[ミッションログ 13日目]
今日は1日がかりで残りのA棟の私室から使えそうなものをかき集めた。主に艦娘が溜め込んでいたおやつ等の軽食やギンバイ用に取って置いた食料、それからこの孤独を紛らわすための物やサバイバルに使えそうな物だ。
・スナック菓子10袋 ・キャンディ4袋 ・ガム8個 ・ジュース15本
・煙草4箱 ・トランプ1セット
・MP3プレイヤー ・ポータブルDVDプレイヤー ・DVD82枚
・サバイバルナイフ1本 ・コミック38冊 ・文庫本48冊 ・ハードカバー18冊
・ウイスキー2瓶 ・種10袋 ・釣り道具1セット
最大の収穫はDVDプレイヤーと大量の映画である。これは黒潮の部屋からもって来た。
娯楽の乏しいこの基地での暇潰しのため、彼女は「これでビジネスをやろう」と画策した。孤島の小さな海軍基地でレンタルビデオ屋を開業しようとしたのだ。DVDの収納ケースを買い、遠征や内地へ帰るたびにコツコツと買い集めたDVDを入れて自室のロッカーに鍵をかけて保管し、見たい人にこっそり貸し出しては利益を得ていた。
やがて提督にこの事がバレで大目玉を食らったものの、彼女の映画ライブラリは艦隊公認となり、他の艦娘も協力して彼女に投資して本数を増やし、基地の数少ない娯楽として重宝されていた。
撤退にあたって黒潮はこのライブラリを手放したが、それは今、見事に私の手元に残っている。ありがたく使わせてもらおう。この娯楽は最高の収穫だ。
他に加賀の部屋から複数の参考書も手に入れた。
驚くべき事だが、加賀は赤城と共謀して「基地菜園」をやるつもり満々だったらしい。彼女らの大食ぶりは昔から筋金入りだった。それ故に食堂では間宮から直々に「これ以上食うな」と食事制限をかけられていたほどだ。
それでも隠れ食いに限界があったのか、彼女たちは計画として森の中に菜園を作り、こっそり食うつもりでいたらしい。そこで、彼女らは家庭菜園の参考書を買い、さらに種まで(!)用意していた。
私にとっては最高の吉報である。自給自足について活路が見出せてきた。つまり島の中で農作物を作れるのだ。これは生存の大きな糧になるだろう。
種の種類は追々確認するとしよう。
サバイバルナイフはあきつ丸の所有品だ。陸軍所属のため、我々とは常々どこかズレてるなと思う場面は多々あったが、彼女のこういう私物センスの良さは素直に褒め称えるべきだろう。何にせよサバイバルに役立つ装備である。削ってよし刺してよし武器によし道具によし俺によしお前によし皆によしの万能装備だ。詳しくはランボーを見ろ。
釣り道具セットは曙の自室から調達してきた。かつて遠方へ行った際に、秋刀魚を釣りたくて釣り道具セットを購入してきた彼女は最初こそバカにされていたが、しだいにその釣果が小さな魚から、アジ、サンマ、そして最終的にマグロへと変化するに連れて誰もが彼女のことをリスペクトしたのは記憶に新しい。
もっとも、本人は少ししてから釣りに飽きて釣りセットをしまってしまったが、捨てなかったのは私にとっては都合が良かった。とりあえずこれで魚に関しては目処がついた。
そして酒を隠し持っていたのは陸奥だった。
彼女に関しては感謝の念を捨てきれない。酒を隠し持つという女がこの鎮守府にまだいたと言うのは奇跡に近い。もう二度と砲塔爆発ネタでからかうのは止めよう。
これだけでも大収穫だが、これはあくまで1階の部屋からすべて書き集めた代物である。まだ2階が残っているが、これは後回しにして住処へと戻ろう。
しかし酒飲みが全然居ないこの寂しさ、サバイバルより断然キツいな。
気を取り直して、長門の部屋から出てきたMP3プレイヤーの中身を聞くとするか。
[ミッションログ 13日目(2)]
全部アニソンじゃないか。正気か長門。