(ザギは闇の巨人を復活させ、その闇の力を利用して自身を復活させるのが目的。まあ、アイツが考えそうなことだな。でも、なぜティガまで手に入れようとする?ティガは光の巨人だ。アイツじゃなく俺の力になりそうなモンだけど……俺から戦力を奪うため?いや、ザギならそんな真似をしない。これでも俺はアイツの執念深さと純粋さは結構信用しるんだ)
俺は病院の屋上で夜風に当たりながら考えをまとめていた。
(ティガを欲する理由さえ分かれば、突破口が開けるはず……そのためには)
俺の答えは決まった。
「やっぱ、やるっきゃないよな」
俺は屋上を後にして、ラウンジで休むことにした。
ザギは、ダーラムとヒュドラが連れ帰ったヴィヴィオに何らかの手を加えようとしていた。
「君は人間ではないんだ。記憶はないようだが、君は彼らと同じ闇の巨人なんだ」
「ぁ……ぁぁ……」
ヴィヴィオは恐怖で声を出すことが出来なかった。ザギは手のひらに闇を纏わせる。
「甦れ‼カミーラ‼」
ザギは闇をヴィヴィオに流し込んだ。
翌朝、俺は隊長陣に重大発表をした。
「朝早くに集まってもらって悪いな」
「気にせんでええよ。一輝君からの呼び出しなんて、珍しいこともあるもんやなぁ」
「やっぱり、スカリエッティのこと?」
「流石フェイトちゃん、鋭いね」
フェイちゃんの言う通り、スカリエッティが絡んでるのは事実だ。
「…皆、俺は……管理局を抜ける」
俺の発表に対して、はやてちゃん、フェイトちゃん、そしてなのはちゃんは予想通りの反応をした。
「「「どうして⁉」」」
「スカリエッティは、魔導士じゃ止められない。ましてや、組織で動く管理局じゃ尚更な。それに、俺と奴は似た者同士だからな」
「似た者同士って、どういうことや?」
「皆に今まで見せてきたネクサスやメフィストは、力を抑えた状態。本当の名は、ウルトラマンノア。その気になりゃ、宇宙すら破壊出来るとんでもない奴さ。そして、スカリエッティの正体は、ダークザギ。俺とは少し落ちるが、本気のウルトラマンノアと互角にやり合える化け物。そんな奴に、魔法なんかで渡り合えると思うか?」
皆、分かってくれ。俺はやらなきゃならない。ザギを倒せるのは俺だけなんだ。でも……
「そんなことない‼皆で力を合わせれば、きっと……」
「じゃあ、ハッキリ言ってやるよフェイトちゃん。君たち管理局じゃ、俺の足手まといだ」
本当は言いたくなかったけど、今はこうするしかなかった。
「俺は今からザギの所に殴りこんで、ヴィヴィオを救出する。だから……」
「だから……自分1人で、私たちを置いていくの?」
今まで黙っていたなのはちゃんが口を開いた。
「ズルいよ、そんなの。……私たちだって、一輝くんと同じ気持ちなのに……」
「分かってるよ……でも、俺じゃなきゃ…」
「どうしてそうなるの⁉…私は…ヴィヴィオが今どんな目に遭ってるか、想像しただけで眠れなくて、胸が張り裂けそうで、どうにかなりそうなの‼……今すぐ助けに行きたい‼私だって……」
なのはちゃんはその場に泣き崩れてしまった。俺は、彼女にかけてやる言葉が見つからなかった。
「一輝さん……僕も行きます」
「…レキ」
「ヴィヴィオは、僕の大切な妹です。僕は兄として、妹を救う義務があります」
レキの決意は本物だった。なら、俺の答えは一つ。
「俺がザギの相手をしている間、俺はお前を助けてやる余裕はない。それでも行くのか?」
「はい‼」
「OK、じゃあ、行こう」
ザギの根城、ルルイエに向かうのは俺とレキの二人だけ。「ウルトラマン」としては。
俺は、泣き崩れているヴィヴィオの「母親」に告げた。
「ごめんな。でも、必ず皆で帰ってくる」
俺はそれだけ言い残してネクサスに変身し、レキを乗せて決戦の地「惑星ルルイエ」に向かった。
姫矢一輝とレキが去った後、その場に残ったなのは、フェイト、はやての三人は、ある決心をした。
「機動六課部隊長として命令します。スターズ、ライトニング両隊は、これより惑星ルルイエに向かい、ウルトラマンノアを援護しつつ、保護児童ヴィヴィオを救出します‼」
「ライトニング1、了解‼」
「(一輝くん、レキ……私たちは、私たちの出来ることをするよ)…スターズ1、了解‼」
次回、第17話「闇の身体、光の心-ティガダーク-」
登場ウルトラマン ウルトラマンノア・ティガダーク
登場怪獣 ダークザギ(ウルティノイドファイナルスタイル)