それでは、第二話「悪魔の訓練」お楽しみください。
俺=姫矢一輝が気道六課に配属になって二日、今日は新人フォワードの訓練日だ。因みに俺は相手役。
訓練場に着くと、四人の少年少女が準備運動をしていた。
「おはようさん」
俺が軽く挨拶をすると、四人はすぐに返してくる。
「「「「おはようございます」」」」
「なのはちゃんから聞いてるとは思うけど、今日の訓練の相手をすることになった姫矢一輝だ。よろしく」
「「「「よろしくお願いします」」」」
「えっと……まだ訓練まで時間あるから、一人ずつ名前だけでいいから自己紹介頼わ。……じゃ、そこから横にズラッと」
「はい!!スバル・ナカジマ二等陸士です」
「ティアナ・ランスター二等陸士です」
「スバルとティアナな……二人はスターズ分隊だったな、よろしく。よし、次頼む」
「エリオ・モンディアル三等陸士です」
「キャロ・ル・ルシエ三等陸士です」
「エリオとキャロは、ライトニングだな、よろしく。それと、俺の事は階級付きで呼ばなくていいから」
そうこうしている内に、なのはちゃんがやってきて、訓練内容を説明する。
「さて、今日の訓練は、巨大生物兵器に対しての戦闘をやるよ。そこで、今日は訓練の手伝いでウルティメイト隊隊長の姫矢一輝くんに来てもらったよ」
「さっきも自己紹介したけど、よろしくな。因みに俺は魔法を使えない。魔力がないからな」
「あの、質問いいですか?」
「スバルか。何だ?」
「あの、一輝さんってレアスキル持ちでもないんですよね。じゃあ、どうやって戦うんですか?」
「まあ、見てれば分かるさ。……じゃあ、俺は奥で準備してくるから」
俺は準備のために、一人で歩いていった。
五人の姿が完全に見えなくなった俺は、なのはちゃんに連絡した。
「準備完了、いつでもいいよ」
『うん、了解。一輝くん、よろしくね』
俺は、制服のポケットに入れていた短刀のような物を取り出す。
「コイツの姿になるのは……もう五万年振りか。気合入れていこうか!!」
俺は短刀のような物=エボルトラスターを取り出して、俺は俺の影になった。
今の俺の姿は、元の姿「姫矢一輝」ではなかった。
初めて俺がそいつになったのは五万年前、異星獣(スペースビースト)との戦いで、俺は大切な人を守ることが出来なかった。その時、俺の中に闇が生まれた。その姿はまるで悪魔のようだった。
俺はそいつを「ダークメフィスト」と名づけた。
俺=メフィストと、フォワード四人との模擬戦が始まった。何を教えるってこともないが、俺にはこいつらを徹底的にぶちのめして、自らの進化を促す事しか出来ない。ならそれを全力でやってやる。
模擬戦の中で、スバルとティアナの「クロスレンジ」が俺に向かう。だが俺はそれを片手で防ぎ、閃光刃「ダークレイ・フェザー」を二人に放って撃墜する。その後、地上に留まったままのエリオとキャロに「ダークグレネード」を放ち、フォワードを全滅させた。その所要時間、約十秒。文字通りの秒殺だった。
模擬戦を終えた俺は元の姿に戻って四人の元へ向かった。
「大丈夫か?」
俺は秒殺した四人に声をかける。
「「「「大丈夫で~す」」」」
見るからに大丈夫じゃないな。ちょこっと強くやりすぎたか?と思っていると、なのはちゃんがニコニコしながら近づいてくる。
「流石、管理局最強のスキル持ってるだけはあるね」
「まあ、同時に永遠の命っていう呪いみたいなのもセットだけどね」
口ではこんな事言うけど、実際思った事なんかない。今、俺の中にいる大切な戦友からもらった力。呪いな訳がない。
「模擬戦は終わった…よね?じゃあ、俺は戻るから」
「うん、ありがとね」
俺は、訓練場を後にして、自室へと戻った。
その日の夜、俺は一人六課隊舎の屋上で空を眺めていた。
「……やっぱここも星がキレイだなぁ。そういえば、俺もあの星の海から来たんだっけか。どこの宇宙でも、この星空だけは変わらない」
俺は夜になると、空を見るために外へ出る。そして、いつも考えることがある。
この世界にも「ヤツ」の痕跡があるはず。だけど、どこを探せばいい……
そんな事を考えていると、隊舎全体に「出動要請」を知らせる警報音が鳴り響いた。
「初出動か……さて、お仕事開始と行くか」
俺はすぐに移送ヘリのあるヘリポートに向かった。
いかがでしたでしょうか?ウルトラマンは登場しましたが、本気ではないにしろ、随分大人げない事をさせたなと思っています。
今回はメフィストでの登場でしたが、次回からはネクサスへの変身です。進むにつれ、メフィストも出番を増やしていきたいです。
次回、「初出動」
感想・意見頂けたら嬉しいです。
それでは、今回はこの辺で失礼いたします。