それでは、どうぞ。
「さてと、今日はどこに行くかな」
今の俺のテンションはマックスだ。何しろ、機動六課に配属いや、管理局に入局してて以来、休日という休日を取っていなかったからだ。
俺は、なのはちゃんらと朝食を食べながら、今日のプランを立てている。
聞くところによると、スターズの二人はバイクで町に、ライトニングはデートの予行練習のような感じ。俺も町に行くかな?それとも古巣の様子でも見に行くかな?
などと考えていると、ふとテレビのニュースに全員の目がいった。
映っているのは、「時空管理局ミッドチルダ地上本部」の実質トップ、「レジアス・ゲイズ」中将だ。
俺、このオッサン嫌いなんだよねぇ、見た目通り堅いから。
画面の中のオッサンの話は、俺にとって興味のない内容だった。というか、その前に俺は話の内容を理解できてないだけなんだがな。
朝食を終えて部屋に戻ると、
「あれ?豆切らしてる……いい機会だし、買い足しに行くか」
これで俺も用事ができた。
準備をして町に出た俺は、まずコーヒー専門店へ向かい、いつもの豆を買う。
いつもならこれで帰るんだが、今日はなぜか買える気になれなかった。何のあてもなく町をブラブラしていると、聞き覚えのある声を耳にした。
「あれ?一輝さん」
俺が振り返ると、そこにはスバルとティアナがいた。
「よう、奇遇だな。お前らここで何してんだ?」
「とりあえず、アイス食べてから考えようってことで」
スバルが持っているのはアイスだが、なんと十段重ねだった。
「おいスバル、そのアイス全部一人で食う気か?」
「はい‼」
即答かよ……
「スバルって、アイスのことになると周りが見えなくなるんです」
「ティアナ、お前普通でよかったよ」
「スバルが異常なだけです。…ところで、一輝さんは何をしに?」
「俺はコーヒー豆が切れてたから買いに来たんだよ。あ、そうだ。よかったら、今度俺の部屋に来ないか?本格的なコーヒー淹れてやるからさ」
「本当ですか⁉ねえティア、今度コーヒー飲ませてもらおうよ」
「バカ‼いくら一輝さんが上下関係を気にしない人でも、私たちが気軽に行ったら失礼でしょ‼」
「まあまあ、その……アレだ。これは上官としてじゃなく、人の好意で言ってんだ。ここは受けるのがいいと思うけど?」
「ほら、一輝さんもああ言ってるんだから」
「……本当によろしいんでしょうか?」
「いいんだよ。何だったら、ライトニングの二人も一緒でいいぜ」
「…では、お言葉に甘えさせていただきます」
こんな休日は何年振りか……多分、俺がアイツを追って旅をしていた間は、こんなに安心できる時間はなかったからなぁ……。
だが、この平和な休日も、少しずつ崩壊していっていることに、俺は気づかなかった。
(ここはどこだろう?……暗い、臭い、寒い……。ここはどこで、僕は一体何者なんだろう。覚えていることは、僕の名前と一緒に歩いている女の子が、僕の妹だってことだけ)
ミッド市街地の下水道管の中を、子供が二人歩いている。一人は十歳程の少年。もう一人は四、五歳程の少女。
少年の名は「レキ」、少女の名は「ヴィヴィオ」。
「寒い…怖い……」
「大丈夫だよ、さあ立って、ヴィヴィオ」
「うん……お兄ちゃん」
レキとヴィヴィオは歩き出し、ようやく外へ通じるはしごを見つけ、外へと出ることができた。
そして二人は、別の少年少女二人と出会った。レキとヴィヴィオは、外へ出たという安心感から、意識を失ってしまった。
俺とスバル、ティアナの三人はせっかくだからということで、三人で休日を過ごすことにした。
その時、スバルとティアナのデバイスが鳴る。
「……?キャロから全体通信?」
『こちら、ライトニング4。非常事態につき、現場状況を報告します。エリア3、ポイントU38の裏路地にて、十歳程の男の子と、四、五歳程の女の子を保護しました。男の子の方には、デバイスのようなものを確認。二人ともケガをしているようです。指示をお願いします』
今度は、なのはちゃんからの連絡が来た。
『一輝くん、スバル、ティアナ。ごめん、お休みはいったん中断。一輝くんの指示に従って、キャロとエリオのところに行って、子供たちを保護して。私もすぐに行くから。一輝くん、私が着くまでよろしくね』
「了解、なのはちゃん。……聞いての通りだ。現場に急ぐぞ」
「「はい‼」」
俺たちが現場に向かおうとしたその時、
「貴様を行かせるわけにはいかない。姫矢一輝いや、ウルトラマン」
俺が振り返るとそこには……
「「黒い……ウルトラマン⁉」」
「いや……こいつはウルトラマンじゃない。……お前は誰だ?」
「私は……ファウスト。あの方のため、貴様をここで葬る」
黒いウルトラマン=ダークファウストは町の真ん中で巨大化し、俺に攻撃を仕掛けてきた。
「スバル、ティアナ‼二人は先に行け‼奴の狙いは俺一人だ。ここは、俺が抑える‼」
「分かりました。でも、無茶はし過ぎないでないでください。……行くわよスバル‼」
「おう‼」
(無茶し過ぎるなってことは、多少の無茶はしろってことか?…まあ、いいけど)
俺は、エボルトラスターを取り出して、天へと掲げた。
「うおおおおおおおおお‼」
俺は、ウルトラマンネクサス・アンファンスに変身した。
いかがでしたでしょうか?もう一人のオリジナルキャラクター「レキ」が初登場しました。
さて、次回はウルトラマンティガが登場します。
次回、第7話「魔人-ファウスト-」
感想・意見などいただけたら嬉しいです。
それでは、またお会いしましょう。