問題児と大嘘憑きと吸血鬼が異世界から来るそうですよ!? 作:天崎
内容はほぼタイトル通りですが短めです。
風呂を出た一同は本拠から少し離れたところに行った。
本拠から場所を移した理由は二つある。
一つは騒音で同志を起こさない為。
もう一つは周りの被害を考えてだ。
「それでゲームのルールは{先に相手に一撃食らわせたら勝ち}でいいんだな?」
「そうじゃ。シンプルでいいじゃろ?」
十六夜が確認の為に聞き、忍が答える。
「それではこのコインが地に落ちたらスタートだ」
言ってレティシアがコインを弾く。
そして地面にコインが落ちた瞬間、二人は同時に跳躍した。
忍は上空に、十六夜は真っ直ぐにだ。
忍は翼を生やしてそのまま滞空する。
それを見た十六夜は撃ち落とす為に地面を蹴り飛ばす。
飛んでくる岩石群を避ける忍。
そのまま十六夜に向けて降下していく。
岩石群を避け切ると加速して十六夜に蹴りを放つ。
十六夜はそれをギリギリで避けると拳を放つ。
忍は体を捻り避ける。
そしてお互い後ろに跳躍する。
忍は辺りを見回し、そこそこの大きさの岩を発見すると持ち上げる。
「岩を持ってどうする気だ?」
「こうするに決まっとるじゃろ?」
十六夜に向かって岩を思いっきり投げ付ける忍。
十六夜はその岩を軽々と砕く。
しかし岩を砕いたことにより大量の土煙が舞う。
「目くらましか?」
そんなことを呟いた直後、土煙を突き抜けて忍の腕が現れる。
十六夜はほとんど反射でその腕を掴む。
そして自分の方に引き寄せる。
「捕まえた…ぜ…?」
腕を引っ張った十六夜が言葉を詰まらせる。
何故ならその腕は肩から先がなかったからだ。
「囮か!!」
「そうじゃよ!!」
忍の声と共に十六夜の背中に衝撃が走る。
忍が十六夜の背中に蹴りを入れたからだ。
忍は土煙が起きた直後に自分の腕を千切り、投げ付けたのだ。
そして十六夜がそれに気を取られてる間に背後に回ったのだ。
「これで儂の勝ちじゃな………あっ……」
今度は忍が言葉を濁らす。
それに気付き十六夜も後ろを向く。
「あー・・・」
そこには……粉々になった十六夜のヘッドホンがあった。
箱庭に来てから魔王との戦いなどでダメージを蓄積していたヘッドホンが忍の攻撃の余波で止めを刺され、砕けたのだ。
◆◆◆◆◆
翌日、十六夜に土下座する暦の姿があった。
◆◆◆◆◆
____二一〇五三八〇外門。
噴水広場前。
黒ウサギ、ジン、球磨川、安心院、反坂____そして暦と忍は“境界門”の起動を待っていた。
『それで十六夜君は怒っていたのかい?』
「いや、怒ってはなかったどの道近い内に壊れていたとか言ってた。せめて祭は十六夜がと言ったんだけど、[それはそれ、ゲームはゲームだ]とか言って譲らなかった。だからとりあえず祭で変わりの物か何かを探そうと思う」
「そ、そうじゃあれは事故なんじゃからお前様が気にすることではない」
「お前は少しは気にしろ!!第一なんで僕が寝ている間に勝手に十六夜とゲームしてるんだよ!!」
「それは儂の勝手じゃろ」
そんなことを話している内に“境界門”の準備が調った。
◆◆◆◆◆
____七七五九一七五外門“アンダーウッドの大瀑布”フィル・ボルグの丘陵。
丘陵に立つ外門を出た一同は水を含んだ風を感じながら、眼下を覗き込む。
「お~スゲーな」
反坂が適当な調子で歓声をあげる。
一同の瞳に飛び込んだのは、樹の根が網目模様に張り巡らされた地下都市と、清涼とした飛沫の舞う水舞台だった。
遠目でも確認出来る程に巨大な水樹は、トリトニスの滝に通じる河川を跨ぐ形で聳え、数多に枝分かれした太い幹から滝のような水を放出している。
「へぇ、あれは水晶の通路かい?ちょっと見に行こうか」
『そうだね』
「勝手に行こうとしないでください!!」
勝手に歩き回ろうとする球磨川と安心院をハリセンで叩く黒ウサギ。
水樹から溢れた水は幹を通して都市へと落下し、水晶で彩られた水路を通過して街中を勢い良く駆け廻っている。
大樹の根は地下都市を覆うように網目模様で伸びており、その隙間を縫うようにして作られた水路は、加工された翠色の水晶でできている。
水樹と、河川の隣を掘り下げて作られた地下都市。
これらの二つを総じて“アンダーウッド”と呼ぶのだ。
今回はここまでです。
久々の投稿でした。
忍の今回の忍の戦略は目くらまし→腕を囮→虚をついて奇襲というかんじです。
とりあえず祭に向かったメンバーは
ジン
黒ウサギ
球磨川さん
安心院さん
反坂
暦
忍です。
反坂は球磨川さんに着いてきた形です。
反坂のコミュニティでの立場は主力ではなく、隷属しているわけでもないというかんじなので割りと自由に動いてます。
それでは感想待っています。
そういえば今夜は物語シリーズ放送開始です♪