それでは、第一話「絆と魔法」お楽しみください。
ミッドチルダ・時空管理局機動六課隊舎前
(来た……やっとこの日が‼)
俺は例の「自作自演」のおかげで、今こうして機動六課に配属された。
まず俺は、初日という事もあって、部隊長に挨拶することにした。
俺は部隊長室の扉をノックする。中から「どうぞ」の声が聞こえ、中に入った。
「失礼します。本日付で、機動六課・ウルティメイト隊隊長及び、特別戦技教導官に配属・任命されました姫矢一輝です。よろしくお願いします」
「こちらこそ。機動六課課長及び部隊長の八神はやてです」
部隊長「八神はやて」……確か十九歳だったか?そんで、隣の二人は……。
「あなたがあの姫矢一輝一等陸尉ですね。私は隊のスターズ分隊隊長の高町なのは一等空尉です。で、こちらが」
「ライトニング隊隊長、フェイト・テスタロッサ・ハラオウン執務官です」
この二人が「高町なのは」と「フェイト・T・ハラオウン」か。何だよ…機動六課って、可愛い子ばっかじゃん。気合い入るねぇ、全く。
「よろしく‼俺の事は、一輝でいいよ。俺、堅苦しいのがどうも苦手で」
そう、俺は堅っ苦しい雰囲気が大の苦手。おまけにデスクワークも大嫌いと来てる。
でも、これで現場に出られる……戦う事が出来る……楽しみだぜ。
「そんなんじゃ部隊として機能しなくなっちゃいますよぉ‼ちゃんとしてください、姫矢特別教導官‼」
どこからか声が聞こえた。でも辺りを見回しても、なのはちゃんとフェイトちゃん、はやてちゃんしかいない。
「今、喋ったの……誰?」
俺は三人に聞いてみた。すると、俺の目の前にやけに小さい人間が現れた。
「うおわぁ‼何⁉何この小さいの⁉しかも浮いてるし、怖っ‼」
「誰が小さいですかぁ‼……って、私か」
しっかし、本当に小さいなぁ。正に手の平サイズ?まぁ、俺もこのサイズになれなくはないけど……何か、コレと一緒にされるのは嫌だな。
「ああ、この子はリインフォースⅡ(ツヴァイ)。私の家族なんよ」
ツヴァイ……いつかのアイツを思う出すな。はぁ、あれからもう五万年か。
「へぇ、じゃあ改めて。…姫矢一輝だ。よろしくな、リイン。俺の事は一輝でいいよ」
「はい‼よろしくです一輝さん‼」
おいおい、さっきの「ちゃんとしろ」発言はどこ行ったんだ?切り替え早すぎだろこのオチビちゃんは。
「ほな、一通り互いの挨拶も済んだ事やし、ロビーに待たせてる皆のとこに行こか」
なんとなくだが、この隊なら上手くやっていけると思う。俺はそう思った。
同隊舎・ロビー
(…やっぱ堅い)
俺は、機動六課設立の挨拶をするはやての隣に立っている。
「機動六課課長、及び部隊長の八神はやてです。……平和と法の守護者、時空管理局に新たに設立されたこの隊で、皆が育って行ってくれる事を願っています。強く実力のある指揮官陣、若く可能性に溢れたフォワード陣、各部門トップクラスのサポートメンバーにバックヤードスタッフ。皆一丸となって事件に立ち向かっていけたらと思います。……とま、堅く長い挨拶は嫌われるんで、特に全局員中最強のウルティメイト隊隊長に」
……なぜそこで俺を見る?そしてなぜ他の皆は笑ってる?
「以上、部隊長の八神はやてでした」
この後、指揮官陣一人一人の手短な挨拶を終え、無事に設立の挨拶を終えた。
設立挨拶を終えた俺は、とりあえずフォワード陣が訓練している訓練場に向かう事にした。
するとそこには先客がいた。一人は長いピンクの髪をポニーテールにしている美人。ライトニング隊副隊長の「シグナム」。もう一人は、見た目はただの子供だが、スターズ隊副隊長の……「ヴィータ」だっけ。シグナムについては、「姐さん」を付けて呼んでいる。俺はシグナム姐さんとは以前に会った事がある。とりあえず、同じ隊に知り合いがいるという事で、比較的早く溶け込めそうだ。
「久しぶりですね、シグナム姐さん」
「ああ、一輝か。一年と少し振りか」
「ですね。あん時は確か……俺が陸士部隊の統括隊長で、姐さんは……何だっけ?」
「過去の事は気にしない主義ではなかったのか?…そういえば、あの時の私への指示、動きやすかったぞ」
「あーーー、あはは……あれは正直言うと、指示出すのが面倒で、姐さんの戦闘スタイル見たら、(届くとこまで近づいて斬れ)が一番かなって」
「確かにそうだな。……それより、コイツの紹介は必要か?」
「いや、一応分かってるんですけど……改めて」
俺は、シグナム姐さんとヴィータに個人的に自己紹介する。
「姫矢一輝一等陸尉、本日より機動六課・ウルティメイト隊隊長及び、特別教導官として配属となりました。よろしくお願いします」
「シグナム二等空尉だ。よろしく頼む」
「ヴィータ二等空尉。よろしくな、一輝」
とりあえず、今日から機動六課として、新たなスタートだ。
続投しました。「絆と魔法」いかがでしたでしょうか。
今回は第一話という事で、メインキャラのなのはたちとの出会いを書きました。
さて、次回からフォワード陣の登場と、ウルトラマンの登場です。
次回、第二話「悪魔の訓練」
お楽しみに