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時刻
20:00
響「遅くなっちゃったね」
大「それなりに早く走ったつもりなんだがなぁ」
響「あれでそれなりなのかい・・・」
大「いや全力で走ったら響が危ないからな」
完全に日も沈み、響と大は間宮食堂の横にある弁当屋に来ていた
響を背中に乗せ、軽く走りココに着いた訳だが響は驚いていた
何せ警戒している海域へは駆逐艦の響ですら30分程度は掛かると言うのに、大は10分程度で走り抜けてきた
これがどれ程に早いかは説明しなくても分かるであろう
響「それにしても今日は凄かったね」
大「そうか、響は基本的に複数の相手と戦った事が無いのか、なら十分凄いと思うぞ」
響の戦いかたは基本的に1体1、故に複数の深海棲艦と戦う事はなかった
しかし今日はと言うと、最大で5匹との戦闘を行った
無論、大も一緒にであるが今回だけで
駆逐イ級 11匹(内エリート3)
駆逐ロ級 8匹(内エリート2)
重巡リ級 3匹
普段の響ならエリートを見つければ他の鎮守府に連絡
イ級を1日かけても3匹倒せれば良い方である
それを半日でコレである、どれだけ1人と2人の差が違うか分かる
ちなみに深海棲艦の攻撃が響に当たりそうになった時は大が庇い弾を弾き
弾を撃った深海棲艦に一瞬で近寄り倒していた
しかし全部と言うわけでは無く、中破や大破になりそうな攻撃のみ庇っていた
曰く、全部庇っていたら響の為にはならないからとの事であった
響「ありがとう!嬉しいよ でも何で今日は武器にフォトンだっけあれを使わなかったんだい?」
大「いやさ、大っぴらに使うのは拙いかなぁって面ってな」
響「大さん、提督が一緒に戦うって前提がおかしいと思うんだ」
大「そりゃそうか」
響「ふふ、さぁ間宮のお弁当を貰いに行こうか」
大「おう 流石に腹が減った・・・」
そう、今日の大はギガッシュにフォトンを纏わず戦っていた
大はフォントは目立つだろうと思いフォトンを纏ってないギガッシュで戦っていたが
そもそも提督が前線に出て、なおかつ一緒に戦うなんて状態がそもそもおかしいのだ
これはアークスだからこそできる戦い方だった
そしてフォトンを纏っていないギガッシュだが当然威力は落ちる
とは言え纏っていない状態でも、41cm連装砲の3倍以上の威力がある
そしてフォトンを纏った状態だとその倍の威力になる
PAを使おうものならその威力は計り知れないモノとなる
だがアークス以外が持っても、ただの鉄の大剣みたいなものになってしまうのも追加しておく
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2人は間宮の弁当屋に向かっていると、一人の女性の姿が見えた
いつもは配給券をボックスに入れると弁当が出てくると言うシステムなのだが
響「あれ、珍しいね間宮さんがお弁当屋さんに居る」
大「間宮さんってお弁当を作ったり、食堂で料理している艦娘か」
響「そうだね、でもどうしたんだろう?」
給糧艦 間宮
直接の戦闘は出来ない代わりに、こうして食事や弁当を作っている
相当の量を作る為、数十kgある鍋やフライパンを使い料理を一気に作る事が可能
艦娘だからこそ出来る芸当である、ちなみに普通の人間は深海棲艦が出る為間宮1人で切り盛りしている状態だった
間宮「あら響ちゃんいらっしゃい、とは言っても今日のお弁当は無いのよ・・・ごめんなさいね・・・」
響「どうしたんだい?」
間宮「食料を輸送している船が深海棲艦に襲われちゃったみたいで届く食材が半分以下だったの、それで本部から『すまないが、第一鎮守府から順番に食料を回してやってくれ』っていわれたのよ」
響「なるほど、そうれはしょうがないね・・・」
響はちょっと寂しそうに言う
大は間宮を観察していた、割烹着に茶色い髪で赤いリボンとヘアピンとても優しそうな女性だった
しかし食事が無いとの事、状況が状況なだけに困ったものである
間宮「ところでそちらの方は」
大「おっと失礼、申し送れました 第零鎮守府 司令官『神咲 大』と申します、美味しいお弁当を昨日はありがとうございました」
間宮「あらあら、貴方が例の第零鎮守府の提督さんね」
第「例の?」
間宮「今まで誰も志願しない鎮守府に突然入ったニュースですから 良かったわね響ちゃん」
響「うん、ありがとう間宮さん」
大「成る程、確かに珍しいものはニュースにもなりますね だが私には丁度良かったかも知れません、響も居ますしね」
間宮「あら、随分頼もしい提督さんね 後、私は上官でもないからそんな丁寧な言葉じゃなくても大丈夫ですよ」
大「そうか、分かった しかし食料が無いか」
間宮「ご、ごめんなさいね 良ければ私のお握りがありますからそちらで良ければ・・・」
大「いや、間宮さんの分なんだから自分で食べるべきだな そうだな、悪いが厨房とかは借りられるかい?」
間宮「えぇ、それは問題ないですけど」
間宮は鞄から自分の食べる分のお握りを出そうとしていたが、大の発言で再び鞄にお握りをしまった
そして大はと言うとバックパックの中身を確認して『これなら十分だな』と独り言を言っていた
中に入っていたのは、鶏肉や卵、勿論お米とかも入っている、調味料もバッチリあるようだ
無論、調理器具も入っている
響「どうしたんだい、大さん」
大「いやなに、倉庫の方に食材があってな 何かあっても困らない様にバックパックに移しておいたのさ ホラ」
そう言うと、バックパックからフライパンや卵を取り出す
間宮は目が点になっていたが、響はいつもの事だと傍観
そして響は大さんは料理も出来るのか、万能だねっとボソッっと言うのであった
響「おお、用意周到だね」
大「それじゃ厨房を借りるな、お礼と言っては何だけど間宮さんもどうだい?」
間宮「わ、私ですか 第零鎮守府で今日は最後なので大丈夫ですが宜しいんでしょうか?」
大「構わないさ、2人分も3人分も変わらないからさ」
間宮「それではお言葉に甘えて」
こうして、大は間宮食堂の厨房を借りて調理をする事になった
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大が厨房に入る、バックパックから白のエプロンを出して着け
食材を用意する、卵・鶏肉・玉葱・ケチャップ・白米・その他調味料
まず、白米を炊飯ジャーに入れスイッチを押す
そして鶏肉を小さめに切り、玉葱を刻みコレをフォイエで熱したフライパンで塩コショウを入れ軽く炒める
その間に、オレンジの皮むきしてザンで切り刻みジュースにする
手の平でバータを使いゴルプボールサイズの氷と先ほどのオレンジジュースをコップに入れる
そうしている内にご飯が炊き上がったので先ほどのフライパンに3人前ご飯とバターを入れる
ちなみに、横には響と間宮が見ている
間宮は自分の厨房なのでと言う事、響は単純に好奇心から見てみたいとの事
普段、和食しかほぼ無い間宮は何を作るのだろうと疑問に思っていたが、大の調理法に驚く
手の平から、炎を出したり、氷を出したり、風の様なものでオレンジを切り
高級素材の数々を何も無い場所から出している
卵や鶏肉は輸送の関係上、間宮食堂ですらあまり見る機会が無い
一体、この提督は何者なんだろうと間宮はとても興味を持った
一方で響は大が料理している姿をニコニコと見ていた
何も無いところから食材や食器を出し調理をする、大道芸を見ているかの様だ
厨房には美味しい匂いがして響も何が出来るかとワクワクとしていた
大「~~♪~~~~~♪」
響「大さん、何を作っているんだい?」
間宮「それは私も聞きたいですね」
大「出来たら教えるわー」
大は鼻歌を歌いながら卵を割り、もう1つのフライパンで半熟オムレツを作る
そしてご飯が入ったフライパンにはケチャップを居れ軽く炒め皿に盛り付ける
その上にオムレツを乗せ半分に割ると『オムライス』の出来上がりだ
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時刻
21:00
大・響・間宮「ご馳走様でした」
3人は手を合わせ、ご馳走様と共に食事を終えた
3人とも満足そうにオレンジジュースを飲んでいる
間宮「美味しかったです、あれがオムライスなんですね こちらじゃ見たことも無い食べ物でした」
響「私も美味しかったよ、このオレンジジュースもちょっと酸っぱいけど凄い美味しいね」
大「お粗末様、食材はいくらでもあるから厨房が使える機会があれば他の物も作るけどな」
間宮「あら、まだ献立があるんですか?」
大「おう、とは言え男が作る飯さ、レシピ・・・献立は少ないけどな」
間宮「凄いですね、食堂だと魚ばかり入ってくるので献立ばかりなので」
大「っと、一応本部には内緒で頼むなー 今思ったらバレたら結構ヤバいわ・・・」
間宮「うふふ、内緒にしておきますよ とても美味しいものを頂いたんですし」
輸送艦が襲撃されるほど危ない事態だ、食料が大量に第零鎮守府にあると分かったら本気で潰されかけない
大は間宮に唇に人差し指を当ててシーっと合図をした
響「大さんデザートは!?」
大「ほいほい、さっきのオレンジ作ってる時に凍らせておいたコレってな」
そう言うと、バックパックから2つのオレンジアイスキャンディーを出す
一つは響に一つは間宮に手渡す、この男わりとマメである
間宮「冷たくて甘いですね、夏場にコレがあったらとても良いかも知れませんね」
響(うまうま♪)
大「今は冬だからな、間宮さんも甘いものでお菓子は作るんじゃないのか?」
間宮「えぇ、作りますが砂糖等がなかなか手に入らないのと成績が良かった鎮守府へお菓子は行ってしまうんですよ」
大「成る程、それで響は食べた事が無いと言っていたのか」
間宮「すみません・・・本部からの通達だったもので」
大「気にしなくて良いさ、今の響を見れば分かるだろう」
響の方を二人が見ると凄い笑顔でオレンジアイスを食べていた
尻尾があったらブンブン振り回していそうな喜び方だった
間宮「うふふ、そうみたいですね良かったです」
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時刻
23:00
響「ふう、今日は色々あったね」
大「そうだな、会見に戦闘、そして料理と」
響「そして、お風呂が物凄い豪華になってたんだけど」
大「ジャグジー付きでオレすら足を伸ばしきれる位にしておいた」
響「ありがたいんだけど・・・ううん、もう慣れた」
大「ハハハッ!自分が入る事を考えるとな、体育座りは流石にな」
響「成る程」
もう次の日には家が変わって居てもおかしくないなと響は思っていた
実際、居間・台所・お風呂・洗面所etc
意 外 と 変 わ っ て い た
大「さて歯を磨いて寝るぞー」
響「はーい」
大「ところでベッドはあのままでいいのか?」
響「うん!あれが良い!!」
大「そうかそうか、それじゃいくぞ」
こうして二人の一日は終わった
明日の資源はどうなってるかなと響と大は思いつつ眠りに付くのであった
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長い1日が終わりました
次からはほのぼのと進めたいと思います