「全く、彼の無理を聞くのは何度目だろうなぁ。ごめんねクロノ。君にまでこんなことに巻き込んでしまって」
アコースは、友人であり、フェイトの義兄である「クロノ・ハラオウン」を通じて、新造艦「アートデッセイ号」を機動六課へ受け渡しに向かっていた。
「いや、気にすることはないさ。僕としても、あのウルトラマンネクサスとお会いすることが出来るのは光栄なんだ」
「彼が聞いたら、何て言うだろうね。……さて、そろそろ着くよ」
アコースとクロノは、その後無事にアートデッセイ号を六課に送り届け、共にルルイエに向かった。
「さあ、着いたぜ。…レキ、しっかりな」
「はい、一輝さんも気を付けて」
ルルイエに到着した俺とレキは、二手に分かれて行動を開始した。
俺は、ルルイエを探索していたら、開けた場所に出た。
「これは……」
「超古代の街さ。見るのは初めてかい?ようこそ、ルルイエへ。姫矢一輝いいや、ウルトラマンノア」
「ああ、来てやったぜ。ジェイル・スカリエッティ。それとも、リョウガと呼ぶか?ダークザギ」
「……‼なぜ、その名を知っている⁉」
「確証はなかった。だけど、いつかの夢で、お前の記憶らしいものを見た」
「…夢だと?」
「ああ、お前は前に、俺たちは同じだと言ったな?あの時、俺はそのことを否定した。でも、今なら理解できる。お前の言う通りだった。俺とお前、ノアとザギは同じだったんだな、リョウガ」
「その名で俺を呼ぶな。呼んでいいのは、アイツだけだ‼」
「お前の望みは分かってる。お前は破壊のために闇に染まったんじゃない。愛する人と一緒にいたかった。ただ、それだけだったんだよな?」
「……あのお方が、ルシフェル様が言っていた。闇の力を使えれば、救うことが出来ると。だが、お前は俺の邪魔をした。邪魔者は排除する。たとえ、貴様でもだ。ノア‼」
「リョウガ、俺はお前とは戦いたくない。俺はお前も救いに来たんだ‼」
「もう遅い、あれを見ろ」
リョウガが指さす方を見ると…
「……黒い、ティガ⁉」
黒い巨人=ティガダークが立っていた。
レキは遺跡の中を歩いている。すると、いくつかの分かれ道にさしかかったとき、ダーラムとヒュドラが歩いてきた。
「本当に来やがった。とぼけていりゃあ光の道を進めたのによ」
「やはり闇の力が欲しいのか」
「ヴィヴィオは‼妹はどこにいるんだ‼」
「ここにいるわ」
レキが後ろを振り返ると、ヴィヴィオが立っていた。しかし、今のヴィヴィオは、闇に取り込まれ、カミーラとしての人格が表に現れていた。
「ヴィヴィオいや、カミーラ」
「レキ、あなたは誰よりも強い闇の力を持っている。それを私たちに、見せて」
「たとえ人の心から、闇が消え去ることがなくても……僕は信じる」
レキはブラックスパークレンスを取り出す。カミーラたちはレキに気づかれないように笑む。
「人間は……自分自身で光になれるんだ‼」
ブラックスパークレンスから放たれた光がレキを包み、ウルトラマンティガに変身する。
しかし、その身体は黒一色に染まっていた。
それを見たダーラムとヒュドラは歓喜した。すると、ルルイエに眠っていた闇が一気に解き放たれた。
「……‼レキ…」
「闇の姿のティガが現れた。その結果、ルルイエの闇が解放され、全ての世界を包み込む」
「…リョウガ、コレがお前のやりたかったことなのか?闇が世界を包んだところで、レイナって子は戻らないんだ‼」
「黙れ‼…俺にはもう、こうするしかない。俺は貴様を倒し、世界を書き換え、アイツと……レイナと共に生きる‼」
すると、ルルイエの闇がリョウガの身体に流れ込む。
「よく見ていろノア……コレが、俺の姿だぁぁぁぁぁぁ‼」
衝撃波が俺を襲う。その間から見えたのは、暗黒破壊神・ダークザギの復活だった。
「どうしても戦うのか?…わかったよ、今お前の目を覚まさせてやる」
俺はエボルトラスターを取り出した。
「行くぜ……ノアァァァァァァァ‼」
俺は、ネクサスの真の姿・ウルトラマンノアに変身した。
「……ノア」
「終わりにしよう、ザギ。こんなことをやっても、誰も幸せにはならない」
「もう俺は、以前の俺とは違う。今からそれを教えてやる」
ザギの背中から何かが形成されていく。
「……まさか、そんな⁉」
ザギの背中に、ノアと同じ翼「イージス」が出現した。言うなれば「ダークザギ・ウルティノイドファイナルスタイル」。
「これで、お前と対等に戦える。ここで消えろ、ノアァァァ‼」
「望むところだ、覚悟しやがれ‼ザギィィィ‼」
守護神と破壊神。二人の激突は、もう誰にも止められない。
次回、第18話「剛力-トルネード-」
登場ウルトラマン ウルトラマンノア・ティガダーク・ティガトルネード
登場怪獣 ダークザギ・ダーラム・シビトゾイガー