蒼穹のハイスクールD×D   作:獣耳が大好きな新月

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ザルヴァートルモデル

side弥羽

目の前にいるマークフュンフに向かってオレは突っ込む。

ルガーランスをイージスに突き立てたその時、マークフュンフが引いた。

それと同時にワームスフィアがマークフュンフを包む。

『……!冥界の方にもうすぐアルタイルが来る!』

「本当か?乙姫!」

『うん。でも、弥羽たちじゃあ冥界に……』

『行く方法ならあります』

クロッシングでシュメリアがオレに伝えてくる。

「その方法は?」

『私たちが開発したとある物をお二人が同化すれば次元の狭間を超えて冥界に行けるはずです』

「そうなのか!?」

あの列車以外で冥界に行ける方法がある。

それだけでも、オレ達にとっては僥倖だ。

『早速準備をしてくれ。準備が出来次第、冥界に行く』

『分かった』

オレはそれを聞き安心した。

まだ、希望はある。

必ず開く。

全ての種族との共存の道を。

 

それからオレたちは少しずつ休みながらも作業を続けた。

もう、作業はほとんど終わり何事もなければすぐにでも出せる。

ディオドラとのレーディングゲームまで、残り五日のことだ。

そして、レーディングゲームまで、残り四日。

恐れていたことが起きた。

あの時倒したファフナーのミールが独自の進化をしそれぞれ憎しみの個体を作り出した。

昨日ようやく一体倒したが倒せなかったディミネーターが完成した冥界への通行手段ECDを狙ってやってきた。

 

「うぉぉぉ!!」

構えたルガーランスがシールドで阻まれる。

やっぱり、駄目か!!

蒼士たちも苦戦をしている。

オレたちが勝手に呼んでいるフェストゥムは適合者の憎しみで作られているようなものだ。

あのファフナーが憎しみを選んだのならオレはこいつらを倒す!!

ディミネーターを蒼士とともに食い止めているとクロッシングで和泉がもう一体現れたことを告げる。

「くそっ!!」

「行け蒼士!!ここはオレがやる!!」

「頼むどころか命令形か……援軍が来るまで凌げ!!」

蒼士の呆れたような声を聞く。

「ここまで命が残った。必ず開くさ、希望への道を!」

蒼士が行ったことを確認してこいつと戦う。

憎しみだけが、お前の存在か!!

ルガーランスを同化してもシールドを抜けない。

止まっているとディミネーターが別の顔をってあの顔は!昨日倒したロードランナー!!

炎が辺りを包む。

結界がなかったら今頃消えてたぞこの町。

ディミネーターがプラズマを溜める。

オレもルガーランスの刀身を開き準備する。

あのプラズマは……避けられない!!

そして、お互いのプラズマがぶつかり合い拮抗したのは……一瞬だった。

オレの放ったプラズマがディミネーターの放ったプラズマに負けオレは右腕を持っていかれる。

その痛みが直接オレにフィードバックする。

それと同時に右腕を治す。

そして、ディミネーターに突っ込もうとして何かが体を走りオレの右腕が結晶に包まれ……砕け散った。

「がぁぁぁぁぁ!!」

痛みで数秒怯んでしまう。

その瞬間をディミネーターが見逃すはずはなくオレは空から地上に落とされてしまう。

 

side蒼士

弥羽の同化現象の痛みがこっちにも来た。

これは、まずい!!

「止めるんだ!弥羽!!……っ!?」

痛みを感じて先ほどまで戦っていたフローターから距離を取る。

ちらっと腕を見るとそこから結晶が生えていた。

「……同化現象。……ついに、僕もか……」

このままでは、まずい!!

香澄たちもこれまでの連戦で同化現象が進んでる。

これ以上は……。

その時、フローターが上に現れた何かの中に消えていく。

……まさか、光で同化しているのか?

フローターのコアが同化されるのを見て僕は、弥羽の方に視線を向ける。

 

side弥羽

右腕が消えても戦い続ける。

こいつは、ここで倒さないとダメだ!!

何度目かは分からない突撃をする。

シールドが現れるが何回も攻撃を受けたせいでシールドが消える。

そのままルガーランスがディミネーターに刺さるとディミネーターはオレを同化しようと手で包んでくる。

だけど、この同化は……。

「消すことしか知らないんだな。お前!!」

ルガーランスの刀身が開く。

「お前は、オレだ!オレはお前だ!!」

ルガーランスから溢れ出る光がディミネーターに降り注ぐと結晶がディミネーターを包む。

そのままディミネーターとオレは下に落ちていく。

下に落ちていき地面に当たる。

さっきよりも、コアの存在が感じれる!!

「うぉぉぉ!!」

マークザインとディミネーターを翡翠色の結晶が包む。

そして、それが砕け散るとルガーランスに刺さっているのはディミネーターのコア。

これだ!これさえ破壊すれば!!

そう思ったとき身体が焼けていく感覚がした。

いや、実際にここの周辺が焼けている。

コアから発している熱が周囲のものを燃やしてるんだ!!

『よせ、止めろ弥羽』

蒼士の声がクロッシングを通して聞こえてくる。

蒼士の方を見ると同時にオレは……爆発に飲み込まれた。

『弥羽!!』

意識が亡くなる直前に蒼士の声が聞こえた気がした。

 

side紫亜

あの戦闘は今までの戦闘で一番激しかった。

死者は0人。

だけど弥羽くんは同化現象の治療などのため隔離されることになった。

それと同時に弥羽くんの近くにいた一人の少女。

彼女の名前は皆城乙姫。

弥羽くんのファフナーのミールが人の姿を取ったもの…爆発にらしい。

その乙姫ちゃんによれば今の弥羽くんは危険とのことだ。

私は……また、何も出来ないの?

私はただ歌って対象に何かを与えることしかできないの?

乙姫ちゃんにそれを言ったらそれが紫亜の祝福だよと言われた。

そして、もう一つ、ECDの大きさが予定よりも大きくなり冥界に行けるメンバーが増えたことというメリットと果たしてザインとニヒト、ううん。弥羽くんと蒼士くんが同化できるのかというデメリットができてしまった。

今の所、弥羽くんが三日後までに目を覚まさなければ置いていくという結論になっている。

私的にはそれでいいと思っている。

 

二日が経った。

弥羽くんの隔離が終わり今は普通にこれる。

ただ、弥羽くんはカプセルの中で眠り続けているけど。

そして、冥界に行く前日になった。




僕は選んだ。
存在と無の調和を。
オレは選んだ。
世界を祝福することを。
次回『祝福』
新たな希望が新たな戦いと共にやってくる時僕らの最後の時間が始まった。
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