文字通り、世界が一変した。
そこは、白い雪原と凍る湖畔。そして、水平に太陽が回る世界。
こんな、世界を丸ごと造り出したかのような圧倒的な奇跡。さすがの十六夜も驚きが隠せていない。
「ふむ、この世界を出したからにはもう一度名乗り直すかの。私は白き夜の魔王、太陽と白夜の星霊・白夜王じゃ。もう一度問うぞ?おんしらが望むのは挑戦か?それとも決闘か」
白夜叉は魔王という名に恥じない、存在感を放っていた。ちなみに真からは何とか抜け出せた。
十六夜達はその存在感、世界の変化から力の差を感じ、悔しいと思いながらも自分らはこの白夜叉には勝てないであろうことを悟った。
「悔しいが、俺たちではあんたに敵わねぇ。」
「挑戦を選ぶ、そうゆうことかの?」
「ああ」
白夜叉は満足げにうなずいた後、真のほうを向きどうするかと訊ねようとして固まった。
真は魔王たる力の一端を示した白夜叉を前に、あろうことか熟睡していた。うらやましくなるほどの幸せな寝顔、その様子にそこにいた全員が唖然とした。
「な、な、な、何をしてらっしゃるのですかーーーーーーーーー!!!!」
黒ウサギが思いっきりハリセンでぶったいた。だが、起きない。それどころか微動だにしない。
その様子に、もう、こいつはこのままでいいかと思い、無視をして話を進めた。
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その後、白夜叉がグリフォンの試練を与え。春日部が挑み、危なげなところもありながらも無事クリアした。
現在、白夜叉から報酬としてギフトカードという便利なカードが渡され各自が自身の恩恵について、確認を行っていた。
「そういえば」
と、ここで十六夜は世界の果てでのことを思い出した。
「真のギフトって結局何なんだ?」
軽く予想はしてはいるが、答え合わせをしたい。なので、真を叩き起こすことにした。
「えい」
結構本気のデコピン、相変わらず真は微動だにしない。
「わーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
耳元で大声を出してみる。微動だにしない。
「これなら.....いや、さすがにないかな?」
試しに、黒く塗りつぶした紙を真の頭の下に入れた見た。すると、体が震え始め、汗がだらだらと噴き出してきた。しばらくすると体の動きがピタッと止まり、目を開いた。そして、おびえたような顔で
「悪い夢を見た」
とつぶやくと
「創造『忘却』自身に付加、指定の期間の記憶を消去」
自身のギフトを使い、記憶を消した。
その、様子をすべて見ていた十六夜は
「なんか、ごめん」
呆然としながら、そう呟いた。
次もいつになるかわかりませんが、楽しみに待っていただけたら幸いです。