BS ~ブレイカー・ストラトス~ その先に待つのは平和か終焉か 作:鬼龍院蘿繼
ただただ暗い町並み。そこには人の気配など感じられない、荒廃した町。そこのとある一室には男が1人、ラジオを聞いていた。
『世界で唯一ISを操縦出来る男性が現れました。名前を織斑一夏といい、【ブリュンヒルデ】の名を持つ織斑千冬のおとu『ガシャンっ!!』・・・』
「『IS』ねぇ。ククク、やっと見つけた。今度こそ終わらせてやる。この未来が『平和』か『終焉』か・・・。見せてみろ・・・。お前らが【神】を名乗るなら、俺は【神殺し】になろう。すべてを破壊し、俺達だけの世界にしてみせる。」
その男はラジオを叩き壊し、この部屋を出る。
「目的地はIS学園。ここから物語が始まる。・・・っと。それには俺も学園に行けるようにねらないと話にならないな。気は進まないがアイツに頼むか。」
男はブレスレット型のデバイスを使い、とあるところへ電話をかける。
「ハロハロー!みんな大好き束さんだよー!!」
「久しぶりだな、束。俺だ。」
「おっ!その声はゆーくんだねぇ!久しぶりぃ、どうしたの?ゆーくんからかけてくるなんて今までなかったのに!もしかして束さんが恋しくなったの?もうしょうがないなぁ!そんなに束さんが恋しいなら結婚しちゃう?そうすればずっと一緒にいられるよ!」
そのアイツとは、篠ノ之 束。ISを作り出した張本人だ。以前とある用事で束と敵として出会ったが、死闘の果てに男は束に気に入られ、意気投合した。
「とても魅力的な話だが、俺は結婚出来ないんだよ。第一、束は俺の目的知ってるんだからそれが成功しなければ俺がどうなるかわかってんだろ。お前を未亡人なんてさせたかないぞ俺は。・・・まぁ、それは置いといて束に頼みがある。」
「ぶぅ〜・・・。しょうがないなぁ、ゆーくんの事は気長に待つとするよ!それで、頼みってなぁに?」
「俺をIS学園に推薦してくれ。『2人目』としてな。」
「そんなことならちょちょいのちょいだけど、またど〜してIS学園なのさ?」
「わかるだろ?・・・そこから始まるんだよ、物語がな。」
「!?――そ〜いうことね!なら、この束さんにまっかせなさ〜い!期待してて待ってね!すぐに手続き終わらせちゃうのだぁ!」
そう言うと、向こう側から機械を操作する音が聞こえてくる。
「ゆーくん、お待たせぇ!今ゆーくんの推薦状をIS学園に送っておいたから、これで正式にゆーくんもIS学院の学生だよ!」
「あぁ、ありがとう束。」
「それとね、いーくんの専用機を造るんだけど、ゆーくんはど〜する?作ってあげようか?」
「いーくん・・・。あぁ、『1人目』のことか。そうだな、俺も『IS』は持ってないからお願いするよ。このお礼はどうするかな?」
「了解なのだ!お礼は次会った時になにかして欲しいなぁ!!そ・れ・と、束さんは宇宙よりも広いひろ〜い心の持ち主だからね、お妾さんをつくってもいいよ!でも!正妻はこの私、束さんだからね!」
「そんな事言って、流石の束でも1人じゃ俺の相手ができないからだろ?まぁ俺を好きになるやつなんて物好きはそうそういないだろう。じゃあな、束。いきなりなのに今日はありがとう、愛してる。」
「もう、そんなストレートに言われたら、照れちゃうじゃないかぁ♡。じゃあね、ゆーくん。」
通話を終え、男は宇宙を見上げる。
「さてさて、始まりはどうなるかな?鬼が出るか蛇が出るか、楽しみだな。」