転生少女の希望譚   作:修羅

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ここからトラブルはそんなに起きませんので、ほのぼの日常編を書いていきます。
2000文字程度かな……。


転生少女の成長譚 その2 ~シンジくんとの出会い~

 

 

 

 

それが昨日の出来事である。

明日、またヒンバスの様子を見に行く予定だ。

今日は父は、またヒンバスのように傷ついているポケモンがいるかもしれないと湖に行き、母は私と一緒に遊んでくれる。

ただのんびりとした時間が、過ぎていく。

そんな時だった。

ピンポーン、と家のチャイムが響き渡った。

母が「あら、来たのね」と何故かうきうきとしている。

私を抱っこして玄関に行き、扉を開けると。

 

 

紫髪の美人さんが、私と同じ歳くらいの赤ん坊を抱いて立っていた。

 

 

その人は母を見て、満面の笑みを浮かべる。

 

「どうもヒトカさん!お邪魔してもいいかしら?」

 

「ええどうぞ。シェルさん。あら、今日はシンジくんも一緒なのね」

 

「ええ。今日は夫が仕事でいないですし、一人にするわけには行きませんから」

 

……シンジ、というのか。

男の子らしいが、眠っているな。というか、凄い二人が親しくて怖い。私とシンジ?くんは初対面だというのに。

母がシェル?さんを招きながら、私に紹介した。

 

「ユキノー。この人はシェルさんって言って、私の友達よ。そしてこの子がシンジくん。初めてあったのは、確かあなたがエンペルトを見て大泣きした後ね。確か、泣き疲れて眠っちゃったのよね」

 

あー……それなら、私は知らないか。

というかなんというバッドタイミングだ。もうちょっと前なら私は大泣きする前に会ったはず……。まぁ、過ぎたことを悔やむのはここまでにしよう。むしろ今まで会わなかったことに不思議だ。私が眠っている間に、ママ友として話し合っていたのだろうか……。

まぁそれはいいとしてだ。そのママ友がここにいるとなると、これからお茶でもしに行くのだろうか。でも家に上がるという事は、家で雑談し合うのか。

なら、このシチュエーションは……。

 

「あら、じゃあ今日はシンジとユキノちゃんの初対面ね」

 

「そうねぇ。それじゃあそれも兼ねて、ユキノはシンジくんと遊ぶ?」

 

知ってました。

でも私もシンジくんのこと知りたいし、遊んでていようかな。

 

 

 

 

 

 

「あー」

 

「うー」

 

ふむ、やはりまだそんなに喋れないからなんか宇宙人の交信みたいな感じになってしまう。

でもカタコトは喋れるから大丈夫だろう。……大丈夫、だよね。

 

「……しー、じー」

 

駄目だ……。シンジくんを名前で呼べない…。CGになってしまった……。

するとシンジくんはそれを聞いて。

 

「うっ、う」

 

私の体の上に乗り、そのままぐでーとし始めた。

重いです、シンジくん。

「あーあー」とジタバタするも、シンジくんは動く気配なし。こいつ動かねえ……。私女の子なのに……今は関係ないか。

しかし重くなってきて痛くなってきたから泣きそう。てかもう涙流してる。

 

「ぅ……ううう……」

 

「あー」

 

しかしシンジくんは構わずに乗り続ける。

本当に泣きそうなので退いて欲しい。

しかし逆にシンジくんは暴れだした。

私の涙腺は徐々に壊れ出す。

 

あ、これダメだ。

 

 

「うああああああああああああっっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさいねぇ……シンジが」

 

「いえ、大丈夫ですよ。ユキノー、そろそろ泣き止んでー」

 

あのまま大泣きした私は、その大泣きを聞いて駆けつけてきた母達にあやされている。シンジくんは今も私に手を伸ばしてきている。恐らく遊びたいという行動だが、私はそれ以上君とは遊びたくない。もうちょっと大きくなったら一緒に遊びたい。今はダメだ。私今メンタル弱いから。

それの意思表示に私は母に抱きつく。母は私の頭を撫でて「あらら、シンジくん嫌われちゃったわねー」と軽く言っていた。

別に嫌ってはいない。軽率な行動が嫌なだけだ。大きくなって会ったらまだマシ…だったのかもしれない。

 

「あら、シンジ、謝りなさい。ぺこりって」

 

「うー」

 

ぺこりで済むのか。こっちは本当に痛くて怖かったんだぞ。……まぁ、言えないから無駄か。

 

 

 

その後はお開きになり、また明日シンジくんと遊ぶことになった。

……もしかしてこれは、私とシンジくんを仲良くさせる作戦なんじゃと思い始めた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の日。

ヒンバスに会うのは午後からとなり、午前はシンジくんと過ごすことになった。

 

 

「うー」

 

シンジくんは昨日のようにのしかかってはこなかった。

それどころか、私のスキンシップが増えたような気がする。

私の顔をぺたぺたと触り、私の手を上下に振ったりと、側からみたら微笑ましい光景だろう。

しかしこうやって大人の感情がある私にとって、こういうスキンシップはもっと関係をもってからやってほしい。

元々私はスキンシップを好まない。馴れ馴れしい人に肩やら頭やら顔やら触られたら、そこが痒くなって嫌になるのだ。程々の深い友達なら大丈夫だが。

 

「あう」

 

「うっ」

 

だから大人気ないが、私はシンジくんの頭をチョップした。

そんなに力は入れていないので、シンジくんは頭をポリポリと掻いただけで、また私を触り出した。

……触ったところは痒くはならないから、もうどーにでもなーれ。

 

 

 

 

 

 

最終的にのしかかられて私は泣いた。

 

 




日常編だから書くのが少ないのよね……。
シンジくんの家族構成がレイジさんしか書いてなかったので、勝手ながら母親を作りました。ご了承ください。

ユキノちゃんとシンジくんの慣れ始めというか、ご対面。
シンジくんスキンシップ多すぎィ!!これが最終的には廃人になるのよ……。
ユキノちゃんのシンジくんの第一印象
→スキンシップが多くて好奇心旺盛。のしかかるのはやめてほしい。正直大きくなってから出会いたかった。
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