問題児と大嘘憑きと吸血鬼が異世界から来るそうですよ!?   作:天崎

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今回は日常編です。
時系列としては五巻と六巻の間くらいです。
忍は昼間にゲームで吸血鬼性を上げたから影から出れる状態です。




ノーネームの日常[1]

“ノーネーム”・本拠の風呂。

その中には十六夜、リリ、レティシア、忍、安心院がいる。

全員タオルは巻いている。

風呂の時間が偶然、重なったのだ。

安心院は偶然とは少し違うが。

 

「しかし、お前ら本当にレベル高いな」

 

「皆さん、本当に御綺麗です」

 

十六夜が女性陣を見ながら言う。

確かにレティシアと忍の金髪は各々タイプは違うが美しい。

そして安心院の黒髪もそれに負けず劣らずである。

同席しているリリが見とれる程である。

 

「当然じゃ」

 

「改めてお褒めに預かり光栄です主殿」

 

「スキル以外でも気を使ってるからね」

 

各々が答える。

女性として外見を誉められて、悪くは思わない。

女性というなら男性と入るのもどうかと思われるが、そこは此処にいない男性陣とのそこらへんでの信頼の差である。

皐はそもそもさっと入って、さっと出るタイプで、一同が入る前に上がっている。

忍としては暦や球磨川が入ってもよかったが、他の女性陣が拒否した。

簡単に言えば、侵入してこようとした暦と球磨川を袋叩きにした。

安心院は木人形を使ってるので離れられはする。

 

「ところで十六夜君、狐川ちゃんはどうしたんだい?」

 

「そういえば、いないな」

 

安心院とレティシアが言うと十六夜は言い忘れていたのを思い出す。

 

「あ~あいつは少しやることがあるとか言ってたな。まぁ後から入るだろ」

 

そんなかんじに答える。

やることについては大体検討はついている。

何時もは狐川が十六夜の背中を流したり、十六夜が狐川の髪を洗ったりしている。

とは言え、狐川としては主様を洗うのは当然的な考えであり、十六夜としては狐川の髪を洗ってみたかったというかんじである。

その後、一同は十分程度湯船に浸かっていた。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

一方、風呂に侵入しようとして暦と球磨川。

 

『いや~酷い目にあったね』

 

「酷い目どころじゃないと思うけどな」

 

二人は割とガチ目にボコられていた。

と言っても球磨川は【大嘘憑き】で、暦は吸血鬼の力で傷は消えている。

 

『それにしても十六夜君はよくて、何で僕らは駄目なんだろうね?』

 

その言葉に対して、暦はどの口が言うというかんじの表情をしていた。

暦も人のことを言えないが。

 

「そういや、反坂は何処に行ったんだ?」

 

『皐君なら風呂上がりにフラフラしてるんじゃない?皐君、そういうタイプだし』

 

「風呂場を覗いたりしてないよな?」

 

『たぶん、してないと思うよ?するタイプじゃないからね』

 

そんな事を話していると、安心院が近くにやってきた。

音も気配もなく。

しかし驚きはしない。

それくらいは日常茶飯事なのだから。

 

『どうしたんだい?安心院さん』

 

「いや、ただ単に君達に僕達が風呂から出た事を知らせに来ただけだよ。それからリリちゃんから入るならお早めにって伝言だよ」

 

『分かったよ。さっさと入るとするよ。行くかい?暦君』

 

「そうだな。風呂は速めに入った方がいいしな」

 

例え男同士でも。

とは言えそれが普通ではあるが。

二人は軽く準備を済ませると、風呂に向かうのだった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

“ノーネーム”・本拠の屋根上。

そこに皐は寝転がっていた。

一反木綿の状態で登ったのだ。

皐はとある物を待っているのだ。

 

「今日は遅いな……」

 

欠伸をしながら言う。

正直、皐は眠かったりするのだ。

そこへ、一匹の烏が現れる。

 

「やっと来たか」

 

皐は上半身を起こすと腕に烏をとめさせる。

そして足元についてる手紙を取って、反対の足に自分の手紙を巻く。

これは簡単に言えば、文通である。

内容としては近況報告である。

悟と互いの無事と出来事を教えあってるのだ。

 

「悟の方も変化無しか~まぁ、こっちも変化無しな」

 

この頃は特に近況報告を気にかけている。

魔王連盟の事件に巻き込まれてないかお互い確認しあっているのだ。

とは言え今回も変化無し。

それが分かれば皐的にはどうでもいいので再び寝転がる。

本格的に寝に入る皐だった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

球磨川と暦は風呂場の方へと歩いていた。

女性陣が出たので湯船に浸かる為だけに向かっている。

まぁ二人共、風呂が嫌いなわけではないのだが。

しかしそれでも十六夜は華が合ったのに、自分達だけ男二人とも納得はいかない。

 

「__とは言え、相変わらず広いな。僕はたまに迷うぞ」

 

『それは僕もだから安心していいよ』

 

広いのは仕方無い。

元々少人数用では無く、大人数用の建物なのだから。

そんなことを話しながら歩いていると、風呂場の前まで来る。

 

『とりあえず入ろうか』

 

「そうだな」

 

そうして二人が風呂の扉を開けると、中にいたのは上半身裸の狐川がいた。

 

 

「…………………へ?」

 

 

たっぷり沈黙。

完璧に最悪のタイミングだった。

狐川としては遅れて入るつもりで脱衣中だったのだが、そこへ変態が二人が現れたかんじだ。

何時もなら暦と球磨川が喜ぶ場合だったが、さすがにこの時は冷や汗をかいている。

狐川は無言で上半身をタオルで隠し、二人の方を向く。

 

『ごめn

 

「わ、悪k

 

「燃え尽きろ!!クズが!!」

 

弁解する間もなく、狐川は容赦無く二人を【狐火】で燃やすのだった。

そしてその勢いで脱衣所から吹き飛ばされ、燃えるのだった。

 

『これは何処かのツンツン頭君みたいだね』

 

「言うな。何はともあれ、」

 

「『不幸だぁぁ』」

 

火傷を再生して、溜め息を吐いて狐川が出るまで外で待機する二人だった。

 

 




日常編でした。

忍と安心院は割とオープンということで。
暦と球磨川さんに関しては、暦は普段忍と一緒、球磨川さんと安心院さんは別々というかんじです。

一番得をしているのは十六夜かも?

それでは質問、感想待っています。

それから番外編としてやって欲しい人間関係、日常などがあれば言ってください。
出来る物であったらやると思います。

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