問題児と大嘘憑きと吸血鬼が異世界から来るそうですよ!?   作:天崎

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へぇ、魔王襲来のお知らせかい?
朝から一悶着


____箱庭二一〇五三八〇外門居住区画・“ノーネーム”本拠。

やや肌寒い時間帯。

僕、阿良々木暦は妹達に起こされることなく朝の暖かい陽差しで眼を覚ました。

あれ?今回のメインは安心院さんじゃないのかって?

だから安心院さんの語りから始まると思った?

そう思っていた人達は一人残らず騙されたことになる。

僕がこんな貝木みたいな事をしたことについては、多目に見て欲しい。

おそらく僕の語りは今回限りなのだろうから、僕のメインが来ない限り。

そんないつ来るか分からない事はともかく妹に起こされず起きるのもいいことである。

とは言ってもまだ眠いし用事もないので二度寝につこうと思う。

しかし隣の部屋が騒がしかった。

ちなみに隣の部屋は球磨川の部屋だ。

それはたまにあることで気にはならないのだが今日はまるで壁が叩かれてるような騒音が響いていた。

さすがに何事かと思い起き上がるが次の瞬間、隣の壁が崩れ、僕の上へと落ちてきた。

 

そして僕は気絶という名の二度寝につうことになった。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

「いや、なんでだよ!!」

 

それが気絶から目覚めた僕の第一声であった。

どうやら朝っぱらから球磨川が安心院さんにセクハラを仕掛けて返り討ちにあったようだ。

その余波で壁は崩れたらしい。

というより吹っ飛ばされた球磨川が壁に衝突しそのままこちらに吹っ飛んだようだ。

壁は球磨川の【大嘘憑き】で既に元通りになっている。

 

『ごめんね暦君』

 

「いいけど、何で僕の部屋でご飯を食べているんだ?」

 

僕が眼を覚ました時には球磨川と安心院が僕の部屋でご飯を食べていた。

僕の分もあるらしく一緒に食べてはいる。

 

「リリちゃんがちょうどご飯を持ってきてくれてね。ちょうどいいから食べさせて貰っているんだ」

 

リリとは割烹着と狐耳が特徴的な少女だ。

 

『そうだ。暦君、今、安心院さんと菜園について話していたんだけど』

 

「菜園?あるのか?」

 

「昔はあったと言うべきだね。魔王襲来の時に駄目になったみたいだね」

 

確かにあの有り様じゃ菜園も駄目だろう。

しかし話が見えてこない。

 

「つまりね。その菜園を再生出来ないか話していたんだ」

 

「出来るのか?」

 

『ギフトゲームで【恩恵(ギフト)】を手に入れれば出来ないことはないだろうけど難易度が高いみたいだね』

 

「暇を持て余してるとこだし暦君もどうだい?」

 

「……………」

 

僕は少し考え、返事を返そうとした時、ヒラヒラと窓の外から一枚の手紙が降ってきた。

それを安心院さんが手にとった。

 

「どうやら“サウザンドアイズ”からみたいだね」

 

「白夜叉からか?」

 

『どうやらギフトゲームの招待状のようだね』

 

白夜叉は元・魔王にして“階層支配者”である。

嫌な予感を感じつつ、一方で期待をしつつ、僕達は封を切って中を見た。

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

____“ノーネーム”農業跡地。

そこに黒ウサギとレティシアはいた。

そしてリリが慌てて二人に手紙を渡した。

 

{黒ウサギへ。

 北側の四〇〇〇〇〇〇外門と東側の三九九九九九九外門で開催する祭典に参加してくるよ。

 君も後から来ること。レティシアも連れてね?

 僕達に意図的に黙っていた罰として、今日中に僕達を捕まえられなかった場合

 五人ともコミュニティを脱退するよ。

 死ぬ気で探すことだね。応援してるよ。

     P/S ジン君は道案内に連れて行くから。}

 

「…………、」

「…………?」

「____!?」

 

たっぷり黙りこむこと三〇秒。

黒ウサギは手紙を持つ手をワナワナと震わせながら、悲鳴のような声を上げた。

 

「な、____…………何を言っちゃってんですかあの問題児様方ああああーーー!!」

 

黒ウサギの絶叫が一帯に響きわたる。

脱退とは穏やかな話ではない。

二人は肝心な事を忘れていた。

巨大な力を持つ新たな同士は__世界屈指の最強問題児集団だったのだと。




暦の語りで二巻スタート!!
初めが暦の語りなのに特に理由はありません。
あえて言うなら実験的なかんじです。

次回からは普通になります。

ちなみに部屋割りは
暦と忍で一室
球磨川さんと安心院さんで一室
十六夜で一室
です。

暦と球磨川さんは隣の部屋ですが十六夜は少し離れたところです。

忍と安心院さんは影の中と教室があるので実質個室持ちです。
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