蒼穹のハイスクールD×D   作:獣耳が大好きな新月

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強襲〜カミサマ〜

side弥羽

突然目の前に現れたと思われる少女を警戒する。

さっきまではいなかったしそれにー。

その後ろから感じる物を思い出す。

ー確かこれは次元の狭間の物に似ている。

次元の狭間ーそこから連想する敵の名前は

無限の龍神(ウロボロス・ドラゴン)オーフィス」

「へぇ、やっぱり君も弥羽に会いに来たんだ!」

そして、後ろから来栖の声が聞こえてくる。

「……我、お前が知りたい。どのミールとも違う力。それが気になる」

オーフィスが来栖に目もくれずオレに言ってくる。

「別に、オレは真壁弥羽だ。それ以上でもそれ以下でもない」

「……?」

オーフィスが首を傾げているような気がする。

だけどそれ以外の言葉は見つからない。

オレは真壁一騎ではない。

オレはオレー真壁弥羽なんだから。

「そっか、君はそれを選ぶんだね」

来栖は落ち込んだような声を出した。

「弥羽、俺のミールは君との敵対を選んだようだよ」

「お前はそれで良いのか!?」

「それでも!無理なんだよ!神様には逆らえないんだ!」

「やってみたのか!!」

「やってないけど分かるんだ!」

そして、来栖はワームスフィアで何処かへ行ってしまった。

「待て来栖!」

何時の間にかオーフィスは消えていてオレは一人になった帰路で考え事をしながら家に帰った。

 

あれからしばらく経ち授業参観の日になった。

まぁ、オレたちは特に問題は無かった。

家庭科の時間までは……。

「えっ、えぇー、うん。今日はそれぞれ好きなもの作れ!以上」

「「「それで良いのか!?」」」

「良いんだよ!始め!」

先生がこちらに全部投げやりにして椅子に座ってしまった。

オレは何処かの班に入ろうとしたのだが、入れてもらえなかった。

「まぁ、良いか」

仕方ないからお菓子でも作ろうかな。

そう思いながら手で触りながら材料を判断する。

色んなものがあるな、まぁ無難にケーキで良いか。

考え事をしながらケーキを作る。

来栖はどうして蒼士を知っていたんだ?

「おい真壁?」

蒼士は何を考えてオレと来栖を会わせたんだ?

「おーい、真壁!」

蒼士、お前は今何をしてるんだ?

「真壁!」

「……!はい何でしょうか?」

「何でウエディングケーキを作ってんだ!」

「……あっ!?」

「「「無自覚!?」」」

クラスメイト全員からつっこまれた。

「……どうしましょうか?」

「……どうにもできねぇよ。もう完成させちまえ」

「……何か、すみません」

「いや、俺もここまで完成度の高いウエディングケーキを作るとは思わなかった」

先生からの許可をもらったからウエディングケーキを完成させる。

その様子を見た親やクラスメイトから分けてくれと言われた。

 

昼放課、やっと一人になれたと思ったらクラスの男子生徒が体育館で魔法少女がいると言って背中に冷たい物が走る。

過去に遭遇したとある人の姿が出てくるけどあり得ないだろと打ち消す。

いや、確か会長の姉が魔王の一人だったような。

そんな事を考えながら体育館の方に向かう。

その途中であのオーラを感じた。

脳が警報を鳴らす。

それに従いこっそりと逃げる。

 

その後部長から引きこもり吸血鬼の話を聞いたりしたりして日が経ち会談の日になった。

「本当に行くんですね」

「当たり前だろ?」

「香澄たちは?」

「先に行ってるよ」

「そうですか」

早瀬先輩と共に会談の会場である会議室に行く。

「よう、来てやったぜ!」

「礼儀も何もないですね早瀬先輩」

呆れながらそう言う。

見えてないから分からないけど多分会議室の中で何人か頭を抱えてると思う。

「さてと、人間代表の二人が揃ったことだし始めようか」

その言葉で会談が始まる。

長い話を聞きながら警戒を続ける。

来栖のあの言葉をそのままの意味で取るならこの会談の時だろ。

そして、アザゼルと言う堕天使の総督がイッセー先輩に質問した時にそれは起こった。

音が消えた。

おそらく、時間が停止している。

それと同時にオレは窓から外に飛び出る。

そして、その場所にやっぱり来た。

「来栖!」

「弥羽。ごめんね」

そう言って来栖はオレの体に手を当て、()を装着した。

その姿は前とは大きく違っているけど間違いない!あれはマーク二ヒト!

そして、マークニヒトと完全にクロッシングした来栖はワームスフィアで何処かへ……いや、会議室に向かった。

やらせるか!

あいつは、オレが止めなきゃいけない。そうだろ?蒼士!

 

side浩一

動けるようになった時に弥羽の姿が消えていた。

アザゼルたちもそれに今気づいたらしい。

そして、旧魔王のカテレア・レヴィアタンが現れる直前にイッセーとグレモリーがキャスリングして現況を止めに行った。

そして、その直後窓の方から黒い何かが飛んできてーカテレア・レヴィアタンを消した。

……!?何が起こったんだ!?

そう思って他の奴らを見ると全員窓を見たまま動いていない。

全員が沈黙している時、音無が「……マークニヒト?」と呟いた。

マークニヒト!?確かあれは弥羽が倒したはずじゃ!?

そして、マークニヒトはオレたちに向けて黒い何かを飛ばしたがそれは隣の教室の方に向かう。

何が?と思いながら窓を見るとそこには白いファフナーがってまさか弥羽!?

香澄たちがあんな身体で無茶だって叫んでる。

遠見たちはヴァーリを追ってあっちに行ったから弥羽がファフナーを使ったことは知らない。

 

side弥羽

マークニヒトの腕を掴んで起動を強引に変える。

「何で……それを選ぶ!痛みばかり増やす神様に何で逆らわない!」

「……」

オレの問いかけに来栖は無言で返してくる。

それに少しイラつき乱暴にマークニヒトをどかす。

そして、

「……!!」

「うぉぉぉぉ!!」

ルガーランスを向けてプラズマを最大出力で放つ。

それと同時にマークニヒトがワームスフィアで何処かへ跳ぶ。

くそっ!!どうすればそう思った時、オレの中のミールが大きく跳ねた。

何だ?そう思った時オレの周りを翡翠色の何かが包んだ。

これは、ワームスフィア!?

 

side真矢

いきなり現れたマークニヒトにより紫亜ちゃんと小猫ちゃんから翡翠色の結晶が現れる。

その前に刺されたあのワイヤーが原因?

そう思いながら冷静にワイヤーを撃とうとしたら黒い何かをこちらに飛ばしてきた。

それを急いで回避すると何時の間にか持っていたルガーランスでマークジーベンの腕と翼を斬られる。

……っ!?

形容し難い痛みが私を襲う。

完全なクロッシングの弱点であるダメージのフィードバック。

これほど、辛いなんてそして、私たちに向けてルガーランスの切っ先が向けられた時それは現れた。

翡翠色の何か。

そして、それを払うように現れる白いファフナー!

「……ファフナーを使ったの!?弥羽君!!」

 

side弥羽

音無と搭城に刺さっていたワイヤーをプラズマで消し飛ばす。

「弥羽……くん……あぁぁぉ!!」

音無と搭城の身体から結晶が速いスピードで現れた。

「行くな!音無、搭城!!」

手をかざして音無と搭城の同化現象を肩代わりする(・・・・・・)

それと同時にオレの身体から翡翠色の結晶が現れる。

「お前たちは……そこにいろ!居なくなるのは、オレだけで充分だ!!」

マークニヒトはちょうど決着が着いた二天龍の方にルガーランスを向ける。

させない!!

マークニヒトを掴みそのまま空へ行く。

結界のギリギリの高度に到達すると共にマークニヒトが力づくで離れる。

「何で何も止めない!何で諦める!嫌いなものは全部、消すだけか!?」

右手を固めてマークニヒトに殴りかかる。

それにマークニヒトはルガーランスで対抗しようとこちらに向ける。

マークザインの拳はマークニヒトのルガーランスを破壊してそのままの勢いでニヒトの拳とぶつかりーお互いの拳が砕けた。

「真壁一騎は復讐を望んでいた!俺たちのミールもそれを最初は否定していた!でも、俺たちに憎しみを与えたのは人外たちだ!人外たちが何もかもを変えたんだ!!」

「お前がもう一度変えろ!お前がいることに蒼士は賭けた!お前をオレたちに出会わせた!」

マークザインのまだ壊れていない左手を固めて殴りかかる。

それをニヒトも右手を固めて応戦する。

「お前たちを変えるために!!」

ぶつかり、今度は相打ちにはならずマークザイン(オレ)の拳だけ砕けた。

「俺はもう選ばされたんだ……!君たちを傷つけて、今更どう変われるんだ!!」

「オレも、蒼士に傷を負わせた……」

「えっ……」

「ずっと痛みを背負わせてた……。でもあいつは、俺を信じてくれた」

「……」

マークニヒトに壊れた腕を近づける。

「お前は、オレだ。オレは、お前だ」

マークザインから翡翠色の結晶が現れマークニヒトと繋がる。

それと同時にパリィンと何かが壊れる音が聞こえる。

「あ……。!!弥羽!」

「選ぶんだ。何度でも。悲しいからって諦めないで」

オレの身体から結晶が現れる。

オレを消そうとしてくる。

「そこにいることを、選び続けろ……」

そして、オレの体を結晶が包む。

 

side浩一

「やだ!消えないで!弥羽!!」

マークニヒトの適合者の悲痛な叫びが聞こえる。

その叫びにこの場にいる弥羽を知っている奴らは悲しい顔をする。

ヴァーリたちは何時の間にか消えてたけど、それどころじゃない。

「……ミール、おれはもう、戦いたくない!!」

その声と同時にマークニヒトと弥羽が翡翠色の球体に包まれる。

そして、しばらく経つとマークニヒトたちは落ちていく。

その際、マークニヒトから翡翠色の何かが落ちていくのが見えた。

って惚けてる場合じゃねぇ!!

 

side弥羽

誰かに起こされるような感じがした。

不意に、声が聞こえる。

「弥羽」

来栖の声だ。

「来栖……お前なのか?」

「君から空を見えなくさせているものだけは消したくて。勝手なことをしてごめんね。でも、君が空を見ることが出来て嬉しい」

その声と共に来栖の存在が消えていく。

「……途絶えた」

その声にオレは驚く。

そんな、まさか。

「彼が新しく生まれる場所に、いつかお前が来るかもしれない。その時に空が見えないのは悲しい。彼の最後の思考だ」

「お前……なのか?」

「彼は僕をミールから守ってくれた。彼は消すことしか知らなかった彼のミールに調和という道を示した」

「見える!……お前が見える!」

「すまないな、弥羽。お前との約束、戻ってくるというのは無理だったが、クロッシング状態にすることで約束は果たした」

蒼士、それでも、それでも。

「……おかえり。おかえり、蒼士!」




これがオレ()たちの旅の始まりだった。
憎しみを持ったミールとの対話。
それが実現される未来。
未知の希望が新たな戦いと共に訪れたその日、(オレ)たちの最後の時間が始まった。
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