蒼穹のハイスクールD×D   作:獣耳が大好きな新月

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第1章 旧校舎のディアボロス
悪魔〜はじまり〜


side弥羽

あれから9年経った。

オレと音無も十五歳になり今日は高校の入学式なのだが、

「何で起こしてくれなかったの!?」

「……起こしたけど起きなかっただろ」

オレたちは今走っている。

まぁ、寝すぎた音無もだけど諦めたオレにも非はあると思うし。

「こうなったら最終手段!!」

「……はしる?」

「弥羽君!私の手を引いて走って!!」

「……はぁ」

ため息をついて言われた通りにする。

オレの身体能力なら音無を引っ張った方が確かに早い。

「あっ、後十分だよ弥羽君!!」

「分かってる!!」

 

走った結果オレたちは入学式に間に合った。

といっても音無は疲れたのか入学式で堂々と寝ていた。

その図太さだけは褒めてもいいと思う。

そして、入学式が終わると同時にそれぞれのクラスに移動していく。

オレはまだ眠ってる音無のもとに行き肩を揺する。

「……入学式終わったぞ」

「……はっ!?眠ってません!!」

「……安心しろ音無。全員お前が寝てたの知ってるから」

「にゃーーーー!!!!」

音無が落ち着いてからクラスのところに移動する。

 

駒王学園。

何年か前まで女子校だったが、共学化された高校。

偏差値が高いことや女子のレベルが高いことで有名な学校。

だけど、この学校を普通と言えるのか。

魔王の妹が二人もいるこの学校。

普通とは言えないんじゃないか?

後クラスの席順を見て音無が崩れた。

いや、よく考えれば分かるだろ?

『音無』と『真壁』。

出席番号も離れている二人が近くの席になるわけがない。

前々から思っているけど、何でオレの近くに来たがるんだ?

その理由を聞いても教えないの一点張りで。

自分の席についてもやることがなくて暇を持て余す。

中学の友達はいないし周りの人に話しかけようにも話しかけれない。

自慢じゃないが、オレは女子が苦手だ。

だから本当ならこの駒王学園じゃなくて別の高校に行くつもりだったが音無にお願い(脅迫)されてここにした。

「あー、お前ら全員揃ってるな。揃ってるよな?揃っていますよね?」

そんなことを考えていると先生が入ってきた。

歳は多分三十代でイケメンと呼ばれる顔をしているのに全身から出てる「面倒クセェ」オーラがそれを台無しにしている。

その姿に女子も若干引いている。

「とりあえず、今日は後一時間は教室から出れないから適当にしとけ」

……この人、なんで教師になったんだ?

「自己紹介?各自で済ませろ以上解散!!」

その言葉で女子は積極的に席を立つ。

オレも音無の場所に行こうとして……止めた。

音無は今男子に囲まれていて話せる雰囲気じゃない。

はぁ、とため息をつき横を見る。

このクラスの席順は変わっていてあ行までは出席番号順なんだけどそれ以降は完全にばらけている。

オレのいる位置は一番後ろの窓際。

はっきり言ってポカポカ陽気が眠気を誘ってくる。

不意に視線を感じた。

そこにいたのは二人の少女。

一人は白い髪の小さい女の子。

一見すると小学生みたいだけど制服を着てるから多分同い年なんだろう。

もう一人は茶髪の女の子。

綺麗と言うよりは可愛い系でここは音無と変わらない。

そして、この二人の共通点は『悪魔』であることだろう。

ファフナーの影響からかオレは悪魔などの人外の気配には敏感だ。

二人はオレを見ているだけで何もしてこない。

ただ純粋に見ていただけなんだろうなと片付ける。

この後、オレは陽気に負け眠ってしまった。

 

起きると教室には誰もいなかった。

携帯を開けるとそこには先に帰ってると音無からのメールが書いてあった。

仕方なく一人で帰ろうとして、不意に叫び声が聞こえた。

窓を見てみると三人の男子生徒が多数の女子に追われているのが見えた。

助ける……べきだよな?

オレはそう考えて窓から……飛び降りた。

ここで勘違いされるのだがオレが今いるのは屋上(・・)だ。

普通の人間ならここから落ちれば死ぬけど、オレは普通じゃない。

そのまま着地して男子生徒の方に走る。

 

近づいて初めて分かったが追いかけていた方も追いかけられてた方も上級生だった。

とりあえず、目の前で振り上げられた竹刀を止めるか。

オレは走って先輩たちの前に立ち白刃取りで竹刀を止める。

「……あれ?痛くない?」

「……オレたち助かったのか?」

そんな声が後ろから聞こえてくる。

「……あの、さすがに何があったかは知りませんけど竹刀で叩くのはやり過ぎだと思います」

「いや、それでも」

「……あとでオレがやっときますので先輩たちは練習に戻ってください」

「……分かったよろしくね下級生くん」

説得が通じたようで帰ってくれる人達。

後ろを向くとそこには、助けてもらった恩はどこやらこちらを睨んでくる人達がいた。

「……なんですか?」

「「「イケメンは死ね!!」」」

何か言いたそうだから聞くといきなりイケメンは死ね!!と言われた。

「……あの、オレイケメンじゃないですけど?」

「はぁ?お前のどこを見てイケメンじゃないと思うんだよ?」

「「どこからどう見てもイケメンだろ!!」」

「どうせ入学してすぐに告られたりしたんだろ!!」

「「リア充は爆発しろ!!」」

「……いや、告白されるどころか避けられてたんですけど」

そう言うと三人はさっきまでは何だったのかすぐに仲良くなった。

後名前は忘れたけど松田先輩と元浜先輩あと兵藤先輩と言うらしい。

「それでよ後輩くん。君、好きな異性はなんだね?」

「……好きな……異性?」

「ああ、もう女性の好きな場所だよ!!」

「……いや、特にないですけど」

そう言うと三人揃ってあり得ないとかそれでも男かと聞かれた。

すみません。オレにはまだ速かったんですね。

 

入学してしばらく経った。

オレは音無と行動するよりも先輩たちと行動する方が多くなっていた。

まぁ、音無も最近えっと、確かとうじょう?と遠見?だったっけ?と行動しているらしい。

「どうだよ真壁!!この覗き穴は」

「……いや、まず止める側のオレに堂々と宣戦布告してることに驚いてます」

最近この学校でオレはある意味有名になってしまった。

理由は……この先輩たちの覗きとかを止めていたりオレの存在が最近この先輩たちの抑止力になっているからだ。

「ふっ、真壁!!お前に俺たちが止められるか!」

「……先輩たち、今ならまだ生徒会室に連れて行くだけで済みますよ?」

「確かに……お前が入学してから俺たちは新しい扉を開いた。だが!!」

キリッとした顔で松田先輩は

「たまには生徒会長だけでなく、他の女子も見たい!!」

と言った。

この人、絶対こういうのがなかったらモテるよなと思う。

そして、この言葉にそうだ!!そうだ!!と他二人も賛同する。

「……どうしても、やるんですか?」

「真壁、男にはな、やらなきゃならないときがある!!」

「……それ絶対今じゃないですよね!!」

叫ぶと同時に先輩たちが襲ってくる。

また、これかと思う。

最近、オレは土曜日に学校に来て決闘をやっている。

始まりは音無が告白された時に「弥羽に勝てたらいいよ」と言ったことが始まりだった。

最初は数人だったから良かった。

でもそれからしばらく経つと噂が噂を呼び今では『オレに勝てたら好きな人にキスして貰える』という噂になってしまっていた。

そして、最近では女生徒も決闘に参加するようになってきているため一年生の中ではもはや一種の行事になっている。

数分後。

「……それじゃあ、生徒会室に行きましょうか」

「「「くそー!!」」」

オレの圧勝で終わった。

「なんで攻撃してこない奴に負けるんだ!!」

「これが、俺らと奴の差!!」

「これがモテる秘訣かよ!!」

「……いや、こんなことしなかったらタブンもてますよ?」

そんな気休めはいらねぇ〜!!と三人揃っていう。

 

生徒会室の目の前に来るとそこには仁王立ちしている男子生徒がいた。

名前は……忘れたけど先輩と言えば大体の人は大丈夫とオレは最近知った。

「……何時ものように変態三人組です」

「……そうか、悪いな真壁」

「……いいえ、こちらこそすみません」

良いってことよと言って先輩たちを連れ生徒会室に先輩が入って行った。

 

家に帰ると音無が頬を膨らませて待っていた。

そう言えば、ご飯作るの忘れてたっけ。

ごめんと謝ってから急いでご飯を作る。

昔は家事を分担してやっていたけど三年前から音無はオレに全ての家事を任せるようになってしまった。

音無の料理もたまには食べたくなるが。

音無の食器を持ちながら洗い場に向かっていると携帯に何件か着信があったことに気がつく。

着信履歴は全て兵藤先輩と映っていた。

またしょうもないことだろうなと思いながら掛け直す。

「どうしたんですか?先輩?」

「真壁、オレ彼女ができた」

「そうですか、おめでとうございます」

「……あれ?普通だな」

「……一応おめでたいことですけど。刺されないように気をつけてください(・・・・・・・・・・・・・・・・)兵藤先輩には一応今年の占いで女難の相ありと出ていたので」

「な、なんか怖いな」

「……後言うの忘れてましたけど恋人ができて日常が変わるとも出てましたね。占いですけど」

「……どういう意味だ?」

「……おそらく、彼女が出来てから薔薇色の日々を過ごすのでは?」

「そうか!!じゃあな!!」

電話を切って残っている洗い物を洗っていく。

チラシを広げて明日の特売品を探す。

すぐに見つけたけど、これお一人様一個までか……。

よし、音無も連れて行こう。

そうすれば二個だ。

オレは特売品のことを考えながら音無の部屋に向かう。

 

「うん。こうだと思ってたよ」

「……何を言ってるんだ?」

「ううん。こっちの話」

はぁと音無が溜息を吐く。

その音無の手にはお一人様一袋までのトイレットペーパーと一個までの卵が一個ずつある。

「……あっ、これも安い」

「私よりも弥羽君主夫っぽい」

そうなのだろうか?

そんなこと考えたこともなかった。

ただやってと言われたからやってるだけでそんな事は一度も考えれなかった。

そんなことを考えていると今度はタイムセールの放送がなる。

「……悪い行ってくる」

「行ってらっしゃい」

音無が変わらないねと小声で言ったのを確か聞いた。

 

学校の制服にアイロンがけをしてから朝ごはんと弁当を作り始めていると音無が起きた音がした。

音無はそのままリビングの扉を慌てるように開ける。

「弥羽君!!遅刻遅刻!!」

「……あっ、そうだな」

「はやく行かないと!!」

「……先に行っててくれ」

「はあい、じゃあまた学校でね!!」

慌ただしく学校に行った音無を見送り弁当を完成させる。

たまには、こういう日も悪く……。

駄目だ。

すぐにその考えをなくす。

オレは、オレはこの陽だまり(・・・・)にいちゃ駄目なんだ。

いずれ、誰もオレのことを、ファフナーのことも知らない場所に行く。

そう、決めたのに。

音無といると、ここに居たいと思ってしまう。

 

寝坊したことを職員室に報告してから教室に行く。

今はちょうど三時間目が終わった時間だ。

今の内に教室に入ろう。

教室の扉を開けると思ってた以上に人が居た。

オレの姿を見て遅刻したのかという顔をする男子。

オレは自分の机に行き鞄を置く。

 

四時間目が終わると廊下から誰かが走ってくる音が聞こえる。

「真壁!真壁はいるか!!」

「……どうしたんですか?先輩」

大声で呼ばれたからそこに行くと先輩は付いてきてくれと言う。

仕方なくついていく。

「真壁、俺の彼女、覚えてるよな?」

「……彼女、居たんじゃないんですか?」

すると先輩はオレの肩を掴んで確かに居たよな!!夢じゃないよな!!と揺すってくる。

「……先輩、肩痛いです」

「あっ、ああ、悪い」

その後も先輩から何個か情報をもらった。

そして、その情報を頭で整理しながら犯人を絞り込む。

間違いなく、堕天使だろうと推測を立てそして気づく。

兵藤先輩が、悪魔になっていることに。

「あっ!やべ元浜たちと飯食う約束してたんだった!じゃあな!!」

「……先輩」

「何だ?」

「……夜道には気をつけてください」

すると兵藤先輩は首をかしげた後ああと頷き何処かへ行ってしまった。

「……」

オレはその姿が消えるまでずっと見続けていた。

 

しばらく夜になると兵藤先輩を監視し続けていた。

堕天使からすれば兵藤先輩は殺しておいた方が良かったかもしれない人物。

なら、悪魔になった兵藤先輩を殺しに来るかもしれない。

ファフナーを使うことがないことを祈るが、おそらくそれは無理だろう。

そして、堕天使の気配を感じた。

「……やっぱりか」

オレは気配を感じた方向に移動する。

移動して見たのは血を流している兵藤先輩と光の槍を持つ堕天使の姿だった。

レールガンを喚び出して堕天使に向かって撃つ。

すると堕天使は反応できなかったのかその攻撃をまともに食らう。

「ぐっ!?何者だ!!」

堕天使はキョロキョロと見てやがて飛んでいたオレを見つける。

「……真壁!!」

兵藤先輩がオレの名前をバラす。

でも、別に良い。

今はこいつを殺す!!

ファフナーを装着する。

いつも通りの痛みと共にオレがファフナーでファフナーがオレだと思い込む。

「貴様!!まさかそれは!!」

「……うるさい!!」

ルガーランスを出し切りつける。

オレの持つファフナー……Mk.XI(マークエルフ)は陸上での近接格闘戦に特化したファフナーだ。

この距離は……オレの距離だ!!

「何故そのはぐれを庇う!!」

「……一応先輩ですから殺されると目覚めが悪いんで」

「そうか、ならば、死ね!!」

死ぬ?こいつが?オレを?殺す?

面白い冗談だな。

だから、お前ら人外は嫌いなんだ。

人を見下し、そのくせ利用する。

ああ、いっそ、こいつを……殺してやる!!

「恐怖で言葉も出ないか?」

うるさい!!

「くくく、いかにファフナーといえこれは防げまい」

黙れ、うるさい。

光の槍が腕に刺さる。

オレが傷ついたわけじゃ……違う!!オレが傷つけられた!!あんな奴に!!

そして、いたぶる様に殺すのか?

なら、お前が死ね!!

「そこまでよ!!」

視界の隅に紅色が映る。

「ちぃ、グレモリーか!!」

堕天使が逃げようとするがー。

ー逃すと、思ってるのか?

ルガーランスを左手に持ち右手でレールガンの照準を合わせる。

悪魔はオレのすることを理解したのか止めようとする。

だけど、遅い!!

ルガーランスとレールガンを同時に撃つ。

その攻撃は撤退しようとしていた堕天使の体に穴を開けるが逃してしまう。

追おうとすると悪魔の隣にファフナーがいつの間にいた。

赤紫色をした翼を持つファフナー。

確か、名前は。

「……MK.Ⅶ(マークジーベン)

音声を流さないようにしているから声は聞こえていない。

敵対するとしてもマークジーベンは厄介だ。

見た所遠距離に特化している。

だが、レールガンを撃てばいけるか?

「……リアス・グレモリー……先輩?」

「……先輩!?」

先輩の意識がなくてつい驚いてしまった。

仕方なくオレは先輩を置いてマークエルフの性能を活かしてこの場を離脱した。

離脱しながらさっきまでのどす黒い衝動を掻き消すように何も考えないように走り続けた。

 

その次の日の放課後。

オレは案の定白い髪の女の子と茶髪の女の子に連れられ旧校舎に向かっていた。

「……部長、連れてきました」

白い髪の女の子がそう言って扉を開ける。

そこには魔法陣などが多数書かれた部室があった。

さっきこっそり見た部活の名前は確かオカルト研究部。

「……存在自体がオカルトの悪魔がオカルト研究部って」

「それは……言わないであげて」

茶髪の女の子が苦笑気味にオレの質問に答えてくれた。

近くにあったソファーに座って暇を持て余す。

しばらくするとリアス・グレモリー先輩ーで合ってるはずーがシャワーを浴び始めた。

携帯を取り出して音無に帰りが遅れることを連絡する。

「えっと、真壁くんで良いんだよね?」

「……えっ、うんそうだけど」

「同じクラスだけど名前覚えてない?」

「……悪い、覚えてない」

そう言うとありゃ?と首をかしげる。

有名……なのか?

そんな事を考えているとノックの音と誰かが入ってくる音が聞こえた。

兵藤先輩が白い髪の女の子ー搭城小猫という名前らしいーと茶髪の女の子ー遠見真矢という名前らしいーの名前を言い当てた。

「……先輩、有名なんですか?」

「有名も何も!!駒王学園一年の三大マスコットだぜ!!知らない奴なんて……まさか?」

その言葉で遠見と搭城が首を縦に降る。

はぁ!?と先輩が驚いた声を出す。

すると、シャワーの音が止まりこちらにぐ、ぐ、グレタリー先輩がこっちに来る。

それと同時に、兵藤先輩が鼻血を出した。

 

しばらく話を聞き流していると話題がオレのことになった。

「さて、真壁弥羽君。貴方のあの力は何?」

「……何って、ファフナーですけど」

「やっぱり、君も持ってたんだ」

「あの部長、ファフナーって?」

「イッセーはファフナーについて知らなかったわね。良い?イッセー。ファフナーというのは人間が生み出した神器(セイクリッド・ギア)の贋作でその力は下手をすれば三代勢力のバランスを崩すと言われてるわ」

「ヘェ〜、ってファフナーって要は最強の武器じゃあ」

その言葉についオレは反応してしまった。

「……ファフナーは、先輩の思っているようなものじゃありませんよ」

その言葉に兵藤先輩だけでなくこの場にいる全ての人たちが首をかしげる。

「……それに……やっぱり良いです。あの、オレもう帰って良いですか?そろそろ帰らないと行けないので」

そう言って扉のところに行こうとすると男の先輩が通さないようにしてきた。

「ごめんなさい。今の貴方は私たちにとって敵なのか味方なのか分からないの。せめてそれだけでもはっきりさせてちょうだい」

その言葉で兵藤先輩以外の人が戦闘態勢に入る。

「……さっきに謝っときます。ごめんなさい」

「……え?」

兵藤先輩が、間抜けな声を出すと同時にオレは走る。

途中で先輩の剣がオレに向かってくる。

それを白刃取りしてから後ろに投げる。

先輩が驚いた顔をするけどそのまま走る……と見せかけて上に跳ぶ。

その行動に一瞬止まる他の人たち。

それで、良い!!

跳んだ先にいるのは搭城。

搭城の腕を持ち上げ首に手刀を当てる。

「……今のファフナーを使ってたら全員、死んでましたよ?」

その言葉で立ち尽くしている人たちの顔が強張る。

搭城を降ろしてから扉の方に再び歩き始める。

「……オレは、悪魔が嫌いです」

その言葉に遠見と兵藤先輩の身体が強張る。

「……悪魔だけじゃなく、堕天使も、天使も神話勢力も……嫌いです。でも、オレは出来るなら戦いたくないと……思います」

その言葉で遠見と兵藤先輩の緊張が解かれる。

「……信用できないなら、監視でも付けてください。オレは、今貴方たちと戦う気は……ありません」




次回予告
「……一応監視役ですから」
「災難だね弥羽君」
「弥羽君、これどういうこと?」
「先輩、良いんですか?」
「クロッシング、スタート」
次回『監視〜いそうろう〜』
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