魔法少女リリカルなのはNEXUS   作:ノアJAM

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弟分ーレキー

 闇の巨人「ダークファウスト」、ジェイル・スカリエッティ=ダークザギとの邂逅から数か月。俺、ウルトラマンネクサス=姫矢一輝は機動六課に復帰した。

 

「はぁ……入院生活しんど。今日から復帰、お仕事お仕事っと」

 

 俺がエントランスに入ると、部隊長のはやて他、六課メンバーが出迎えた。

 

「我らが英雄のご帰還や。姫矢一輝一等陸尉、復帰おめでとうや‼」

 

「あ、ああ……ありがとう。心配かけたな(お前らが病室でやらかさなきゃ、もっと早く退院できたんだよ)」

 

「一輝、今すごく失礼な事考えてたよね」

 

「い、いえ‼考えてない、思ってないぞ‼……な、なにを言い出すんだよフェイトちゃん…あはは」

 

 俺はとりあえず医務室に向かうことにした。

 

 

 

 俺の復帰早々の仕事は、自身の身体のチェックだった。

 

「じゃあ、まずは全体のスキャニングで健康状態のチェックから始めるわね」

 

「はい、お願いします。シャマル先生」

 

      ・・・・・・・・・・・・・・

 

「特に異常はないわね。身体は健康そのものよ」

 

「そうですか…あ、そうだ。ちょっと見てほしいものがあるんですけど、いいですか?」

 

「ええ、いいわよ」

 

 俺は上半身だけ脱ぎ、胸に浮かび上がった物をシャマル先生に見せる。

 

「一輝君、これって……」

 

「はい、ウルトラマンのエナジーコアです」

 

「でも、前のメディカルチェックの時にはなかったわよね」

 

「このエナジーコアは、俺が命の危機に瀕したとき、俺の命を救うために浮かび上がるんですよ」

 

 それ以上のことは言えない。エナジーコアが浮かび上がるたびに、俺の身体は人間である部分が消えていく。今の俺に、人間の部分はどれくらい残っているんだろうか。

 

「エナジーコアがある以外は特に問題ないけど、一応体長たちには言っておいたほうが……」

 

「それは止めてください……知られたら、皆に迷惑がかかる。だから、言わないでください」

 

「え、ええ……一輝君がそう言うなら言わないでおくけど…でも、無理だけはしないようにね」

 

「わかってますよ…それじゃ」

 

 俺は医務室を出て行った。

 

 

 

 医務室を出ると、シグナム姐さんが立っていた。

 

「アレが浮かび上がったのか……」

 

「はい。あ、そういえば姐さんはエナジーコアを知ってるんでしたね」

 

「大丈夫なのか?」

 

「心配してくれてるんですね。…でも大丈夫‼じゃあ、俺は部屋に戻りますんで」

 

 シグナム姐さんと別れた俺は、数か月ぶりの自室に向かった。

 

 

 

「この部屋も久しぶりだな」

 

 俺は部屋に入った……だが

 

「えっと……ここはなんだ?」

 

 俺が入ったのは、間違いなく自分の部屋。ここには俺一人しかいないはず。

 

「何でお前らが俺の部屋でのんびりティータイムしてんだよ‼」

 

 部屋にいたのは、なのはちゃんとフェイトちゃん。それとフォワード4人と見覚えのある子ども2人。

 

「あ、一輝くんだ」

 

「勝手に入っててごめんね。迷惑だった?」

 

「あ…いや、勝手に入るのは別にいいんだが、俺が聞きたいのは、何でティータイムになってんだよ」

 

「スバルから聞いたよ。いつでもコーヒー飲みに来ていいって。それに、皆で行っても大丈夫って」

 

 俺はスバルを睨む。スバルは念話で……

 

(すみません……ティアを誘ったつもりだったんですけど…)

 

(言い訳は聞かん。お前、後で覚えてろよ)

 

 俺がスバルに殺意を抱いたとき、もう一人のウルトラマンが俺に声をかけた。

 

「あの……姫矢一輝さん」

 

「?……お前、確か…ティガか?」

 

「僕はレキです。姫矢さんと同じウルトラマンです」

 

 まさか、あのウルトラマンティガがこんな子供だったなんてな。あの世界のティガとは随分違うんだな。

 

「ああ、よろしくな。…俺のことは一輝でいいよ」

 

「はい。改めて、よろしくお願いします。一輝さん」

 

 俺は、レキの頭を撫でていた。すると、

 

「ねぇ、なのは。あの二人、何だか兄弟みたいだね」

 

「うん。ウルトラマン同士だからかなぁ。……あ、そうだ。これからは、あの二人をウルトラ兄弟って呼んでみない?」

 

 ウルトラマンである俺とレキは聴力が高いから、なのはちゃんとフェイトちゃんの話は丸聞こえだった。

 

「レキ、お姉さん二人が訳の分からんこと言ってるが、気にしない方向で行こうな」

 

「ダメですよ。人の話はしっかり聞かないと」

 

 レキに怒られた。

 

「一輝、ダメだよ。女同士の会話を聞いちゃ」

 

「そうは言うけどもさフェイトちゃん。俺だって聞きたくて聞いたんじゃない。超人的な聴力で聞こえてしまったんだよ。……なあ、レキ」

 

「レキを巻き込まないの」

 

 何だよ……皆、俺の事嫌いなのか?

 

「エリオ……助けてくれ」

 

「え⁉あ…いや……その……ごめんなさい、無理です」

 

「もう……お前ら帰れよ…はぁ、死にたい。穴があったら入って生き埋めになりたい…」

 

「あの、一輝さん…そんなに落ち込まないで……」

 

「うるせぇ、ガキ」

 

 しまった。キャロにガキって言ってしまった。そのせいでキャロが俺以上に落ち込んでしまった。

 

「一輝くん。いくらなんでも、言っていい事と悪い事があるよ」

 

「一輝、もう限界かも」

 

 なのはちゃんとフェイトちゃんの手にレイジングハートとバルディッシュが握られている。

 

 俺……死んだわ。

 

 

 

「さてと、じゃあ一輝くん。後はよろしくねー」

 

「あ、ああ」

 

 一騒動のあと、俺はある事を押し付けられた。それは……

 

「自業自得ですよ。一輝さん」

 

「まあ、そうなんだよな。……とにかく、今日からこの部屋で生活するんだからな。あんまり汚すなよ、レキ」

 

「分かってますよ、一輝さん」

 

 という事で、ウルトラマンティガ=レキは俺の部屋で、ヴィヴィオはなのはちゃんとフェイトちゃんの部屋で暮らす事となった。

 

 

 

 ジェイル・スカリエッティ=ダークザギは超古代遺跡惑星「ルルイエ」に立っていた。

 

「この星の闇、すべて奪う事が出来れば、私は真の復活を遂げることが出来る。……だが、まだ足りない」

 

 ザギは、かつての姿を取り戻すためにこのルルイエすら道具として使うつもりだった。

 

「足りないピースを埋めるには、ダーラムとヒュドラだけでは駄目だ。やはり、残りのティガとカミーラを集めなければならない。そのためには、奴がどうしても邪魔だ。……姫矢一輝をどうにかしなくては」




次回、第14話「終わりの始まり」

登場ウルトラマン ウルティノイド・ザギ
登場怪獣     フィンディッシュタイプビースト・ガルべロス、イズマエル
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