世界に平和が戻った。今日も機動六課は事件に備えて訓練を続けている。だが、今だけはちょっとした休み。
そんな中、俺は一人荷物をまとめていた。今日でこことはお別れだからだ。
実際、全員に止められはしたが、俺のやるべき事を全て話すと、皆分かってくれた。
今までは俺一人で奴を……真の闇の支配者「ダークルシフェル」を追っていたが、もう一人じゃない。レキが……ウルトラマンティガが共に戦うと言ってくれた。
「よし、これで全部だな」
まとめた荷物を持って隊舎を出ると、六課隊長たちとフォワードメンバーが見送りに来ていた。
当然、レキとヴィヴィオも一緒にいる。二人は「JS事件」の後、正式になのはちゃんに引き取られ、今では「高町」性を名乗っている。
「本当に行くんだね……寂しくなるなぁ」
「ホンマ、フェイトちゃんの言う通りや。一輝君だけじゃなくレキまで」
「ウルトラマンの手助けは、ウルトラマンでないと。それと、僕がしっかりしていないと、一輝さん一人じゃ心配ですから」
『同感』
「み、皆して俺をいじめないでよ……」
すると、なのはちゃんがレキに言った。
「レキ、いつでも帰ってきていいからね。レキには妹と、ママもいるんだから」
「はい。帰った時は、今よりも強くなって守ってみせます……母さん」
和むなぁ……うんうん。
「さて、レキ。そろそろ行くぞ」
「はい。……じゃあ、行ってきます」
「うん、行ってらっしゃい」「行ってらっしゃい、お兄ちゃん」
俺はエボルトラスターを、レキはスパークレンスを取り出して、ウルトラマンに変身した。
そして、二人のウルトラマンは新たな旅に出た。
俺とレキはとある世界に立ち寄り、しばしの休息を取っていた。
「なぁ、レキ」
「はい、なんですか?」
「腹が減った……だが、金がない」
「えぇぇぇぇぇぇ‼」
レキが驚くのも無理もない。今まではその世界の住人の世話になっていた。管理局に入るまでは、人の善意にすがっていたからだ。
「どうしよう……食い逃げでもやるしか…」
「ウルトラマンが食い逃げなんてありえないですよ‼」
「じゃあ、どうすんだよ」
俺とレキは絶望していた。……その時、救世主が現れた。
「どうかしました?」
結構な美男子、歳は22…3くらいか?
「腹ペコで……それに僕ら、お金もなくて……」
?……レキ、どうしたんだ?
「僕とお兄ちゃん、お父さんとお母さんが死んじゃって、遺してくれたお金もなくなって……」
レキ……お前怖いわ。
「それは可哀想に……よし、二人ともついてきて‼」
結果、俺とレキはその美男子のバイト先のレストラン「クスクシエ」で食事を摂った。……無料で。
「いやぁ、ホント助かりました。ありがとうございます」
「いいえ、困ってる人を見ると、放っておけなくて」
「俺、姫矢一輝っていいます。コイツは……弟のレキ」
「よろしくお願いします」
「俺は、佐伯英司。よろしく」
佐伯英司……なるほどな。
「じゃあ、俺たちはもう行きますね。佐伯さん、またどこかで」
俺たちはクスクシエを後にした。
「レキ、腹も膨れた事だし、そろそろ行くぞ」
「はい‼……あ、一輝さん」
「ん?」
「さっきの……佐伯英司さんとは、また会う気がします」
「俺も思ってた。…それと、なのはちゃんたちともな」
「え?」
(それまでは、お願いします。…佐伯さん、いや……仮面ライダーオーズ)