蒼穹のハイスクールD×D   作:獣耳が大好きな新月

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アルタイル

side浩一

グレモリー眷属たちのレーディングゲームが始まった。

会長たちもこの試合を見ようと既に観客席に来ている。

弥羽たちが来れないのは残念だけどな。

正直に言ってオレはグレモリー先輩たちに勝って欲しいと思っている。

あのディオドラとかいう悪魔、なんか臭うんだよな。

そんなことを考えているとレーディングゲームが始まる。

それと同時にこの周囲の気配が増えていく。

なんだ!?

オレのところにもその魔法陣は現れる。

この模様は……旧魔王派!

禍の団か!てことはディオドラは禍の団の一員!!

ラインバレルを召喚してすぐに刀を取り出す。

こいつらの強さは大体分かってる。

中級から良くて上級の腕だ。

そう思っていたが、

「はぁ!?なんだこれ!?」

そいつらなら余裕で切れるように調整していたが刃が魔法陣に弾かれる。

こいつら、不自然に強い!!

俺がこいつらに手間取っていると空から何かが現れた。

あれは……ファフナー!?

でもあんなファフナーは見たことないってことは殲滅派かよ!

なんでこのタイミングで殲滅派が!!

そう考えると同時に攻撃してきた奴らを切る。

「フィールド固定後カウンターナノマシン起動。目標の行動に対し6・7・2・3・5・8ごとにリアルタイムで転送」

目が赤くなる。それと同時にラインバレルが俺の思い通りに動く。

「行くぞ!ラインバレル!」

悪魔の攻撃を転送することで避ける。

近くにいる悪魔を転送すると同時に切る。

これを繰り返していくだけだ。

でも、結構効果的だったみたいだな。

そう思っていたら周りから叫び声が聞こえてきた。

そっちの方を見ると仲間同士で戦っていた。

何やってんだよ!?裏切り?……いや、違う!

目の前で他の人が金色の化け物に取り憑かれる。

それと同時に胸部から金色の結晶が出てくる。

なんだあれ!?

そう思いながら魔法を切る。

その時、レーディングゲームのところから龍の波動がってまさか!?

「おいおい、暴走した赤龍帝って、バッドな展開じゃないか」

おそらくイッセーが暴走し始めたんだろ。

そして、金色の化け物もそれに気づいたらしくイッセーの方に行く。

それをイッセーはまるでドラゴンのように噛み砕いていく。

あいつ、悪魔だよな?暴走してるからってさまになってないか?

上空にいたファフナーの背中がこちらに向く。

嫌な予感がプンプンする。

咄嗟に周りの奴らを全員転送するとさっきまでいた場所を赤い光が通り過ぎていった。

そこにあったはずの地面を消しとばしながら。

「ちっ、動ける奴は早く逃げろ!あいつは俺が抑える!」

そう言うと共にあいつの後ろに転送する。

あんな攻撃、連発できねぇだろ!

だが、ラインバレルの刀は防がれた。

目の前の赤い壁により。

「はぁぁぁぁぁ!!」

一度話してからもう一度勢いをつけて叩かつけてもびくともしねぇ!

すると壁の横についている丸いところから黒い何かがあらわれる。

そして、それは俺にって……やべぇ!!

咄嗟に転送を何回もして避ける。

そして、その先にはビームがって

「がぁぁぁぁぁ!!」

ビームがラインバレルを貫く。

滅茶苦茶いてぇ!

ラインバレルの特異な回復力があまり作用してない!?

いつもより装甲の回復速度が遅すぎる。まさか!?あのファフナーの能力か!?

そして金色の化け物が一つに集まっていき形を整えていく。

なんだよ、あの大きさは!?

まるで大きな虫のような姿。でも、そいつから感じる力は凄まじい。

この小さいのは無視して無理をしてでもあいつを止めるか?いや、駄目だ。

どれだけ考えても纏まらないから思考を一度止める。

そして、目の前にいる奴を倒す!!

俺が駆け出すと同時に奴が上に何かを放出する。

それは金色の奴が固まったものだ。

あんなの……何に使うんだ?

そう思っていると上に放出された奴らは空を何かで覆い金色の何かを下に落としていく。

そして、それと同時に地面が金色の何かに侵食されていく。

そこにいた悪魔は目が死にこちらに魔力を放ってくる。

くそ、さっきの奴と同じかよ!!

 

side真矢

兵藤先輩が暴走すると同時に現れた金色の化け物はシャルバという旧魔王派の悪魔を同化した。

何が起こってるの?

そう思いながら近づいてくるのを撃っていく。

暴走している兵藤先輩も無差別にだけど戦っている。

銃口を向けて撃ち抜く。

すると化け物は黒い何かを出してから消えていく。

これは、ワームスフィア?ファフナーに同化されたの?

そうしていると小猫ちゃんが私に向かって気を込めた拳をぶつけようとしてくる。

「小猫ちゃん同化されたの……!?」

見ると小猫ちゃんの顔が苦しそうになっていて胸のところには金色の結晶が現れていた。

「……撃ってください」

「えっ?」

「……速く、撃ってください!仲間を傷つけるくらいなら、撃たれた方がマシです!」

まだ、思考は侵食されていない。ならあの結晶を取り外せば!

ナイフを出して小猫ちゃんの胸につきたてる。

小猫ちゃんの苦痛の声が聞こえるけど気にせずやる。

どれぐらい、そうしていただろうか?

結晶は取れずそれどころか小猫ちゃんの身体を治してく。

私は泣き出しそうになるのを堪えながらドラゴントゥースを持つ。

小猫ちゃんが私に向かって微笑む。

銃口が何故か震えて照準が定まらない。

「うっ、うぅぅぅ」

そして、引き金に指を掛けて引こうとした時

「えっ?クロッシング?」

 

side out

次元の狭間への入り口が開きその場にいる者全員がそこに注目した。

それは覆っていた何かより高い場所に現れる。

それを一言で表すなら、ロケット。

その両翼にあるコンテナが不意に投下される。

そのうちの一つのコンテナが壊れ中から白いファフナーーマークザインとルガーランスが投下される。

マークザインはルガーランスを掴むと同化し、そのまま何かとともに複数の金色の化け物を消していく。

それと同時にアザゼルたちのところに連絡がいく。

『ファフナー部隊戦闘に参加す』

それがアザゼルたちに送られてきたメッセージだった。

 

side弥羽

着地すると同時にルガーランスを地面に刺して急停止する。

ファフナーの表面が熱いけど、これくらいなら大丈夫だ。

上で多数の雷とワームスフィアが見える。

ー予想通り敵地のど真ん中だ。平和な夢は見られたか?弥羽。

ーよく寝た。いい夢だった。多分。

クロッシングで蒼士と会話する。

それと同時にフェストゥムは怯えたような様子を見せる。

近くにいるマークジーベン(遠見)の方を見ると搭城が同化現象で操られていた。

マークザインの手に持つルガーランスを搭城にむける。

そこから出た金色の光が搭城に降り注ぎその身体を翡翠色の結晶が包み砕けると中から無傷の状態の搭城が現れる。

それと同時に地面からフェストゥムが現れる。

その全てをすぐに同化して食う。

「何で、弥羽くん」

「ここにアルタイルが来るってミールが教えてくれた。開くよ共存への道を」

遠見に微笑みながら言う。

「それが多分。オレの命がここにある理由だから」

そして、そのままオレは遠見たちのところから上に飛ぶ。

この金色の光を消さないと同化現象を消しても無駄だ!

開いたルガーランスの刀身から金色の光が現れる。

左手を前にして敵フィールドに接触する。

「帰りな、お前たちのいるべき無へ」

上のフェストゥムを同化して無に帰す。

それと同時にEDCの残ったコンテナが全て投下される。

オレはそれを見て中心地点に行く。

ーニヒトでは下にいる味方ごとやりかねない。下は任せるぞ弥羽!

ーやってみる!

中心地点に着くと同時にルガーランスを頭上に掲げる。

再びルガーランスから金色の光が現れる。

そして、マークザインを中心にここら一帯を覆うほどの翡翠色の結晶が現れて同化された人たちを取り込んでいく。

そして、そこにいる存在を感じる。

周辺の結晶が砕け散る。

「半分は……もう、居ないのか!」

マークザインを空に向けて飛ばす。

それと同時に空の敵をある程度片付けていた蒼士の方に行き蒼士を取り込もうとしていたフェストゥムを同化する。

「……そこに居るな、弥羽」

「ああ、まだオレはここにいる」

「雑魚を殺るのは終わりだ。あいつらを殺る僕らとは違ったミールとザルヴァートルモデルだ」

「そいつらは、憎しみに囚われているのか?」

「恐らくそうだ」

「なら、止めないとな」

言葉を止めて二人でザルヴァートルモデルの方に行く。

「敵の情報を更新。ザルヴァートルモデル、マークレゾンと確認そっちにもデータを送る」

蒼士から送られてきたデータを見る。

マークフュンフ野中に隠されていたザルヴァートルモデル。

その性能はマークザインとマークニヒトを超えている。

そして、マークレゾンに攻撃しようとした時に後ろから誰かに組みつかれた。

このファフナーは!?あの時の!?

そう思った時、オレの目の前に男の子が現れた。

この子が、あのフェストゥムのミールなのか?

「お前とミールの調和を消してやる」

そう言うと同時に男の子はオレの右腕に触れる。

そして、ファフナーの自爆でオレは落ちていった。

 

side蒼士

「弥羽!!」

『行っては駄目!!』

「くっ、そうだな」

僕はマークニヒトを使いそのままマークレゾンに攻撃を仕掛ける。

だが、そのどれも防がれてしまう。

くそ、一人では破壊できないのか!?

そう思うと同時に僕に向けてワームスフィアが放たれた。

 

side弥羽

体中から赤い結晶が現れオレの身体を蝕んでく。

「さぁ、僕のものになれ!!」

その声と同時に複数の手がオレの右手に重なった。

『みんながあなたを助けてくれてる』

乙姫の声が聞こえる。

『その子を拒んで、弥羽』

「うっ、うぁぁぁ!!」

赤い結晶が砕け散りオレはそのまま空へと上がっていくとそこにはマークレゾンを掴みながら上に行くマークニヒトがいた。

「蒼士!!」

「上空へ行く!ここでは周囲が消し飛ぶ!!」

マークニヒトの後ろを全速で追いかける。

そして、離れると同時にマークザインが前に出る。

そして、そのままルガーランスをマークレゾンにぶつける。

それで吹き飛ばされるレゾン。

距離が開くと同時にルガーランスからプラズマを放ち蒼士も少し遅れてワームスフィアを放つがそれは全て壁に阻まれる。

「一人づつではシールドを破壊できない!!」

「タイミングを合わせる!!」

ワームスフィアを複数個放ってくるがそれを全てかわして蒼士のタイミングに合わせてプラズマを放つ。

すると突破はできなかったが歪みを生むことに成功した!

そして、マークレゾンは再びオレたちにワームスフィアを放つ。

オレは全て回避できたが蒼士は右腕を捻じ切られてしまう。

助けたいけど、今は!!

ルガーランスを歪みに刺す。

蒼士もオレの近くまで来てアンカーを歪みに刺していく。

そして蒼士は残った左手をオレの肩に乗せ同化する。

「今だ弥羽!!その怪物を消し去れぇ!!」

「うぉぉぉ!!」

放たれたのは巨大フェストゥムを葬った特大のプラズマ。

それはレゾンのイージスを撃ち抜きそのままレゾンを後退させた。

だけど、俺に向かってレゾンはワームスフィアを放ってくる。

それと同時に蒼士がオレをかばってそのまま当たってしまう。

「蒼士!!」

急いでレゾンの方に意識を戻すともう再生が終わっていた。

 

side蒼士

そのまま落ちながら僕はマークニヒトを再生させる。

同じザルヴァートルモデルだからあいつの能力も効きにくいだろうとは思っていたが本当にそうだとはな。

『蒼士、香澄たちがやられたわ。このままヴェイグランドを止めに行って』

「分かった」

ヴェイグランドのもとに急行する。

その途中で今までのことが頭をよぎる。

「今更だが心地良いものだな仲間と共に戦えるというのは」

香澄たちを潰そうとしていたヴェイグランドを無理矢理前に押す。

その時ー。

 

side弥羽

何回か忘れた衝突をレゾンとする。

「お前、来栖だろ!!何でこんなことする!!」

「来栖って……誰さ!!」

マークレゾンの適合者の来栖に話しかけながらオレは闘う。

その時、空から圧倒的な存在感を放っている何かが来た。

「アルタイル。来てくれたのか!さぁ、僕たちの憎しみを同化しろ」

だが、アルタイルは来栖のもとに行かずオレのところに来る。

「悪いな。少し待っててくれ。それからいっぱい話をしよう」

アルタイルはオレの言葉が分かったのかオレの中に入ってくる。

「……そうか、君か。君のせいで!」

レゾンのルガーランスとザインのルガーランスがぶつかり合いそして、お互いの腹部に刺さった。

そして、お互いが刀身を掴む。

こいつは、来栖だ。なら、オレがやることは来栖を殺すことじゃない。

来栖を取り戻すことだ。

オレはルガーランスを掴んでいた手を離す。

「終わりだよ!!」

そして、離した手でレゾンの腕を掴む。

「オレは……お前を信じる。来栖。お前の心はどこにある?」

それと同時に結晶がザインとレゾンを包む。

 

side蒼士

レゾンのミールであるヴェイグランドを押し倒し右手に意識を集中させる。

これが、僕の最後の祝福だ!!

「感じるか!憎しみに囚われたコアよ!!それが痛みだ!僕がお前に与える祝福だ!!」

その言葉と同時にミールを砕く。

それを確認すると同時に僕は膝をつく。

『ありがとう蒼士。貴方のお陰で私も祝福を与えれる』

『そうか、なら返そうか僕らの命を』

僕の身体を結晶が包む。

いや、僕だけじゃないな。

全てのファフナーが決勝に包まれている。

 

side弥羽

「ここは?」

『存在と無の狭間だ』

目の前に蒼士の影が見えた。

『今、ここに居るのは僕とお前だけだ弥羽』

「何で、オレだけなんだ?」

『最後の時間はお前と話をしたくてな』

そうだなと呟きながら蒼士の近くに行く。

『思えば、遠くに来たな』

「そうだな。最初は蒼士を探してたのに気づいたらミールと他種族の共存への道を開こうとしている」

そうオレが言うと蒼士はそうだなと言い下の方に行く。

「待て蒼士!オレも……」

『お前にはまだやるべきことがあるだろ?』

そう言って蒼士はオレの後ろを指差した。

そこには体育座りで待っている裸の少女がいた。

『彼女と……会話をしてやれ』

「蒼士」

『お互いの祝福の果てで会おう』

「ああ、必ず」

そして、蒼士が消えていった暗い闇の中でオレは少女に向かい合う。

「君の名前は?」

『……アルタイル』

その言葉にオレは苦笑する。

「それはオレたちが勝手に付けた名前だ。君の名前は何?」

『……持ってない』

「……そっか、じゃあオレが君に名前をつけてあげるよ」

そう言うと少女は瞳をキラキラとさせた。

「……うん。決めた君の名前は祈だ」

『……祈?それが私の名前?』

「ああ」

そう言うとアルタイルー祈は嬉しそうに頬を緩めてどうするの?とオレに聞いてきた。

「そうだな。じゃあ、オレと話をしようか」

『分かった』

その言葉と共にオレは現実に戻った。

 

オレはマークレゾンを連れてマークニヒトの元に行く。

それに呼応するように結晶化したファフナーから出てる光がついてくる。

そして、オレはルガーランスを空に掲げて光を出す。

するとついてきていた光はその光に集まり俺たちの周りに結晶の塔を作り始める。

空高く浮いているオレのところにまだ結晶は来ていない。

「……乙姫。ごめんな」

そう言うと同時に自分の中から乙姫を追い出すイメージをする。

「えっ!?弥羽!」

「必ず会いに行く!だから、音無たちとともに待っててくれ」

「うん。待ってる」

そう言って乙姫の体を作っている結晶を下に落とす。

すると音無たちが走ってきた。

「音無、お前の気持ちに応えられなくて……ごめんな?オレは前に乙姫にも言ったけどお前たちのことを」

結晶がザインの身体を覆い尽くす。

「愛してー」

そして、そのまま塔は固定され結晶化していたファフナーの全ては元の状態に戻っていた。




打ち切りみたいですが次回で最終話です。
次回『蒼穹』
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