それでは、どうぞ
(なんとか間に合ったか……)
「おい、そこの巨人‼とりあえず、加勢するぜ」
俺はアームドネクサスを輝かせ、青の戦士「ジュネッスブルー」にチェンジして、ゴルザに「ジュネッスバインド」を放って動きを止める。
その間に巨人=ティガは立ち上がり、両腕を腰に当てて前に突き出し、手首をクロスさせてそのまま横に広げ、L字型に腕を組んだ。すると、ティガの腕から光線が放たれた。「ゼペリオン光線」だ。
「うおぁ‼危ねっ‼」
ゼペリオン光線は俺のすぐ横を通ってゴルザに到達し、ゴルザは爆散した。
「よう、お前ウルトラマンティガだよな。礼を言わせてくれ、街を守ってくれてありがとぉぉぉぉ‼」
俺はティガに礼を言おうとしたら……殴られた。
「……」
「何しやがる⁉…イッテェ」
「……」
ティガは答えない。その対応に俺は
「お前がその気なら……俺だってなぁ‼」
二回殴った。これはもう、戦いじゃなく、ウルトラマンの戦いでもない。
ただのガキの喧嘩だ。
殴り疲れたのか、ティガは地面に崩れ落ち、徐々に人間の姿に戻っていく。
俺は変身を解き、その人間の元に向かった。たどり着いた俺は驚いた。
「は?……子供?」
ティガの正体が、子供だったからだ。
ティガに変身していた子供を抱きかかえて、なのはちゃんの所へ戻った俺は……
「お前は何をやっている⁉」
「心はガキじゃねぇか」
「今のでポイント下がっちゃったわよ」
「……フッ」
まず、ヴォルケンリッターに言われ、
「一輝さん、今のはやりすぎですよ」
「兄さんの苦労が分かる気がします」
「僕、一輝さんに憧れてたのに…」
「すごく、残念です」
フォワードにもボロクソに……そして
「一輝……酷い」
「隊長として……いや、大人として失格やな」
「少し、頭冷やそうか」
隊長三人にも言われて、俺の心はどうなることやら……
「仕方ねぇだろ、コイツがいきなり殴りかかってきたんだから。やられたらやり返すのが俺のモットーなんでね」
その瞬間、全員デバイスを俺に向けて構えていた。
「ご……ごめんなさい」
『問答無用‼』
全員の砲撃・斬撃・打撃が俺の身体に……届かなかった。
「待ってください‼……僕が悪かったんです、僕が周りをよく見てなかったから……本当に、ごめんなさい‼」
目を覚ましたティガ少年が俺を救ってくれた……助かったぁ。
「君、名前は?私は、高町なのは」
「僕は……レキです。それと、一緒にいたその子はヴィヴィオ。僕の妹です。あの、助けていただいて、本当にありがとうございます」
こいつ、礼儀正しいな。いや、正しすぎるだろ……
「俺は、姫矢一輝。お前と同じと言えば分かるか?レキ」
「……やっぱりあなたでしたか。よろしくお願いします、姫矢さん」
「一輝でいいさ」
「はい、一輝さん」
(俺とレキは、互いの事を感じ取ったみたいだ。同じウルトラマンだからこそなんだろうか)
無事にレキとヴィヴィオを保護した俺たちは、二人を聖王教会に預け、隊舎に戻った。
その夜、俺が自室で休んでいると、誰かが扉をノックした。
「はいはーい」
『一輝くん。私、なのはだよ」
「おう……入りなよ」
俺の部屋になのはちゃんが訪ねてきた。
「ゴメンね、こんな時間に」
「別にいいさ…それで、どうかした?」
「うん……保護したあの子たちの事なんだけど」
「レキとヴィヴィオか」
「そのレキくんの事で。というか、あのウルトラマンの事で、フェイトちゃんとはやてちゃんの三人で話してたんだけど、一輝くんなら、何か知ってるんじゃないかって」
「なるほどね。……あのウルトラマンの名前はティガ。別の世界のウルトラマンティガとなら、前に一緒に戦った事がある。3000万年前の眠りから目覚めた光の巨人とかなんとか」
「3000万年……あのカプセルもそんな事を…」
「カプセル?」
「あの子たちを保護した時に持っていたんだけど、話の意味が色々大きくて…」
カプセル……何か引っかかる。
「そのカプセル、今どこにある?」
「確か……本局の管理部に移送したはず」
「………………ちょこーっと、そのカプセル見てくるわ」
「え⁉今から?」
「そう、だって気になるし」
「でもいきなりだよ‼」
「考える前に動く。生き残るにはこれが一番‼」
俺はそそくさと本局に向かった。
「待って‼私も行く‼」
こうして、俺となのはちゃんで本局に向かった。
「これからどうするの?管理部に直接カプセル見せてくれって言うつもり?」
「いや、手は考えてあるさ」
俺となのはちゃんは、ある部門に向かった。
俺の古巣、「本局査察部」に。