

腕や脚から結晶が出てくる。

オレはそれに構わずこれを続ける。

乙姫が何かを言っているのを無視して進める。

「あなたはー」

蒼士を探す。蒼士の存在を探す。

その時、歌が聞こえた。

そして、その歌に共鳴するようにザインとコアの手に結晶が現れる。

「ーそこに、居ますか?」

それと同時に根っこが消え蒼士の体が現れる。

その瞬間、オレの意識はその奥に行ってしまう。

 

真っ暗だ。自分がどこに居るのかも分からない。

「弥羽」

「蒼士」

お互いの名前を言う。

何となくだけど分かる。

今オレの目の前には蒼士がいる。

「蒼士……ごめん。あの時、オレが行動を起こしていたらお前がこんな風にならなくても良かったのに」

「……弥羽」

「ごめん!あの時、お前を傷つけてそのまま逃げて!」

「ああ、僕もすまない。お前に……辛い思いさせて」

すると突然、蒼士が向こう側に引っ張られた。

「!離せお前も連れてかれるぞ!!」

「いや、そうはならない」

『大丈夫だよ蒼士。今の弥羽には帰る場所があるから』

「……!乙姫!」

「帰ろう、蒼士!オレもお前も、乙姫もまだ、ここに居る!!」

「今なら分かる。例え苦しみに満ちた生でも、僕は生まれることを選ぶ」

蒼士の声が聞こえる。

これは、泣いてる……のか?

そして、蒼士はオレと乙姫を押した。

「!蒼士!!」

「大丈夫だ弥羽。僕は必ず帰ってくる。お前の場所に」

「……ああ、待ってる」

蒼士の声が遠ざかっていく。

近くで乙姫が泣いているのを感じる。

その肩をそっと、抱き締める。

『……弥……羽』

「泣いていいんだ、今だけは泣いておけ」

『うわぁぁぁん!』

乙姫の泣き声が辺り一面に響く。

悲しいはずがない。

実の兄がいなくなったんだ。

「大丈夫だ、蒼士も言ってた。あいつは帰ってくる絶対に」

『……うん』

「行こう、乙姫」

そう言ってオレは乙姫に手を差し出す。

乙姫がオレの手を握るのを感じながらオレたちの意識は戻っていった。

 

結晶が砕ける音と同時に外の空気を感じる。

それと同時に……蒼士のことを思い出す。

今は乙姫はいない。

「くっ、蒼士ぃぃ!!」

一通り泣いてから部長たちを見てから音無を見る。

疲れて寝たんだな。

「早瀬先輩!!」

「弥羽か!助かるぜ!!」

「ファフナーとラインバレルか!!これは良いな!!」

コカビエルの姿はボロボロだ。

それでもまだ戦おうとする。

そして、オレたちが行動しようとした時結界が割れた。

それと同時に身体に何かが走った。

早瀬先輩たちが何かを言ってる。

上空の奴がオレを見て笑っているのを見ながらオレは意識を失った。




蒼士、オレは何年でも待ってる。
お前が、帰ってくるのを。
次回予告
「最近、弥羽が変わったぁ?」
「これ、どうすればいいと思う?」
「プール掃除するらしいですよ?」
「水無月先輩」
次回『平和〜しゅらば〜』
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