応援は時に武器となる   作:ゆっくり遊右京

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男子中学生の最後の夏が今、始まろうとしている


プロローグ

『0ー11』。得点版にそう表示されていた。「また、負けか…」ポツリと思わず呟いてしまった。これで何度目だろう。ストレート負けは。相手に握手をしに行こうとしたが、出来なかった。相手はもう自分の顧問の先生のところに報告して褒めてもらっていたからだった。正直、泣きそうになった。中二にもなった男が泣くとかどうかしてるとか思うかもしれないけど、その時はほんと、涙が出そうだった。僕は顧問の先生のところに行き、3セット全ての得点結果、相手のラケットのラバーはどうだったか、敗因は何だったのか、すべて言った。

先生「…またその言い訳か。」「すいません…」「この後のことどうしてくれんねん。勝ち目ないやんか」「…」「もういい、降りろ。レギュラー。お前いらんわ」と言って先生は去っていった。…………あれから一年がたった。受験とかいう訳の分からない壁にぶち当たっている最中だ。(ゴスッ)…リアルに壁にぶち当たっている。「はぁ、夏休みを楽しみたいってのにこの卓球部は馬鹿みたいに練習させやがって…」とかブツブツ呟いているうちに校門前に着いた。え?友達?居るわけ…「おせーぞ、トサカ。」こいつは友達じゃない。

トサカというのは僕の髪の毛が天パなので鶏のトサカみたいになっていることからあだ名で呼ばれている。まぁ、そんなあだ名なんていらんけど。コイツはヒビトだ。卓球部で、キャプテンを務めている。ヘラヘラしている割に上手いから腹が立つ。「遅くないだろ。ちゃんと10分前に着いているんだから」ヒビトはいつも早く来すぎているそんなに暇なんだろうか…「うるせ、顧問がお前を呼んでいるんだよ」「え…なんでまた……」「いいから行ってこいよ」どうせ体育館の鍵を取りに行きたくないからってあんな事言ったに違いない。(コンコン)「失礼します。」「お、来たか。ちょうどいいタイミングできたもんだな」「え?」「…実は大事な話があってな……」「え…」(まさか、レギュラーに戻れるとか!?)「鍵、開けといてくれ」「…は?」 ガチャ…と鍵があいた音がした。「何かあったのか?トサカ」「…騙されたよ。大事な話があるって聞いたから言ってみたらこのざまよ」はぁ、何でこうなるのやら…「にしても暑いよなー」「そうだな。顧問がアイスくらい奢るいい先生だったらいいけどな」「そりゃねぇよ、何たってあのスパルタ顧問だからな」「だよな~」と卓球台を準備しながらたわいもない話をしていた。そんな時だった………




初めまして。ゆっくり遊右京と申します。まだ右も左もわからない状態なので、ちゃんとこれであっているのか不安でありますが、読んでくれたら嬉しいです。
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