京太郎短編あれこれ   作:Sky0011

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※京ちゃん直接は出てきません。



情熱と、対峙する人

 

秋の涼しさも冬のそれに近づく時期、重ささえ感じられそうな曇天のある日の姫松高校。

寒空の屋上に二人の女性の姿があった。

 

「すんませんね監督、わざわざ呼び出してしもて……」

 

一人は愛宕洋榎。

春先にこの学校を卒業し、今は新人プロとして実業団に所属して活躍する麻雀部のOGである。

今日は休暇を利用し、母校の後輩達へ顔見せに訪れていた。

 

「別にええよ~? プロ一年生で活躍中のOG来訪、大歓迎~」

 

もう一人は赤阪郁乃。

姫松高校麻雀部の監督。かつては一時期離れていた善野一美監督の代行という形であったが、今は共に麻雀部を預かる身となっている。

 

洋榎は部の要件以外で特段付き合いがあった訳ではないが、オーダーの考案やプロとの強化練習の手配など、緩い態度と裏腹に真剣に部を思って行動している事はよく知っていた。

 

「で、何か用があったん~? 長くなりそうやったら放課後時間取るけど~」

 

「そこまでせんでいいですわ、すぐ済むんで」

 

郁乃は軽く小首をかしげ、はて何の話だろうかといった様子だった。

人がいない状況を望んだのは洋榎自身だが、何もプライベートな相談をしに来た訳ではない。

これからの話が、部の方針やOGとしてのアドバイスでもない、ごく個人的で、身勝手な話になるからだ。

 

 

 

「男子の……須賀京太郎から手ぇ引いて貰えんですか?」

 

 

洋榎の口から告げられた言葉に、郁乃はその閉ざされた瞼を僅かに開いた。

 

 

 

 

 

 

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須賀京太郎、愛宕洋榎が高校三年の春に入部してきた新入生だった。

曰く、親の仕事の都合で長野から引っ越してきたのだという。

 

金髪の長身で体躯が良く、元気がいい以上に若干テンションの高いその男子は、見た目から如何にもヤンキーのそれに思え、洋榎は彼が余計な事をしないかと若干の不安を感じた事を覚えている。

 

しかし蓋を開けてみれば、髪は生まれつきのものであるというし、テンションが高いのは女子のレベルの高さに興奮気味だったのだとか。

 

何より、根は素直で温和な気性であり、陰日向に発揮される細やかな気遣いはコミュ力の高さとして部内で機能した。

その人柄のよさで瞬く間に男女問わず部活の輪に溶け込んでいき、僅か数ヶ月で、男女というだけで長年殆ど交流の無かった麻雀部を繋ぎ合わせてしまった程だった。

 

 

『これで麻雀強かったらなんも言うことないんやけどなぁ……』

 

洋榎は何度そう思ったことか分からない。

人物としては文句も不安も無くなったものの、麻雀の実力に関してだけは残念の一言だった。

初心者であるという以上仕方のない事だが、麻雀の名門校として県外から人が来る事も珍しくない姫松において、彼の腕前は部活として大いに問題であった。

 

とは言え、洋榎自身はそこまで問題視する事はなかった。

元々指導は男子側の問題であるし、部全体の活動に支障がある訳でもない。

 

そして彼は、麻雀に対して真摯であった。

実力差に腐らず対戦相手をきちんと見据え、大いに喜び大いに悔しがる。

牌に愛されていないのに、決して機運を恨んだりしない。

そういう彼の姿勢は決して嫌いでは無かったのだ。

 

しかし、彼の交友の広さや監督筋に目をかけられている事を疎ましく思う人物の話も、男女問わず幾度か耳にした。

 

 

『ちぃーっと目ぇつけとかなアカンかなぁコレは……』

 

それが、彼女が京太郎と接するようになった切っ掛けであった。

 

 

 

 

「なぁ須賀、折角麻雀部におるんやからもっと打たんと。 自分から経験値稼がんと追いつかれへんで?」

自ら雑務に甘んじようとする彼に発破をかけたり

 

 

「牌譜もただ眺めてるだけじゃアカンな。 その卓にある流れとか、人間をちゃんとイメージして見んと」

漠然と記録に目を通す彼に、目的を持って見る事を教えたり

 

 

「京太郎はまず気持ちで勝たんとな。 試合になると変に萎縮しとるから、普段見えてる筈のもんも見落としとる」

細かな打ち筋や鳴きのミスに原因を見つけて指摘したり

 

 

「その愛宕先輩ってのが何かアカンなぁ、絹も愛宕先輩で同じになるやん……せやから、ウチの事は洋榎先輩でええわ」

呼び方ひとつに気がかりが出てきて

 

 

「あんま根詰め過ぎても袋小路に当たるだけやで? ちゅー訳で明日はウチに着いてき。気晴らしに街中見て回らせたるわ」

休日の息抜きに連れ出す事も

 

 

「京ちゃん、ホンマにお礼の弁当作って来たんか……何やコレ、めっちゃウマっ……!? ……なぁ、このお礼はウチだけにしとき……こんなんバレたら京ちゃん麻雀部の弁当屋にされてまうで?」

個人的な繋がりも段々と増えていき

 

 

「何でウチらの卒業式で京ちゃんが泣いてん? 心配せんでも京ちゃんがちゃんとやっていけるちゅうんは、この洋榎ちゃんが保証したる! ……せやからしっかり顔上げて、笑顔で送り出してや?」

気が付くと彼は誰よりも大切な、自分を見ていて貰いたい人物になっていた。

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

「何や、コレ……? なぁ絹、何なんコレ? 新手のドッキリやったら笑えんねやけど……」

 

卒業後から一人暮らしを始めた洋榎が、半年以上空けて帰った実家で妹の愛宕絹恵から唐突に渡されたのは、姫松麻雀部の記録。

校内ランキングや一部選手の大会の牌譜等を纏めた資料である。

 

新体制にいち早く慣れて貰おうと、洋榎は引退して以降殆ど部に顔を出していなかった事もあって、妹を含めた後輩の様子、何よりも京太郎の動向は気がかりだったので喜々としてその資料に目を通す。

だがその内に、洋榎の表情は徐々に険しくなっていった。

 

原因は、京太郎の記録にあった。

 

3年引退後の新春頃から校内ランキングを急速に上げていき、現在では男子3位、総合9位の好位置になる。

夏の大会では団体メンバーから外れたものの個人でベスト16圏に入る等、一年ほど前に全くの初心者であった事を考えれば目覚しい成長を遂げていると言える。

 

が、問題はそこではなく、彼の牌譜にあった。

かつての彼が持っていた真っ直ぐに自分を表現する様な、良くも悪くも素直な打ち筋は影も形も無い。

 

無意味な長考、不必要な鳴き、引っ掛けの多用……そこにあったのは、傍目にも分かるほど「卓上を不快にする」麻雀であった。

 

別にそれらはルールで禁止されている訳ではない。

特に引っ掛けなど、やって勝てるのであれば遠慮する方が間抜けだ。

だがこれは違う。素直に打っている方が勝ちを見込める場面でも平然とやっている。

 

加えて、部内記録として撮られた映像資料。

その中の彼は、輝くような覇気のあった眼が濁り水のように光を失い、表情も影が差したように暗い。

 

洋榎が大人しく居間に座っていられたのはそこまで。弾かれるように立ち上がりコートを手にした彼女を、絹恵が慌てて制止した。

 

「ちょっ!! お姉ちゃん待って、どこ行くん!?」

 

「京ちゃんとこや。直接話聞かな気がすまん!」

 

時刻は既に深夜にも近く、人を尋ねるには遅すぎると言える。

だが、そんな事を考えられるような余裕は洋榎には無かった。妹が止めなければ、本当に京太郎の家に乗り込んでいた事だろう。

 

「こんな時間に行ったら迷惑なだけやん、ちょっと落ち着いてやお姉ちゃん!」

 

「落ち着いたられへんわ! 絹、あんたこれ見てなんも思わへんのか!?」

 

「思ってるに決まってるやん! せやからお姉ちゃんに見せたんよ!」

 

「なんや一体……」

 

「お願い、お姉ちゃん……もう、京太郎を助けられるんの、お姉ちゃんしかおらん……」

 

妹の縋るような懇願……洋榎は、翌日すぐに姫松高校へ訪問の連絡を入れた。

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

そして今、愛宕洋榎は元凶に対峙している。彼の全てを変えてしまった元凶。

確証は無い。だが自身の感性全てが告げている。元凶は目の前の女、赤阪郁乃だと。

 

「なんでなん~? 指導をお願いしてきたんは須賀君の方からやし~、まだまだ教えんといかん事もいっぱいあるんよ~?」

 

そう、それ自体は事実。

妹の絹恵から聞かされた話では、京太郎の変化は冬の終わり頃。

彼が個人的に、かの赤阪郁乃へ直接頭を下げて指導を願い出ている場面を、絹恵が偶然目撃していた。

 

それ以降、実際に郁乃は女子の指導に関わる時間が少なくなり男子の、特に京太郎へ指導をする場面が増えていった。

部活が終わった後も部室に残って京太郎を最後まで指導し、時として休日にも麻雀の練習に呼び出していたのだという。

 

絹恵は最初こそ、特段に目をかけていた姉が卒業した後に彼が孤立しないかと心配だった事もあり、厳しい指導と思いながらも概ね好意的に見ていた。

だが、実力の伸びに比例する様に失われていく彼の活気、周囲とのコミュニケーションの希薄化……何より、あの泥の様に濁った眼。

 

徐々に心配になり、絹恵自身前にも増して声を掛けるようになったものの、応答にさえ影が差した様に覇気がない。

そして、姉である洋榎の事を口にすると怯えた様に震え、時には耳を塞ぎ走り去る事もあったのだという。

 

(そーいや卒業からむこう、オフ見つけては遊ぼうか思てメールしてみても、全部体よく断られたな……)

 

今になって洋榎は、あれらは自分が避けられていたのだと思い立つに至る。

避けざるを得なかったのか、そう仕向けられたのか……何れにせよ、まず目の前の相手抜きで彼と話し合わない事には始まらない。

 

「もうええんとちゃいますか? 成績は伸びとるし牌譜も見ました。 充分一人でやっていけるだけのもん備わってますわ。」

 

「それは洋榎ちゃんの主観やろ~? 私はまだまだ教えて伸びると思うし~、今も毎日指導お願いされてるんよ~?」

 

「ほんなら後でウチが直接話しますわ。 いつまで監督に甘えとるんや目ぇ覚ませって。」

 

「あかんなぁ~、将来有望な子の芽ぇ摘むなんは、いくらプロのOGいうても看過出来んわ~」

 

話の上ではお互いに平行線。だが実際には、直接部に関われる立場に無い洋榎が圧倒的に不利である。

ここまでは分かっていた事とは言え、これ以上部についての流れで幾ら切り出してもダメだろう。のらりくらりとかわされる。

まだ何か手はあろうかと逡巡しそうになった瞬間、愛宕洋榎は考えるのを止めた。

 

「あー……あっかんわコレ…… すんません監督、ちょお話す立場変えますわ」

 

「ん~?」

 

「卒業生とか部のOGとか元生徒とか、そういう面倒なん全部とっぱらって……一人の女として話させてもらうっちゅーことや」

 

「ええけど~……それで、何か言いたい事変わるん~?」

 

「言いたい事っちゅーか、回りくどく言わんでええからな……要はな、赤阪郁乃」

 

言葉を一度切る。ここから先は口にしたが最後、いくところまで行くしかなくなる。

だがそれすらも覚悟の上で、洋榎は続く言葉を紡ぎ出した。

 

 

「ヒトの男に手ぇ出すなって事や。」

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

何もかも投げ出して洋榎は、生まれて初めて恩師に明確な敵意をぶつけていた。

それでも、赤阪郁乃は動じた様子も無く、ただ細い目で笑むような表情で対峙している。

 

「人のって……洋榎ちゃんは、須賀君の彼女さんなん~? 初めて聞いたわぁ~」

 

「どっかで変な横槍無かったら、今頃ホンマにそうなってたかもしらへんけどな?」

 

別に、互いに告白し合い付き合っていた訳では無い。

だが自分が心底惚れ込んだ相手を、自分のモノにするという意志に微塵も恥ずべきところは無い。

今やるべきは、目の前の女から京太郎を引き離すこと。

 

「じゃあ~、今はまだ何ともないんよね~?」

 

「せやから、アンタを退かして京ちゃんを手に入れるんやろ…… 退いてくれんねやったらそれでもええわ。明日から京ちゃんはウチが預かる」

 

こんな所で腐らせるくらいなら、いっそ自分の手元に置いておく。

将来専属の付き人として雇うので、社会体験を兼ねて一時期休学する……あまりに強引な、およそ考えうる最悪の手であるが、本人と家族の承認があれば決して不可能な事ではない。

そこまでしなくとも、他にも幾つかその手の方法は有る。そう考えて相手の様子を伺っていると、赤阪郁乃の気配が一変した。

 

「……プロんなって、気ぃ大きくなってんねやろかなぁ~? そんな子に、うちの大事な生徒預けられる訳ないなぁ~……」

 

口調もトーンもほとんど変化は無いが、明らかに郁乃の空気が変わった。

ドス黒い、何もかもを飲み込むような雰囲気……意を決した洋榎さえその気配だけで半歩退かされ、危うく言葉を継げなくなる程であった。

だが、こんな所で気圧される訳にはいかない。洋榎は臆すること無く二の句を継いだ。

 

「心配せんでも、ガッコいた時から何かと京ちゃんのことは見とってん。 何も悪い様にせえへんわ」

 

「自信満々やねぇ~…… け~ど~、洋榎ちゃんは本当に大丈夫なん~?」

 

「は?」

 

「社会に出たば~っかり~、プロになって一年にもならん新人さんが~無理を通して男囲っとるいうんは~……周りに良い目で見られんよ~?」

 

「それがなんやて……」

 

「折角入れたプロの世界で~……敵、作りたくないんと違うん~? ちゃ~んと最後まで洋榎ちゃんに味方してくれる人……家族以外にまだおらんねやない~?」

 

ああ、なるほどそういう事かと洋榎は理解した。

 

どういう人脈かは不明ながら、赤阪郁乃はプロの業界に顔が利く。

通常一人呼ぶだけでも色々と面倒なプロ雀士を、トッププロ含め十数人呼んで強化練習を催した事も一度や二度ではない。

在学中は大いに良い経験をさせて貰ったが、それを今この時に刃として突きつけてきた。

 

如何に実力がモノを言う世界とは言え、敵を作って生きてはいけないのはどこも同じ。麻雀とて例外ではない。

社会的な抹殺。新社会人相手にそれを突き付ける程に、相手は京太郎を手放す気は無いのだと悟る。

 

(何や……何も分かっとらんねやな)

 

そうであるのに、洋榎は逆に安心していた。

敵は確かに強大であるが、愛宕洋榎という人物が見えていない。

 

「……何や勘違いしとらんか? こちとら端っから味方なんておらんわ……せや、おらんねや味方も。 ついでに敵もな……?」

 

洋榎自身も母親のツテで幾分かプロと面識があるものの、今現在で根回しに抗してくれるような人物は間違いなくいない。

故に味方はいない。

 

だが、元より周囲は凌ぎを削り合う者同士。

どれほど仲のいい友人同士であろうとも、卓につけばその時点で戦い倒すべき相手なのだ。

そんなモノを、いちいち敵だ味方だで区別し勘定していてはやってられない。

故に敵もいない。

 

ついでに言えば、男を囲った程度で相対してくるような人間なら、身内であれチームメイトであれこちらから願い下げである。

 

 

そして何より、今この時に愛宕洋榎を突き動かす原理を、相手は正しく理解していない。

 

なら分からせてやろう。その証を見せてやろう。

 

そう思い立った洋榎は屋上の端へ足を進め、手すりに手をかける。眼下にはまだ下校途中の生徒や、運動部の練習風景が目に映る。

 

思い切り息を吸い込み、感情に全てを任せる。

 

この一時に全てを吐き出すために。

 

 

 

 

 

 

「 愛 し と る ん や ぁ 京 ち ゃ ん を ぉ ぉ ぉ ぉ ぉ っ ! ! 」

 

 

 

 

 

 

――――――――

 

 

 

 

 

 

あらん限りに叫び上げる。

その声に、その時いた生徒どころか近隣の住民さえ、皆一様にその時間が一瞬静止した。

 

 

 

「……んな訳ゲフッ、ゴホッ!! ぎょうぢゃんはうぢが貰っ……ウェッホッ、ゲホッ!!」

 

愛宕洋榎、振り返って会心のドヤ顔。

そして盛大にむせ返る。

 

 

やるだけやって何とも締まらない姿ではあったが、示威行為としては上々だと手応えを感じた。

現に、赤阪郁乃の纏う空気はすっかり霧散し、いつもの感じに戻っている。

 

「本気なんやね~洋榎ちゃんは~……」

 

「エッフッ!……一から、十までな?」

 

「……そんなら、まぁええかな~。 本当にその気なら、須賀君やご両親にちゃ~んと説明して~……確約が取れたら~私から学校にも話通したげるわ~」

 

何時もの、何を考えているか分からない微笑を浮かべたまま、郁乃は洋榎の要求に同意を示す。

意地でも離さんとしていたであろうものを、ここに来てあっさりと手放す……何かの企みであろうか、あるいは確約など取れないだろうとタカをくくっているのか。

幾つか考えが頭を過るも、今はその時ではないと考えを切り替える。

相手が隙を見せるのなら、例え罠であっても打ち破って進む。勝利の一念を以て踏破する事こそ、愛宕洋榎の道行なのだ。

 

「ほんなら遠慮無く、今日にも話通しとくんで……そっちも用意はしとってな」

 

「本当に~……本当にええんの洋榎ちゃん~?」

 

「くどいわ。本気の女嘗めとったら火傷すんで?」

 

これ以上話す事はないと言わんばかりに、洋榎は屋上を後にする。

目指すは麻雀部の部室、京太郎がいるその場所へ進んでいく。

 

不安が無い訳ではない。

僅か半年程度で人間が変わってしまう程の何事があったのか、その部分は未だにはっきりとしていない。

 

それでも前に進むのは、ただ自らの内にある愛が為。

独り善がりであろうとも、拒絶されようとも、あの日の彼を取り戻す為なら何だってやる。

 

「待っとってや京ちゃん……愛しの洋榎ちゃんが今行くでー!!」

 

 

 

この時、愛宕洋榎はまだ知らなかった。彼の沈み込んだ底の深さを。

心が引き裂かれる程の痛みを伴う事になるなど知る由もなく……洋榎の去った屋上では、赤阪郁乃が不気味な程に暗く、そして歓喜を以て微笑んでいた。

 

 

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